亀有駅
亀有駅 | |
---|---|
南口(2020年2月) | |
かめあり Kameari | |
◄JL 19 綾瀬 (2.2 km) (1.9 km) 金町 JL 21► | |
所在地 | 東京都葛飾区亀有三丁目25-1 |
駅番号 | JL20 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 |
■常磐線(各駅停車) (線路名称上は常磐線) |
キロ程 |
9.9 km(日暮里起点) 綾瀬から2.2 km |
電報略号 | アリ |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
38,920人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1897年(明治30年)5月17日[2] |
備考 |
亀有駅(かめありえき)は、東京都葛飾区亀有三丁目にある東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線の駅である。駅番号はJL 20。緩行線のみホームがあり、各駅停車のみが停車する。特定都区市内制度における「東京都区内」に属している。
歴史
[編集]当初は隣接する新宿地区に駅を設ける予定だった。しかし、亀有 - 新宿間にある中川に架かっていた有料橋を利用する客が激減するとの理由で同地区の者が亀有地区への設置を主張し、その一方で亀有地区の地主が土地を寄贈したため、この地に駅が置かれることになった。
年表
[編集]- 1897年(明治30年)5月17日:日本鉄道の駅として開業[2][3]。
- 1906年(明治39年)11月1日:国有化で日本鉄道が官設鉄道の駅となる[2]。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により常磐線の所属となる。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道発足。
- 1967年(昭和42年)10月1日:複々線化も絡み日立製作所専用線と貨物の取り扱いが廃止になる[2]。
- 1971年(昭和46年)4月20日:綾瀬駅 - 我孫子駅間の複々線化が完成。快速線と分離し、営団千代田線と直通乗り入れを行う緩行線の駅となり、上野行の列車がなくなる。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物の取り扱いを廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[2]。
- 1996年(平成8年)11月:当駅直結の商業施設「アルカード亀有」が開業[4](のちの「ビーンズ亀有」[5])。
- 2001年(平成13年)11月18日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[広報 1]。
- 2006年(平成18年)2月11日:駅北口に「こち亀銅像」を設置。以降、2016年までに大小合わせて15体の像が駅周辺に設置される[6]。
- 2017年(平成29年)1月22日:みどりの窓口の営業を終了。
- 2018年(平成30年)
- 2019年(平成31年・令和元年)
- 2024年(令和6年)2月9日:スマートホームドアの使用を開始[9][10]。
駅構造
[編集]JR東日本ステーションサービスが駅業務を受託している金町駅管理の業務委託駅[7]。高架複々線区間の緩行線上に島式ホーム1面2線を有する[1]高架駅である。
常磐快速線を利用して日暮里・上野方面へ行くには、2番線の電車を利用の上、北千住駅で乗り換える必要があるが、この場合、綾瀬 - 北千住間も含めてJR線として扱われる。当駅を利用して山手線の駅に行く場合に、乗り換えの手間が少ない西日暮里駅を経由する乗客が多い。
なお、当駅と直結して、商業施設「ビーンズ亀有」が併設されている[5]。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 常磐線(各駅停車) | 下り | 松戸・柏・我孫子方面 |
2 | 上り | 北千住・西日暮里・ 千代田線・ 小田急線方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
-
改札口(2021年5月)
-
ホーム(2021年5月)
利用状況
[編集]2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は38,920人である。常磐線の快速が停車しない駅では金町駅に次ぐ第2位。なお、常磐緩行線の他路線への接続のない駅では利用者数一位である。乗り換え路線のある馬橋、新松戸より利用者数が多い。また、快速停車駅の我孫子、天王台、取手よりも利用者が多い。
1974年度(昭和49年度)以降の1日平均乗車人員の推移は下表の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1974年(昭和49年) | 37,432 | [* 1] |
1975年(昭和50年) | ||
1976年(昭和51年) | 36,714 | [* 2] |
1977年(昭和52年) | 37,416 | [* 3] |
1978年(昭和53年) | 36,966 | [* 4] |
1979年(昭和54年) | 37,274 | [* 5] |
1980年(昭和55年) | 35,569 | [* 6] |
1981年(昭和56年) | 34,837 | [* 7] |
1982年(昭和57年) | 34,350 | [* 8] |
1983年(昭和58年) | 33,699 | [* 9] |
1984年(昭和59年) | 33,611 | [* 10] |
1985年(昭和60年) | 33,039 | [* 11] |
1986年(昭和61年) | 33,672 | [* 12] |
1987年(昭和62年) | 33,579 | [* 13] |
1988年(昭和63年) | 35,817 | [* 14] |
1989年(平成元年) | 35,723 | [* 15] |
1990年(平成 | 2年)36,248 | [* 16] |
1991年(平成 | 3年)35,723 | [* 17] |
1992年(平成 | 4年)38,918 | [* 18] |
1993年(平成 | 5年)38,835 | [* 19] |
1994年(平成 | 6年)38,370 | [* 20] |
1995年(平成 | 7年)38,064 | [* 21] |
1996年(平成 | 8年)39,229 | [* 22] |
1997年(平成 | 9年)38,445 | [* 23] |
1998年(平成10年) | 38,188 | [* 24] |
1999年(平成11年) | 38,010 | [* 25] |
2000年(平成12年) | [JR 1]37,279 | [* 26] |
2001年(平成13年) | [JR 2]37,185 | [* 27] |
2002年(平成14年) | [JR 3]36,536 | [* 28] |
2003年(平成15年) | [JR 4]36,152 | [* 29] |
2004年(平成16年) | [JR 5]36,133 | [* 30] |
2005年(平成17年) | [JR 6]36,521 | [* 31] |
2006年(平成18年) | [JR 7]38,615 | [* 32] |
2007年(平成19年) | [JR 8]39,753 | [* 33] |
2008年(平成20年) | [JR 9]39,650 | [* 34] |
2009年(平成21年) | [JR 10]39,343 | [* 35] |
2010年(平成22年) | [JR 11]39,550 | [* 36] |
2011年(平成23年) | [JR 12]38,988 | [* 37] |
2012年(平成24年) | [JR 13]39,483 | [* 38] |
2013年(平成25年) | [JR 14]40,271 | [* 39] |
2014年(平成26年) | [JR 15]40,125 | [* 40] |
2015年(平成27年) | [JR 16]41,058 | [* 41] |
2016年(平成28年) | [JR 17]41,601 | [* 42] |
2017年(平成29年) | [JR 18]42,020 | [* 43] |
2018年(平成30年) | [JR 19]42,854 | [* 44] |
2019年(令和元年) | [JR 20]42,901 | [* 45] |
2020年(令和 | 2年)[JR 21]33,685 | |
2021年(令和 | 3年)[JR 22]35,011 | |
2022年(令和 | 4年)[JR 23]37,399 | |
2023年(令和 | 5年)[JR 24]38,920 |
駅周辺
[編集]- 東京都道318号環状七号線(環七通り)
北口
[編集]南口
[編集]バス路線
[編集]北口と南口にバスターミナルが設けられている。
北口
[編集]のりば | 運行事業者 | 系統・行先 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
亀有駅北口 | |||||
1 | 東武バスセントラル | 「有29」は深夜バスのみ運行 | |||
2 |
|
「有26」は深夜バス運行 | |||
3 | 「有51」は土休日のみ運行。かつて都営バスがここに乗り入れていた。正月3が日には初詣客向けに西新井大師行臨時バスが運行される。 | ||||
4 | 「有65」は深夜バス運行 | ||||
降車1 | 降車専用 | 亀有駅北口ロータリー内の終着・始発となる全てのバスが停車する。(ロータリーに入る場合もある) | |||
降車2 | 降車専用 | 使用停止中 |
南口
[編集]のりば | 運行事業者 | 系統・行先 | 備考 |
---|---|---|---|
亀有駅南口 | |||
0 | 京成タウンバス |
|
「有70」は本数少 |
日立自動車交通 |
|
現在休止中 | |
亀有駅 | |||
1 | 京成タウンバス | 新小58:新小岩駅・タウンバス車庫 | |
京成バス | SS08(環七シャトルバス):東京ディズニーシー・葛西臨海公園駅 | シャトルセブン | |
2 | 京成バス | 新小53:奥戸二丁目・葛飾区役所・新小岩駅東北広場 | 梅雨の時期なるとかつしか菖蒲めぐりバスが運行される。 |
京成タウンバス | 新小52乙:新小岩駅東北広場・タウンバス車庫 | ||
|
空港連絡:羽田空港(国内線・国際線) | ||
|
高速バス:三井アウトレットパーク木更津 | ||
3 | 京成タウンバス | 小54:京成小岩駅・タウンバス車庫 | |
4 | 有57:葛飾区役所・タウンバス車庫 | ||
5 | 有01:浅草寿町 | ||
日立自動車交通 |
| ||
京成タウンバス | 綾01:綾瀬駅 | ||
降車場 |
|
降車専用 | 亀有駅ロータリー内の終着・始発となる全てのバスが停車する。 |
登場作品
[編集]日立製作所専用線
[編集]かつて地上駅だった時代には、日立製作所亀有工場[12]への専用線がこの駅から分岐していた。
構想
[編集]メトロセブン構想ならびに運輸政策審議会答申第7号における地下鉄8号線(東京メトロ有楽町線)の延伸計画・構想がある(豊洲駅 - 当駅間が計画路線、当駅以北は構想路線。詳細は東京直結鉄道を参照)。現時点でいずれも具体的な計画はなされていない。
1920年代に筑波高速度電気鉄道が日暮里から茨城県田井村に至る鉄道路線を計画した際、梅島町梅田から亀有を経て千葉県松戸町へ至る支線を構想していたが、こちらは青砥経由に変更され京成電鉄本線の一部として開通している。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]記事本文
[編集]出典
[編集]- ^ a b c 『週刊 JR全駅・全車両基地』 05号 上野駅・日光駅・下館駅ほか92駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年9月9日、26頁。
- ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、425頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 『官報』1892年5月18日 逓信省彙報「停車場設置」(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '97年版』ジェー・アール・アール、1997年7月1日、183頁。ISBN 4-88283-118-X。
- ^ a b c 『2019年11月1日(金) ビーンズ亀有 リニューアルオープン! 毎日の生活シーンを彩る食の専門店など7ショップがオープン』(PDF)(プレスリリース)ジェイアール東日本都市開発/ビーンズ、2019年10月1日。オリジナルの2020年4月8日時点におけるアーカイブ 。2020年4月8日閲覧。
- ^ “亀有駅前に「こち亀」15体目の銅像 フルカラーは秋本治さんの希望”. 葛飾経済新聞 (みんなの経済新聞ネットワーク). (2016年8月9日) 2023年10月10日閲覧。
- ^ a b “「平成29年度営業関係施策(その3)について」提案を受ける”. 東日本ユニオン東京地本. 2019年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月15日閲覧。
- ^ a b 『常磐(各駅停車)線 車外スピーカーを使用して発車メロディを流す取り組みについて』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道東京支社、2019年3月12日。オリジナルの2019年4月11日時点におけるアーカイブ 。2020年3月27日閲覧。
- ^ 『首都圏本部管内のホームドア使用開始について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道首都圏本部、2023年10月17日。オリジナルの2023年10月17日時点におけるアーカイブ 。2023年10月17日閲覧。
- ^ 『バリアフリー設備に関する整備を推進します』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2023年7月21日。オリジナルの2023年7月21日時点におけるアーカイブ 。2023年7月21日閲覧。
- ^ 下町観光ガイド 亀有周辺 - 集英社『こちら葛飾区亀有公園前派出所』公式サイト
- ^ 日立インダストリアルプロダクツ土浦事業所の前身。
広報資料・プレスリリースなど一次資料
[編集]- ^ “Suicaご利用可能エリアマップ(2001年11月18日当初)” (PDF). 東日本旅客鉄道. 2019年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月24日閲覧。
利用状況
[編集]- JR東日本の2000年度以降の乗車人員
- ^ 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2013年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2014年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2015年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2016年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2017年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2018年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2019年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2020年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2021年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2022年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2023年度) - JR東日本
- 東京都統計年鑑
- ^ 昭和49年
- ^ 昭和51年
- ^ 昭和52年
- ^ 昭和53年
- ^ 昭和54年
- ^ 昭和55年
- ^ 昭和56年
- ^ 昭和57年
- ^ 昭和58年
- ^ 昭和59年
- ^ 昭和60年
- ^ 昭和61年
- ^ 昭和62年
- ^ 昭和63年
- ^ 平成元年
- ^ 平成2年
- ^ 平成3年
- ^ 平成4年
- ^ 平成5年
- ^ 平成6年
- ^ 平成7年
- ^ 平成8年
- ^ 平成9年
- ^ 平成10年 (PDF)
- ^ 平成11年 (PDF)
- ^ 平成12年
- ^ 平成13年
- ^ 平成14年
- ^ 平成15年
- ^ 平成16年
- ^ 平成17年
- ^ 平成18年
- ^ 平成19年
- ^ 平成20年
- ^ 平成21年
- ^ 平成22年
- ^ 平成23年
- ^ 平成24年
- ^ 平成25年
- ^ 平成26年
- ^ 平成27年
- ^ 平成28年
- ^ 平成29年
- ^ 平成30年
- ^ 平成31年・令和元年