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東日本急行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
仙台 - 金成線から転送)
東日本急行株式会社
Higashinippon co.ltd
アーバン号
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
981-3124
宮城県仙台市泉区野村字新馬場屋敷14
設立 1968年昭和43年)6月19日
業種 陸運業
法人番号 2370001001090 ウィキデータを編集
代表者 稲垣智雄(代表取締役会長
馬場晴行(代表取締役社長
資本金 3,000万円
決算期 1年1回(3月31日)
主要株主 岩手急行バス株式会社 36,000株
宮城交通株式会社 20,000株
外部リンク https://www.higashinippon.co.jp/
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東日本急行株式会社(ひがしにっぽんきゅうこう)は、宮城県仙台市に本社を置くバス会社である。

沿革

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  • 1968年(昭和43年)
  • 1975年(昭和50年)9月27日 - 一般貸切旅客自動車運輸事業開始。
  • 1976年(昭和51年)4月1日 - 仙台盛岡急行線のうち、東日本急行便は中尊寺 - 盛岡バスセンター間の運行から撤退。仙台 - 一ノ関・中尊寺間に短縮。仙台 - 盛岡間直通便は国鉄バス単独運行となる。同時に盛岡バスセンター内にあった盛岡営業所廃止[1]
  • 1984年(昭和59年)頃 - 本社営業所を仙台市宮町[注釈 1](北六番丁小学校西隣)から仙台市鶴代町[注釈 2](若林区。東部工場団地)へ移転。
  • 1985年(昭和60年)1月15日 - 仙台 - 一ノ関・平泉線運行開始(泉IC築館IC間は東北自動車道走行)。
  • 1989年(平成元年)9月21日 - JRバス東北、宮城交通、岩手県交通と共同でアーバン号(仙台 - 盛岡線)運行開始。仙台 - 盛岡線に再参入。
  • 199x年 - 本社営業所を仙台市泉区野村(現在地)に移転。
  • 1999年(平成11年)4月1日 - JRバス東北の古川本線(築館町駅 - 一ノ関駅)廃止に合わせ、仙台 - 一ノ関・中尊寺線の運行区間を仙台 - 沢辺(当時の宮城県金成町)に短縮。また、仙台 - 一ノ関線(仙台宮城IC一関IC間東北自動車道走行)運行開始。
  • 2004年(平成16年)5月1日 - 仙台 - 佐沼線運行開始(仙台宮城IC〜築館IC間東北自動車道走行。築館町経由せず。のち若柳金成IC経由に変更)。
  • 2005年(平成17年)
  • 2007年(平成19年)
    • 3月18日 - 仙台空港線(エアポートライナー)運行開始。
  • 2008年(平成20年)8月1日 - 仙台 - 平泉線(平泉中尊寺号)に参入。
  • 2009年(平成21年)1月31日 - この日の運行をもって仙台空港線(エアポートライナー)廃止。
  • 2019年(平成31年/令和元年)
    • 4月 - 親会社の岩手急行バスの一部業務停止に伴い運転手を受け入れて一関営業所を開設。
    • 10月1日 - 消費税率引き上げに伴い、各路線の運賃を改定[2]
  • 2020年(令和2年)
    • 4月24日 - 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の発令に伴い、この日より同年5月6日まで(のち「当面の間」に延長)仙台 - 一ノ関線、仙台 - 金成線、仙台 - 一迫線、仙台 - とよま線において一部便を運休[3]
    • 6月16日 - 上記各路線の運行を段階的に再開。

事業所

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運行路線

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仙台 - 一ノ関線(一ノ関駅前にて:2004年8月撮影)

2022(令和4年)2月現在で28台の路線車両を保有している[4]

仙台 - 盛岡線(アーバン号)

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仙台 - 一ノ関線

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仙台 - 金成線

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仙台 - 金成線(仙台市内にて:2021年11月撮影)
  • 宮城県仙台市と栗原市金成を結ぶ。
  • 2023年6月時点の1日の運行本数は金成4往復・途中のくりこま高原駅7往復。
  • 過去にJRバス東北と東日本急行が仙台駅 - 築館町 - 一ノ関駅中尊寺間で運行していた。築館町 - 中尊寺間は一般道利用で、東日本急行は主要停留所のみ停車、JRバス東北は一ノ関駅止まりで築館町以北は各停であった。
  • 1999年3月末、JRバス東北が古川本線の築館町 - 一ノ関駅を廃止し撤退。後を引き継ぎ単独運行することになった東日本急行は沢辺系統と一ノ関系統に分離させた。沢辺系統は、くりはら田園鉄道線沢辺駅を終着とし、築館町 - 沢辺駅はノンストップであった(JRバスとの共同運行時代は東日本急行も陸前城生野に停車していた)。また沢辺に夜到着後に滞泊し、翌朝仙台行として出発する便も設定された。
  • その後利用客は徐々に増え続け、金成町役場(現栗原市金成庁舎)までの延長、築館町 - 沢辺間のくりこま高原駅経由への変更、停留所追加などを経て現在に至っている。
  • くりこま高原駅乗り入れ当初は、築館町 - くりこま高原駅、くりこま高原駅 - 沢辺のみの利用は不可であった。2006年9月末の「栗夢号しゃとる」(宮交栗原バス、沢辺駅 - くりこま高原駅)廃止後は、同区間の全停留所で両方面への乗降が可能になった(仙台 - 一迫線も同様)。
  • 2007年3月末でくりはら田園鉄道が廃止となり、4月より沢辺駅への乗り入れが廃止された。
  • 栗原市内のみの乗降車については、同区間を通る栗原市民バスが2024年4月から運賃が一律200円となったが、こちらは以前の運賃のまま(100~400円)変更されていない。
運行経路
路線沿革
  • 1985年昭和60年)1月15日 - 仙台 - 築館 - 沢辺 - 一ノ関・中尊寺間(泉IC~築館IC間東北自動車道経由)運行開始。
  • 1999年平成11年)3月27日 - 仙台 - 築館 - 沢辺 - 一ノ関間高速バスの仙台 - 沢辺間を分離する形で運行開始(泉IC経由)。1日4.5往復(沢辺行4本、仙台行5本)。回数券(5枚綴り。料金は現在と同じ)を設定。
  • 2001年(平成13年)8月1日 - 1日7.5往復(沢辺行7本、仙台行6本)に増便。増便分(3往復)は仙台ビブレ(当時)発着、くりこま高原駅経由(うち1往復はくりこま高原駅発着)となる。
  • 2003年(平成15年)4月1日 - 1日10往復に増便。仙台駅前の発着場所が全便西口バスプールに、金成の発着場所が金成町役場(当時)前となる。一部(1日6.5往復)を仙台宮城IC経由に変更。
  • 2011年(平成23年)
  • 2019年(平成31年)3月1日 - 1往復を東北大学病院前に延伸[5]
  • 2020年(令和2年)
    • 4月24日 - 新型コロナウイルスの影響により、1日6往復に減便[3]
    • 6月16日 - 1日7往復に増便[6]
  • 2023年(令和5年)
    • 1月9日 - 上り便の降車バス停を広瀬通一番町から電力ビル前に変更(一迫線も同様に変更)[7]
    • 6月16日 - 一部便(3往復)をくりこま高原駅発着に変更。下り便の東北大学病院前乗り入れを終了(一迫線も同様に変更)。
利用状況
年度 運行日数 運行便数 年間輸送人員 1日平均人員 1便平均人員
2002(平成14)年度 365 7,263 96,832 265.3 13.3
2003(平成15)年度 365 7,347 117,017 320.6 15.9
2004(平成16)年度 365 7,316 132,665 363.5 18.1
2005(平成17)年度 365 7,305 114,117 312.6 15.6
2006(平成18)年度 365 7,313 122,874 336.6 16.8
2007(平成19)年度 366 7,304 119,985 327.8 16.4

仙台 - 一迫線

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仙台 - 一迫線(仙台市内にて:2017年5月撮影)
運行経路
  • (東北大学病院前 ← 県庁市役所前 ← )仙台駅前(旧さくら野前) - (下り)広瀬通一番町 / (上り)電力ビル前 - 栗原市役所前 - 築館 - 柳目 - 御免角 - 一迫総合支所前
    • 休憩希望者が三本木PA通過前に降車ボタンを押すと、三本木PAで休憩を行う。
    • 2017年(平成29年)4月22日より三井アウトレットパーク 仙台港への乗り入れ(土日祝日の1往復)を開始。
    • 2019年(平成31年)3月1日より1往復を東北大学病院前に延伸(土日祝日の三井アウトレットパーク 仙台港への乗り入れは中止)[5]
    • 新型コロナウイルスの影響により、2020年(令和2年)4月24日より1日4往復に減便[3]。同年6月16日より1日5往復に増便[6]
利用状況
年度 運行日数 運行便数 年間輸送人員 1日平均人員 1便平均人員
2004(平成16)年度 31 310 2,525 81.5 8.1
2005(平成17)年度 365 3,647 36,462 99.9 10.0
2006(平成18)年度 365 3,650 44,174 121.1 12.1
2007(平成19)年度 366 3,655 53,293 145.6 14.6

仙台 - 佐沼線

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仙台 - とよま線

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仙台 - とよま線(県庁市役所前にて:2013年11月撮影)
  • 宮城県仙台市青葉区登米市登米町を結ぶ高速バス路線。登米(とめ)市内の登米(とよま)行で、佐沼(登米市役所前)へは行かないため、区別のため登米を平仮名でとよま行としている。1日7往復が運行されている。東日本急行の単独運行。
運行経路
路線沿革
  • 2005年(平成17年)11月16日 - 運行開始(1日5往復)。
  • 2010年(平成22年)7月1日 - 1日6往復に増便。
  • 2011年(平成23年)
  • 2016年(平成28年)4月29日 - この日より、土日祝日に限り1往復が仙台うみの杜水族館前に停車(当該便は仙台港北IC利用)。
  • 201x年 - 1日7往復に増便。
  • 2018年(平成30年)3月1日 - 2往復を東北大学病院前に延伸[8]。仙台うみの杜水族館への乗り入れは中止。
  • 2020年(令和2年)
    • 4月24日 - 新型コロナウイルスの影響により、1日4往復に減便[3]
    • 6月16日 - 1日5往復に増便[9]
  • 2021年(令和3年)
    • 6月1日 - 1日8往復に増便し、下り2便を登米市役所まで延伸。
    • 11月 - とよま明治村発着の回数券(50枚綴り、30枚綴り)の発売を開始[10]
  • 2023年(令和5年)
    • 6月16日 - 一部便を上品の郷に乗り入れ開始。あわせて温泉施設「ふたごの湯」の入浴料をあわせた往復乗車券(2,000円。2023年9月30日までは1,500円)の発売を開始[11]。下り便の登米市役所延伸・東北大学病院前乗り入れ及び上り便の六丁の目駅停車を終了。
    • 8月1日 - 追波川運動公園発着の回数券(50枚綴り)の発売を開始[12]
利用状況
年度 運行日数 運行便数 年間輸送人員 1日平均人員 1便平均人員
2005(平成17)年度 136 1,357 11,204 82.4 8.3
2006(平成18)年度 365 3,650 38,427 105.3 10.5
2007(平成19)年度 366 3,658 44,093 120.5 12.1

仙台 - 平泉線

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仙台 - 平泉線にかつて充当されていた車両(仙台駅東口にて:2009年11月撮影)
路線沿革
  • 2008年(平成20年)
    • 7月1日 - 岩手県交通の単独(1日2往復)で運行開始(同年11月30日まで)。
    • 8月1日 - 東日本急行・岩手急行バスが参入し、1日3往復(各社1往復ずつとなる)に増便。
  • 2009年(平成21年)4月18日 - 東日本急行・岩手県交通の2社による1日2往復の運行となる(同年11月30日まで。宮城交通の参入は見送られ、岩手急行バスも運行支援に回る)。一関市内の停留所(岩手病院前、山目駅前)への停車を中止。
  • 2011年(平成23年)4月23日 - 東日本急行が毎日運行便1往復を、宮城交通が土日祝祭日運行便1往復をそれぞれ運行する体制となる。岩手県交通は運行支援に回る。
  • 2012年(平成24年)4月1日 - 1日1往復となり、東日本急行が平日、宮城交通が土日祝祭日の運行を担当する体制となる。青葉通一番町バス停を廃止、宮交仙台高速バスセンター経由に変更。
  • 2013年(平成25年)4月13日 - 1日2往復、東日本急行の単独運行となる。仙台 - 一ノ関線の一部便を平泉まで延長運転する扱いとなり、仙台駅前の発着地がさくら野前(現32のりば)に変更。また新たに広瀬通一番町および、一関市内(イオン一関前、合同庁舎前、(現)新大町角、一ノ関駅)に停車。
  • 2016年(平成28年)4月9日 - 2016年度の運行を開始。1日3往復に増便。
  • 2017年(平成29年)4月1日 - 2017年度の運行を開始。1日3往復のうち1往復を岩手急行(車両は東日本急行)が担当。
  • 2018年(平成30年)4月1日 - 2018年度の運行を開始。1日3往復のうち、2往復を岩手急行(車両は東日本急行)、1往復を東日本急行が担当している。
車両
  • 観光型・トイレなし車両で運行。

廃止路線

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エアポートライナー(仙台空港にて:2008年11月撮影)

エアポートライナー

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運行系統
運行回数
  • 廃止時点では1日12.5往復(仙台空港行12本、仙台市内行13本)。うち空港行朝2便と空港発のうち午前運行の2便を除く便(11便)は泉区役所・イズミティ21発着。
運賃
  • 仙台空港から長町一丁目まで大人片道600円、仙台駅・電力ビル前・県庁前まで大人片道700円、泉区役所・イズミティ21まで大人片道800円。回数乗車券(2枚綴り)1,000円(全区間)。
路線沿革
  • 2007年(平成19年)
  • 2008年(平成20年)4月1日 - 仙台空港行の起点を仙台駅始発便に限り仙台駅(西口バスプール)から県庁前に変更・併せて電力ビル前に停車(乗車専用)開始。仙台空港発は泉区役所(イズミティ21)行に限り電力ビル前・県庁前に停車(いずれも降車専用)開始。
  • 2009年(平成21年)1月31日 - この日の運行をもって廃止。
特記事項

貸切バス

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貸切車両(八戸駅西口にて:2008年3月撮影)

2015年(平成27年)7月現在で16台の貸切車両を保有している。但し、多客期など運用の都合により貸切車両が路線運用に充当されることもある。

  • 事業区域…宮城県一円

その他

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  • 取締役・監査役には岩手急行バス、宮城交通の社長や取締役が就いている。以前は岩手県北自動車も取締役に名を連ねていたが、同社のみちのりホールディングス傘下入りに際し引き上げ、現在は同社の親会社であった泉金物産の社長が取締役に名を連ねている。
  • 仙台盛岡急行線時代の盛岡側の車庫は盛岡市南大通(旧:岩手県交通河南営業所近く)にあったが、中尊寺 - 盛岡間廃止後は岩手県交通の長距離便の折り返し場としてしばらく使用された[13]。アーバン号の盛岡側の休憩地は運行開始当初は岩手県北自動車盛岡営業所(氏子橋)、現在は盛岡南営業所である。

脚注

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注釈

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  1. ^ 仙台市青葉区宮町4丁目3-21、現在の日本年金機構仙台北社会保険事務所の場所にあった。現在も同事務所東側に東日本急行管理の月極駐車場がある。
  2. ^ 仙台市若林区鶴代町3-70、現在のヨコハマタイヤジャパン宮城カンパニーの場所。

出典

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  1. ^ 鈴木 (2004)、111頁。
  2. ^ 消費税率引き上げに伴う運賃改定及び乗車券の払い戻しのお知らせ” (PDF). 東日本急行. 2019年10月5日閲覧。
  3. ^ a b c d 緊急事態宣言に伴う運行時間変更のご案内” (PDF). 東日本急行 (2020年4月21日). 2020年4月26日閲覧。
  4. ^ 会社概要-事業施設”. 東日本急行. 2023年1月9日閲覧。
  5. ^ a b 平成31年3月1日より宮城県庁・東北大学病院まで7時、8時台 2便延伸いたします。” (PDF). 東日本急行株式会社. 2019年3月2日閲覧。
  6. ^ a b 新型コロナウィルス感染症の影響に伴う運行時間変更のご案内” (PDF). 東日本急行. 2020年7月4日閲覧。
  7. ^ バス停変更” (PDF). 東日本急行. 2022年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月9日閲覧。
  8. ^ “高速バス、来月から2往復増便 登米-仙台間(河北経由)”. 石巻かほく. (2018年2月25日). http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2018/02/20180225t13008.htm 2018年3月6日閲覧。 
  9. ^ 新型コロナウィルス感染症の影響に伴う運行時間変更のご案内” (PDF). 東日本急行. 2020年7月4日閲覧。
  10. ^ 令和 3 年 11 月より、仙台⇔とよま明治村 回数券販売開始” (PDF). 東日本急行. 2023年9月10日閲覧。
  11. ^ “高速バス路線「とよま線」、上品の郷に停留所新設 1日上下計5回”. 石巻かほく. (2023年6月20日). オリジナルの2023年9月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20230910092035/https://kahoku.news/articles/20230620khn000021.html 2023年9月10日閲覧。 
  12. ^ 令和 5 年 8 月 1 日より、仙台⇔追波川運動公園 回数券販売開始” (PDF). 東日本急行. 2023年9月10日閲覧。
  13. ^ 鈴木 (2004)、30頁。

参考文献

[編集]
  • 鈴木文彦『岩手のバス いまむかし』クラッセ、2004年。ISBN 978-4902841008 

外部リンク

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