プレミアリーグ殿堂
プレミアリーグ殿堂 | |
---|---|
スポーツ | サッカー |
リーグ | プレミアリーグ |
受賞対象 | 引退した選手・監督 |
英語名 | Hall of Fame |
現地名 | Hall of Fame |
会場 | オンライン |
国 | イングランド |
発表者 | プレミアリーグ |
歴史 | |
初回 | 2021年 |
受賞者数 | 24名 |
最終受賞 | 2024年 |
初回受賞 |
アラン・シアラー ティエリ・アンリ |
最新受賞 |
アシュリー・コール アンディ・コール ジョン・テリー |
公式サイト | 公式サイト |
プレミアリーグ殿堂(英: Premier League Hall of Fame)は、1992年のプレミアリーグ創設以来、並外れた成功を収めてリーグに多大な貢献をした個人を認定し表彰する賞であり、プレミアリーグが個人に与える栄誉としては最高峰のものである[1]。 殿堂入りした人物には、プレミアリーグから自身の名前と殿堂入りした年が刻まれた記念メダルが授与されるとともに、10,000£を受け取って選択した慈善団体に寄付をする[2]。
当初は2020年に発表する予定だったものの新型コロナウイルスの世界的流行によって1年延期されたのち、2021年にティエリ・アンリとアラン・シアラーが最初の受賞者になることが発表された[3]。
受賞資格
[編集]ノミネートされる選手は授与されるシーズン前に現役を引退しているのが条件である。すなわち、2021年にノミネートされる選手は2021年1月1日までに引退している必要がある。選手のパフォーマンスは他国リーグや2部以下の国内リーグ、FAカップやEFLカップなどでの成績は考慮されず、プレミアリーグでのパフォーマンスのみで判断される。また、候補者はプレミアリーグに250試合以上出場したか、次のいずれかを達成している必要がある[1]。
- 同一クラブで200試合以上のプレミアリーグに出場した
- プレミアリーグ10周年記念チーム、またはプレミアリーグ20周年記念チームに選出された
- プレミアリーグ・ゴールデンブーツまたはプレミアリーグ・ゴールデングローブの獲得経験がある
- プレミアリーグ年間最優秀選手に選出された
- プレミアリーグのタイトルを3回以上獲得した
- プレミアリーグで100ゴール以上得点したフィールドプレイヤー、または100試合以上のクリーンシートを達成したゴールキーパー
これらの条件を満たしている元選手のうち2人が先立って発表され、その後プレミアリーグが公表した候補者リストから一般投票とパネリスト投票で選ばれた複数名が追加で殿堂入り選手となる。
2023年からは、すでに受賞した選手らと同様に試合での業績とプレミアリーグの歴史への貢献が認められる監督も含まれるようになった[4]。
殿堂入り選手・監督
[編集]各年の殿堂入り選手(または監督)は以下の通り[5]。
- 2024年4月23日現在
受賞年 | 受賞者 | Pos. | 試合数 | 得点数 | リーグ在籍期間 | 在籍したクラブ | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2021年 | アラン・シアラー | FW | 441 | 260 | 1992-2006 | ブラックバーン ニューカッスル |
リーグ優勝 : 1回 ゴールデンブーツ : 3回 |
ティエリ・アンリ | FW | 258 | 175 | 1999-2007, 2012 | アーセナル | リーグ優勝 : 2回 ゴールデンブーツ : 4回 年間最優秀選手 : 2回 | |
エリック・カントナ | FW | 156 | 70 | 1992-1997 | リーズ・ユナイテッド マンチェスター・ユナイテッド |
リーグ優勝 : 4回 月間最優秀選手 : 1回 | |
ロイ・キーン | MF | 366 | 39 | 1992-2005 | ノッティンガム・フォレスト マンチェスター・ユナイテッド |
リーグ優勝 : 7回 月間最優秀選手 : 2回 | |
デビッド・ベッカム | MF | 256 | 62 | 1995-2003 | マンチェスター・ユナイテッド | リーグ優勝 : 6回 月間最優秀選手 : 1回 | |
デニス・ベルカンプ | FW | 315 | 87 | 1995-2006 | アーセナル | リーグ優勝 : 3回 月間最優秀選手 : 4回 | |
フランク・ランパード | MF | 609 | 177 | 1995-2015 | ウェストハム・ユナイテッド チェルシー マンチェスター・シティ |
リーグ優勝 : 3回 年間最優秀選手 : 1回 月間最優秀選手 : 4回 | |
スティーヴン・ジェラード | MF | 504 | 120 | 1998-2015 | リヴァプール | 月間最優秀選手 : 6回 | |
2022年 | パトリック・ヴィエラ | MF | 307 | 32 | 1996-2005, 2009-2011 | アーセナル マンチェスター・シティ |
リーグ優勝 : 3回 年間最優秀選手 : 1回 |
ウェイン・ルーニー | FW | 491 | 208 | 2002-2018 | エバートン マンチェスター・ユナイテッド |
リーグ優勝 : 5回 年間最優秀選手 : 1回 月間最優秀選手 : 6回 | |
イアン・ライト | FW | 213 | 113 | 1992-1999 | アーセナル ウェストハム・ユナイテッド |
リーグ優勝 : 1回 月間最優秀選手 : 1回 | |
ピーター・シュマイケル | GK | 310 | 1[a] | 1992-1999, 2001-2003 | マンチェスター・ユナイテッド アストン・ヴィラ マンチェスター・シティ |
リーグ優勝 : 5回 年間最優秀選手 : 1回 | |
ポール・スコールズ | MF | 499 | 107 | 1994-2011, 2012-2013 | マンチェスター・ユナイテッド | リーグ優勝 : 11回 月間最優秀選手 : 4回 | |
ディディエ・ドログバ | FW | 254 | 104 | 2004-2012, 2014-2015 | チェルシー | リーグ優勝 : 4回 ゴールデンブーツ : 2回 | |
ヴァンサン・コンパニ | DF | 265 | 18 | 2008-2019 | マンチェスター・シティ | リーグ優勝 : 4回 年間最優秀選手 : 1回 | |
セルヒオ・アグエロ | FW | 275 | 184 | 2011-2021 | マンチェスター・シティ | リーグ優勝 : 5回 ゴールデンブーツ : 1回 月間最優秀選手 : 6回 | |
2023年 | アレックス・ファーガソン | 監督 | 810 | - | 1992-2013 | マンチェスター・ユナイテッド | リーグ優勝 : 13回 月間最優秀監督 : 27回 年間最優秀監督 : 11回 勝率65% |
アーセン・ベンゲル | 監督 | 828 | - | 1996-2018 | アーセナル | リーグ優勝 : 3回 月間最優秀監督 : 15回 年間最優秀監督 : 3回 勝率58% | |
リオ・ファーディナンド | DF | 504 | 11 | 1995-2015 | ウェストハム・ユナイテッド リーズ・ユナイテッド マンチェスター・ユナイテッド QPR |
リーグ優勝 : 6回 月間最優秀選手 : 1回 | |
ペトル・チェフ | GK | 443 | 0[b] | 2004-2019 | チェルシー アーセナル |
リーグ優勝 : 4回 ゴールデングローブ : 4回 | |
トニー・アダムス | DF | 225 | 12 | 1992-2002 | アーセナル | リーグ優勝 : 2回 | |
2024年 | アシュリー・コール | DF | 385 | 15 | 1999-2014 | アーセナル チェルシー |
リーグ優勝 : 3回 |
アンディ・コール | FW | 414 | 187 | 1993-2008 | ニューカッスル マンチェスター・ユナイテッド ブラックバーン フラム マンチェスター・シティ ポーツマス サンダーランド |
リーグ優勝 : 5回 月間最優秀選手 : 1回 | |
ジョン・テリー | DF | 492 | 41 | 1998-2017 | チェルシー | リーグ優勝 : 5回 月間最優秀選手 : 1回 |
各年の受賞候補者
[編集]2021年
[編集]2021年4月19日にティエリ・アンリとアラン・シアラーが殿堂入り選手として先立って発表された[3]。その後、投票によって以下の23名の候補者[6]から6名が殿堂入り選手として選出された[7]。
- 太字はその年の追加受賞者
2022年
[編集]2022年3月23日、ウェイン・ルーニーとパトリック・ヴィエラが殿堂入り選手として先立って発表された[8]。その後、投票によって以下の25名の候補者[9]から6名が殿堂入り選手として選出された [10]。
- 太字はその年の追加受賞者
2023年
[編集]2023年3月29日にアレックス・ファーガソンとアーセン・ヴェンゲルが監督として初めて殿堂入りした[11][12]。 3月30日には以下の15名の受賞候補者のリストが公開され、4月10日までの投票によって選ばれた3名が5月3日に新たな殿堂入り選手として発表された[13][14]。
- 太字はその年の追加受賞者
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2024年
[編集]2024年3月25日にアシュリー・コールが新たな殿堂入り選手になることが発表された[15]。同日、以下の15名の受賞候補者のリストが公開され[16]、4月8日までの投票によって選ばれた2名が22日に新たな殿堂入り選手として発表された[17]。
- 太字はその年の追加受賞者
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国籍別受賞者数
[編集]- 2024年4月23日現在
国籍 | 人数 |
---|---|
イングランド | 12 |
フランス | 4 |
スコットランド | 1 |
アイルランド | 1 |
アルゼンチン | 1 |
オランダ | 1 |
デンマーク | 1 |
コートジボワール | 1 |
ベルギー | 1 |
チェコ | 1 |
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “FAQs”. プレミアリーグ. 2023年3月31日閲覧。
- ^ “Premier League Hall of Fame returns”. プレミアリーグ (2023年3月27日). 2023年3月28日閲覧。
- ^ a b “Premier League Hall of Fame to launch on 19 April”. プレミアリーグ (2021年4月18日). 2023年3月31日閲覧。
- ^ “Ferguson and Wenger inducted into Premier League Hall of Fame”. プレミアリーグ (2023年3月29日). 2023年3月30日閲覧。
- ^ “Inductees”. プレミアリーグ. 2024年4月23日閲覧。
- ^ “Nominees to join Hall of Fame in 2021”. プレミアリーグ (2021年3月9日). 2023年3月31日閲覧。
- ^ “Hall of Fame honours our legends”. プレミアリーグ (2021年6月1日). 2023年3月31日閲覧。
- ^ “Rooney and Vieira enter Premier League Hall of Fame”. プレミアリーグ (2022年3月23日). 2023年4月1日閲覧。
- ^ “Nominees for Hall of Fame in 2022”. プレミアリーグ (2022年4月2日). 2023年3月31日閲覧。
- ^ “Six new inductees voted into Premier League Hall of Fame”. プレミアリーグ (2022年4月21日). 2023年4月1日閲覧。
- ^ “SIR ALEX FERGUSON”. プレミアリーグ. 2023年3月31日閲覧。
- ^ “ARSÈNE WENGER”. プレミアリーグ. 2023年3月31日閲覧。
- ^ “VOTE NOW: Hall of Fame 2023 shortlist revealed”. プレミアリーグ (2023年3月30日). 2023年3月30日閲覧。
- ^ “2023 Premier League Hall of Fame gallery”. プレミアリーグ (2023年5月3日). 2023年5月4日閲覧。
- ^ “Ashley Cole inducted into Premier League Hall of Fame”. プレミアリーグ (2024年3月25日). 2024年3月27日閲覧。
- ^ “VOTE NOW: Hall of Fame 2024 shortlist revealed”. プレミアリーグ (2024年3月25日). 2024年3月27日閲覧。
- ^ “Five-time Premier League champions join Ashley Cole in the home of the greats”. プレミアリーグ (2024年4月22日). 2024年4月23日閲覧。