ヤング・ピープルズ・コンサート
ヤング・ピープルズ・コンサート(Young People's Concerts)は、ニューヨーク・フィルハーモニックが主催する演奏会シリーズである。子どもが演奏会に親しみやすいように企画されている。レナード・バーンスタインが企画・指揮・司会を務めたシリーズが広く知られている。
概要
[編集]1924年3月27日にアーネスト・シェリングによって初演され、各地を巡回した。オーケストラの演奏に解説を加える形式は初期の頃からのものである。
バーンスタイン版は1958年1月18日に同楽団とスタートし、53公演がCBSによりテレビで録画中継された。 長らくカーネギー・ホールで開催されたが、1962年よりリンカーン・センターへ会場を移した。 バーンスタインは1969年にニューヨーク・フィルハーモニックの常任指揮者を辞任した後もヤング・ピープルズ・コンサートを続けていたが、CBSは1972年のホルスト『惑星』の公演を以てテレビ中継を打ち切った。(エンドクレジットでは、次回の公演がマーラーである旨のアナウンスがあるため、打ち切りになった事が窺える)
1971年にマイケル・ティルソン・トーマスが引継ぎ、1977年に一旦終了したが、その後再開されて現在に至っている。
バーンスタイン版のCBS放送リスト(1958-1972年)
[編集]回 | 邦題(上段) / 原題(下段) | 演目(抜粋)・ゲスト演奏者 | 放送日 |
1 | 音楽って何? What Does Music Mean? |
ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲 R.シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」作品35 ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」 ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」 チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調作品36 チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調作品64 ラヴェル:「ラ・ヴァルス」 |
1958年1月18日 |
2 | アメリカ音楽って何? What is American Music? |
ガーシュウィン:「パリのアメリカ人」 チャドウィック:「メルポメネ」 ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」 マクダウェル:管弦楽組曲 第2番 ホ短調「インディアン」作品48 ギルバート:「コンゴ地方の踊り」 コープランド:劇場のための音楽 ガーシュウィン:「ラプソディ・イン・ブルー」 W.シューマン:「アメリカ祝典序曲」 コープランド:「ビリー・ザ・キッド」 トムソン:「われらすべての母」 トンプソン:交響曲第2番 コープランド:交響曲第3番 (第4楽章) ゲスト:アーロン・コープランド(指揮) |
1958年2月1日 |
3 | オーケストレーションって何? What is Orchestration? |
リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲作品34 (第4曲シェーナとジプシーの愛、第5曲アストゥリアのファンダンゴ) ラヴェル:「ボレロ」 |
1958年3月8日 |
4 | 交響曲はどのように作られる? What Makes Music Symphonic? |
モーツァルト:交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」 (第4楽章) チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調作品36 ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」 民謡:「フレール・ジャック」 ブラームス:交響曲第2番ニ長調作品73 (第4楽章) |
1958年12月13日 |
5 | 古典派音楽って何? What is Classical Music? |
ヘンデル:組曲「水上の音楽」 (ホーンパイプ) モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467 バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049 ハイドン:交響曲第102番変ロ長調 (第4楽章) モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 序曲 ベートーヴェン:「エグモント」 序曲 |
1959年1月24日 |
6 | 音楽の中のユーモア Humor in Music |
ハイドン:交響曲第88番ト長調 (第4楽章) プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調作品25「古典交響曲」 (第1楽章) マーラー:交響曲第1番「巨人」 ショスタコーヴィチ:組曲「黄金時代」作品22a (ポルカ) ブラームス:交響曲第4番ホ短調作品98 (第3楽章) |
1959年2月28日 |
7 | 協奏曲って何? What is a Concerto? |
ヴィヴァルディ:合奏協奏曲ハ長調RV558 (第1楽章) バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050 (第3楽章) モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K.364 (第2楽章) メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64 (第3楽章) バルトーク:管弦楽のための協奏曲 (第4楽章、第5楽章) |
1959年3月28日 |
8 | グスタフ・マーラーの魅力 Who is Gustav Mahler? |
マーラー:交響曲第4番 (第1楽章、第3楽章、第4楽章) マーラー:交響曲「大地の歌」 (第3楽章、第6楽章) マーラー:交響曲第2番「復活」 (第3楽章、第5楽章) マーラー:歌曲集「少年の魔法の角笛」 (魚に説教するパドゥヴァの聖アントニーウス) |
1960年2月7日 |
9 | 若き演奏家たち No.1 Young Performers No.1 |
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 (第1楽章) ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番 (第3楽章) プロコフィエフ:「ピーターと狼」 ゲスト:ダニエル・ドンブ(Vc)、ケネス・シャーマーホーン(指揮)、 バリー・フィンクレア(Vn)、スエファン・バウアー=メンゲルベルク(指揮)、 アレクサンドラ・ワグナー(ナレーター) |
1960年3月6日 |
10 | 現在・過去・未来の珍しい楽器たち Unusual Instruments of Present, Past, and Future |
ヴィラ=ロボス:「カイピラの小さな汽車」 デ・ラ・トレ:「ダンサ・アルタ」 ガブリエーリ:金管八重奏のためのカンツォン バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番 (第1楽章) ルーニング&ウサチェフスキー:テープ・レコーダーと管弦楽のための協奏曲 (※世界初演) ブッチ:カズー協奏曲 ゲスト:ニューヨーク・プロ・ムジカ、ノア・グリーンバーグ、 ウラジミール・ウサチェフスキー(テープ・レコーダー)、 アニータ・ダリアン(カズー) |
1960年3月27日 |
11 | 2度目のハリケーン(※DVD未収録) The Second Hurricane |
コープランド:「2度目のハリケーン」 ロッシーニ:「アルジェのイタリア女」 序曲 ゲスト:アーノルド・ギャムソン(指揮)、High School of Music & Art |
1960年4月24日 |
12 | 序曲と前奏曲 Overtures and Preludes |
ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」序曲 ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 バーンスタイン:「キャンディード」序曲 |
1961年1月8日 |
13 | アーロン・コープランドの誕生日会 Aaron Copland Birthday Party |
コープランド:戸外のための序曲 コープランド:「ステイトメンツ」 (第3曲「独断的な」) コープランド:「映画のための音楽」 (踊り) コープランド:映画音楽「われらの町」 コープランド:バレエ音楽「ロデオ」 (「ホーダウン」) コープランド:「アメリカの古い歌 第1集」 (第1曲 船乗りの踊り、第5曲 私は猫を買って来た) コープランド:「エル・サロン・メヒコ」 ゲスト:アーロン・コープランド(指揮)、 ウィリアム・ワーフィールド(バリトン) |
1961年2月12日 |
14 | 若き演奏家たち No.2 Young Performers No.2 |
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 (第3楽章) ショパン:ピアノ協奏曲第1番 (第2楽章) プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」 (さようなら、甘いめざめよ) メノッティ:「電話」 ブリテン:青少年のための管弦楽入門 ゲスト:リン・ハレル(Vc)、エリアクム・シャピーラ(指揮)、 キム・チュンチャ(Pf)、ラッセル・スタンガー(指揮)、 ヴェロニカ・タイラー(ソプラノ)、グレゴリー・ミラー(指揮)、 ヘンリー・チャピン(ナレーター) |
1961年3月19日 |
15 | コンサート・ホールの中の民族音楽 Folk Music in the Concert Hall |
モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調K.534 (第3楽章) チャベス:交響曲 第2番「インディオ」 カントルーブ:「オーヴェルニュの歌」 (アントゥエノ、紡ぎ女、女房もちはかわいそう) アイヴズ:交響曲第2番 (第5楽章) ゲスト:マーニ・ニクソン(ソプラノ) |
1961年4月9日 |
16 | 印象主義って何? What is Impressionism? |
ドビュッシー:3つの交響的スケッチ「海」 ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲 (全員の踊り) |
1961年12月1日 |
17 | パリへの道 The Road to Paris |
ガーシュウィン:「パリのアメリカ人」 ブロッホ:「シェロモ」 ファリャ:「三角帽子」第2組曲 (粉屋の踊り、終幕の踊り) ゲスト:ザラ・ネルソヴァ(Vc) |
1962年1月18日 |
18 | ハッピー・バースデイ、ストラビンスキー! Happy Birthday, Igor Stravinsky |
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版) | 1962年3月26日 |
19 | 若き演奏家たち No.3 Young Performers No.3 |
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 序曲 ブロッホ:「祈り」 パガニーニ:「モーゼ幻想曲」 サン=サーンス:「動物の謝肉祭」 ゲスト:小澤征爾(指揮)、モーリス・ペレス(指揮)、ジョン・カナリーナ(指揮)、 ルース&ナオミ・シーガル(Pf)、 ポーラ・ロビソン(Fl)、ポール・グリーン(Cl)、 トニー・シロニー(ザイロフォン)、ディビッド・ホッパー(グロッケンシュピール)、 ゲーリー・カー(ダブルベース) |
1962年4月14日 |
20 | ホールの音 The Sound of a Hall |
ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」 コープランド:アメリカの古い歌 第2集 (第1曲 小さな馬たち) ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンのための協奏曲 (第1楽章) ウォルトン:「ファサード」 (タンゴ-パソドブレ) チャイコフスキー:序曲「1812年」 ゲスト:Shirley Verrett Carter(メゾソプラノ) John Corigliano(Vn)、Frank Gullino(Vn)、Joseph Bernstein(Vn)、William Dembinsky(Vn) |
1962年11月21日 |
21 | メロディーって何? What is a Melody? |
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」 ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲 モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550 (第1楽章) ヒンデミット:弦楽と金管のための協奏音楽作品50 ブラームス:交響曲第4番ホ短調作品98 (第4楽章) |
1962年12月21日 |
22 | 若き演奏家たち No.4 Young Performers No.4 |
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 リスト:ピアノ協奏曲第1番 ゲスト:ジョーン・ウェイナー(Pf)、ユーリ・クラスノポルスキー(指揮)、 クラウディア・ホカ(Pf)、ゾルターン・ロズニャイ(指揮)、 パメラ・パウル(Pf)、セルジュ・フルニエ(指揮)、 アンドレ・ワッツ(Pf) |
1963年1月15日 |
23 | ラテン・アメリカの精神 The Latin American Spirit |
フェルナンデス:「バトゥーキ」 (牧場の主顕祭の踊り) ヴィラ=ロボス:「ブラジル風バッハ」 (バキアナス・ブラジレイラス) 第5番 レブエルタス:「センセマヤ」 コープランド:「キューバ舞曲」 バーンスタイン:「ウエスト・サイド物語」 (シンフォニック・ダンス) ゲスト:ネタニア・ダヴラツ(ソプラノ) |
1963年3月8日 |
24 | 教師たちへの賛辞 A Tribute to Teachers |
ムソルグスキー:「ホヴァーンシチナ」 トンプソン:交響曲第2番 (スケルツォ) ピストン:「不思議の笛吹き」 ブラームス:大学祝典序曲 |
1963年11月29日 |
25 | 若き演奏家たち No.5 Young Performers No.5 |
ヘンデル:ハープ協奏曲変ロ長調 (第1楽章) ラヴェル:序奏とアレグロ シュラミト・ラン:ピアノと管弦楽のための奇想曲 バルトーク:ラプソディ第1番 (第2部) ロッシーニ:「ウィリアム・テル」序曲 ゲスト:クラウディオ・アバド(指揮)、ペドロ・カルデロン(指揮)、 ズデニェク・コシュラー(指揮)、 ハイディ・レーワルダー(Hp)、シュラミト・ラン(Pf)、ウェルドン・ベリー(Cl)、 エイモス・アイゼンバーグ(Fl)、スティーヴン・ケーツ(Vc) |
1963年12月23日 |
26 | パウル・ヒンデミットの天才性 The Genius of Paul Hindemith |
ヒンデミット:弦楽四重奏曲第3番 ヒンデミット:小室内楽曲 op24-2 ヒンデミット:交響曲「画家マティス」 |
1964年2月23日 |
27 | コンサートホールの中のジャズ Jazz in the Concert Hall |
シュラー:「ジャズへの旅」 コープランド:ピアノ協奏曲 オースティン:管弦楽とジャズ・プレーヤーのためのインプロビゼーション ゲスト:アーロン・コープランド(Pf)、ガンサー・シュラー(指揮) |
1964年3月11日 |
28 | ソナタ形式って何? What is Sonata Form? |
モーツァルト:交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」 (第1楽章) 童謡:「きらきら星」 ビゼー:歌劇「カルメン」 (ミカエラのアリア) モーツァルト:ピアノ・ソナタハ長調K.545 プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調作品25「古典交響曲」 (第4楽章) ゲスト:ヴェロニカ・タイラー(ソプラノ) |
1964年11月6日 |
29 | さらば民族主義 Farewell to Nationalism |
グリエール:「赤いけしの花」 (第11曲 ソヴィエト水夫の踊り) アイヴズ:「独立記念日」 ファリャ:「三角帽子」第1組曲 スメタナ:「わが祖国」 (第2曲「モルダウ」) |
1964年11月30日 |
30 | 若き演奏家たち No.6 Young Performers No.6 |
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 (第1楽章) メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 (第1楽章) ラヴェル:「マ・メール・ロワ」組曲 ゲスト:パトリシア・ミケリアン(Pf)、ジェームズ・オリヴァー・バズウェル(Vn) |
1965年1月28日 |
31 | シベリウスを讃えて A Tribute to Sibelius |
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47 (第1楽章) シベリウス:交響曲第2番ニ長調作品43 (第4楽章) シベリウス:交響詩「フィンランディア」作品26 ゲスト:セルジウ・ルカ(Vn) |
1965年2月19日 |
32 | 音楽の原子~音程を学ぼう~ Musical Atoms: A Study of Intervals |
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」 (第3幕への前奏曲) ブラームス:交響曲第4番ホ短調作品98 (第1楽章) ヴォーン=ウィリアムズ:交響曲第4番ヘ短調 (第4楽章) |
1965年11月29日 |
33 | オーケストラの響き The Sound of an Orchestra |
ハイドン:交響曲第88番ト長調 (第2楽章) ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68 ドビュッシー:管弦楽のための映像 (第2曲 イベリア、春のロンド) ストラヴィンスキー:「兵士の物語」 (王様の行進曲) コープランド:バレエ音楽「ロデオ」 (ホーダウン) |
1965年12月14日 |
34 | ショスタコービチの誕生日を祝って A Birthday Tribute to Shostakovich |
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番ハ長調作品60「レニングラード」 ショスタコーヴィチ:交響曲第9番変ホ長調作品70 |
1966年1月5日 |
35 | 若き演奏家たち No.7 Young Performers No.7 |
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」 ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」 ゲスト:ポール・ショーンフィールド(Pf)、ジェームズ・デプリースト(指揮)、 ステファニー・セバスチャン(Pf)、ジャックズ・ウートマン(指揮)、 デイヴィッド・ウィー(Pf)、エド・デ・ワールト(指揮) |
1966年2月22日 |
36 | 旋法って何? What Is a Mode? |
ドビュッシー:夜想曲「祭り」 ムソルグスキー:歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」 (第3幕のポロネーズ) バーンスタイン:「ファンシー・フリー」 |
1966年11月23日 |
37 | 若き演奏家たち No.8 Young Performers No.8 |
ハイドン:協奏交響曲変ロ長調 H.I:105 ショパン:ピアノ協奏曲第2番 (第3楽章) モーツァルト:歌劇「魔笛」 (この聖なる殿堂では) サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番 (第1楽章) ゲスト:ジュアン・パブロ・イズクワイエルド(指揮)、シルヴィア・カダフ(指揮)、 エルマー・オリヴェイラ(Vn)、 マーク・サルカインド、フレッドオルストン、ドナルド・グリーン、 ジョージ・ライド、キム・ヨンウク(Vn) |
1967年1月27日 |
38 | チャールズ・アイヴズ:アメリカの先駆者 Charles Ives: American Pioneer |
アイヴズ:「はしご車のゴング」 アイヴズ:「ホリデイ・シンフォニー」 (第1楽章 ワシントンの誕生日) アイヴズ: マーチ「サーカス・バンド」 アイヴズ:「リンカーン、偉大な解放者」 アイヴズ:室内アンサンブルのための「答えのない質問」 |
1967年2月23日 |
39 | 同窓会 Alumni Reunion |
チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 プッチーニ:「ラ・ボエーム」 (ミミのアリア「私の名はミミ」) ガーシュウィン:「ポーギーとベス」 (「うちの人は逝ってしまった」) ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 ゲスト:スティーブン・ケイツ、ヴェロニカ・タイラー(ソプラノ)、アンドレ・ワッツ(Pf) |
1967年4月19日 |
40 | 4分の3拍子に乾杯 A Toast to Vienna in ? Time |
J.シュトラウス2世:「ウィーン気質」作品354(抜粋) モーツァルト:ドイツ舞曲ハ長調K.605第3番 モーツァルト:交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」 (第3楽章) ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92 (第3楽章) マーラー:歌曲集「少年の魔法の角笛」 (ラインの伝説、魚に説教するパドゥヴァの聖アントーニウス、骨折り損のくたびれもうけ) R.シュトラウス:歌劇「薔薇の騎士」 (ワルツ) ゲスト:クリスタ・ルートヴィヒ、ヴァルター・ベリー |
1967年12月25日 |
41 | 永遠のベートーヴェン Forever Beethoven |
ベートーヴェン:交響曲第5番 (第1楽章) ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 (第2楽章、第3楽章) ベートーヴェン:レオノーレ序曲第3番 ゲスト:ジョゼフ・カリヒスタイン(Pf)、ポール・キャポロンゴ |
1968年1月28日 |
42 | 若き演奏家たち No.9 Young Performers No.9 |
サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番 ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容 ゲスト:ローレンス・フォスター(指揮)、アロイ・スプリンガー(指揮)、 マーティン&ステヴァン・ヴァン(Pf)、ヘレン・クウォーク(指揮)、マイケル・デテンプル |
1968年3月31日 |
43 | クイズ・コンサート:あなたの「音楽度」は? Quiz-Concert: How Musical Are You? |
ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68 モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲 プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調作品25「古典交響曲」 (第1楽章) リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲作品34 (第4曲シェーナとジプシーの歌、第5曲アストゥリアのファンダンゴ) |
1968年5月26日 |
44 | 幻想的変奏曲 Fantastic Variations (Don Quixote) |
R.シュトラウス:「ドン・キホーテ」 ~大管弦楽のための騎士的な性格の主題による幻想的変奏曲~ ゲスト:ローン・モンロー(Vc) |
1968年12月25日 |
45 | 改変されたバッハ Bach Transmogrified |
バッハ:小フーガト短調 バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ フォス:「フォリオン」 バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番 (第1楽章) ゲスト:レオポルド・ストコフスキー(指揮)、マイケル・コルン、モーグ・シンセサイザー、 ニューヨーク・ロックンロール・アンサンブル |
1969年4月27日 |
46 | ベルリオーズの「幻想」 Berlioz Takes a Trip |
ベルリオーズ:幻想交響曲作品14 | 1969年5月25日 |
47 | バレエの中の鳥たち Two Ballet Birds |
チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」作品20 (第2幕「情景」、第1幕「パ・ドゥ・ドゥ」) ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」(1919年版) |
1969年9月14日 |
48 | フィデリオ~命の賛歌~ Fidelio: A Celebration of Life |
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」 第2幕 (第11曲 序奏とアリア、第12曲 メロドラマと二重唱、第13曲 三重唱、第14曲 四重唱) ゲスト:アニタ・ダリアン(レオノーレ)、フォレスト・ウォーレン(フロレスタン)、 ハワード・ロス(ロッコ)、ディヴィッド・カンバランド(ドン・ピツァロ) |
1970年3月29日 |
49 | 交響楽団の解剖 The Anatomy of a Symphony Orchestra |
レスピーギ:「ローマの松」 | 1970年5月24日 |
50 | コープランドを称えて A Copland Celebration |
コープランド:クラリネット協奏曲 コープランド:ビリー・ザ・キッド ゲスト:スタンリー・ドラッカー(Cl) |
1970年12月27日 |
51 | リヒャルト・シュトラウスはこう語った Thus Spake Richard Strauss |
R.シュトラウス:「ツァラトストラはこう語った」 | 1971年11月4日 |
52 | リストと悪魔 Liszt and the Devil |
リスト:ファウスト交響曲 | 1972年2月13日 |
53 | ホルスト『惑星』 Holst: The Planets |
ホルスト:組曲「惑星」 火星、戦争をもたらす者 金星、平和をもたらす者 木星、快楽をもたらす者 土星、老いをもたらす者 ニューヨーク・フィルハーモニックによる新曲: 冥王星、予測不能 "Pluto, the Unpredictable"(即興演奏) |
1972年3月26日 |
※バーンスタイン版の全53公演の内、「2度目のハリケーン」を除く52公演がDVD、Blu-Rayとしてリリースされている。
日本での公演
[編集]日本では山本直純が同公演を手本とした『オーケストラがやってきた』を企画してクラシック音楽の普及に貢献した。
バーンスタインによる同公演台本が日本語に翻訳されており、パシフィック・ミュージック・フェスティバルにおいて『青少年のための演奏会』と題して公演されている他、佐渡裕が日本語による公演権を所有しており、各地での公演と毎日放送によるテレビシリーズ、同シリーズをまとめたDVDをリリースしている。佐渡は自身が司会者を務めていた『題名のない音楽会』についても「本コンサートを下敷きにしていた」と語っている[1]。
他にも大植英次など、同種の演奏会は各地で開催されている。
脚注
[編集]- ^ 「題名のない」まま50年の音楽会 黛敏郎から佐渡裕まで - 日本経済新聞・2014年12月24日