メルセデスAMG・GT 4ドアクーペ
メルセデスAMG・GT 4ドアクーペ(Mercedes-AMG GT 4-Door Coupé )は、ドイツの自動車メーカーであるメルセデス・ベンツ・グループがメルセデス・ベンツのサブブランドであるメルセデスAMGで展開しているEセグメントの高級スポーツカーである。
初代 (2019年-) X290
[編集]メルセデスAMG・GT 4ドアクーペ X290型 | |
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GT 63 S 4MATIC+ 東京オートサロン2019出展車 | |
概要 | |
販売期間 | 2019年 -(日本) |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアクーペ |
駆動方式 | 四輪駆動(4MATIC) |
パワートレイン | |
エンジン |
ガソリンV8 4.0L ガソリン直6 3.0L |
変速機 | 電子制御9速AT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,951mm |
全長 | 5,054mm |
全幅 | 1,953mm |
全高 | 1,455 - 1,447mm |
「AMG GT53 4MATIC+」「AMG GT63 4MATIC+」「AMG GT63 S 4MATIC+」の3グレードが発表され、「AMG GT53 4MATIC+」には3リッター直6ターボエンジンに加えてモーターアシスト機構付きオルタネーターが搭載され、「AMG GT63 4MATIC+」「AMG GT63 S 4MATIC+」には4リッターV8ツインターボエンジンが搭載された。
2018年9月17日、「AMG GT43 4MATIC+」が発表され[2]、同年10月2日のパリモーターショー2018においてワールドプレミアされた[3]。
AMG GT63 S 4MATIC+はニュルブルクリンクでのエグゼクティブカー最速記録をパナメーラターボから奪回し[4]、それまではCクラスステーションワゴンが担ってきたF1でのメルディカルカーとしての役割を引き継ぐなどしている。[5]
日本市場での販売
[編集]2019年2月14日、発表(納車は同年5月以降)[6]。4ドアクーペでは、AMG 4.0L V8直噴ツインターボエンジンM177型搭載モデルの「GT 63 S 4MATIC+」 、直列6気筒エンジンM256型にオルタネーターやスターター機能を兼ねた電気モーター「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」を組み合わせた「GT 43 4MATIC+」、「GT 53 4MATIC+」の計3モデルが設定される。また、「GT 63 S 4MATIC+」には発売記念の特別仕様車として、専用ポリッシュ/マットブラックペイント21インチAMGクロススポークホイール(鍛造)や「エアロダイナミックパッケージ」を装備し、内装にイエローステッチを入れたツートーンナッパレザー(マグマグレー&ブラック、フルレザー仕様)やフロアマット、イエローシートベルト、「AMGマットカーボンファイバーインテリアトリム」などを採用した「GT 63 S 4MATIC+ Edition 1」も設定された。
2020年7月17日、一部改良。全モデルに自然対話式音声認識機能を備えた対話型インフォテインメントシステム「MBUX」が標準装備され、ボディカラーに新色の「ハイテックシルバー」が追加された。そのほか、「GT 63 S 4MATIC+」にはレーシングカーにも採用されている軽量・高剛性のカーボンファイバールーフのオプション設定が追加され、ドアミラー下部から照射され、夜間のドアの開閉の際に足元を照らすブランドプロジェクターライトを標準装備。「GT 43 4MATIC+」と「GT 53 4MATIC+」には断熱強化ガラスを採用したパノラミックルーフと前述のブランドプロジェクターライトのオプション設定が追加された。
2022年1月20日、一部改良を発表(同日より予約受付開始、2月頃に納車開始)[7][8]。AMG RIDE CONTROL+ エアサスペンションが改良され、ホイールのリバウンドで発生するリバウンドダンピングを制御するバルブとホイールが収縮する際に発生するコンプレッションダンピングを制御するバルブの2つの圧力制御バルブをダンパーの外側に追加。これにより、ホイールのリバウンドと収縮のステージをそれぞれ別個での制御が可能となった。また、全モデルにハンドジェスチャーによる操作を可能にするMBUXインテリア・アシスタントや運転に集中しながらメニュー操作を可能にするAMGドライブコントロールスイッチを備えたAMGパフォーマンスステアリングが標準装備された。ボディカラーにはスペクトラルブルーやスペクトラルブルーマグノが追加された。なお、今回の一部改良により「GT 63 S 4MATIC+」が一旦廃止された。
2023年1月11日、特別仕様車「GT 63 S E PERFORMANCE F1 Edition」が発表された[9]。前述した「Meredes-AMG GT 63 S 4MATIC+」に採用されていた4.0 L V型8気筒 ツインターボチャージャーエンジンの177型に、交流同期モーターとAMG自社開発のバッテリーをリアに搭載し、パフォーマンス志向連続トルク可変配分四輪駆動システムの4MATIC+を組み合わせたプラグインハイブリッドモデルとなる。また、AMGエアロダイナミックパッケージ(アジャスタブルリアウイングスポイラー付き)、マットブラックペイント21インチAMG5ツインスポークアルミホイール(鍛造・レッドリムフリンジ付き)、AMGパフォーマンスステアリング(ナッパレザー/DINAMICA・レッドステッチ入り)などが特別装備され、AMGパフォーマンスシート、レッドシートベルト、ガラススライティングルーフを追加装備した。35台の限定販売のため、発表日から1月25日まで専用のWEBサイトで仮予約の申込受付を行い、販売台数以上の申込があった場合には抽選となる。また、納車は2月以降順次となる。
同年6月29日、2022年1月の改良時に一旦廃止されていた「GT 63 S 4MATIC+」を改良の上で約1年5ヶ月ぶりに復活設定[10]。2022年1月20日一部改良モデル同様にAMG RIDE CONTROL+ エアサスペンションの改良やMBUXインテリア・アシスタントとAMGパフォーマンスステアリングが標準装備されたほか、MBUX ARナビゲーションも標準装備された。ボディカラーやインテリアカラーに新色が各4色ずつ追加された。
グレード | 販売期間 | 排気量 | エンジン | 最高出力・最大トルク | 変速機 | 駆動方式 |
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Meredes-AMG GT 63 S 4MATIC+ | 2019年2月 - 2022年1月、2023年6月 - | 3,982cc | M177型 DOHC V型8気筒 ツインターボチャージャー付 | 639PS/91.8kg・m | 9速AT | 4WD |
Meredes-AMG GT 53 4MATIC+ | 2019年2月 - | 2,999cc | M256型 DOHC 直列6気筒 ターボチャージャー付 | 435PS/53.0kg・m | ||
Meredes-AMG GT 43 4MATIC+ | 2019年11月 - | 367PS/51.0kg・m |
脚注・出典
[編集]- ^ “【ジュネーブショー2018】メルセデスが「AMG GT 4ドアクーペ」を世界初公開”. webCG. 2019年5月22日閲覧。
- ^ “4ドアクーペのメルセデスAMG GT43 を欧州発売へ…43シリーズ初のマイルドハイブリッド”. レスポンス(Response.jp). 2019年6月17日閲覧。
- ^ “メルセデスAMG「43」に初のマイルドハイブリッド、4ドアクーペの GT に…パリモーターショー2018”. レスポンス(Response.jp). 2019年6月17日閲覧。
- ^ “AMGがニュルでポルシェ越えを達成! AMG GT 63 Sが部門最速の称号を獲得【動画】”. GENROQ Web(ゲンロク ウェブ) (2020年11月12日). 2022年5月15日閲覧。
- ^ “【ギャラリー】メルセデスのセーフティカー&メディカルカーが新車に。アストンマーティンも供給継続 | F1 | autosport web”. AUTO SPORT web (2022年3月14日). 2022年5月15日閲覧。
- ^ “「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」が日本で正式デビュー 【ニュース】”. webCG. 2019年5月22日閲覧。
- ^ 『新型メルセデス AMG GT 4ドアクーペを発表』(PDF)(プレスリリース)メルセデス・ベンツ日本株式会社、2022年1月20日 。2022年1月27日閲覧。
- ^ “「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」が一部改良を受けて最新のエアサスペンションを搭載”. clicccar.com (2022年1月26日). 2022年1月27日閲覧。
- ^ 『メルセデス AMG GT 63 S E PERFORMANCE F1 Edition を発表』(PDF)(プレスリリース)メルセデス・ベンツ日本株式会社、2023年1月11日 。2023年1月13日閲覧。
- ^ 『新型メルセデス AMG GT 63 S 4MATIC+を発売』(PDF)(プレスリリース)メルセデス・ベンツ日本株式会社、2023年6月29日 。2023年7月6日閲覧。