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北鉄能登バス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
七尾バスから転送)
北鉄能登バス株式会社
Hokutetsu Noto Bus
門前特急
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
926-0853
石川県七尾市津向町ト部107の2番地
設立 2008年平成20年)4月1日
業種 陸運業
法人番号 2220001015452 ウィキデータを編集
事業内容 一般乗合旅客自動車運送事業、
一般貸切旅客自動車運送事業
代表者 代表取締役社長 西宮 義人[1]
資本金 4000万円
主要株主 北陸鉄道
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北鉄能登バス株式会社(ほくてつのとバス)は、石川県七尾市に本社を置く北陸鉄道グループのバス事業者である。

概要

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戦前、個人事業者が多く設立されていた石川県内で戦時統合の機運が高まり、1942年(昭和17年)に県内の私鉄事業者が統合されて北陸鉄道が設立された。翌1943年(昭和18年)には、バス事業者が統合されて能登半島では国鉄バスを除く事業者が北陸鉄道に一元化された。

戦後は復興とともに観光開発にも力を入れて、金沢を結ぶ急行バスの運行や定期観光バスの運行、レストハウスの開設など、地域交通だけでなく、能登半島の観光振興にも寄与した。

しかし、自家用車の普及はバス利用者の減少を招き、不採算となったバス路線の維持を困難にさせた。業務効率化の一環として、1991年(平成3年)に七尾営業所を本社に七尾バスを分社して設立した。ついで1993年(平成5年)に、富来営業所を本社に能登西部バスを分社して設立した。2008年(平成20年)グループ会社の再編を行い、七尾バスと能登西部バスが統合、七尾市(七尾バス)を本社として、北鉄能登バスが設立、営業を開始した[2]

七尾市および輪島市羽咋市中能登町志賀町宝達志水町かほく市津幡町などで路線バス、特急バスおよび観光バスを運営している。また一部路線は、富山県境をまたぎ氷見市まで展開し、加越能バスと乗り換えができる。

七尾駅から和倉温泉を結ぶ「和倉線」は、能登地区のバス路線で最も多い運行本数を誇る。

近年では大型総合病院への乗り入れや路線新設など、住民のニーズに応えた運用を行っている反面、乗車率の低い路線では大幅減便、区間廃止、コミュニティバス化などが進んでいる。

沿革

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  • 1991年平成3年)11月 - 七尾市東部地区5路線を、北陸鉄道から分離・新設した七尾バスに譲渡、営業開始。
  • 1993年(平成5年)3月 - 富来地区8路線を、北陸鉄道から分離・新設した能登西部バスに譲渡、営業開始。
  • 2008年(平成20年)4月1日 - 七尾バスと能登西部バスを再編・統合、北鉄能登バスを設立[2]
  • 2009年(平成21年)10月1日 - 高松線、羽咋線、急行運転免許センター線を廃止。
  • 2016年(平成28年)
    • 3月31日 - 羽咋駅前センターの営業を廃止。
    • 4月1日 - 羽氷北線、七尾特急線、中能登特急線を廃止。
  • 2017年(平成29年)4月1日 - 門前特急線を廃止し、同急行線の富来以北を区間廃止[3]。線名も富来急行線に改称[3]
  • 2020年令和2年)3月31日 - 富来営業所を廃止。
  • 2024年令和6年)3月15日 - 高浜急行線を廃止。

現在のバス路線

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一般路線車

2024年7月時点。現在の路線バスの詳細は、北陸鉄道公式サイトの北鉄能登バス路線図 (PDF) を参照。

路線バス

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富来線
  • 羽咋駅前 - 高浜 - 直海 - 三明 - 富来
  • 羽咋駅前 - 高浜 - 能登中核工業団地 - 三明 - 富来
    • 羽咋駅前 - 三明間は北陸鉄道能登線の代替バスに相当する。
    • 2023年4月1日:能登中核工業団地経由を新設[4]
後山線
高浜線
  • 七尾中学校 - 七尾駅 - 和倉温泉駅 - 大津口 - 堀松南 - 高浜 - 志賀中学校
    • 2017年7月3日:七尾駅 - 七尾中学校間が延伸される。
    • 2017年7月3日:朝の2便が志賀中学校まで延伸される。
羽七東線(うしちひがしせん)
崎山循環線
  • 七尾駅 - 百海 - 大野木 - 上湯川 - 鹿渡島 - 七尾駅
脇線
脇バス停
和倉線
  • 七尾駅 - 小島橋/食祭市場 - 和倉温泉
  • 七尾駅 - 食祭市場 - 石崎漁港(通称は石崎線)
三階線(みかいせん)
  • 七尾駅 - 七尾中学校 - 白馬口 - JA高階店前 - サンビーム日和ヶ丘
    • 2017年のダイヤ改正で七尾中学校の開校に合わせ新設[3]
満仁線
  • 七尾駅 - 七尾中学校 - 白馬口 - 吉田・七原口

定期観光バス

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予約制で、予約がなく始発地に乗客がいない場合は運休となる。

あさいち号

受託路線

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まりん号(旧車両)
  • 七尾市コミュニティバス - 七尾市より受託運行
    • ぐるっと7
    • まりん号
  • なないろバス - 志賀町より受託運行
  • 羽咋市循環バス - 羽咋市より受託運行
  • のらんちゴー - 宝達志水町より受託運行

過去のバス路線

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特急・急行バス

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  • 七尾特急線:和倉温泉バスターミナル - 七尾駅前 - 二宮 - 子浦 - (のと里山海道) - 医大病院前 - 金沢駅 - 兼六園下
  • 中能登特急線:和倉温泉バスターミナル - 七尾駅前 - 西三階 - 花見月 - (のと里山海道) - 医大病院前 - 金沢駅 - 兼六園下
  • 門前特急線[3]:門前 - 総持寺前 - 剱地 - 大福寺 - 羽咋中央 - 金沢駅
  • 急行運転免許センター線:七尾駅 - 羽咋駅前 -(旧能登有料道路)- 運転免許センター
  • 高浜急行線:金沢駅西口 → 中央病院 → 医大病院 → 高松サービスエリア → 羽咋駅前 → 高浜
    • 以前は「門前急行線」として、金沢駅 - 門前間を直通運行していた。
    • 2009年5月31日:羽咋駅前経由に変更。
    • 2017年4月1日:富来 - 門前間を廃止し、名称を富来急行線に変更する[3]
    • 2023年4月1日:高浜 - 富来間を廃止し、名称を高浜急行線に変更[4]、また片道1本のみの運行となった。
    • 2024年3月15日:路線廃止。

路線バス

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  • 高松線:津幡中央 - 本津幡駅 - 高松駅
  • 羽咋線:羽咋駅 - 敷浪駅口 - 高松駅
  • 羽氷北線:羽咋駅 - 太田 - 菅池
  • 羽七西線[3]:七尾駅 - 白馬口 - 良川駅前 - 織姫の里
  • 後畠線[3]:七尾駅 - 本府中 - 後畠住宅 - 本府中 - 七尾駅
  • 百海線:七尾駅 - 太田八幡 - 大野木
  • 豊川線:中島駅 - 萩谷 - 三明
    • 2012年3月31日に廃止。
  • 七富線:七尾駅 ← 中島駅 - 西谷内 (七尾駅 - 中島駅間は上りのみ。西谷内 - 富来間廃止。)
    • 2018年3月31日に廃止。
  • 水上線:七尾駅 - 百海 - 花園口 - 水上
    • 脇線の枝線に当たる路線だった。2018年3月31日廃止。
  • 加茂循環線:能登高浜 - 雨谷 - 梨谷 - 能登高浜
    • 2020年3月31日に志賀町コミュニティバスに転換。
  • 志加浦線:高浜 - 赤住 - 福浦
    • 2020年3月31日に志賀町コミュニティバスに転換。
  • 万行緑ヶ丘循環線:七尾駅 - 万行 - 緑ヶ丘 - 七尾駅
  • 外浦線:富来 - 酒見 - 関野 - 剱地 - 門前
    • 2021年3月31日に廃止[5]

定期観光バス

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車両

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三菱ふそう日野自動車UDトラックスの3メーカーを保有している。2000年代に入り中型ノンステップバスを中心に積極的に新車を導入している。

また、北鉄本社のほか神奈川中央交通大阪市営バス名鉄バスなどからの移籍車も導入されている。

旧北鉄色から新北鉄色に塗色変更された車両も数台存在する。

事業所

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本社営業所
  • 石川県七尾市津向町ト107-2
羽咋営業所
  • 石川県羽咋市兵庫町酉5
高浜案内所
  • 石川県羽咋郡志賀町高浜町ク50-4
和倉温泉バスターミナル(和倉温泉センター)
  • 石川県七尾市和倉町ワ11-6
七尾駅前センター
  • 石川県七尾市神明町ロ2-1

脚注

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  1. ^ 運輸安全マネジメント”. 北陸鉄道株式会社. 2024年8月6日閲覧。
  2. ^ a b 北陸鉄道グループ関連会社の統合について”. 北陸鉄道 (2008年3月25日). 2017年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月30日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g 【路線図・時刻表掲載】北鉄能登バスのダイヤ改正について (4/1)”. 北陸鉄道 (2017年3月9日). 2017年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月30日閲覧。
  4. ^ a b c 【時刻表公開】北陸鉄道グループのダイヤ改正について(4/1) |北陸鉄道株式会社”. www.hokutetsu.co.jp. 2023年4月4日閲覧。
  5. ^ a b “【石川】「兼六園シャトル」「ななお号」「外浦線」 北鉄バス、来月廃止”. 北陸中日新聞Web. (2021年3月2日). オリジナルの2021年3月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210302032030/https://www.chunichi.co.jp/article/210769 2021年12月30日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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