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ヤング・インパルス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヤング・インパルス』は、1972年4月9日から1976年9月26日にかけて、テレビ神奈川 (TVK) で放送されていた音楽番組。日曜日の夜に放送され、生放送のスタジオ・ライブを中心とした番組であった。スタジオ以外に神奈川県内のホール(平塚市民センター横須賀市文化会館など)から中継録画で放送されたこともあった。

解説

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1972年テレビ神奈川の開局と共に日曜日の夜、若者向けの生放送の音楽番組が始まり、『ヤング・インパルス』と名付けられた[1][2]。初期には20:00 - 21:26(1973年4月1日からは21:25まで)、1974年4月7日からは19:30 - 20:55へと放送時間帯が移動した。1974年10月6日からは19:30 - 20:25に放送時間が短縮され(番組後半のアマチュアバンド出演コーナーなどを別番組「ハマヤング(20:25 - 20:55)」として分離)、最終回まで放送された[3]

1972年10月1日からサンテレビが日曜20:00 - 20:56枠で[4]、同10月7日から広島ホームテレビが土曜10:00 - 10:56枠[5]でネット開始(広島ホームテレビは1973年3月24日で打ち切り)。1974年4月7日からはテレビ和歌山がネットを開始し、それを記念して和歌山県民文化会館にて公開録画を行っている。

3人編成のフォーク・グループだった頃のRCサクセションは、番組開始から1972年いっぱいまで[6]レギュラー出演者であった[7]。後には、黒崎とかずみ、キャプテンひろとスペースバンド、海援隊、ノラ、まりちゃんズがレギュラー出演者であった時期もあった[8]

神奈川県のローカル放送だったが、当時の若者文化を象徴していた、フォーク、ロック、ニューミュージックのアーティストが多く出演していたことから、後年、伝説の番組と語られるようになった。

1976年9月26日の最終回は「グッドバイ・ロックンロールパーティ」と銘打たれ[9]ダウン・タウン・ブギウギ・バンドジョニー大倉らが出演した[10]。1980年4月からは、そのダウン・タウン・ブギウギ・バンドのフロントマンであった宇崎竜童の司会で、実質的な後継番組である『ファイティング80's』が放送され、こちらは1983年3月まで続いた。

出演者(映像と音源)

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『ヤング・インパルス』の映像や音源は網羅的には残されていない。部分的に残されたものの一部は、DVDやCDとして商品化されているものや、上映公開されたものもある。

  • RCサクセション - 『ヤング・インパルス』出演時の映像をまとめたDVD『ライブ帝国 RCサクセション 70's』が発表されている。
  • 泉谷しげる/海援隊/ケメ/古井戸 - DVD『ライブ帝国 泉谷しげる/海援隊/ケメ/古井戸』が発表されている。
  • キャロル - DVD『燃えつきる キャロル・ラスト・ライブ』に、『ヤング・インパルス』出演時の「ファンキー・モンキー・ベイビー」、「憎いあの娘」が収録されている。
  • 外道 - DVD『Video 外道』に、『ヤング・インパルス』出演時の「腐った命」、「ビュンビュン」、「香り」が収録されている[11]
  • 甲斐よしひろ - DVD『KAI YOSHIHIRO Big History 1974-2000 "STORY OF US"』に、『ヤング・インパルス』出演時の「裏切りの街角」が収録されている[12][13]
  • チューリップ - オーダーメイドDVD『Live Act Tulip Film History』に収録できる楽曲映像の中に、『ヤング・インパルス』出演時の「夢中さ君に」、「心の旅」、「銀の指環」が含まれた[14]
  • 山下達郎 - シュガー・ベイブによる「今日はなんだか」の映像が存在し、2003年のオフィシャル・ファンクラブ10周年を記念したファンクラブの集いで上映された。
  • はちみつぱい - 1972年4月30日出演時の音源が、CD『THE FINAL TAPES はちみつぱいLIVE BOX 1972-1974』に収録されている。なお、出演時の表記は「蜂蜜ぱい」。
  • 上田正樹とサウス・トゥ・サウス - DVD『ライブ帝国 上田正樹』に、1970年代出演時の「あこがれの北新地」がBONUS TRACKとして収録。

脚注

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  1. ^ 日本民間放送連盟(編)「番組開発を探る (8) テレビと若ものをむすぶ広場「ヤング・インパルス」テレビ神奈川」『月刊民放』第2巻第9号、日本民間放送連盟、1972年9月15日、46 - 49頁、NDLJP:3470878/25 
  2. ^ 開局から最初の日曜4月2日の番組は開局記念特番『ビバ! スタジオパーティー』であり、ヤング・インパルスとは別の番組である。
  3. ^ 出典:朝日新聞縮刷版1972年4月号~1976年9月号、同期間の神奈川新聞テレビ欄
  4. ^ 出展:1972年10月1日付サンケイ新聞近畿D版15面テレビ欄
  5. ^ 出展:中国新聞1972年10月7日付10面ラジオ・テレビ欄
  6. ^ 出典:当該期間の神奈川新聞テレビ欄
  7. ^ 片岡たまき (2016年10月10日). “1976/10/11暗黒時代のRCサクセション「わかってもらえるさ」リリース! 【大人のMusic Calendar】”. ニッポン放送. 2017年12月3日閲覧。
  8. ^ 岸正之 (2002年7月4日). “ヤング・インパルスとリブヤング”. 岸正之. 2017年12月3日閲覧。
  9. ^ “(ラ・テ欄)”. 朝日新聞・東京朝刊: p. 24. (1976年9月26日)  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  10. ^ DVDに収録される『ヤング・インパルス』(テレビ神奈川)の映像は ...”. ジョニー大倉【JOHNNY R'N'R】 (2014年9月18日). 2017年12月3日閲覧。
  11. ^ Video 外道”. Sony Music Entertainment (Japan) Inc.. 2017年12月6日閲覧。
  12. ^ STORY OF US : KAI YOSHIHIRO Big History 1974-2000 甲斐よしひろ”. 国立国会図書館. 2017年12月3日閲覧。
  13. ^ 1976年2月1日放送分、出典:同日付神奈川新聞ラジオ・テレビ欄(6面)
  14. ^ 自分好みの楽曲・映像を選んで"私だけのDVD"が作れるチューリップ40周年記念オーダーメイドDVD『Live Act Tulip Film History』 本日オーダー開始”. カルチュア・コンビニエンス・クラブ (2013年8月29日). 2014年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月3日閲覧。