山南市
中華人民共和国 チベット自治区 山南市 | |
---|---|
ヤムドク湖とノイジンカンサン峰 | |
チベット自治区の中の山南市 | |
簡体字 | 山南 |
繁体字 | 山南 |
拼音 | Shānnán |
カタカナ転写 | シャンナン |
チベット語 | ལྷོ་ཁ་ས་ཁུལ་ |
ワイリー方式 | Lho-kha |
国家 | 中華人民共和国 |
自治区 | チベット |
行政級別 | 地級市 |
面積 | |
総面積 | 79,699 km² |
人口 | |
総人口(2003) | 33 万人 |
経済 | |
電話番号 | 0893 |
郵便番号 | 856000 |
ナンバープレート | 蔵C |
行政区画代碼 | 540500 |
公式ウェブサイト: http://www.shannan.gov.cn/ |
山南市(さんなんし)は、中華人民共和国チベット自治区に位置する地級市のひとつ。公用語の正式呼称はチベット語名ロカ市 (ལྷོ་ཁ་གྲོང་ཁྱེར ワイリー転写lho kha krong khyer) 、中国語名シャンナンシ(山南市 shān nán shì)。「山南」はチベット名の「ロカ」を意訳した名称。日本語では、チベット名に由来するロカ市、ホカ市、中国名に由来する山南市(さんなん-し)などの呼称が用いられている。
自治区の中央部に位置し、チベットの伝統的な地理区分では、この地区の北部に隣接するラサ市を構成する諸ゾン(県)とともにウー地方を構成し、その住人を「ウーパ (dbus pa) 」と称する。
元来は山南地区(ལྷོ་ཁ་ས་ཁུལ། ワイリー転写lho kha sa kul)。2016年1月7日、山南地区が廃止され、山南市に設置された。[1][2]
地理
[編集]青蔵高原東南部、ヤルンツァンポ河中下流に位置し、西はシガツェ市、北はラサ市、東北はニンティ市と接し、南はインド、ブータンと国境を接する。本地区のツォナ・ゾン(錯那県)、ルンツェ・ゾン(隆子県)の南部は、ニンティ市のメトク・ゾン(墨脱県)、ザユル・ゾン(察隅県)とともにインドとの国境紛争地域となっており、名目上これらの諸ゾンの南部とされる領域で、インドが実効支配するマクマホン・ライン以南の部分に対し、インド政府はアルナーチャル・プラデーシュ州を設けている。
海抜3,700メートル、気候は温和。
歴史
[編集]吐蕃王家がチベット統一に着手しはじめた6世紀後半から7世紀にかけて本拠地をおいた地域で、その拠点ユムブラカン宮殿が史跡としてある(現存の建物は文化大革命による破壊後に再建された複製)。
行政区画
[編集]1市轄区・1県級市・10県を管轄する。
山南市の地図 |
---|
年表
[編集]ロカチキャプ
[編集]- 1952年、17ゾン、13シカに再編
山南弁事処
[編集]- 1955年3月9日 - ロカチキャプが山南弁事処に改称。(13ゾン12シカ)
- 1957年 - チョンギェーゾンに県制を施行、チョンギェー(窮結)県となる。(1県12ゾン12シカ)
- 1959年4月12日 (3県8ゾン11シカ)
- 1959年5月5日 (5県6ゾン11シカ)
- 1959年5月 (9県2ゾン1シカ)
チベット地方山南専区
[編集]- 1960年1月7日 - 山南弁事処の9つの県(ネドン、ルンツェ、ラギャリ、ツォナ、チョンギェー、サンリ、チグ、ダナン、ゴンカル)と2つのゾン(ドワ、ションゲ)、1つのシカ(ラカン)、さらにタクコン弁事処から2つの県(ナン、ギャツァ)を編入して山南専区(11県2ゾン1シカ)が成立。
- 1960年4月 - 2つのゾン(ドワ、ションゲ)と1つのシカ(ラカン)が合併、ロダク(洛扎)県が発足。(ゾン、シカは消滅して12県に)
- 1964年10月31日 (13県)
チベット自治区山南地区
[編集]- 1965年8月23日 - チベット自治区の成立により、チベット自治区・山南専区となる。
- 1965年11月3日 (13県)
- 1970年11月20日 - 山南専区を山南地区に改称。(13県)
- 1974年2月18日 (13県)
- ゴンカル(貢噶)県をゴンカル(貢嘎)県に改称。
- 1983年10月8日 (11県)
- 1986年4月7日 - チョンギェー(窮結)県をチョンギェー(瓊結)県に改称。(11県)
- 1986年9月12日 - ギャンツェ地区からナンカルツェ県を再編入。(12県)
山南市
[編集]- 2016年1月7日 - 山南地区が地級市の山南市に昇格。(1区11県)[1][2]
- ネドン県が区制施行し、ネドン区となる。
- 2023年4月3日 - ツォナ県が市制施行し、ツォナ市となる。(1区1市10県)