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西磐井郡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 東北地方 > 岩手県 > 西磐井郡
岩手県西磐井郡の範囲(緑:平泉町 薄緑:後に他郡から編入した区域)

西磐井郡(にしいわいぐん)は、岩手県

人口6,641人、面積63.39km²、人口密度105人/km²。(2024年11月1日、推計人口

以下の1町を含む。

郡域

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明治12年(1879年)に行政区画として発足した当時の郡域は、概ね以下の区域にあたる。

歴史

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郡発足までの沿革

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区分 村名 所属代官区 所轄郡奉行
西岩井
(24か村)
仙台藩領
(13か村)
赤荻村、五串村、猪岡村、作瀬村、達谷村、中尊寺村、中里村、樋口村、平泉村、戸河内村、細谷村、前堀村、山目村 山目代官所 奥郡奉行
一関藩領
(11か村)
一関村、二関村、三関村、市野々村、鬼死骸村、上黒沢村、下黒沢村、狐禅寺村、滝沢村、達古袋村、牧沢村

(16か村)
仙台藩領
(2か村)
東永井村、西永井村 金成代官所
(栗原郡金成)
中奥郡奉行
一関藩領
(14か村)
蝦島村、男沢村、金沢村、金森村、清水村、峠村、富沢村、中村、奈良坂村、日形村、上油田村、下油田村、楊生村[1]・涌津村
  • 明治元年9月24日1868年11月8日) - 仙台藩伊達慶邦が薩長軍に降伏。全領土62万石を没収される。
  • 明治元年12月7日1869年1月19日) - 陸奥国の分割により、本郡は陸中国の所属となる。
  • 明治元年12月23日(1869年2月4日) - 仙台藩領および一関藩領の一部(流の全域)が上野沼田藩取締地となる。
  • 明治2年
  • 明治4年
  • 明治8年(1875年)10月17日 - 以下の各村の統廃合が行われる。(26村)
    • 西岩井(24→16)
      • 一関村 ← 一関村、二関村、三関村
      • 真柴村 ← 鬼死骸村、牧沢村
      • 中里村 ← 中里村、前堀村
      • 川辺村 ← 作瀬村、樋口村、細谷村
      • 平泉村 ← 平泉村、達谷村
      • 衣関村 ← 中尊寺村、戸河内村
    • (16→10)
      • 弥栄村 ← 富沢村、楊生村
      • 花泉村 ← 中村、金森村、清水村
      • 永井村 ← 東永井村、西永井村
      • 油田村 ← 上油田村、下油田村
      • 老松村 ← 男沢村、峠村
    • 11月22日 - 水沢県が磐井県に改称。
  • 明治9年(1876年)4月18日 - 第2次府県統合により岩手県の管轄となる。
  • 明治11年(1878年)11月26日 - 郡区町村編制法の岩手県での施行により、行政区画としての磐井郡が発足。

郡発足以降の沿革

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  • 明治12年(1879年)1月4日 - 磐井郡が分割し、西岩井・流の区域をもって西磐井郡が発足。(26村)
  • 明治16年(1883年)1月 - 衣関村が中尊寺村・戸河内村に分割。(27村)
1.一関町 2.永井村 3.涌津村 4.油島村 5.花泉村 6.金沢村 7.老松村 8.日形村 9.弥栄村 10.真滝村 11.萩荘村 12.厳美村 13.山目村 14.中里村 15.平泉村(紫:一関市 桃:平泉町)
  • 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。特記以外は全域が現・一関市。(1町14村)
  • 明治30年(1897年)4月1日 - 郡制を施行。
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正15年(1926年7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和17年(1942年)7月1日 - 「西磐井地方事務所」が一関町に設置され、本郡を管轄。
  • 昭和23年(1948年
    • 1月1日 - 山目村が町制施行して山目町となる。(2町13村)
    • 4月1日 - 一関町・山目町・真滝村・中里村が合併して一関市が発足し、郡より離脱。(11村)
  • 昭和28年(1953年)10月1日 - 平泉村が町制施行して平泉町となる。(1町10村)
  • 昭和30年(1955年
    • 1月1日(2町1村)
      • 厳美村・萩荘村・弥栄村が一関市・東磐井郡舞川村と合併し、一関市(2代目)が発足、郡より離脱。
      • 花泉村・老松村・永井村・日形村・油島村・涌津村が合併して花泉町が発足。
    • 4月15日 - 平泉町が東磐井郡長島村と合併し、平泉町(2代目)が発足。
  • 昭和31年(1956年)9月30日 - 金沢村が花泉町に編入。(2町)
  • 平成17年(2005年)9月20日 - 花泉町が一関市・東磐井郡大東町千厩町東山町室根村川崎村と合併し、一関市(3代目)が発足、郡より離脱。(1町)

変遷表

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自治体の変遷
明治以前 明治8年
10月17日
明治16年1月 明治22年
4月1日
町村制施行
昭和20年 - 昭和29年 昭和30年 - 昭和63年 平成元年 - 現在 現在
一関村 一関村 一関村 一関町 一関町 昭和23年4月1日
一関市
昭和30年1月1日
一関市
平成17年9月20日
一関市
一関市
二関村
三関村 真滝村 真滝村
鬼死骸村 真柴村 真柴村
牧沢村
滝沢村 滝沢村 滝沢村
狐禅寺村 狐禅寺村 狐禅寺村
山目村 山目村 山目村 山目村 昭和23年1月1日
町制 山目町
赤荻村 赤荻村 赤荻村
中里村 中里村 中里村 中里村 中里村
前堀村
作瀬村 川辺村 川辺村
樋口村
細谷村
富沢村 弥栄村 弥栄村 弥栄村 弥栄村
楊生村
五串村 五串村 五串村 厳美村 厳美村
猪岡村 猪岡村 猪岡村
市野々村 市野々村 市野々村 萩荘村 萩荘村
達古袋村 達古袋村 達古袋村
上黒沢村 上黒沢村 上黒沢村
下黒沢村 下黒沢村 下黒沢村
中村 花泉村 花泉村 花泉村 花泉村 昭和30年1月1日
花泉町
金森村
清水村
奈良坂村 奈良坂村 奈良坂村
西永井村 永井村 永井村 永井村 永井村
東永井村
上油田村 油田村 油田村 油島村 油島村
下油田村
蝦島村 蝦島村 蝦島村
男沢村 老松村 老松村 老松村 老松村
峠村
日形村 日形村 日形村 日形村 日形村
涌津村 涌津村 涌津村 涌津村 涌津村
金沢村 金沢村 金沢村 金沢村 金沢村 昭和31年9月30日
花泉町に編入
平泉村 平泉村 平泉村 平泉村 平泉村 昭和28年10月1日
町制 平泉町
昭和30年4月15日
平泉町
平泉町 平泉町
達谷村
中尊寺村 衣関村 中尊寺村
戸河内村 戸河内村
長部村 長部村 長部村 東磐井郡
長島村
東磐井郡長島村
小島村 小島村 小島村

行政

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歴代郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治12年(1879年)1月4日
大正15年(1926年)6月30日 郡役所廃止により、廃官

脚注

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  1. ^ 記載は揚生村。
  2. ^ 明治元年12月23日(1869年2月4日)の「諸藩取締奥羽各県当分御規則」(法令全書通番明治元年太政官布告第1129)に従って設置された県だが、明治政府が権知県事を任命したわけではなく、そのため明治政府の公文書には全く記録が残っておらず、正式な県とは認められていない。

参考文献

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  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 3 岩手県、角川書店、1985年2月7日。ISBN 4040010302 

関連項目

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先代
磐井郡の一部
行政区の変遷
1879年 -
次代
(現存)