ミルナシプラン
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IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
販売名 | Ixel, Joncia, Savella |
Drugs.com |
患者向け情報(英語) Consumer Drug Information |
MedlinePlus | a609016 |
胎児危険度分類 | |
法的規制 | |
薬物動態データ | |
生物学的利用能 | 85% |
血漿タンパク結合 | 13% |
代謝 | Hepatic |
半減期 | 8 hours |
排泄 | Renal |
データベースID | |
CAS番号 | 92623-85-3 |
ATCコード | N06AX17 (WHO) |
PubChem | CID: 65833 |
DrugBank | DB04896 |
ChemSpider | 59245 |
UNII | G56VK1HF36 |
KEGG | D08222 |
ChEMBL | CHEMBL252923 |
化学的データ | |
化学式 | C15H22N2O |
分子量 | 246.348 g/mol |
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ミルナシプラン(英:Milnacipran)は、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)と呼ばれる抗うつ薬の1つである。日本で2000年に商品名トレドミンとして販売されている。後発医薬品も出ている。日本での適応は「うつ病・うつ状態」である。薬事法における劇薬である。
開発と販売
[編集]トレドミンは、フランスのピエール・ファーブル・メディカメン社で開発された。
トレドミンの医薬品インタビューフォームによれば、名称は「Tolerance is dominant」(忍容性が優れている)から命名された。
作用機序
[編集]脳に直接作用し、脳内のセロトニンとノルアドレナリンの再取り込み(吸収)を阻害する。これにより、脳内のセロトニン・ノルアドレナリンの濃度が上昇し、うつ状態が軽減される仕組みである。セロトニンは落ち込みを改善させ、ノルアドレナリンはやる気を改善させると考えられている。
通常、1日投与量25mg程度からはじめ、100mgまで漸増し、数週間から数ヶ月使用する。ただし、投与量は年齢・症状に応じて適宜増減する[1]。
副作用
[編集]まれに重い副作用として、セロトニン症候群や悪性症候群、痙攣と言った症状を起こすことがある。
慎重投与
[編集]- 排尿困難のある患者[1]
- 心疾患の患者
- 肝障害の患者
- 高血圧症の患者
- 緑内障または眼内圧亢進のある患者
- てんかんの既往歴のある患者
- 躁うつ病の患者
- 自殺念慮のある患者
- 統合失調症の要素のある患者
- 小児等
- 高齢者
後発医薬品とその薬価
[編集]剤型としては12.5mg錠、15mg錠、25mg錠、50mg錠の4種が存在する。また、他の製薬会社から、多数の後発医薬品が発売されている。
脚注
[編集]- ^ a b 添付文書 (PDF) 2019年 3 月改訂(第26版)
- ^ 小池 一喜, 篠崎 貴弘, 原 和彦 ほか、「歯科心身症に対するミルナシプランの使用経験について」 『日本歯科心身医学会雑誌』 2003年 18巻 2号 p.69-72, doi:10.11268/jjpsd1986.18.69