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レイン・ドッグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『レイン・ドッグ』
トム・ウェイツスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ロックブルースフォーク実験音楽
時間
レーベル アイランド・レコード
プロデュース トム・ウェイツ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 5位(スウェーデン[1]
  • 12位(ノルウェー[2]
  • 17位(ニュージーランド[3]
  • 23位(オランダ[4]
  • 26位(オーストリア[5]
  • 29位(イギリス[6]
  • 188位(アメリカ)
  • トム・ウェイツ アルバム 年表
    ソードフィッシュトロンボーン
    (1983年)
    レイン・ドッグ
    (1985年)
    フランクス・ワイルド・イヤーズ
    (1987年)
    テンプレートを表示

    レイン・ドッグ』(Rain Dogs)は、トム・ウェイツ1985年に発表したアルバム。

    母国アメリカではヒットしなかったが、トムの代表作の一つとされ、『ローリング・ストーン』誌が2003年に選出したオールタイム・グレイテスト・アルバム500で397位(後の改訂では357位[7])。ピッチフォーク・メディアが選出した1980年代トップアルバム100枚で、第8位[8]

    解説

    [編集]

    ギターを重視した音作りを行い、キース・リチャーズローリング・ストーンズ)、マーク・リボー(後にジョン・ゾーンと共に活動)、G.E.スミス(ホール&オーツのサポート・メンバー)、クリス・スペディングジャック・ブルースブライアン・フェリー等と共演)、ロバート・クワイン(元リチャード・ヘル&ヴォイドイス)といった著名なギタリストを起用した。その他、後にボブ・ディランのサポート・ベーシストとなるトニー・ガルニエ、キング・クリムゾントニー・レヴィン、ホール&オーツのサポート・ドラマーのミッキー・カリー等が参加。

    キース・リチャーズとの出会いに関しては、トム自身が「親戚同士だった」「ランジェリー・ショップで出会った」等のホラ話を語っているが、真相は、トムがキースのファンであったことから、断られることを承知でスタッフがキースに連絡を取ったからである[9]。参加を快諾したキースはトラック数台分もの楽器、アンプ類を持参し、スタジオに現れて、トムやスタッフを仰天させたという。両者の交流はその後も続き、トムはローリング・ストーンズ『ダーティ・ワーク』(1986年)のレコーディングに参加し、キースもトムのアルバム『ボーン・マシーン』(1992年)に再びゲスト参加。

    「ダウンタウン・トレイン」はミュージック・ビデオが制作され、元プロボクサージェイク・ラモッタが出演。「ジョッキー・フル・オブ・バーボン」「タンゴ」は、トムの初主演映画『ダウン・バイ・ロー』(監督:ジム・ジャームッシュ)のサウンドトラックに提供された。

    R.E.M.マイケル・スタイプは、1985年に特に愛聴したアルバムの一つとして、本作を挙げている[9]

    収録曲

    [編集]

    特記なき楽曲はトム・ウェイツ作。

    1. シンガポール - "Singapore" - 2:46
    2. クラップ・ハンズ - "Clap Hands" - 3:47
    3. セメタリー・ポルカ - "Cemetery Polka" - 1:51
    4. ジョッキー・フル・オブ・バーボン - "Jockey Full of Bourbon" - 2:45
    5. タンゴ - "Tango Till They're Sore" - 2:49
    6. ビッグ・ブラック・マリア - "Big Black Mariah" - 2:44
    7. ダイヤモンド&ゴールド - "Diamonds & Gold" - 2:31
    8. ハング・ダウン・ユア・ヘッド - "Hang Down Your Head" (Kathleen Brennan, Tom Waits) - 2:32
    9. タイム - "Time" - 3:55
    10. レイン・ドッグ - "Rain Dogs" - 2:56
    11. ミッドタウン - "Midtown" - 1:00
    12. ナインス&ヘネピン - "9th & Hennepin" - 1:58
    13. ガン・ストリート・ガール - "Gun Street Girl" - 4:37
    14. ユニオン・スクウェアー - "Union Square" - 2:24
    15. ブラインド・ラブ - "Blind Love" - 4:18
    16. ウォーキング・スパニッシュ - "Walking Spanish" - 3:05
    17. ダウンタウン・トレイン - "Downtown Train" - 3:53
    18. ブライド・オブ・レイン・ドッグ - "Bride of Rain Dog" - 1:07
    19. レイ・マイ・ヘッド - "Anywhere I Lay My Head" - 2:48

    カヴァー

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    参加ミュージシャン

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    脚注

    [編集]
    1. ^ swedishcharts.com - Tom Waits - Rain Dogs
    2. ^ norwegiancharts.com - Tom Waits - Rain Dogs
    3. ^ charts.org.nz - Tom Waits - Rain Dogs
    4. ^ dutchcharts.nl - Tom Waits - Rain Dogs
    5. ^ Tom Waits - Rain Dogs - austriancharts.at
    6. ^ ChartArchive - Tom Waits
    7. ^ The 500 Greatest Albums of All Time” (英語). Rolling Stone (2020年9月22日). 2021年12月28日閲覧。
    8. ^ Top 100 Albums of the 1980s | Pitchfork Media | Lists
    9. ^ a b 『トム・ウェイツ 素面の、酔いどれ天使』(パトリック・ハンフリーズ:著、金原瑞人:訳、東邦出版、ISBN 978-4-8094-0705-5)p.294-296