ライトクオンタム
ライトクオンタム | ||||||
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2023年桜花賞 | ||||||
欧字表記 | Light Quantum[1] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牝[1] | |||||
毛色 | 青鹿毛[1] | |||||
生誕 | 2020年2月4日(4歳)[1] | |||||
抹消日 | 2024年6月20日 | |||||
父 | ディープインパクト[1] | |||||
母 | イルミナント[1] | |||||
母の父 | Quality Road[1] | |||||
生国 | 日本(北海道千歳市)[1] | |||||
生産者 | 社台ファーム[1] | |||||
馬主 | (有)社台レースホース[1] | |||||
調教師 | 武幸四郎(栗東)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 8戦2勝[1] | |||||
獲得賞金 | 5713万6000円[1] | |||||
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ライトクオンタム(欧字名:Light Quantum、2020年2月4日 - )は、日本の競走馬[1]。2023年のシンザン記念の勝ち馬である。
戦績
[編集]デビュー前
[編集]2022年11月12日に東京競馬場の第5レースの牝馬限定の新馬戦でデビューする前に、芝コースでの1週前追い切りで5F66秒8〜1F11秒8を記録した[3]。デビュー戦でコンビを組んだクリストフ・ルメール騎手は「まだ子供っぽさはあるけど悪くない。軽いフットワークで、さすがディープインパクト」と話していた[3]。
2歳(2022年)
[編集]2022年11月12日、東京競馬場の第5レースの2歳新馬戦(牝馬限定、芝1600m)でデビュー。2着に2馬身半差をつけて勝利をおさめた[4]。
3歳(2023年)
[編集]3歳シーズンは重賞初挑戦となる1月8日のシンザン記念より始動。デビュー戦で鞍上を務めたルメールが不在だったため、武豊に乗り替わりとなった。スタートで少し出遅れるも、直線コースで馬場の真ん中から追い込んで、逃げ粘るペースセッティングをゴール前で差し切り、デビュー2連勝での重賞初優勝を飾った[5][6]。
次戦は牝馬クラシックの1冠目・桜花賞に直行[7][8]。スタートは順調に決めたものの、直線での伸びがなく8着に敗退。鞍上の武豊は敗因をポジション取りに求めた[9]。5月21日のオークスでは田辺裕信とのコンビで挑み、スタートからハナに立って逃げるも直線で失速し17着と大敗を喫した。古馬との初対戦となった7月30日のクイーンステークスでは道中軽快に逃げを打ったが直線で一杯になり9着、休養を挟んで12月16日のターコイズステークスでは中団のやや前でレースを進め、直線で懸命に追い上げるも5着に敗れた。
4歳(2024年)
[編集]2月4日の小倉日経オープンで始動。レースでは中団からしぶとく脚を伸ばして3着と好走する。4月20日の福島牝馬ステークスでは道中後方で脚を溜めるも3コーナー付近で先に落馬したシンリョクカを鞍上の吉田隼人が避け切れず落馬して競走中止となった。その後、左後肢の飛節に腫れが見られたため治療を行っていたが、側副靱帯の損傷が発覚したため、6月19日に所有する社台サラブレッドクラブにより現役を引退して生まれ故郷の社台ファームで繁殖牝馬となることが発表された[10]。翌20日にJRAの競走馬登録を抹消された[11]。
競走成績
[編集]以下の内容は、netkeiba.com[12]の情報に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2022.11.12 | 東京 | 2歳新馬 | 芝1600m(良) | 11 | 8 | 11 | 2.9 (1人) | 1着 | 1:34.1(34.0) | -0.4 | C.ルメール | 54 | (アンリーロード) | 426 | |
2023. 1. 8 | 中京 | シンザン記念 | GIII | 芝1600m(良) | 7 | 2 | 2 | 3.0 (2人) | 1着 | 1:33.7(34.6) | -0.1 | 武豊 | 54 | (ペースセッティング) | 428 |
4. 9 | 阪神 | 桜花賞 | GI | 芝1600m(良) | 18 | 1 | 2 | 8.0 (2人) | 8着 | 1:32.9(34.3) | 0.8 | 武豊 | 55 | リバティアイランド | 428 |
5.21 | 東京 | 優駿牝馬 | GI | 芝2400m(良) | 18 | 1 | 2 | 61.9(12人) | 17着 | 2:27.1(39.1) | 4.0 | 田辺裕信 | 55 | リバティアイランド | 432 |
7.30 | 札幌 | クイーンS | GIII | 芝1800m(良) | 14 | 3 | 3 | 9.0 (6人) | 9着 | 1:47.3(35.7) | 0.6 | 武豊 | 52 | ドゥーラ | 424 |
12.16 | 中山 | ターコイズS | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 4 | 8 | 72.5(14人) | 5着 | 1:33.2(34.3) | 0.5 | 大野拓弥 | 53 | フィアスプライド | 426 |
2024. 2. 4 | 小倉 | 小倉日経OP | OP | 芝2000m(重) | 9 | 2 | 2 | 4.3 (3人) | 3着 | 2:04.2(37.6) | 0.1 | 吉田隼人 | 54 | ダンディズム | 422 |
4.20 | 福島 | 福島牝馬S | GIII | 芝1800m(良) | 16 | 7 | 13 | 13.5 (7人) | 競走中止 | 吉田隼人 | 55 | コスタボニータ | 426 |
血統表
[編集]ライトクオンタムの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系 |
[§ 2] | ||
父 ディープインパクト 2002 鹿毛 北海道早来町 |
父の父 *サンデーサイレンスSunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 *ウインドインハーヘアWind in Her Hair 1991 鹿毛 |
Alzao | Lyphard | ||
Lady Rebecca | ||||
Burghclere | Busted | |||
Highclere | ||||
母 *イルミナント Illuminant 2012 青鹿毛 |
Quality Road 2006 鹿毛 アメリカ |
Elusive Quality | Gone West | |
Touch of Greatness | ||||
Kobla | Strawberry Road | |||
Winglet | ||||
母の母 Sparkling Number1992 黒鹿毛 アメリカ |
Polish Numbers | Danzig | ||
Numbered Account | ||||
Sunny Sparkler | Sunny Clime | |||
War Sparkler | ||||
母系(F-No.) | (FN:A1) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer 5×5 | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ライトクオンタム”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年5月21日閲覧。
- ^ “競走馬情報 - ライトクオンタム”. 日本中央競馬会. 2023年5月21日閲覧。
- ^ a b 「ディープ最終世代 ライトクオンタムが12日デビュー ルメール「軽いフットワーク」」『スポーツニッポン』2022年11月10日。2023年1月8日閲覧。
- ^ 「ライトクオンタムが逃げ切り初陣V ルメール騎手「さすがディープの子です」/新馬戦」『日刊スポーツ』2022年11月12日。2023年1月8日閲覧。
- ^ 「【シンザン記念】武豊ライトクオンタム重賞制覇「いい馬。楽しみ」ディープ最終世代がクラシック名乗り」『スポーツニッポン』2023年1月8日。2023年1月8日閲覧。
- ^ 「【シンザン記念結果】ディープ最終世代ライトクオンタムが無傷2連勝 武豊騎手はJRA重賞37年連続V&350勝達成」『netkeiba.com』2023年1月8日。2023年1月8日閲覧。
- ^ 「【次走】ライトクオンタムが武豊騎手とのコンビで桜花賞へ」『netkeiba.com』2023年3月2日。2023年3月5日閲覧。
- ^ 「【3歳次走報】シンザン記念1着ライトクオンタムは桜花賞へ向かう」『サンケイスポーツ』2023年3月2日。2023年3月5日閲覧。
- ^ 【桜花賞】武豊ライトクオンタムは8着「ゴチャゴチャしたポジションも初めてで…」スポニチ競馬(2023年4月9日)2023年4月10日閲覧。
- ^ ディープ産駒最終世代ライトクオンタムが引退して繁殖入り、武豊騎手で昨年シンザン記念V日刊スポーツ、2024年6月19日配信・閲覧
- ^ ライトクオンタムの競走馬登録抹消2024年6月20日配信・閲覧
- ^ “ライトクオンタムの競走成績”. netkeiba.com. 2023年7月30日閲覧。
- ^ a b c “5代血統表|血統情報|ライトクオンタム”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2024年4月26日閲覧。
- ^ “ライトクオンタム - Light Quantum - 競走馬データベース”. 競馬ラボ. 2023年1月9日閲覧。