ママコナ
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ママコナ | ||||||||||||||||||||||||
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ママコナ
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Melampyrum roseum Maxim. var. japonicum Franch. et Sav. (1878) [2] | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
ママコナ(飯子菜、学名:Melampyrum roseum var. japonicum)は、ママコナ属の一年草である。
特徴
[編集]山地の林縁などの乾いた場所に生育する半寄生植物。花弁に2つ並んだ白い膨らみが米粒のように見えること、または、若い種子が米粒に似ていることが和名の由来の説となっている[5]。茎の高さは、30-50 cm[6]。先端が針状で鋸歯の苞があり、茎の付根に長さ16-18 cmで唇形の紅紫色の花を付ける[7]。花期は6-8月。花の盛りが過ぎると、米粒のように見える白い膨らみが濃い赤色に変わる[8]。葉は長さ3-6cmの長形で、対生する[5]。
分布
[編集]北海道南西部・本州・四国・九州の各地に分布する。神奈川県では絶滅し、秋田県・埼玉県・千葉県・鹿児島県では絶滅危惧Ⅰ類、神奈川県では準絶滅危惧種に指定されている[9]。田中澄江が『新・花の百名山』の著書で、天狗山を代表する花の一つとして紹介している[10]。
近縁種
[編集]- エゾママコナ(蝦夷飯子菜 M. yezoense)
- オオママコナ(大飯子菜 M. macranthum)
- シコクママコナ(四国飯子菜 M. laxum var. laxum)
- タカネママコナ(高嶺飯子菜 M. laxum var. arcuatum) - 亜高山帯に生え、ミヤマママコナに似ていて、全体に小型。花は黄色。環境省指定の危急種[11]。
- ツシマママコナ(対馬飯子菜 M. roseum var. roseum) - 命名上はママコナの基本変種
- ホソバマママコナ(細葉飯子菜 M. setaceum) - 花冠は紅紫色。環境省指定の絶滅危惧種[11]。
- ミヤマママコナ(深山飯子菜 M. laxum var. nikkoense) - 苞にトゲがなく、紅紫色の花で、下唇の喉部に黄色い斑点が2個ある。日本の固有種[12]。
- ヤクシマママコナ(屋久島飯子菜 M. l. var. yakusimense)
-
ママコナの花
苞が鋸歯 -
シコクママコナの花
花冠の内部に黄色の斑点が広がり、苞のふちに刺毛状の歯牙が散在する -
ミヤマママコナの花
花冠の花喉の両側に黄色の斑があり、苞のふちに鋸歯がない
脚注
[編集]- ^ 米倉浩司『高等植物分類表』北隆館、2010年。
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Melampyrum roseum Maxim. var. japonicum Franch. et Sav.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年7月21日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Melampyrum roseum Maxim. subsp. japonicum (Franch. et Sav.) Nakai”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年7月21日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Melampyrum ciliare Miq.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年7月21日閲覧。
- ^ a b 『日本の野草 夏』学習研究社〈フィールドベスト図鑑〉、2009年5月、8頁。ISBN 9784054038424。
- ^ “百科事典マイペディアの解説”. コトバンク. 2018年2月10日閲覧。
- ^ 林弥栄『日本の野草』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、2009年10月、185頁。ISBN 9784635090421。
- ^ 永田芳男『夏の野草』山と溪谷社〈山溪フィールドブックス〉、2006年10月、100頁。ISBN 4635060675。
- ^ “日本のレッドデータ検索システム(ママコナ)”. エンビジョン環境保全事務局. 2011年9月4日閲覧。
- ^ 田中澄江『新・花の百名山』文春文庫、1995年6月、201-203頁。ISBN 4167313049。
- ^ a b “植物絶滅危惧種情報検索”. 生物多様性情報システム. 2011年9月4日閲覧。
- ^ 豊国秀夫『日本の高山植物』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、1988年9月、178-179頁。ISBN 4-635-09019-1。
関連項目
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