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三菱・シグマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三菱・シグマ
F11/12/13/15/17/25/27A型
20Eエクゼクティブ
概要
販売期間 1990年10月 - 1996年
設計統括 谷正紀(乗用車技術センター電子技術部 次長)
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドアセダン
駆動方式 前輪駆動
四輪駆動
パワートレイン
エンジン 6G71 2.0L V型6気筒SOHC12バルブ
6A12 2.0L V型6気筒SOHC24バルブ
6G72 3.0L V型6気筒DOHC24バルブ
6G73 2.5L V型6気筒DOHC24バルブ
最高出力 2.0L 125ps/5,500rpm
3.0L 210ps/6,000rpm
2.5L 175ps/6,000rpm
最大トルク 2.0L 17.5kg・m/3,500rpm
3.0L 27.5kg・m/3,000rpm
2.5L 22.6kg・m/4,500rpm
変速機 4速AT
5速MT
車両寸法
ホイールベース 2,720 mm
全長 4,740 mm
全幅 1,775 mm
全高 1,435 mm
車両重量 1,370-1,600 kg
その他
生産台数 2万678台[1]
姉妹車 三菱・ディアマンテ
系譜
後継 無し
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シグマSIGMA )は、三菱自動車工業がかつて生産・販売していた高級セダンである。

概要

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先に発表され、好評を受けたディアマンテから遅れること5ヶ月、同じプラットフォームを使いディアマンテより室内長で30mmほど高い余裕を持った車として先代のギャランから独立し発売された大型セダンである。前期型は角目4灯ヘッドライト、独立したグリルを採用し、ディアマンテとの差別化をはかっていたが、後期型ではディアマンテと同じフロントマスクに変更された。

ディアマンテと同等の仕様が存在し4WD車には、フルタイム4WD、4WS4ABS、四輪独立懸架から構成される「アクティブ・フォー・システム」を、2WD車には、トラクションコントロールシステムに加え、アクティブECS、4WS、4ABS、4ISから構成される「アクティブ・ツー・システム」を搭載し、確かな走りを実現した。さらに、ドライバーに合わせてシートやステアリングなど様々なポジションが自動調整される、世界初の三菱インテリジェントコクピットシステムが搭載された。

初代ディアマンテとほとんど同じデザインで見分けがあまり付かないなど、日本国内ではあまりにも存在感が希薄で警察への配備が多かったモデルである。パトカー仕様は警ら用としては初めてV6・2.5Lエンジンを搭載して日本全国で配備された。ちなみに末期モデルはブーメランタイプの散光灯も設定されていた。

4ドアハードトップが不人気な地域にはシグマが輸出され、その場合は前期型でもディアマンテ同様のフロントマスクだった。輸出仕様は3.0LにもMTが設定されていた(日本仕様は2.0L、2.5Lにしか設定がなかった)。

取扱販売店はギャラン店(ディアマンテはカープラザ店と併売だった)。

歴史

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  • 1990年10月 - ギャランΣエテルナΣの実質的後継として登場。駆動方式はFF/フルタイム4WD。エンジンもディアマンテ同様V6 2.0L/2.5L/3.0Lが設定されている。ディアマンテとの違いはセダンボディとヘッドライト、フロントグリル、テールランプ、および特別デザインのキーのみ。
  • 1991年 パトカー仕様を追加。ギャランΣターボパトカーの代替で、エンジンはV6 2.5Lで5速MTが組み合わされている。ホイールはホイールキャップ非装着のスチールホイール、シートはビニールレザーフェンダーミラーを装着。
    • 10月 - 一部改良。前席エアバッグの標準もしくはオプション化、LEDハイマウントストップランプ標準化に加え、ABSや難燃性室内材の採用グレードを拡大。AT全車に助手席アームレストチルト機構も追加。
  • 1992年10月 - マイナーチェンジ。ディアマンテ同様、V6 2.0Lのエンジンを従来の6G71型SOHC12バルブから新開発の6A12型SOHC24バルブへ差し替えとなった。
  • 1993年1月 - 新グレード・20Eエクゼクティブ追加。デボネアV2.0Lの代替の法人ユーザーや企業の役員送迎車向けで、ボンネットのフードトップにスリーダイヤのマークとフェンダーミラーを装着。センターコンソールは電話機取り付け対応。グリルはボンネットのフードマスコットにスリーダイヤが付くことからスリーダイヤの替わりに専用エンブレムを装着していた。
    • 11月 - マイナーチェンジ。フロントマスクがディアマンテと同じになる。
  • 1994年 - 日本国内仕様の製造中止。
  • 1996年 - 日本国外仕様、パトカー仕様の製造中止。シグマは一代で製造中止になったがディアマンテはモデルチェンジを受けており、パトカー仕様はディアマンテに受け継がれた。
  • 2004年 - 1995年1996年式パトカー仕様のリコールが行われた[2]

ギャラリー

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名称について

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シグマの名称はオーストラリアにおいては、1977年クライスラー・オーストラリア英語版の販売網で販売された、三菱・ギャランΛベースのクライスラー・シグマ英語版に端を発する。その後1982年にギャランΣベースの二代目モデルがミツビシ・モーターズ・オーストラリア英語版によって1987年まで販売された。

脚注

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  1. ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第34号4ページより。
  2. ^ シグマ(パトカー)のバッテリについて

関連項目

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外部リンク

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