中老僧
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中老僧(ちゅうろうそう)は、日蓮宗に於いて六老僧に準ずる日蓮の直弟子のこと。人数は資料により異なる。
一覧
[編集]- 日門(生没年未詳)一乗阿闍梨。1295年に仙台の大仙寺(現在の孝勝寺)を創建した。
- 日弁(1239年-1311年)越後房。越後阿闍梨。法華宗本門流の長国山鷲山寺を創建した。
- 日忍(生没年未詳)下野公、下野阿闍梨。守塔六月。
- 日法(1258年-1341年)和泉房・和泉阿闍梨。俗名は徳永光長、幼名を熊王丸。守塔八月。片瀬龍口寺、岡宮光長寺、勝沼の休息山立正寺二世。彫刻の名手で池上本門寺、鎌倉妙本寺などに残る日蓮の肖像を残した。
- 天目(1256年-1337年)浄法房、美濃阿闍梨。のちに上法房日盛と改名。俗姓は畠山氏で鎌倉の本興寺、品川の天妙国寺、下野佐野妙顕寺、小勝本門寺などを創建した。
- 日源(生年不詳-1315年)智海、元は天台宗の僧で実相寺の学頭を務めた。岩本実相寺を改宗。碑文谷法華寺、感応寺、法明寺を創建した。厚木妙傳寺二世。
- 日傳(生没年未詳)肥前房、小室山妙法寺の開基。元は真言僧の善智。
- 日位(生没年未詳)治部公少輔阿闍梨 俗姓を南部氏、祖母は妙位日禅尼。守塔八月 駿河池田本覚寺、村松海上寺(のち海長寺)を創建した。
- 日賢(1243年-1338年)淡路公、駿河国の安東村出身。守塔三月。法兄の日源を開基として法明寺を創建した。
- 日秀(生没年未詳)下野公。俗姓は高橋氏。守塔十二月、上総国妙福寺住持。
- 日家(1258年-1315年)寂日房。俗姓は佐久間氏。守塔十二月 安房小湊誕生寺を創建した。興津妙覚寺三世。
- 日保(生没年未詳)卿公。俗姓は佐久間氏。守塔十月、興津妙覚寺二世、誕生寺三世
- 日合(生没年未詳)筑前公、俗姓は工藤氏。守塔七月 野呂妙興寺住持。
- 日實(生没年未詳)但馬公。守塔十月。沼津妙海寺を創建した。
- 日得(1189年-1279年)阿仏房。俗名は遠藤為盛、妻は千日尼。佐渡妙宣寺を創建した。
- 日高(1257年-1314年)帥公。父は大田乗明。中山法華経寺二世。
- 日満(1272年-1360年)佐渡阿闍梨、如寂房、彦日満。阿仏房の曾孫で佐渡妙宣寺を創建した。佐渡妙満寺住持。
- 日進(1271年-1334年)三位公、大進阿闍梨、日心、日真。日善、日上は兄弟に当たる。身延山久遠寺三世。
参考資料
[編集]- 『日蓮宗小事典』法蔵館