コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ロッド・バラハス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロッド・バラハス
Rod Barajas
マイアミ・マーリンズ フィールド・コーディネーター
ピッツバーグ・パイレーツでの現役時代
(2012年6月12日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
メキシコの旗 メキシコ[要出典]
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州サンバーナーディーノ郡オンタリオ
生年月日 (1975-09-05) 1975年9月5日(49歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
245 lb =約111.1 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 1996年 アマチュアFA
初出場 1999年9月25日
最終出場 2012年10月3日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム メキシコの旗 メキシコ
WBC 2009年

ロドリゴ・リチャード・バラハスRodrigo Richard Barajas, 1975年9月5日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンバーナーディーノ郡オンタリオ出身の元プロ野球選手捕手)、野球指導者。右投右打。現在は、MLBマイアミ・マーリンズでフィールド・コーディネーターを務める。

経歴

[編集]

現役時代

[編集]

1996年にドラフト外でアリゾナ・ダイヤモンドバックスに入団。

入団4年目となる1999年に、ダイヤモンドバックスでメジャーデビューを果たした。デビューイヤーは5試合の出場に留まったが、メジャー初本塁打を放つなど、貴重な経験を積んだシーズンとなった。

メジャー3年目となる2001年から出場機会が増え始め、51試合に出場。打率は.160ながら、3本塁打を記録。控え捕手としての役割をこなした。2002年も引き続き、正捕手のダミアン・ミラーの控え捕手として試合に出場。ミラーがシカゴ・カブスに移籍した為、2003年はレギュラーのチャンスだったが、チャド・モーラー英語版と出場機会を半分ずつに分け合うような形になり、正捕手獲得とまではいかなかった(バラハスが80試合、モーラーが78試合)。

2004年は、テキサス・レンジャーズに移籍してのシーズン。レンジャーズで控え捕手としての働きを期待されたが、正捕手候補であったジェラルド・レアードが故障した為、正捕手の座が転がり込んだ。その結果、108試合の出場ながら、15本塁打を放つ活躍を見せた。続く2005年も正捕手として試合に出場。自身初の20本塁打をクリアした。2006年は、故障の影響などで出場機会が限られたが、それでも3年連続で二桁本塁打はクリアした。

2006年オフにフィリーズと契約し、2007年はフィリーズで正捕手としてプレーする事になった。

トロント・ブルージェイズ時代
(2009年5月24日)

2008年1月24日、トロント・ブルージェイズと1年契約を結んだ。2009年ワールド・ベースボール・クラシックにメキシコ代表として出場。シーズンでは正捕手を務め、自己最多の125試合に出場。打率・出塁率は低迷したが、本塁打はキャリアハイの2005年に次ぐ19本を放ち、打点はキャリアハイとなる71打点をマークした。長打力を買われ、4番を打つこともあった。

ニューヨーク・メッツ時代
(2010年4月11日)

2010年よりニューヨーク・メッツでプレー。シーズン途中にロサンゼルス・ドジャースへ移籍した。

2011年11月10日に1年400万ドル(2年目は350万ドルのオプション)でピッツバーグ・パイレーツと契約した[1]

2012年はパイレーツ投手陣が全体的にクイックが苦手という事情もあったが、99回盗塁を企図されて6度しか刺せず、企図数50回以上では史上最低となる盗塁阻止率6%という不名誉な記録を残してしまい[2]、10月31日にオプションを破棄され、FAとなった。

2013年2月3日にダイヤモンドバックスとマイナー契約を結ぶが、3月25日に自由契約となった。

現役引退後

[編集]

2014年1月にルーキー級の監督としてサンディエゴ・パドレスと契約したが、その時は選手としての引退は正式に発表していなかった。その後、AA級サンアントニオ・ミッションズとAAA級エル・パソ・チワワズで監督を務めた。

2019年シーズンからはパドレスのベンチコーチに就任した[3]。9月に監督のアンディ・グリーンが解任されてからは代行を務めた。

2020年シーズンからは捕手兼クオリティ・コントロールコーチに転任となった[4]2022年限りで退団した。

2023年からはマイアミ・マーリンズのフィールド・コーディネーターに就任した[5]

選手としての特徴

[編集]

バッティングは粗く、打率が.250にも達さないことも多い。しかし一方でパワーがあり、フル出場すれば20本塁打前後放てるパワーがある。2005年には実際に21本塁打、2010年には僅か339打席で17本塁打を放ち、そのパワーを証明している。捕手は元々、足の遅い選手が多いが、バラハスはその中でも飛び抜けて遅い。メジャー昇格以後、記録した盗塁はわずかに2個(失敗も2個)。守備面では、肩の強さは平均程度だが、リード面や捕球面では及第点以上の能力。総合的に見ると、正捕手を充分務められるだけの能力を持っていると言える。捕手以外に一塁手も守ることができる。

その他のエピソード

[編集]

練習態度が良く、特に、ピッチャーの投球練習によく付き合う捕手として知られている。その為、投手陣からの信頼は厚い。

練習熱心な態度が強く表れ過ぎて、トラブルを起こしてしまった事もある。2005年5月24日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦で、先発投手のライアン・ドリーズ英語版と配球面で食い違い、ベンチで掴み合いの喧嘩を演じている(その翌日に、ドリーズはワシントン・ナショナルズにトレードされている)。

2006年オフには、契約更改時にちょっとした騒動が起きている。オフにレンジャーズをFAになって、一時はトロント・ブルージェイズと契約間近に迫ったのだが、契約合意には至らず、フィリーズと契約している。メディアによると、身体検査をパスできなかった為、契約合意には至らなかったと言う事だが、バラハス本人によると、ブルージェイズ側が提示した金額に不満があったからだという。

詳細情報

[編集]

年度別打撃成績

[編集]
















































O
P
S
1999 ARI 5 18 16 3 4 1 0 1 8 3 0 0 1 0 1 0 0 1 0 .250 .294 .500 .794
2000 5 13 13 1 3 0 0 1 6 3 0 0 0 0 0 0 0 4 0 .231 .231 .462 .693
2001 51 110 106 9 17 3 0 3 29 9 0 0 0 0 4 0 0 26 0 .160 .191 .274 .465
2002 70 172 154 12 36 10 0 3 55 23 1 0 2 3 10 4 3 25 4 .234 .288 .357 .645
2003 80 239 220 19 48 15 0 3 72 28 0 0 1 3 14 7 1 43 6 .218 .265 .327 .592
2004 TEX 108 389 358 50 89 26 1 15 162 58 0 1 8 7 13 0 3 63 3 .249 .276 .453 .729
2005 120 449 410 53 104 24 0 21 191 60 0 0 4 3 26 0 6 70 6 .254 .306 .466 .772
2006 97 371 344 49 88 20 0 11 141 41 0 0 5 1 17 0 4 51 9 .256 .298 .410 .708
2007 PHI 48 146 122 16 28 8 0 4 48 10 0 1 1 0 21 3 2 24 5 .230 .352 .393 .745
2008 TOR 104 377 349 44 87 23 0 11 143 49 0 0 0 4 17 0 7 61 9 .249 .294 .410 .704
2009 125 460 429 43 97 19 0 19 173 71 1 0 3 7 20 2 1 76 4 .226 .258 .405 .661
2010 NYM 74 267 249 30 56 11 0 12 103 34 0 0 1 3 8 3 6 39 4 .225 .263 .414 .677
LAD 25 72 64 9 19 3 0 5 37 13 0 0 0 1 5 3 2 15 2 .297 .361 .578 .939
'10計 99 339 313 39 75 14 0 17 140 47 0 0 1 4 13 6 8 54 6 .240 .284 .447 .731
2011 98 336 305 29 70 13 0 16 131 47 0 0 2 3 22 4 4 71 5 .230 .287 .430 .717
2012 PIT 104 361 321 29 66 11 0 11 110 31 0 0 0 4 29 5 7 69 4 .206 .283 .343 .625
MLB:14年 1114 3784 3460 396 812 187 1 136 1409 480 2 2 28 39 207 31 46 638 61 .235 .284 .407 .691

年度別守備成績

[編集]
捕手守備


捕手(C)






















1999 ARI 5 30 1 0 0 1.000 1 2 2 0 .000
2000 5 23 0 0 0 1.000 0 0 0 0 ----
2001 50 179 11 1 3 .995 0 35 27 8 .229
2002 69 293 18 1 1 .997 4 28 18 10 .357
2003 79 543 40 0 6 1.000 8 43 26 17 .395
2004 TEX 105 656 23 7 2 .990 7 64 42 22 .344
2005 119 689 41 9 5 .988 7 67 44 23 .343
2006 94 591 35 10 2 .984 5 57 38 19 .333
2007 PHI 38 252 14 0 3 1.000 1 19 12 7 .368
2008 TOR 98 674 47 4 5 .994 2 64 42 22 .344
2009 120 806 55 8 7 .991 6 80 53 27 .338
2010 NYM 73 516 21 3 5 .994 3 27 23 4 .148
LAD 23 165 6 0 0 1.000 0 13 11 2 .154
'10計 96 681 27 3 5 .996 3 40 34 6 .150
2011 88 651 48 2 4 .997 3 80 60 20 .250
2012 PIT 99 700 41 6 4 .992 7 99 93 6 .060
MLB 1065 6768 401 51 47 .993 54 678 491 187 .276
一塁守備


一塁(1B)












2002 ARI 1 2 0 0 0 1.000
2004 TEX 2 3 1 0 0 1.000
2005 1 1 0 0 0 1.000
2006 5 14 1 0 0 1.000
2007 PHI 1 1 1 0 0 1.000
2008 TOR 4 27 5 0 4 1.000
2012 PIT 1 1 0 0 0 1.000
MLB 15 49 8 0 4 1.000
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号

[編集]
  • 48(1999年 - 2003年)
  • 27(2004年 - 2006年)
  • 2(2007年)
  • 20(2008年 - 2009年、2019年 - )
  • 21(2010年 - 同年途中)
  • 28(2010年途中 - 2011年)
  • 26(2012年)

脚注

[編集]
  1. ^ Nicholson-Smith, Ben(2011-11-10). Pirates Sign Rod Barajas. MLBTradeRumors.com(英語). 2011年11月11日閲覧
  2. ^ Baseball Prospectus | Overthinking It: Why Nobody Gets Caught Stealing
  3. ^ Adrian Broaddus (2018年10月31日). “ROD BARAJAS PROMOTED AS SAN DIEGO PADRES BENCH COACH” (英語). KRod.com. 2019年4月5日閲覧。
  4. ^ Connor Byrne (2019年12月5日). “Padres Finalize Coaching Staff” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年12月7日閲覧。
  5. ^ Miami Marlins announce 2023 coaching staff under manager Skip Schumaker”. MLB.com (2022年12月14日). 2023年2月18日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]