はちみつぱい
はちみつぱい | |
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別名 |
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出身地 | 日本 |
ジャンル | ロック[1] |
活動期間 | |
レーベル |
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共同作業者 | あがた森魚 |
メンバー |
はちみつぱいは、日本のロックバンドである。はっぴいえんどと共に、日本語ロックの先駆者として知られる[1]。初期の頃はハチミツパイと表記されることもあった。
略歴
[編集]1970年、鈴木慶一はあがた森魚らと共にあがた精神病院を結成。後にあがた森魚と蜂蜜麺麭(はちみつぱい)と名前を変えるが、メンバーは一定せずロックバンドというよりは、あがた森魚のバックバンド的な活動を行っていた。バンドの名も、ビートルズの「Honey Pie」を日本語訳したもの[1]。これを前身として、1971年から蜂蜜ぱいと名乗り、あがたとは独立したロックバンドとしての活動を行うようになる。渋谷百軒店のライブハウスであるBYGへの出演を活動の中心に、岡林信康やあがた森魚、西岡恭蔵などのアルバムのレコーディングにも参加した。
1971年8月、鈴木慶一、渡辺勝、本多信介の3名で第3回全日本フォークジャンボリーに出演。これをきっかけに和田博巳が加入。1971年秋頃にはセッションを通じて武川雅寛が、オーディションにてかしぶち哲郎が加入し主要メンバーが出揃う。1972年春頃、表記をはちみつぱいに改めた[注釈 1]。1972年5月、春一番コンサートに出演。1972年9月、渡辺勝が脱退し、これに入れ替わる形でペダルスティールの駒沢裕城が加入。ヴァイオリンの武川と共に、はちみつぱいのサウンドを独特なものとした[注釈 2]。
1973年11月、1stアルバム『センチメンタル通り』を発売。続いて1974年5月にはシングル『君と
1988年6月9日、汐留PITにて1日限りの再結成コンサートを開催。ゲストにはあがた森魚、斉藤哲夫、高田渡らが出演し、はちみつぱいをバックに歌った。このコンサートでも「塀の上で」を演奏し、鈴木は「さよならロックンロールおじさん、ロックンロールおばさん」との言葉を残した。この日を最後に、はちみつぱいは完全に解散した。
2015年12月20日、メルパルクホール東京で行われた鈴木慶一のミュージシャン生活45周年記念ライブで27年ぶりに再結成[3]。2017年2月、『センチメンタル通り[Deluxe Edition]』を発売[4]。4月、あがた森魚&はちみつぱい名義でアルバム『べいびぃろん(BABY-LON)』を発売。7月1日、メルパルクホール東京で発売記念ライブを行った[5]。
メンバー
[編集]- 鈴木慶一(すずき けいいち):ボーカル、ギター、ピアノ
- 渡辺勝(わたなべ まさる):ボーカル、キーボード、ギター 1972年9月脱退。
- 本多信介(ほんだ しんすけ):ギター
- 武川雅寛(たけかわ まさひろ):フィドル、ボーカル
- 和田博巳(わだ ひろみ): ベース
- かしぶち哲郎(かしぶち てつろう):ドラムス、ボーカル
- 駒沢裕城(こまざわ ひろき):ペダルスティール 1972年9月加入。
- 岡田徹(おかだ とおる):キーボード 1973年9月加入。
- 椎名和夫(しいな かずお):ギター 1974年秋頃加入。
ディスコグラフィ
[編集]シングル
[編集]- 君と
旅行鞄 (1974年5月25日 )- B面は「酔いどれダンス・ミュージック」。
- 録音エンジニアとして大瀧詠一(笛吹銅次名義)が参加。「君と旅行鞄(トランク)」は『センチメンタル通り』CD化の際にB面の「酔いどれダンス・ミュージック」と共に追加収録された。本作はワーナー・パイオニア(現ワーナーミュージック・ジャパン)へ移籍後にリリースされた。当初はちみつぱい側は「酔いどれダンス・ミュージック」をシングル曲に推したが、売れないと言われてB面収録となった。ワーナー・パイオニア側は「ぼくの倖せ」をシングル曲に推した。しかし、鈴木慶一はそのままでやりたくないと作詞を松本隆に依頼するも気に入らなかったため、鈴木自ら歌詞を書き直した。元々シングルとして出るはずだった曲はアルバム『センチメンタル通り』に収録されている「ぼくの倖せ」[注釈 3](B面は「ぼくの倖せ」同様『センチメンタル通り』収録の「薬屋さん」を収録予定)だったが、諸事情で発売中止になった。コーラスは大貫妙子と吉田美奈子。ライブ音源『セカンドアルバム〜イン・コンサート〜』に於いてもゲスト出演。
アルバム
[編集]スタジオ・アルバム
[編集]発売日 | タイトル | 備考 |
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1973年10月25日 | センチメンタル通り | |
2017年4月26日 | べいびぃろん (BABY-LON) | あがた森魚&はちみつぱい名義。 |
ライブ・アルバム
[編集]アルバム | 発売日 | レーベル | 規格 | 規格品番 |
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セカンドアルバム〜イン・コンサート〜 1972年 - 1974年のライブ音源を収録。 ゲストにあがた森魚、大貫妙子、細野晴臣、吉田美奈子が参加。 |
1988年5月25日 | Solid Records | LP | SOLID-1011 |
1988年5月25日 | CD | CDSOL-1011 | ||
1995年11月25日 | CD | CDSOL-4011 | ||
2001年6月23日 | LP | SOLID-1011 | ||
2016年5月18日 | CD | CDSOL-4011 | ||
9th June 1988 はちみつぱい Live 1988年6月9日に汐留PITで行われた再結成コンサートを収録。 |
1989年5月25日 | JAPAN RECORD | CD | 25JC-427/9 |
2006年11月23日 | SUPER FUJI | CD | SPFJ-002 | |
THE FINAL TAPES はちみつぱいLIVE BOX 1972-1974 1972年1月 - 1975年1月のライブ音源を編纂し収録したCD9枚組ボックス・セット。 |
2009年10月21日 | CD | FJSP-69 | |
Re:Again Billboard Live 2016 2016年5月9日にビルボードライブ大阪で、5月15日にビルボードライブ東京で行われたライブを収録。 |
2016年7月20日 | P-VINE | CD | PRSA-3003 |
その他
[編集]- 山谷初男 with はちみつぱい『山谷初男の放浪詩集/新宿』(1974年10月25日、2006年12月20日 CD:VICL-62206)[6]
- 林静一・はちみつぱい『夜にほほよせ』(2009年7月25日)
- 林静一が1973年に監督した実写映画「夜にほほよせ」のサウンドトラック。
- かしぶち哲郎『自由なメロディー はちみつぱい〜ムーンライダーズ』(2009年10月10日)
- 未発表曲「自由なメロディー」をはちみつぱいバージョンとムーライダーズバージョンで収録
- あがた森魚『あがた森魚とはちみつぱい 1972〜1974』(2013年5月22日)
- はちみつぱいがバックバンドを務めたあがた森魚のライブ・アルバム。
ライブビデオ
[編集]- はちみつぱいラストライヴ(1992年5月20日)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “はちみつぱい(ハチミツバイ)の情報まとめ”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク株式会社. 2021年7月5日閲覧。
- ^ 『神奈川新聞』1972年4月30日、7面テレビ欄。
- ^ “鈴木慶一ミュージシャン生活45周年ライブ、はちみつぱいメンバーら集結”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2015年8月24日) 2021年7月5日閲覧。
- ^ “はちみつぱい、未発表音源や7inchシングル付属の「センチメンタル通り」DX盤”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2017年1月4日) 2021年7月5日閲覧。
- ^ “あがた森魚&はちみつぱい、一夜限りのライブが実現”. OKMusic (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2017年7月4日) 2021年7月5日閲覧。
- ^ 山谷初男の放浪詩集/新宿 - VICTOR ONLINE STORE
参考文献
[編集]- 鈴木慶一『火の玉ボーイとコモンマン』新宿書房、1989年。
- 小川真一、平澤直孝編著『はちみつぱい 45th Anniversary [Re:Again]』プログラム、2016年。
- 加藤彰、小川真一、平澤直孝編著『復刻ロック画報 はちみつぱい特集』Pヴァイン、2016年。