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ロールス・ロイス タイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドイツ空軍のトランザール C-160に搭載されているロールス・ロイス タイン

RB.109 タインは、1950年代中期から後期にかけてロールス・ロイスにより開発された2軸式ターボプロップエンジン

1955年4月に初運転され、第一回のテスト飛行は1956年アブロ リンカーン[1]の機首を改造して行われた。

「タイン」はガスタービンエンジンイングランドの河川から名付けるロールス・ロイスの伝統に従いタイン川に由来するものである。

設計と開発

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タインはビッカース ヴァンガード向けに設計され、試作機は1959年1月20日に4発で初飛行した。初期のタイン Mk.506 は4,985eshp[2]を発揮した。1959年中期から量産が開始され、英国欧州航空トランス・カナダ航空向けの43機のヴァンガードに搭載された。

後にタインは出力を増し、ブレゲー アトランティックカナディア CL-44英語版C-160 トランザールにも採用された。

タインの単段高圧タービンは9段の高圧圧縮機を駆動し、3段の低圧タービンは6段の低圧圧縮機を駆動し減速機を通してプロペラを駆動する。燃焼室はカニュラ型である。

タイン Mk.515 は気温16.8度の国際標準大気で5,730 shpの出力を持っていた。

派生型

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RTy.1 Mk 506
出力3,259kW ビッカース ヴァンガード Type 951 と ビッカース マーチャントマン に搭載。238基生産。
RTy.11 Mk 512
出力3,776kW ビッカース ヴァンガード Type 952 に搭載。
RTy.12 Mk 515
出力3,442kW カナディア 400 と カナディア CL-44 に搭載。227基生産。
RTy.12 Mk 515-101W
出力4,026kW ショート ベルファストに搭載。
RTy.20 Mk 21
出力4,226kW ブレゲ アトランティック と アトランティック ATL2 に搭載。
RTy.20 Mk 22
4,226kW C-160 トランザール に搭載。
RTy.20 Mk 801
3,624kW アエリタリア G.222 に搭載。
RTy.20 Mk 45
4,500kW C-160 トランザール と アトランティック ATL2 に搭載。

採用機

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航空機

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1956年ファーンボロにて、4基のマーリンエンジンを停止させ機首のタインのみで飛行デモンストレーション中のアブロ・リンカーン

艦船

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海洋型はタインRM1A、RM1C、RM3Cとして運用されている。

一般公開されているタイン

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イギリス空軍博物館コスフォード館に展示されている。

諸元 (Tyne RTy.21)

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一般的特性

  • 形式: 2軸ターボプロップ
  • 全長: 108.66 in (2760 mm)
  • 直径: 55.12 in (1400 mm)
  • 乾燥重量: 2,489 lb (1,129 kg)

構成要素

性能


脚注

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  1. ^ Jackson 1990, p. 414
  2. ^ Jackson 1974, p. 328

参考文献

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  • Jackson, A.J. (1990). Avro Aircraft since 1908. Putnam Aeronautical Books. ISBN 0-85177-834-8 
  • Jackson, A.J. (1974). British Civil Aircraft since 1919 - Volume 3. Putnam & Company Limited. ISBN 0-370-10014-X 

関連項目

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外部リンク

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