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ルノー・T

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ルノー・T
ルノー・T480 DE13型エンジン搭載車
ルノー・T460
ルノー・Tハイ520 DTi13型エンジン搭載車
概要
別名 ルノー・Cロード
製造国 フランスの旗 フランスブール=カン=ブレス
販売期間 2013年 - 現在
デザイン エルヴェ・ベルトラン
ボディ
ボディタイプ 2ドアキャブオーバー大型トラック
エンジン位置 フロント
パワートレイン
エンジン 11L DTI/DE11型直列6気筒
13L DTI/DE13型直列6気筒
最高出力 380馬力/430馬力/460馬力(DE11型)
440馬力/480馬力/520馬力(DE13型)
変速機 12速AT(オプティドライバー)
系譜
先代 ルノー・プレミアム英語版ルノー・マグナム英語版
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Tは、フランス商用車メーカールノー・トラックスにより製造・販売される大型トラックである。同社のフラッグシップモデルであり[1]2013年6月11日にR/エボリューションにて発表され、1000万キロメートルに渡る走行試験を経て[2]同年末に発売された。同社の現行中型・大型トラックに共通するフロントグリルを採用した1番目のモデルである。EV仕様のE-Techも設定する[3]。このE-Techには最高出力490kW(666hp相当)を発生させる2個または3個の電気モーターを搭載する。またオプティドライバートランスミッションが組み合わされる。また180kWh - 540kWhの容量を備えるリチウムイオンバッテリーパックが2個 - 6個搭載され、車両のバッテリーは、最大43kWのACを使用する事により9.5時間で充電完了でき、最大250kWのDCを使用する事により2.5時間で充電完了でき、1回の充電で最大300キロメートル、1時間の中速充電(250kW)を行えば最大500キロメートル走行可能である。生産はブール=カン=ブレス工場において行われる[3]

GCW60トンまでをカバーする2軸/3軸トラクタヘッドと2軸/3軸単車系が設定される[1]

デザイン

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ユーロVI適合車の発売が欧州市場における主要メーカーの中では最後となった同社は、チーフデザイナーのエルヴェ・ベルトランをボディデザインに就任させ、50の顧客と協力して設計された。一部部品はボルボ・FHと共有するが、デザインは同社の大型トラック、ルノー・マグナム英語版からインスピレーションを得ており、ベルトコンベアをイメージしたフロントグリルを採用し、キャビンには長距離輸送用に設計されたユニークなデザインが採用された[2]。キャビンには拡張可能な二段ベッドと、収納としても活用可能な上部二段ベッドを備える[2]。またキャビンは標準ルーフのデイキャブとフルキャブ、ハイルーフのフルキャブの他、フロア高を200mm高めフラットフロア化を図った最上級モデル「Tハイ」もオプション設定[1]

運転席レカロにより設計されており、7インチディスプレイ(市場では最大級)を備えるダッシュボードを採用し、ユーザーの好みに合わせ一部のコントロールボタンの位置を変更するオプションも設定される[2]。またダッシュボードには「24/7」ボタンが設置されており、運転者が押すと直後に車両のジオロケーションと全技術データを報告可能[2]。これにより、同社の販売およびサービスアウトレットの1つによる問題発生時の担当が容易になる[2]

特徴

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Tには、ロボット化されたオプティドライバー・トランスミッションが標準装備されており、新たなシフト管理システムも搭載される。また燃費向上を目的としたエアロダイナミクスの改善も図られ、燃料消費量を監視する事によりフリート全体で最大15%削減可能である。快適性の向上と共にセキュリティ機能が搭載される[4]。Tは2年間の修理およびメンテナンスを標準装備[2]。またルノー・トラックスは燃料エコパックも設定しており、クラッチ式エアコンプレッサー、可変フローステアリングポンプ、不要なオーバーレブの制限を目的としたキックダウン、エンジンアイドルシャットダウン、燃料向上を目的としたオプティドライバートランスミッションのシフトパターン、エコロール、ソフトクルーズコントロール、1日間のドライバートレーニング、ルノーのテレマティクスシステム、オプティフリートの5か月間無料体験等が含まれる[2]

搭載エンジン

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Tには、11L DTI/DE11型[2](最高出力380馬力/430馬力/460馬力)と13L DTI/DE13型[2](最高出力440馬力/480馬力/520馬力)のユーロVIに適合する直列6気筒2機種が用意される。また燃料タンクは最大1475L注入可能である[4]

受賞歴

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2014年9月23日ドイツ連邦共和国ニーダーザクセン州ハノーファーにおいて開催されたドイツ国際モーターショーにおいて、Tはインターナショナル・トラック・オブ・ザ・イヤー2015英語版に選定された[5]

脚注

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  1. ^ a b c 多賀まりお (2023年4月3日). “見た目は無骨でも空力性能はピカイチ!! EVモデルも続々増加中のフランスのトラックメーカー「ルノートラックス」を徹底解説!!”. トラック総合情報誌「フルロード」公式WEBサイト. 2024年9月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j マシュー, アイゼネガー (2013年7月9日). “All-new range from Renault Trucks | Auto Trader Trucks UK”. www.CVDriver.com. オートトレーダートラックス・UK. 2015年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月30日閲覧。
  3. ^ a b Renault Trucks Announce T and C Electric Trucks in the E-Tech Range” (英語). Renault Truck Commercials Ltd (2022年3月9日). 2024年8月8日閲覧。
  4. ^ a b マーゴット, モタード (2013年6月21日). “The Renault Trucks T, to replace the Magnum and Premium for long distance haulage - Truck reviews - Planet Trucks” (英語). www.planet-trucks.com. 2024年9月30日閲覧。
  5. ^ Trucks. “RENAULT TRUCKS T ELECTED INTERNATIONAL TRUCK OF THE YEAR 2015 - News - News & Opportunities - Renault Trucks United Kingdom”. www.renault-trucks.co.uk. 2024年10月1日閲覧。

関連項目

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ルノー ロードカータイムライン 1980年代-
タイプ 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代 2020年代
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3
コンパクト トゥインゴ トゥインゴII トゥインゴIII
5/7 シュペール5 クリオI クリオII クリオIII クリオIV クリオV
シンボルI シンボルII
モデュス
カングー カングーII カングーIII
14 9/11 19 メガーヌI メガーヌII メガーヌIII メガーヌIV
フルエンス メガーヌIVセダン
パルス
スカラI スカラII
ミドル 18 21 ラグナI ラグナII ラグナIII
20/30 25 サフラン ヴェルサティス ラティテュード/サフラン
アッパー タリスマン(中国向け)
タリスマン
ミニバン セニックI セニックII セニックIII セニックIV
エスパスI エスパスII エスパスIII エスパスIV エスパスV エスパスVI
クーペ フエゴ アヴァンタイム ラグナクーペ
オープン ウインド
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トラフィックI トラフィックII トラフィックIII
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