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ミトノオー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミトノオー
第25回ジャパンダートダービー出走時
(2023年7月12日)
欧字表記 Mitono O[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 2020年4月24日(4歳)[1]
ロゴタイプ[1]
シダクティヴリー[1]
母の父 サンダーガルチ[1]
生国 日本の旗 日本北海道新ひだか町[2]
生産者 築紫洋[1]
馬主 ロイヤルパーク[1]
調教師 牧光二美浦[1]
競走成績
生涯成績 14戦5勝[1]
中央:9戦4勝
地方:5戦1勝
獲得賞金 1億5486万7000円[1]
中央:9386万7000円
地方:6100万円
(2024年12月1日現在)
勝ち鞍
JpnII 兵庫CS 2023年
GIII 平安S 2024年
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ミトノオー(欧字名:Mitono O2020年4月24日 - )は、日本競走馬[1]2023年兵庫チャンピオンシップ2024年平安ステークスの勝ち馬である。

馬名の意味は、冠名+王[3]

戦績

[編集]

2022年夏の新潟ダート1800mの新馬戦木幡巧也の騎乗でデビュー。「抜け出したら遊んで、ハミを噛んでいませんでした。その分、脚を使えませんでした」と粗削りなパフォーマンスながらも2着馬に2馬身半の差をつけ新馬勝ちを果たす[4]。 3ヶ月の間隔を空けて出走したオキザリス賞は道中で他馬のキックバックを嫌がる仕草を見せ、また2度の不利を受けたことも影響し11着と大敗する[5]

明け3歳となった2023年、初戦の黒竹賞でキャリア初の単勝1番人気に支持される。このレースでは馬の行く気に任せた逃げの戦術を取り、自ら速いペースを刻みながら最後は後続に3馬身半差をつけて逃げ切った[6]。 続く同コースの伏竜ステークスも不良馬場を逃げ、他の先行馬が総崩れとなる中でミトノオーの脚色は鈍らずリードを広げる。後方2番手から大外を回して追い込んだモックモックと早めに仕掛けたヒーローコールの2着争いを尻目にこれらに2馬身半差をつけ、過去20年の同レース最速の1分51秒9の好タイムにて優勝[7][8]。木幡巧が「直線で脚音がなくなったので、楽勝だなと思った」と振り返る完勝を収めた[9]

続いて兵庫チャンピオンシップで初めて重賞に参戦。馬主の希望により、過去3度同レースを制覇している武豊を鞍上に迎えた[10]。ここには2戦2勝のメイショウオーロラやエーデルワイス賞勝ちのマルカラピッドなども出走してきたが、本馬は単勝オッズ1.4倍とこれまで以上の人気に支持される。楽に先手を奪うと持ったまま馬なりにレースを進め、直線でも大きなアクションを見せることなく後続との差を6馬身つける大楽勝で初の重賞優勝を果たした[11]。レース後、武は「素質はすごくあると思うし、馬体もかっこいい馬で、乗っていても乗り味のいい馬なので今後も楽しみですね。フットワークはとても綺麗で、バランスのいい走りで心臓も強そうなので、このまま成長してくれればもっと大きなところも狙える馬じゃないかと思います」と能力を高く評価した[12]。なお、この勝利は父ロゴタイプにとって初のグレード重賞優勝である(重賞優勝はこのレース5着のベラジオソノダラブが2022年に達成)。

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[13]およびnetkeiba.com[14]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2022.08.07 新潟 2歳新馬 ダ1800m(良) 15 7 13 015.40(4人) 01着 R1:54.9(38.6) -0.4 0木幡巧也 54 (ツウカイリアル) 480
0000.11.12 東京 オキザリス賞 1勝 ダ1400m(良) 16 5 10 019.20(5人) 11着 R1:26.6(38.3) -1.5 0木幡巧也 55 ペリエール 496
2023.01.07 中山 黒竹賞 1勝 ダ1800m(良) 16 6 12 003.60(1人) 01着 R1:53.3(39.5) -0.6 0木幡巧也 56 (タイセイマンボ) 498
0000.03.25 中山 伏竜S OP ダ1800m(不) 14 5 7 002.50(1人) 01着 R1:51.9(38.8) -0.4 0木幡巧也 56 (モックモック) 492
0000.05.03 園田 兵庫CS JpnII ダ1870m(良) 12 5 6 001.40(1人) 01着 R2:00.7(38.9) -1.0 0武豊 57 (キリンジ) 493
0000.07.12 大井 JDダービー JpnI ダ2000m(良) 11 6 7 003.70(3人) 03着 R2:05.2(40.0) -0.6 0武豊 57 ミックファイア 501
0000.09.27 船橋 日本テレビ盃 JpnII ダ1800m(良) 11 7 8 002.40(2人) 06着 R1:53.6(39.5) -1.9 0武豊 54 ウシュバテソーロ 504
0000.11.23 浦和 浦和記念 JpnII ダ2000m(良) 12 2 2 004.30(3人) 02着 R2:07.1(37.8) -0.5 0松山弘平 55 ディクテオン 506
0000.12.21 名古屋 名古屋GP JpnII ダ2100m(良) 12 4 4 004.50(3人) 09着 R2:17.0(43.6) -4.6 0武豊 56 ディクテオン 504
2024.03.24 中山 マーチS GIII ダ1800m(良) 14 8 13 007.50(4人) 02着 R1:50.8(37.8) -0.1 0木幡巧也 57.5 ヴァルツァーシャル 520
0000.05.18 京都 平安S GIII ダ1900m(良) 16 1 2 008.80(5人) 01着 R1:57.4(37.0) -0.0 0松山弘平 57 (ハピ) 518
0000.08.04 札幌 エルムS GIII ダ1700m(稍) 14 5 7 005.10(3人) 05着 R1:44.8(37.7) -0.8 0松山弘平 58 ペイシャエス 506
0000.11.03 京都 みやこS GIII ダ1800m(重) 15 2 2 011.10(4人) 14着 R1:53.6(41.4) -3.9 0松山弘平 57 サンライズジパング 502
0000.12.01 中京 チャンピオンズC GI ダ1800m(良) 16 6 11 167.5(15人) 10着 R1:51.4(38.1) -1.3 0松山弘平 58 レモンポップ 514
  • 競走成績は2024年12月1日現在

血統表

[編集]
ミトノオー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サドラーズウェルズ系
[§ 2]

ロゴタイプ
2010 黒鹿毛
父の父
ローエングリン
1999 栗毛
Singspiel In the Wings
Glorious Song
*カーリング Garde Royale
Corraleja
父の母
ステレオタイプ
2002 鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
スターバレリーナ Risen Star
*ベリアーニ

*シダクティヴリー
Seductively
2003 鹿毛
*サンダーガルチ
Thunder Gulch
1992 栗毛
Gulch Mr. Prospector
Jameela
Line of Thunder Storm Bird
Shoot a Line
母の母
Torrid Affair
1997 黒鹿毛
Alydeed Shadeed
Bialy
Lover's Talk Vice Regent
Lover's Walk
母系(F-No.) (FN:11-f) [§ 3]
5代内の近親交配 Halo 5×4(父内)
Northern Dancer 5×5
[§ 4]
出典
  1. ^ [15]
  2. ^ [16]
  3. ^ [15]
  4. ^ [15]

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n ミトノオー”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2023年9月27日閲覧。
  2. ^ ミトノオー”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2023年9月27日閲覧。
  3. ^ 競走馬情報 - ミトノオー”. 日本中央競馬会. 2023年9月27日閲覧。
  4. ^ 【2歳新馬】ロゴタイプ産駒ミトノオーが力強く抜け出してデビュー勝ち 木幡巧「これは勝てるな、と感じていました」 東スポ競馬、2022年8月7日、2023年5月4日閲覧
  5. ^ 【黒竹賞】(中山)ミトノオーが逃げて突き放す強い競馬で2勝目 ラジオNIKKEI、2023年1月7日、2023年5月4日閲覧
  6. ^ 1番人気ミトノオー3馬身半差快勝、木幡巧騎手「リズム良かったらこれくらいは走れる」/黒竹賞 日刊スポーツ、20231月7日、2023年5月4日閲覧
  7. ^ 【伏竜S】ミトノオーが逃げて圧勝 ダート1800メートルは3戦全勝 サンケイスポーツ、20233月25日、2023年5月4日閲覧
  8. ^ ダート界に新たなスター誕生!伏竜S逃げ切りVのミトノオーは「強い」【現場ノート・3月25日(土)】 東スポ競馬、2023年3月27日、2023年5月4日閲覧
  9. ^ ミトノオー連勝、前崩れ展開を桁違いの先行力で押し切る 木幡巧騎手「強いね」/伏竜S 日刊スポーツ、2023年3月25日、2023年5月4日閲覧
  10. ^ 【兵庫チャンピオンシップ】武豊鞍上で挑むミトノオー 牧調教師が挙げた重賞初Vへのポイント「小回りはマイナスにはならない」 東スポ競馬、2023年5月3日、2023年5月4日閲覧
  11. ^ 【兵庫CS】武豊 ミトノオーが6馬身差の圧勝!圧巻の逃走劇を演じる 競馬のおはなし、2023年5月3日、2023年5月4日閲覧
  12. ^ 【兵庫CS】ミトノオーが楽々逃げて6馬身差の圧勝!武豊騎手は14年ぶり4勝目 サンケイスポーツ、2023年5月3日、2023年5月4日閲覧
  13. ^ ミトノオー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年9月27日閲覧。
  14. ^ ミトノオーの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年9月27日閲覧。
  15. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ミトノオー|JBISサーチ (JBIS-Search)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年5月7日閲覧。
  16. ^ ミトノオーの血統表”. netkeiba.com. 2023年5月7日閲覧。

外部リンク

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