異国の出来事 (アルバム)
『異国の出来事』 | ||||
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トム・ウェイツ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1977年7月28日-8月15日 ハリウッド | |||
ジャンル | ロック、ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | アサイラム・レコード | |||
プロデュース | ボーンズ・ハウ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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トム・ウェイツ アルバム 年表 | ||||
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異国の出来事(いこくのできごと、原題Foreign Affairs)は、トム・ウェイツが1977年に発表したアルバム。
解説
[編集]英文ライナーノーツのクレジットによれば、本作のレコーディングは全曲とも、オーケストラも含めて一発録りで行われた。
「アイ・ネヴァー・トーク・トゥ・ストレンジャーズ」では、ベット・ミドラーがトムとデュエット。アルバムのクレジットで、トムはベットに関して「本当に凄い(absolutely colossal)!」という賛辞を書いている。映画監督のフランシス・フォード・コッポラは、この曲を聴いて「コンセプトはこれだ!」と思い、映画『ワン・フロム・ザ・ハート』のサウンドトラックにトムとベットを起用することを決めた(最終的には、ベットのスケジュールが合わず、クリスタル・ゲイルを起用)[1]。
アルバム・ジャケットには、当時の恋人リッキー・リー・ジョーンズが写っている[2]。
歌詞
[編集]メタファーやダブル・ミーニングが多く、日本盤CD(WPCP-3586)の対訳を担当した山本さゆりは、ネイティヴ・スピーカー5人と議論をしながら訳した苦労談をライナーノーツに記している。
「ミュリエル」は女性の名前と葉巻きたばこのブランド[3]のダブル・ミーニング。「バーマ・シェイヴ」はシェイヴィング・クリームの商品名(en:Burma-Shave)だが、トムは「最後に辿り着くべき場所」のメタファーとしている。トムが十代の頃、道路沿いの別々の看板に断片的な言葉(続けて読むと意味を成す)が書かれ、最後に「バーマ・シェイヴ」で締めくくられる広告を見て、トムは「バーマ・シェイヴ」を町の名前と思い込んでいたという[4]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はトム・ウェイツ作。
- シニーのワルツ - "Cinny's Waltz" - 2:17
- ミュリエル - "Muriel" - 3:33
- アイ・ネヴァー・トーク・トゥ・ストレンジャーズ - "I Never Talk to Strangers" - 3:38
- メドレー: ジャックとニール〜カリフォルニアにやって来た - "Medley: Jack & Neal/California, Here I Come" ("California, Here I Come" written by Joseph Meyer, Al Jolson, Buddy De Sylva) - 5:01
- 想い出に乾杯 - "A Sight for Sore Eyes" - 4:40
- ポッターズ・フィールド - "Potter's Field" (Tom Waits, Bob Alcivar) - 8:40
- バーマ・シェイヴ - "Burma-Shave" - 6:34
- バーバー・ショップ - "Barber Shop" - 3:54
- 異国の出来事 - "Foreign Affair" - 3:46
カヴァー
[編集]- 「異国の出来事」は、マンハッタン・トランスファー『Extensions』(1979年)で取り上げられた。
参加ミュージシャン
[編集]- トム・ウェイツ - ボーカル、ピアノ
- ベット・ミドラー - ボーカル(on 3.)
- ジム・ヒューアート - ベース
- シェリー・マン - ドラムス
- フランク・ヴィカリ - テナー・サックス
- ジャック・シェルドン - トランペット
- ジーン・チプリアーノ - クラリネット
- ボブ・アルシヴァー - オーケストラ・アレンジ
脚注
[編集]- ^ 『ワン・フロム・ザ・ハート』リマスターCD(MHCP 218)ライナーノーツ(フランシス・フォード・コッポラ、日本語訳:丸山京子、2003年)
- ^ Foreign Affairs - Tom Waits : AllMusic - Review by William Ruhlmann
- ^ The Muriel Collection Cigars by Altadis U.S.A. Inc
- ^ 『トム・ウェイツ 素面の、酔いどれ天使』(パトリック・ハンフリーズ:著、金原瑞人:訳、東邦出版、ISBN 978-4-8094-0705-5)p.47-48