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真滝村

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
またきむら
真滝村
廃止日 1948年4月1日
廃止理由 新設合併
真滝村一関町山目町中里村一関市
現在の自治体 一関市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 岩手県
西磐井郡
市町村コード なし(導入前に廃止)
面積 53.53 km2.
総人口 5,731
(『岩手県町村合併誌』、)
隣接自治体 岩手県西磐井郡一関町中里村弥栄村金沢村東磐井郡舞川村門崎村
宮城県栗原郡萩野村
真滝村役場
所在地 岩手県西磐井郡真滝村狐禅寺字小倉沢
(現:岩手県一関市狐禅寺字小倉沢100-1)
地図
現:一関市狐禅寺市民センター
座標 北緯38度56分23秒 東経141度10分48秒 / 北緯38.93964度 東経141.17994度 / 38.93964; 141.17994座標: 北緯38度56分23秒 東経141度10分48秒 / 北緯38.93964度 東経141.17994度 / 38.93964; 141.17994
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真滝村(またきむら)は、1948年昭和23年)まで岩手県西磐井郡にあった。現在の一関市真滝地区(真柴・滝沢・狐禅寺・三関など)にあたる。村会で村名を決するにあたり、各地区の頭文字を取り「真孤滝村」との案が有ったが、呼びにくいので「真滝村」と命名した[1]

地理

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自然

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沿革

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経済

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第一次産業

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  • 農業(畑作、稲作、畜産、酪農)[2]
  • 漁業[2]
  • 鉱業 - 亜炭の需要が高まったことにより、1935年から各地の炭鉱で掘られていた[3]

藩政時代より紙すきが盛んであり、昭和13年真滝駅前に紙市が立った。真滝紙市は毎月4,14,24日に生産者仲買人20人位で賑わった。昭和27年ころまで続いた。[4]

職業別戸数調[5]

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職業 農業 鉱業 工業 商業 交通業 公務自由業 家事使用人 其他の諸業 無職
昭和18年 540 75 2 15 10 40 0 67 0 749
昭和19年 560 80 2 14 12 45 0 146 0 859
昭和20年 600 123 3 13 17 50 0 153 0 959
昭和21年 617 140 3 13 17 52 0 148 0 990
昭和22年 640 142 5 13 17 59 0 120 0 996

行政

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歴代村長[6]

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氏名 就任 退任 備考
1 板橋渉 1889年明治22年)6月13日 1893年(明治26年)4月1日 1期
2 熱海懿 1893年(明治26年)7月1日 不明 8期
3 渡辺養三郎 1921年大正10年)8月23日 1923年(大正12年)12月16日 1期
4 小野寺登 1922年(大正13年)1月16日 1928年(昭和3年)3月28日 1期
5 渡辺養三郎 1928年(昭和3年)3月29日 1935年(昭和10年)10月11日 1期
6 佐々木隆之進 1935年(昭和10年)10月16日 1939年(昭和14年)10月15日 1期
7 小野寺登 1939年(昭和14年)10月16日 1943年(昭和18年)10月15日 1期
8 佐々木隆之進 1943年(昭和18年)10月25日 1946年(昭和21年)7月18日 1期
9 佐藤勘治 1946年(昭和21年)7月19日 1947年(昭和22年)2月12日 1期
10 石川佐助 1947年(昭和22年)4月5日 1948年(昭和23年)3月31日 1期

警察

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真滝村は一関警察署の直轄区域だったが、1907年(明治40年)4月1日に真滝駐在所が設けられた。(明治40年岩手県告示第十五号)[7]

教育

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小学校

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1872年(明治5年)の学制発布時、村塾を公立学校と認めた[8]

  • 狐禅寺塾 笠原三安教授 
  • 滝沢塾  佐々木某教授
  • 鬼死骸熟 新沼隆教授
  • 牧沢塾  伊藤清徳教授

1873年(明治6年)学制により小学校設置[9]

  • 第八大学区第二十一中学区 狐禅寺小学校 (修業年限四ヶ年) 西光寺
  • 第八大学区第二十一中学区 滝沢小学校  (修業年限四ヶ年) 長寿寺
  • 第八大学区第二十一中学区 鬼死骸小学校 (修業年限四ヶ年) 新沼隆宅
  • 第八大学区第二十一中学区 牧沢小学校  (修業年限四ヶ年)  

1879年(明治12年)教育令により改正[10]

  • 公立狐禅寺小学校
  • 公立滝沢小学校
  • 公立真柴小学校

  (修業年限初等科三年、中等科四ヶ年、高等科二ヶ年)  本村には中等科を置かざるも随意修るものありたり

1886年(明治19年)小学校令発布、翌年より実施[11]

  • 狐禅寺尋常小学校 公文書の誤記にて尋常小学校の指定(修業年限三年)
  • 滝沢簡易小学   簡易小学は「校」の字は無きを正 (修業年限三年)
  • 真柴簡易小学

1890年(明治23年)改正小学校令により[12]

  • 狐禅寺尋常小学校 (修業年限四ヶ年) 
  • 滝沢尋常小学校   
  • 真柴尋常小学校

中学校

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交通

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鉄道

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  • 国鉄
    • 大船渡線:真滝駅
    • 東北本線 - 駅なし

道路

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郵便

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  • 1933年(昭和8年)3月16日 蜂谷富之助(初代郵便局長)の届出、許可を受け

 真滝村大字滝沢字館下8-2に真瀧郵便取扱所を開業[13]

  • 1940年(昭和15年)3月11日 真瀧郵便局に改名
  • 1949年(昭和24年)11月1日 真郵便局に改名

信仰

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神社

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村社は以下の通り[14]

  • 滝神社  真滝村社、旧滝沢村村社
  • 白山神社 旧三関村村社
  • 鹿島神社 旧鬼死骸村社
  • 稲荷神社 旧弧禅寺村社
  • 八幡神社 旧牧沢村社

寺院

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檀家は以下の通り[15]

  • 曹洞宗 正洞院 旧鬼死骸村
  • 曹洞宗 願成寺 旧牧沢村
  • 曹洞宗 常光寺 旧三関村村
  • 曹洞宗 西光寺 旧弧禅寺村
  • 曹洞宗 長寿寺 旧滝沢村

出身有名人

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政治家

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脚注

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出典

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  1. ^ 復刻真瀧村志 2003年 P.10
  2. ^ a b 高橋嘉太郎『岩手県下之町村』岩手毎日新聞社出版部、1925年。doi:10.11501/1020748 
  3. ^ 協議会案内”. 真柴市民センター. 2023年8月2日閲覧。
  4. ^ 『真滝駅五十年』p.7
  5. ^ 一関市史第4巻 1977年 P.408
  6. ^ 一関市史第4巻 1977年 P.405-406
  7. ^ 一関市史第4巻 1977年 P.410
  8. ^ 復刻真瀧村志 2003年 P.73
  9. ^ 復刻真瀧村志 2003年 P.74
  10. ^ 復刻真瀧村志 2003年 P.74
  11. ^ 復刻真瀧村志 2003年 P.75
  12. ^ 復刻真瀧村志 2003年 P.75
  13. ^ 一関市史第4巻 1977年 P.443
  14. ^ 復刻真瀧村志 2003年 P.115-127
  15. ^ 復刻真瀧村志 2003年 P.115-116

参考文献

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  • 『岩手県町村合併誌』(岩手県総務部地方課、1957年)
  • 『復刻真瀧村志』真滝村志史復刻刊行委員会 一関プリント社出版部、2003年6月10日
  • 『真滝駅五十年』真滝駅開業50周年記念祝賀協賛会、1975年9月13日

関連項目

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外部リンク

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