ポール・コーエン (数学者)
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ポール・コーエン (Paul Joseph Cohen、1934年4月2日 - 2007年3月23日)は、アメリカ合衆国の数学者。スタンフォード大学数学科教授[1]。専門は集合論、調和解析、偏微分方程式。
業績
[編集]ヒルベルトの23の問題の第一の問題と知られる連続体仮説はクルト・ゲーデルによって無矛盾性がすでに証明されていたが、コーエンは強制法を導入しさらに強力な結果であるZFCと連続体仮説の独立性を証明した。この業績が評価されコーエンは1966年にフィールズ賞、1967年アメリカ国家科学賞を受賞した。
セルバーグ予想の解決や数論的量子カオスで知られるピーター・サルナックはコーエンの弟子である。
略歴
[編集]- 1934年 - アメリカ合衆国ニュージャージー州ロングブランチに生まれる
- 1953年 - ブルックリンカレッジ卒業
- 1958年 - シカゴ大学で博士号を取得
- 1963年 - ZFCと連続体仮説は独立であることを証明
- 1966年 - 国際数学者会議においてフィールズ賞を受賞
代表的な著書
[編集]- 『連続体仮説』P・J・コーヘン、近藤基吉/坂井秀寿/沢口昭聿訳、東京図書、1990年10月。ISBN 4-489-00339-0
脚注
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Paul J. Cohen Memorial Web Page 公式ウェブサイト
- O'Connor, John J; Edmund F. Robertson "Paul Joseph Cohen". MacTutor History of Mathematics archive.