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入船亭扇蔵 (3代目)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三代目 入船亭いりふねてい 扇蔵せんぞう
三代目 入船亭(いりふねてい) 扇蔵(せんぞう)
三代目入船亭扇蔵定紋「つたの葉」
本名 広藤 郁夫
生年月日 1952年5月1日
没年月日 (1999-05-08) 1999年5月8日(47歳没)
出身地 日本の旗 日本東京都
師匠 九代目入船亭扇橋
名跡 1. 入船亭扇てい
(1977年 - 1981年)
2. 入船亭扇太
(1981年 - 1993年)
3. 三代目入船亭扇蔵
(1993年 - 1999年)
出囃子 お七くずし
活動期間 1977年 - 1999年
所属 落語協会

三代目 入船亭 扇蔵(いりふねてい せんぞう、1952年5月1日 - 1999年5月8日)は、落語家。本名∶広藤 郁夫。生前は落語協会所属。出囃子は『お七くずし』。

経歴

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東京の生まれ、立教大学卒業後に職を転々。

1977年9月、九代目入船亭扇橋に入門し前座名扇ていを名乗る。

1981年9月、二ツ目昇進し入船亭扇太と改名。

1993年9月、古今亭菊寿入船亭扇海柳家喜多八三遊亭若圓歌柳家さん生柳家はん治全亭武生古今亭志ん上と共に真打昇進し、三代目入船亭扇蔵を襲名。

1999年5月8日、47歳没。酒好きであった。

没後4年経った2003年、兄が生前の扇蔵の俳句と文章、扇橋と一門弟子による追悼文をまとめた遺文集『扇蔵落とし文』を制作、関係者に配布している[1]

三代目林家正楽の高座でのおなじみフレーズ「(紙を切っていて体が揺れるのは)…職業病です」が誕生したのは、三代目扇蔵にもらった仙台での仕事でのことだった[2]

三代目扇蔵没後四代目扇蔵の名前は兄弟子入船亭扇遊の惣領弟子が名乗った。また、三代目扇蔵の二ツ目名「入船亭扇太」も扇遊の弟子が名乗っている。

芸歴

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著書

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  • 『扇蔵落とし文』 三代目入船亭扇蔵(発行者:広藤明人) 2003年1月

脚注

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出典

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  1. ^ 三遊亭らん丈 (2003年3月31日). “「民族芸能」vol.96 らん丈の、我ら落語家群像”. 三遊亭らん丈 公式ウェブサイト. 2023年8月28日閲覧。 “すでに四年前、幽明境を異にした扇蔵師匠のお兄様、広藤明人氏から過日、『扇蔵落とし文』と題する遺文集が送られてきました。”
  2. ^ インタビュー=大友浩 著、構成=佐藤友美 編『平成12年9月号 今月のインタビュー 三代目林家正楽』東京かわら版、2000年8月28日、2-5頁。「――定番フレーズ「職業病です」はどこから出てきたんですか。正楽 亡くなった(入船亭)扇蔵がくれた仙台の仕事だったかな。お客さんが良くていい仕事だったんです。その時もっと涌かせようと思って、ふっと出たんじゃないかな。仙台が発祥の地。」