利用者:Doraemonplus/正式名称に関する先行議論の要覧

正式名称についての私論[編集]

正式名称についての先行議論一覧[編集]

参考までに、正式名称についての先行議論について挙げておく。太字のページは、実質的にガイドラインの改定に携わった、特に重要な議論(改定が実現しなかったものも含む)。

記事名の付け方の改訂または運用方法の改善に向けた過去ログの調査[編集]

過去ログ1[編集]

日本語の正式名称[編集]

  • 日本語の正式名称(過去ログ1より)
    • アクロニムの項でNHKとあるが、NHKは正式名称は日本放送協会なので、正式名称を使う事が望ましいという観点からは、[[日本放送協会]] (NHK) が望ましいと思う。JASRACも、正式名称は社団法人日本音楽著作権協会なので、[[日本音楽著作権協会]] (JASRAC) が望ましい。ちなみに、JR東日本は「東日本旅客鉄道 (JR東日本) 」に修正した。
    • それを承知の上で、記事中では冗長になるのであえて「JR東日本」を使うこともありますが、どうでしょう?リンクする時は、努めて「東日本旅客鉄道|JR東日本」としたいと思うが。(以上、Adacomさん)
    • 大概の場合、略称とは別に正式名称がありますから、正式名称を用いるとルール化すれば問題ないかと思う。WWWなどのコンピュータ用語についても、正式名称(例えばWorld Wide Web)の略称となっているケースが多いですし…(以上、Gさん)
    • ここで語られている「正式」の根拠は何ですか?日本の法令および世界的組織による規定によるものということですか?
    • FMラジオ局の場合、通称やコミュニケーションネームといった形で、社名ではない別の名称が用いられている。そもそも、会社名=放送局(チャンネル名)と認識するのがおかしいわけで。また、法令による登記を根拠とするなら、「FM」ではなく「エフエム」となると思う。(最近、法令改正によりアルファベットの使用も認められましたが、登記済みの社名はなかなか変更されることもないでしょう。)
例:
登記上の社名(ここでの推奨):エフエム北海道
慣例的に使われてきた社名:FM北海道
コミュニケーションネーム:AIR-G' (えあーじー)(以上、tribさん)
    • ウィキペディアでは、「正式」の根拠を定めずに使っていると思います。個人的には、「正式名称は、当該分野で権威ある団体が正式名称として定めた唯一無二の名称」というふうに定めたほうがいいのではないかと思っている。それから、現在のルールでは、一度でも正式名称で記事が作成されてしまうと、どんなに慣例的に使用されている名称であっても元に戻すのは事実上、不可能に近いので、ルールの改正が必要だと思っている。(以上、Ojigiriさん)
    • 確かに「正式」の定義は、曖昧だと思う。先の例で、エフエム~ と登記された法人にとっては、FM~ という表記は、通称に近いものになってしまう。日本精工の関連会社などでは「エヌエスケー・~」から「NSK~」に変更されたらしいですが、それとて稀な例の一つに過ぎないでしょうしね。加えて、登記された名前を使うとなると、本来なら「○○会社」(株式、有限、合資、合名、etc.)という部分まで、加える必要はあるのではないでしょうか?
    • 正式名称で書かれた記事が既にあって、慣例名があるという場合には、リダイレクトで済むこともあるかもしれないけれども、確かにこの辺りの事も明文化する必要はあるかもしれない(ただ、「権威ある」という表現は、これまた定義をどうするかで議論になりそうですが)。(以上、a perfect foolさん)
    • アルファベットを含んでいる会社名、団体名については、アルファベットで統一してもいいと思う。というのも、今までアルファベットでの登記ができなかったから、登記上の正式名としてはカタカナ読みだったが、基本的には外部に向けたカタログや広告に記載された「○○株式会社」の社名(○○だけで、株式会社などは基本的になくても良い)を採用すればいいと思う。主な会社では、記録メディアや電子デバイスの「TDK」は、登記上の社名「TDK株式会社」と明記している (http://www.tdk.co.jp/tjaaa01/aaa20000.htm)。逆に、日本IBMは[[日本アイ・ビー・エム]]、FM放送局は[[FM○○]]として、通称から「FM○○」にREDIRECT(例・J-WAVE→[[FMジャパン]])させたほうがいいか。(以上、Starbacksさん)
    • ノート:ホッチキスをポイントしておく。正式名称といえるものがはっきりしている場合や、代替名称が比較的有名である場合はわからないが、正式名称とはっきり定義できるものもなく、代替名称の一般的認知度が非常に低い場合については、商標でも一般名詞として記事名とするような方向性が出ているようである。ルールとまでしていいかどうか迷うので、ノートでのポイントにとどめる。
    • 人名について、念のため入れておきたい気がする。「正式名称」といえば類推がつく気はするが。といっても、要は「『ベートーベン』ではなく、『ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーベン』にしてくれ、有名な場合は『ベートーベン』を曖昧さ回避やリダイレクトにすることは構わない」ということが言いたいのだが、必ずしもミドルネームがたくさんある人の場合に「フルネーム」とは限らないので、その辺りどう書いたものかちょっと迷ったのでノートでの指摘とする。(以上、Kozawaさん)

正式名称とカテゴリの問題[編集]

  • 正式名称とカテゴリの問題(過去ログ1より)
    • 現在、項目名には正式名称が原則となっていることに関して、カテゴリ機能の利用の広がりに伴い、リダイレクトになっている通称の項目名ではカテゴリから引くことができないという問題が想定される。正式名称よりも通称の方が遙かに一般的という場合では、カテゴリから引くことができない点は不便となるでしょう。この問題について議論するために項目を設けたいと思う。(以上、kazさん)
    • 「正式名称よりも通称の方が遙かに一般的」かどうかは読み手の主観に依存します。また、既に記したように「通称は複数存在する場合があるため」、正式名称を押し退けてまで「通称のうちのいずれか一つのみ」を記事名に用いるべきではない。通称については、#REDIRECT機能を活用すべきである。(以上、Shさん)
    • 『「正式名称よりも通称の方が遙かに一般的」かどうかは読み手の主観に依存』との主張には理解に苦しむ。「正式名称よりも通称の方が遙かに一般的」という場合は、日常会話・ネット上での記述・書籍・新聞等での出現率により、客観的にみることができると考える。また、Shさんのご意見によれば、「通称がほとんど1つに決まっている」場合は、それを記事名として用いる可能性はあってよいと考えてよいのだろうか。(以上、kazさん)
    • 「「通称がほとんど1つに決まっている」場合」があったとしても、正式名称が消滅するわけではない。「「通称がほとんど1つに決まっている」場合」で、かつ正式名称が存在しない場合ならば、「それを記事名として用いる可能性」もあるでしょう。(以上、Shさん)
    • 『「正式名称よりも通称の方が遙かに一般的」かどうかは読み手の主観に依存』との主張に関する点について、お答えがないが、取り下げと理解してよろしいのだろうか。(以上、kazさん)
    • 通称が単一ではない以上、「遙かに一般的」とはなり得ない。(以上、Shさん)
    • (カテゴリとは直接関係しないが)「一般的なのは正式名称か通称か」というのは、主観だけでなく分野や世代によっても大いに違う場合があると思う(すでにノート:マッカの議論はご存知でしょう)。「正式名称」を何にするかもまた、一意に定まらない場合があるのではないかと思う。特に、新しい技術用語などは日本語の定訳がない。HTMLなどがリダイレクト先の記事名になっているのは好例である。難しいことだが、ある程度その分野に通じた方の意見も参考にしながら、なるべく分かりやすい名前をつけるのがよいと考えている。なお、通称を記事名にしている例は、世界の国名(このノートの前のほうに議論がある)、鉄道路線名(山手線京浜東北線湘南電車など)、テレビなど、それなりにあり、普及の状況から見て妥当だと考えている。このへんの議論の経緯を含めて正式ルールにしたいと考えていますので、考慮すべき点の追加など引き続きお願いする。(以上、sphlさん)
    • 現在、「正式名称」の定義が示されていない。したがって、何をもって正式名称とするかについては合意されていない旨を付記したい。(以上、kazさん)

正式名称を使う事が望ましいのか[編集]

  • 正式名称を使う事が望ましいのか(過去ログ1より)
    • WP:NC冒頭の「記事の題名は、まず何よりも「日本語話者の大多数にとって、最も曖昧でなく、最も理解しやすいもの」である必要があります。そしてその次に「その記事へのリンクを作成しやすいもの」であることも重要です。」を最も基本となることだとすると、いわゆる正式名称であることが、「最も理解しやすい」ということとは必ずしも一致しない。さらに、「その記事へのリンクを作成しやすい」という点にも必ずしも一致せず、上の方の議論で実際にはパイプを使わなければならない点などが指摘されている。
    • 「上の方の議論」では、意見が対立したら、なるべく根拠のある正式名称にすると論争を防げる点がメリットのように言われているが、論争となる度に自動的に正式名称になるのでは、正式名称が全く一般的ではない場合には逆に読者の理解を妨げるものとなる。
    • 「正式な名称を使うこと」のルールが確立された当時の議論からは、なぜ正式名称を使うことが望ましいのかが全く議論されていないことが分かる。
    • したがって、まずは記事名の付け方の基本理念が上記で引用した冒頭の文であることを確認した上で、正式名称を使う事がその基本理念に沿うかどうかについて議論が必要であることを提案する。(以上、kazさん)
    • 正式名称が存在するものと、存在しないものがある。通称でしか日本で知られていない名称もある。記事名のつけ方のポリシーは、正式にこだわることではなく、ユーザビリティを中心におくべきである。
    • 現在の「正式な名称をつかうこと」で述べているのは「略称は使うべきではない」に変更可能である。つまり、記事名に通称がつけられてあっても間違いでないとすべきである。(以上、Ligarさん)

過去ログ2[編集]

「正式な名称を使うこと」を変更することについて[編集]

  • 「正式な名称を使うこと」を変更することについて(過去ログ2より)
    • 「正式な名称を使うこと」は「日本語話者の大多数にとって、最も曖昧でなく、最も理解しやすいもの」、「その記事へのリンクを作成しやすいもの」といった基本原則から外れる例が多いため、英語版に従い、「一般的な名称を使う」へ変更すべきだと最終的に結論した。正式な名称を使うという指針は、一般名称が、誤記やはっきりと定まっていない場合の指針(曖昧さ回避の指針)とすべきであり、これは「正式な名称を使うこと」が導入されたときの理由でもある。(以上、Ligarさん)
    • 記事名は正式なものが用いられるべきである。俗称・通称・略称などでの記事名は、記事の内容に関する信頼性を損ねるように思う。リンクや外部からの検索などは、リダイレクトを用いることで解決できるでしょう。(以上、霧木諒二さん)
    • どのような場合であっても記事名に正式名称を使わなければならないとは思わない。あえて通称的な記事名を用いている場合が実際にあり、そのような記事は、たとえ執筆者が正式名称を用いたくても、正式名称を用いては説明ができなくなってしまうものがある。(以上、YuTanakaさん)
    • 「一般的な名称を使う」では、何をもって一般的と判断するのか、すべての記事でその都度考えなければならないので、原則とすることには反対する。正式名称がかえって混乱を招く場合や、公式に略称が決定されている場合などに限るならば賛成する。俗称・通称・略称に関しては、リダイレクトで対処し、記事の冒頭部に記述を入れることを原則とすべきと考える。(以上、yhrさん)
    • 一般的名称をつかうとは、つまり、一般的な日本人が思い浮かべる名前を記事名に使うということである。正式名称をつかうという原則では、異常に長い法律名、まったく知られてない本名、一般人が知らない単語が記事名とされても正しいことになり、「日本語話者の大多数にとって、最も曖昧でなく、最も理解しやすいもの」、「その記事へのリンクを作成しやすいもの」に反する。もちろん、正式名称を重視することは重要である。しかし、現在の「正式名称をつかう」では、正式名称が不明のときはどうするのかという問題が発生する。原則「一般的名称」で、各論で「正式名称」採用がもっとも混乱がないと思う。
    • 霧木さんの「リンクや外部からの検索などは、リダイレクトを用いることで解決できるでしょう」というのは、一般的名称を原則とした場合でもそっくり同じことが言える。
    • 記事タイトルの性質上、記事本文と記事名は分けて考えるという指針が定着すれば、信頼性を損なうということは発生しない。本文中に正式名称を記述すれば問題ないと考える。
    • (日本語版の)ほとんどの記事命名指針が英語版を根拠にしている。そこでの結論は、参考にすべき点が多いと思う。(以上、Ligarさん)
    • 法律や化合物名などで正式名称が非常に長く記事名として採用することが適当でない場合というのは確かにあると思うが、それはあくまでも個々のケースで判断すべきであって、原則として一般名称を採用するというルールを採用する根拠にはならないと思う。専門分野の記事名については、その分野のプロジェクト等で方針を決定し処理していくのが良いでしょう。
    • 正式名称がない場合というのはこれも個々に判断すべき特例であると思われる。
    • 一般的名称を決定することが一般的に言って難しいという現状を考えるならば、正式名称あるいは公式な略称の採用を原則とし、正式名称が長すぎる場合などは特例として処理するというのがガイドラインとしては合理的であると思われる。(以上、yhrさん)
    • yhrさんの何をもって一般的と判断するのかという疑問は根本的だと思う。私としては、最初に作られた記事名が一般的だと思う。私の言う一般的名称は、付けられた名称を尊重すればいいというもので、いちいち吟味するのはよっぽどの場合だとする。
    • 正式名称が不明というのは、#正式名称の定義がわかりにくいものその他の例を見ての話である。
    • また、正式をだれが定めるのかという問題もある。(以上、Ligarさん)
    • 「日本語話者の大多数にとって、最も曖昧でなく、最も理解しやすいもの」、「その記事へのリンクを作成しやすいもの」という点は非常に重要である。これはこのガイドラインの冒頭に掲げられている基本理念である。
    • 議論を、正式名称の決め方、一般名称の決め方がどうこうというおかしな方向に持って行くのは避けるべきである。これはガイドラインの理念に関わるものであって、技術論ではない。「何をもって一般的名称とするのか」という議論はその後にすべきものではないか。(以上、kazさん)
    • 「一般的名称を使用すること」イコール「すべて通称を使用すること」ではありません。「通称」という言葉は使用していません。正式名称が一般に検索の対象語としてよく使われるなら、リンクとしてよく使用されるなら、正式名称が一般的名称なわけである。(以上、Ligarさん)
    • 「最も曖昧でないもの」は、正式名称がある場合はそれが該当すると思う。「最も理解しやすいもの」は、項目名に関して理解しやすいというのがどういうことかいまいち分からない。「最もリンクしやすいもの」はリダイレクトがある以上問題にならないと思う。(以上、yhrさん)
    • (正式名称と一般的名称の)どちらになったにしても記事を立て検索する上ではリダイレクトで問題はクリアできると思う。(以上、たねさん)
    • 一般名称より正式名称を使ったほうが良い、これは普通の人ならそう思う。が、過去の記事名議論をかなり追ったのだが、だいたいそれが正式名称かでもめているのである。なにをもって正式とするのか。正しいものを選ぶというのは非常に難問である。(以上、Ligarさん)
    • 正式名称については、国が公式に使っていたり、学会が名称をつけたりとある程度正式なものとして導き出せると思うが、一般名称については色々な人がつけるわけであって、それこそ何を持って一般なのかを定義することが正式名称よりも難しいと思う。(以上、たねさん)
    • 何を以て最も一般的な名称を選ぶのか、という質問は、実は正式名称の場合も同じで、現在、正式名称の定義についての全般的な指針は存在していないので、何を以て正式な名称を選ぶのかとそっくりそのまま反論とすることができる。(以上、kazさん)
    • 一般的名称を使用するというルールを原則とすることには反対だが、個別にあるいは分野別に一般的名称を使用することにするという議論はあっても良いと思う。正式名称が一意に決められるような分野ならば、たとえ一般に用いられている別の呼称があったとしても、正式名称を記事名として採用すべきである。一般的呼称はリダイレクトを作成し、本文中で触れれば十分である。
    • 公式に決定された、ないしはそれに準ずる略称・愛称の類があり、正式名称よりも著しく認知度が高い場合はその略称・愛称などを記事名としても良いことにしましょう。(例:ノート:スプリング8
    • 正式な名称を決定するのがどうしても困難な場合は一般的名称を採用することにしましょう。(例:ホッチキス)(以上、yhrさん)
    • 英語版の「英語で普及している名称を使う」はとても他言語話者から評判が悪い。特に、地名あたりで編集合戦・移動合戦がたびたび起きている。固有名詞の書き方についても絶えず議論と投票が行われ、結論が出せないままになっている分野が多々ある。そういう混乱した状況を生んでいるひとつの原因は Ligarさんが推す「広く使われている名称」という、論者の個人的な好みが実は非常に入りやすい指針にあると感じる。英語版はウィキペディアの中では一番歴史も長く規模も大きく、そこで蓄積された知見にはみるべきものが多々あるが、言語が違えば文化も違うのだから、特に表記慣行のようなものは、英語版で行われているから即他の言語にも適応できるというものではないと思う。(以上、Aphaeaさん)
    • 「日本語話者の大多数にとって、最も曖昧でなく、最も理解しやすいもの」、「その記事へのリンクを作成しやすいもの」について、誤解をしている方がいらっしゃると思う。この記述は初版からあるが、議論が行われた形跡がないことから、英語版からの導入でしょう。英語版を読むと分かるが、「最も曖昧でなく」は、Wikipedia内部で他の記事名と衝突することがないようにするためのものである。
    • Ligarさんが「一般名称より正式名称を使ったほうが良い、これは普通の人ならそう思います。」と述べているが、私の考えでは、これは、「正式名称が正しく定義できる項目であれば、確かに正式名称ならば唯一のものに特定できるという点で曖昧性がなく良い、そのように普通は考える」ということだと思う。しかし、記事名の付け方ではこの点のみを考えればよいのではない。「最も理解しやすいもの」、「その記事へのリンクを作成しやすいもの」という点も同様に考慮しなければならないのである。「正式名称を採用する」ルールでは、これらの原則と反することが頻繁に起きる。この点をもう少し議論してほしいと思う。(以上、kazさん)
    • 私の持論としては、「最も理解しやすいもの」、「その記事へのリンクを作成しやすいもの」については、既に適切な処置がされていると考えている。よって、「正式名称」から「一般名称」への原則の置き換えには、必要性を感じない。正式名称を用いるのが適切・不適切かどうかは、各分野においての意見形成でもって対応すれば良いのではないか。現在のWikipedia:記事名の付け方#正式な名称を使うことにおいても、指針は例示として示されているのであって、特に事情がない限りは、相対的に正式名称が望まれるという趣旨であると考えられる。(以上、YuTanakaさん)
    • 理解しやすいように工夫したものが「通称」である。(略称と俗称は含まない。これは別問題。)
    • 私の正式名称に関する考え方は、kazさんが補足された通り。
    • 曖昧さの回避の指針としては正式名称使用の指針は必要である。が、記事名命名指針にはその必要性を感じない。原則正式名称採用では、通称の存在が脇に追いやられる。正式名称では理解しにくいために(あるいは冗長であるために)工夫された言葉は、記事名の大原則に沿うものなのである。正式名称で何の問題もないとは思わない。
    • この議論はノート:日本国との平和条約ノート:ビートルズがきっかけとなったのではないか。
    • 私は正称と通称、どちらも含む言葉として「一般的な名称」なるものを提案した。common nameの訳語だが。この定義は「一般的な日本人が思い浮かべる名前」で、英語版のガイドラインの援用である。定義が曖昧という意見もあるが、記事名という微妙な問題には自由度を含むほうが結局うまくいくという考えもある。(以上、Ligarさん)
    • 記事名を短くするということは冗長度を減じることであり、これは、記事名によってある程度の意味を知る・絞るという働きも同時に減じることになる。(つまり、記事名を識別の手段とする働きが強まり、それ以外の働きは弱まる効果が考えられる。)
    • 思うに、これまで使われてきた「正式な名称を使うこと」にもかなりのメリットがあった。したがって、「正式な名称を使うこと」というのを説明から完全に除去してしまうことは得策とは考えられない。(以上、YuTanakaさん)
    • YuTanakaさんのいうメリットもなんなのか曖昧である。正式にこだわるがため、論争になっているとしか見えない例も多いのであるけれども。最初につけた記事名を原則尊重していれば、論争は回避できる。「リダイレクトとパイプで、いくらでも対応できる」ってこと。「正式な名称を使うこと」を規則としてとってしまい、通常使用しない記事名を付ける例が何件かでていることは、メリットではなくデメリットの方が大きいように思うわけ。(以上、Ligarさん)
    • Ligarさんが言うように正式名称でも、一般名称でも表記法が複数ある場合については別に考えたほうが良い。また、現状の正式名称と通称の間の論争については、そもそも推奨しているのが正式名称であって、それについても別問題となる。(一般名称が推奨になっても同じことが起きるよ)正式になぜこだわるか?それはwikiが百科事典であると考えるから。記事を定義する上でも一般名・通称より正式名称で定義したほうが辞書的内容になると思う。
    • Wikiはweb上で自由にリダイレクトもパイプ処理も出来るので、(中略)紙媒体の百科事典以上の検索性を有する。記事名の長さや、リダイレクトでの処理が可能なものについての論議については不毛なものである。どのみち、正式名称になっても、一般名になっても、どちらかをリダイレクトで処理して検索性を上げたほうが利用者にとって有益でしょう。(以上、たねさん)
論点の整理[編集]
  • 「正式な名称を使うこと」を変更することについての続き(過去ログ2より)
    • 「一般的名称」は、どの一般的名称を採用するかで編集合戦を呼ぶ危険あり。
    • 世代や層によって「なにが一般的(つまり常識)か」は、全く異なることがある。
    • 「正式名称」は原則として一つであるのに対して、「一般的名称」はいくつも並立し得る。が、もちろん正式名称が不明のときは、それこそ「一般的名称」を用いるしかないでしょう。
    • 原則「正式名称」で、各論で「一般的名称」採用がもっとも混乱が少ないと思う。
    • ゴールは同じ:「読者が理解しやすい項目を」
      • 「公式に決定された、ないしはそれに準ずる略称・愛称の類があり、正式名称よりも著しく認知度が高い場合はその略称・愛称などを記事名としても良いことにしましょう。(yhrさん)」miyaさん評:つまり、いつ、いかなる場合でも正式名称を、と言ってるわけではない。
      • 「その分野の執筆者の判断で記事名が立てられたほうが良いのです。(Ligerさん)」
      • 「日本語話者の大多数にとって、最も曖昧でなく、最も理解しやすいもの(kazさん)」「その記事へのリンクを作成しやすいもの(kazさん)」miyaさん評:これらは、正式・一般、どちらとも限らない。
    • ならば、「正式になぜこだわるか?それはwikiが百科事典であると考えるからです。記事を定義する上でも一般名・通称より正式名称で定義したほうが辞書的内容になると思います。(たねさん)」が正論なのではないか。
    • また、全項目を網羅的に見れば、正式名称が一般名称を兼ねているほうが多いのではないか。
    • 原則は正式名称」とし、正式名称が「日本語話者の大多数にとって、最も曖昧でなく、最も理解しやすいもの」かつ「その記事へのリンクを作成しやすいもの」から著しく外れるものであった場合はノートで議論した上で「その分野の識者」の判断で項目名が立てるのが良いと感じた。(以上、miyaさん)
    • 「正式な名称を使うこと」について、「原則として、正式な名称を使うこと」に改めるのがよいと考える。「正式な名称を使うこと」を「一般的な名称を使う」へ変更して原則を変えるよりは、原則であることを強調しつつ、例外を認めていくほうが、ルールとしては使いやすいと思う。
    • おそらく、記事の冒頭で強調表示される別名があり、正式でない名称のほうが一般的な場合には、他の記事との整合性や著しいPOVなどの理由が無い限りにおいて、例外としての項目名に一般名称が認められるでしょうし、そうあるべきである。
    • ここでの議論は、言葉の用法について大きく流されている。項目名を、その記事について専門的な知識を持つ人にとっての用法を重視するか、専門的でなくとも多くの人が一般的に知っている用法を重視するのか、どちらを選ぶのか。それらは、言葉の用法に左右されることであり、辞典としては重要ですが、事典を目指すWikipediaにとっては、本質とは関係のないことでしょう。あくまでもそのものを示す適当な語があればよいのであって、それを認めない必要はない。複数候補があれば片方をまったく等価なリダイレクト名にあてるだけでよい。
    • また、項目名について揉めている点は、項目名に正式名称を用いることを、項目名が正統性を示すものと利用者に受け止められてしまい、その事物の正統性に結び付けて考えられ反発されることが、論争の原因になっています。国際事件に対する国による正式名称の違い、宗教宗派の違いによる用語の違い、今回の例では、異なる専門分野で共通して使われる名称。これらについて、一方を一般的でない、もしくは異端だということは、Wikipediaでは好ましくないでしょう。
    • よって、事前の策として、「項目名とリダイレクト名は等価」のような言葉を、「記事名の付け方」のどこかに追加し、項目名が事物の正統性を示しているのではなく、百科事典の項目の名前として区別しやすくするためのものだと、補足しておいた方がよいのかもしれない。
    • これから数十年程度、順調に運営されたとして、おそらく、大幅な記事名の差し替え、大移動が複数回起こるでしょう。「正式名称→一般的な名称」の原則変更がそれに当たるかもしれない。しかし、それによる副作用はできるだけ少なくする工夫が必要だと思う。大規模な変化があること自体は否定しないが、移行作業に伴う混乱と、不完全な移行には、気をつけて頂きたいと思う。(以上、Tcyiswalkさん)
    • 原則正式名称の指針のもとで項目名を変更しようとする人は、その名称をもって正式としたいという政治的関心を持つ場合があるかもしれない。この点でTcyiswalkさんの分析に賛成する。
    • また、「正式というのは一つに定まる」とされますが、そうではないことは外来語表記における議論を追っていると見えてくる。拠って立つところで正式は変わる。また、百科事典だから正式名称がよいというのは、過去の百科事典において、項目がすべて正式名称で統一されているわけではない点をもって反論できる。(以上、Ligarさん)
    • 記事名は正式名で、というルールが必要なのは、(1)無用な論争を避ける、(2)重複記事が立つことを避ける、の2つの意味があって必要である。
      • 無駄な議論をしている暇があったらみんなで記事を書こう。それがWikipediaのやり方である。この(筆者注:原則正式名称とする)ルールは、無駄な議論をしなくて済むための単純で従いやすいルールである。
      • 重複記事が立つことを防ぐ、というのは、Wikipediaの創成期、まだ私たちも参加していなかった時代、全く同じ内容の記事が2つ以上できて困ったので、それを避けるためにある。
    • 何故正式名であるべきかの議論がないという指摘があったので一応紹介した。
    • 記事名が「犬」であるべきか「イヌ」であるべきか、のような不毛な議論を数限りなく繰り返しているくらいなら、日本語の正式表記の「イヌ」で統一しておいて議論する時間は記事を書く時間にしたほうがいい。それが創成期のウィキペディアンたちがとった選択で、私はそれを支持する。
    • どうしても一般的な名称で記事を立てることにこだわるのならば、上記のような無用の混乱が起きないよう、予防策をあらかじめとっておくべきである。
    • 分かりやすくて使いやすい新しい規則ができれば、場合によっては賛同者が増えてそれが新しいルールになることもあるでしょう。(以上、Modehaさん)
    • 百科事典はフォロワーあるべきとの主張には全面的に同意する。ゆえに、誰も使用しないようなものであれば、たとえ正式名称であっても、記事名として採用しないほうが良いと思う。
    • しかし、「一般的名称を原則にする」というルールを採用すると、ある程度認知された正式名称がある場合でも同程度以上に認知された通称名のほうを優先することになり、百科事典が本来目的とする"知識の押し売り"の概念から逸脱するように思う。
    • 百科事典の記述は何よりも正確である事が必要なので、一意に決まるような正式名称がある場合にまで通称名を項目名に採用する事を原則とするようなルールは賛成できない。
    • また、百科事典を編纂する上で考慮しなければならないことに、記事名の付け方に統一性を持たせるというものが有ると思う。記事名のつけ方が統一されていれば、百科事典の記述を体系化し、網羅的なものにするのに役に立つ。正式名称を使用するというガイドラインは、そのための最低限の足がかりを提供するものとしても有効に働くと思う。一般的名称を使用するというガイドラインでは、しばしばその反対のことが起こりかねない。
    • ちなみに、「著しく外れるもの」の定義ですが、「正式名称を使う者がほとんどいない場合」や「正式名称があまりに単純、あるいは実態にそぐわないものであり、他のものとの混同が起こるおそれがある場合であって、混同を避けるためにより冗長性の多い通称が用いられている場合」あるいは「正式名称を決定する根拠が薄弱であり、通称名が一般に用いられている場合」などが該当すると思う。また「公式に決定された、ないしはそれに準ずる略称・愛称の類がある場合であって、正式名称よりも著しく認知度が高い場合」も正式名称を使わなくてよいと思う。また、正式名称がないものは当然、一般に最も通用している名称を用いるべきだと思う。(以上、yhrさん)
再提案[編集]
  • 「正式な名称を使うこと」を変更することについての続き(過去ログ2より)
    • 一般的に分かりやすい通称で記事が立てられたのに、それが正式だからという理由で記事名変更を主張されると、内部リンクのしやすさ、検索語としてのヒット率、その歴史性等々の諸事情が最終的に勘案されない可能性がある。
    • 一般的な名称を推すのは、整合性ではなく、一般人にとっての理解しやすさ、意味の取りやすさを重視する理由からである。よく知られている言葉は、重複を防ぐ目的にもなる。単語として使用率の高い語なのであるから、リダイレクトを作り忘れていても偶然にヒットする。
    • 「犬」か「イヌ」かの議論も、単にウィキペディア内慣例事項として記述すればよい。慣例まで廃止するとはいっていない。
    • Tcyiswalkさんの「原則として」案と、yhrさんの「段階的な通称の使い分け」案が、現状での指針としてベターであると判断して、「原則として、正式な名称をつかうこと」へ変更することを希望する。(以上、Ligarさん)
    • 不毛の論争を避ける為に「意見が対立したときは正式名称とする」というのは、賢明な選択だと思うが、それでも敢えて「一般名称」にこだわったのは、それが「一般的な読み手の立場」だと思うからである。正式名称派の方はリダイレクトを強調されるが、リダイレクトされた記事に(ヤーセル・アラファートのページに「日本ではヤセル・アラファトの表記が馴染み深い。」と書くような)「一般名称」を書き加えることが、しばしば軽視されるように感じる。逆に併記することで、多くの対立を融合できる面もあるかもしれない。(以上、けんちさん)
    • 「原則として、正式な名称をつかうこと」で良いと思う。正式名称が第一だが、理由があれば、もちろん一般的な名称であっても良いと思う。一般名称になったときには、なぜ正式名称よりも一般名称が使われるのかが記事になると思う。リダイレクトについても、どこかにリダイレクト先にリダイレクト(元)の名称のことを入れたほうが良いという文章があったはず。
    • 一般名称でうまくいくこともある一方、うまくいかないこともあるかもしれない。実は、リダイレクトを忘れるというわけではないのだが、一般名称を覚えていなくてリダイレクトが後手になってしまうことも私にはある。地方教育行政の組織及び運営に関する法律とか。一般名称が(中略)すぐに思い出せないものでして。
    • 正式名称・一般名称のどちらを取るにしろ、リダイレクトの作成は相応に奨励しておいた方が良いかと。(以上、YuTanakaさん)
    • 「なるべく正式名称を使う。ただし合理的な理由がある場合は、正式名称でなく一般的な名称(通称)でも構わない。」程度の表現でいいのではないかと思う。この合理的理由の例として「正式名称がやたらと長い」とか「ほとんどの日本人が用いない・知らない」「紛らわしい」などを挙げておけばいいのではないでしょうか?「原則」ではなくて「なるべく」ぐらいがいいのかなと思う。
    • ボクが関わった記事で、短機関銃というのがあるのだが、現在の日本語の正式名称となると、たぶん「機関けん銃」と言うことになると思う(自衛隊と警察でこう呼んでるから)。機関けん銃というのは、なじみの無い名称で、短機関銃のほうがわかりやすかろうと思ったので、とりあえずそのままにしてありますが。(以上、Kurayamizakaさん)
    • 各々の専門分野においては、行政で使われている名称に正統性(正式性)が常にあるかというと微妙なときもありますよね。思うに、その分野に精通されている方々が議論して決めるが最善ではないかと。(以上、YuTanakaさん)
    • いわゆる専門分野での用語についてまで適用されると、一般名を第一の名称にした場合、専門的な記述を行うときに齟齬を生じますので「原則一般名」には強く反対する。
    • 基本的に、一つの項目を立てて説明を行う際にはその名称は文章内で統一されるべきだが、項目内に専門的な記述を含む際、正式名称でなく一般名を用いると正確な記述にならない場合が多々ある。
    • その専門分野の中で語られる際、一般名で正式名称を置き換えることは記事の正確性そのものに関わる、百科事典の記事として致命的な欠陥を生じる。しかし、通常、一般名の方は正式名称よりも融通が効くことが多く、正式名称で一般名を置き換えた場合にもそこまで致命的な欠陥が生じるとは思えない。
    • この観点から、専門的内容を含む文章中では正式名称を使うことが望ましく、また名称の統一という観点から、奇妙なねじれを生じさせないためにも、原則、記事名までを正式名称にする方が望ましいと思う。もっとも、(牛海綿状脳症狂牛病問題の使い分けなど)専門性の低い項目にまでそれを要求する必要はないと思うが。
    • 将来的に専門的内容が書かれうる可能性まで考慮すれば、やはり「原則」正式名称が「望ましい」と思う。(以上、Y tambeさん)
百科事典としての記事名[編集]
  • 「正式な名称を使うこと」を変更することについての続き(過去ログ2より)
    • 正式名称を原則とする指針は「百科事典」にはふさわしくないと思っている。実際、Wikipedia日本語版以外の百科事典は、見出し語の選択において、正式名称であるかどうかは考慮されていない。見出し語として採用されている語は、利用者の多くが最初に探すと予測される語になっている。この指針は専門用語辞典でも同じだが、想定されている利用者層が百科事典と専門用語辞典では異なるため、見出し語も変わってくる(専門用語辞典では、正式名称が採用されることが多くなる)。Wikipediaが「百科事典」を作るプロジェクトであるならば、既存の百科事典と同じような利用者層を想定し、そのような利用者層にとって便利であるものを目標にすべきだと思う。確かに、見出し語を正式名称とすることで、記事名の選択に迷うことが避けられますが、これは執筆側の便宜である。利用者の視点にたってみれば、見出し語は自分が探している語で、記事中に正式名称が記述してあった方が、しっくりくると思う。見出し語が、自分が探している語でなければ、(別の頁にリダイレクトで飛ばされたことで、)それが自分の求める情報か否か不安なまま読み進めるか、最悪の場合読まないかもしれない。百科事典に慣れた人ならなおさら、正式名称は本文中に記載してあるもので、見出し語は一般に通用している語だろうとあたりを付けて検索するだろう。Wikipediaの他言語版も既存の百科事典の姿勢を踏襲しているように見受けられる。しかし、あえて日本語版だけは既存の百科事典とは一線を画した新スタイルの百科事典を作ろう、あるいは、専門用語辞典の集大成版を作ろうと言うのであれば、正式名称を原則とするのもアリかもしれない。ただし、それならば、見出し語だけでなく、対象とする利用者層も変更し、内容もそれにふさわしくしなければならないと思う。(以上、oxhopさん)
    • ここまでの議論を読みすすめた結果、結局、日本語版には厳格なルールというものは必要ではなく、記事名議論ごとに識者の常識で判断すればいいのではないかとかなり楽観的な結論に達し、現在のものをすこし変えればよいと思ったわけである。(以上、Ligarさん)
    • oxhopさんによると、日本語版の記事名に関する指針は、他の言語版と大きく違うようだが、このことは多言語百科事典であるWikipediaの読者の立場にたってみると、良いこととは思わない。日本語版は日本語版利用者の中での自治が認められている、などの論調がときどきみられるが、日本語版として独自に決めても問題ないと思われるのは、日本語という言語の特性に応じて考慮しなければならない部分だろうと思う。その他の点については、極力他の言語版と整合をとっていくべきではないだろうか。(以上、kazさん)
    • Wikipedia日本語版以外の百科事典における例として、「世界大百科事典(CD-ROM版)」での見出し表記では、原則として各分野の慣用に準じて行って、固有名については固有名の表記に従うこととされているそうである。詳しいことは分からないが、コンピュータの性質を活かした電子百科事典などについて、もう少し詳しく調べてみても良さそうである。(以上、YuTanakaさん)
    • 一通りの議論を読み返してきたが、どうも人それぞれに「正式な名称」と「一般的な名称」のイメージが異なっているように思われた。解釈次第では、Ligarさんの意図しているであろう方針が望ましいとも思えてきた。Ligarさんのいう「一般的な名称」というのは、むしろ「汎用性の高い名称」と呼ぶ方が誤解が少ないように思う。「一般社会」というのも、ある意味においては、他の専門領域と同様に一つの「領域」にすぎず、また「一般社会」で用いられる名称の多くはマスメディアにより(「記者ハンドブック」や放送用語集などで)定義された、ある種の専門用語を元にしている場合が多いでしょう。「一般的な名称」という呼び方では、どうしても(専門分野と対比関係にある)一般社会における名称(≒マスメディア分野での用語)、というイメージを受けます。そうではなくて、関連する複数の専門分野、一般社会領域、それらをNPOV的に見渡した上で、もっとも妥当な名称を選ぶべきだという、「汎用性の高い名称」を選ぶべきだ、ということであればLigarさんの意見に賛成する。もちろんこの場合、記事の内容と名称の齟齬が少なくなるように、常時気をつけていき、必要に応じては名称を変更する必要があるでしょう。書かれているのが、単一分野の極めて専門的な内容だけなのであれば、その分野での正式名称を用いればよいでしょう。
    • なお、そもそもの発端である「記事名の付け方」においては、そもそも「正式な名称」というのは、このような分野ごとに定義された名称ではなく、単に「略称を用いない」という程度の、英語版のアクロニムの扱いを多少拡張した程度の規定のように思われるそれを「正式な」と表記したために、過去の議論において「該当専門分野で定義された用語」と解釈した人が現れ、混乱の原因になっているようにも思う。
    • この議論に参加したのは「自分の専門分野での名称が、すべて一般社会での名称に無条件で置き換えになったら困る」という意思表示のつもりであった。(以上、Y tambeさん)
ドラフト案[編集]
  • 「正式な名称を使うこと」を変更することについての続き(過去ログ2より)
    • 利用者:Ligar/ドラフト案に対して)分野内の統一性が考慮されていないのが問題だと思う。具体例では、カシオペア座がある。一般的にこの星座はこの名で呼ばれる。また、この名は誤ってはいない正式な名称の1つではあるが、最も正式な名称ではない。ただ、最も普及した名称ではあるでしょう。以前の、先に立った記事名、最も普及した名称、誤っていない名称という3つの条件は完璧に満たすが、しかし、カシオペア座という名称で記事を立てている日本語の百科事典は見たことがない。また、カシオペア座という記事名は、読者にWikipediaへの信頼性を失わせるのに十分でしょう。カシオペア座という名称は、そういう名称である。それに、(中略)残りの大多数の星座がすべて最も正式な名称で記事化されているのに、「カシオペア座」だけそうでない、という基準は成り立ちません。必ずどこかで線引きをする必要がある。その場合、このように、最も一般的ではないが最も正式な名称が選ばれることもあるでしょう。そのへんの段取りまで注釈しておかないと、他分野で「一般的だからカシオペア座」のような紛糾が予想される。(以上、Modehaさん)
    • この「記事名の付け方」という項目を、誰が、いつ読むのか、ということを考えれば、最初にもう少しグローバルな説明から入った方が理解しやすいのではないかと。例えば、冒頭に次のような意味の説明を加えてはどうでしょう。
      • 新規に項目を作って執筆しようとするとき、誰もがまず真っ先に行うのは「記事名を付けること」です。しかし記事の名前を付けるというのは、思った以上に奥の深いものです。記事の名前と、その内容があらわしている事柄とは、必ずしも一対一で対応するとは限らないからです。
      • 一つの名前が複数の事柄を示す、すなわち違う事柄が同じ名称で呼ばれている場合、ウィキペディアでは曖昧回避という形でそれに対処しています。そして、これとは逆に一つの事柄が複数の名前を持つ、すなわち同じ事柄が違う名称で呼ばれることがある場合、ウィキペディアではその中のうちのどれか一つについて項目を立てて、それ以外の別の名前からそこにリダイレクトを貼る形で対処します。
      • 一つの事柄が複数の名前を持つケースとしては、(1)よく使われる略称や愛称がある場合、(2)その専門分野での呼び方と一般社会で普及した呼び方が異なる場合、(3)複数の専門分野に関わる事柄が各分野において別の呼び方をされる場合、が挙げられます。ではこのような場合に、どれを実際に記事内容を書くものとし、どれをリダイレクトにし、どれを使わないでおくべきか、それを選ぶための指針を以下に示します。ただし、ぱっと見にはただ一つの名前しかなさそうであっても、実は複数の名前があるというケースは思った以上に多いものですので、項目を立てようとする人は一度目を通しておくようお願いします。(で、以下「まず、記事名(タイトル)は~」)
    • ただ、指針というよりチュートリアルっぽい文章ですし、既存の文章との調和は考えずに書いてますので、文意を汲んで膨らませていただければ幸いです。(以上、Y tambeさん)
修正案[編集]
  • 「正式な名称を使うこと」を変更することについての続き(過去ログ2より)
    • 以前指摘した、カシオペア座問題に関する対策がされていないようだが。星座名に関しては、分野内では何の合意もされていない。そして、現在の記事名でトラブルにならなかったのは、正式名称を使用する、というルールがあるためである。この案だと、日本語版Wikipediaではカシオペア座が正当な記事名と主張されたときに、ルールが論争の原因になりかねない、という問題点はいまだ解消されていない。(以上、Modehaさん)
    • 分野ごとの整合性というものは、合意事項として明記しておかないと、不特定多数が編纂する百科事典ではとるのが難しいというのが私の意見である。「正式名称にする」というポリシーだけでは、いちいち議論が発生するので、すっきりと「星座名は理科年表表記に従う」と記述すれば丸くおさまるのではないのでしょうか。(なぜ「カシオペヤ」が正式名称なのか、読んでも分からなかったので、カシオペヤ座に記述が欲しいですね。)
    • 要するに、ある分野の人にとって自明なものは、その人たちのみにその分野が執筆をまかされている状態では、いちいち(合意事項について)記述しなくてもすみますが、まったく専門外の人間も自由に編集可能な状態のもとでは、面倒でも合意事項として記述しないと整合性をとることが難しいというのが、私の意見である。要するに「編集主幹の存在しない百科事典」の特殊事情だと思っている。たとえば「太平洋戦争」と「大東亜戦争」、どちらかを選べといわれてもどちらも正式名称なので選べないのが現状である(両方で記事がたっていますが)。中立的観点にたっても、どちらも問題ないと私は考える。残るはウィキペディア内の慣例(合意事項)で選択しなければならない。そして、その慣例を積極的に作っていこうというのが私の意見である。(以上、Ligarさん)
    • 現実的に考えて、項目を立てるたびに完璧にここまで考えることを「強制」するのは、あまりに酷だと思う。冒頭に書かれているように、これはあくまで「指針」であるから、記事名に疑問があるときや、記事名の付け方でもめたときにその解決を早めるため(指針に従ってないからダメ、というためのものではなく、頻出する問題点を整理して考えるためのもの)に参照する、という位置づけでよいかと思う(執筆者には一応、一度くらいは目を通してもらいたいな、とは思うけど)。
    • 長い文章を書く必要はないが、「冒頭で」リダイレクトについて説明しておくのは必要だと思う。つまり「下に書いた指針で項目名を付けよう」ではなく「下に書いた指針にあう名前を一つ、項目名の代表として選び、それ以外からはリダイレクトさせよう」ということを書いた方が、意図がより明確になると思う。(以上、Y tambeさん)
    • 正式名称といってもひとつでないことがある。化学の分野では化学物質の命名法がIUPACによって提唱されているが、一通りの名前に決定することにはなっていない。名前を付ける目的は、名前がさしているものを識別・同定 (identify) するためである。項目名のあるべき姿は、「分かりやすい」、「他と分けやすい」「識別しやすい」ものとすることが目的であって、呼称をひとつにすることではないと考える。したがって、執筆者が異なる名称を知っているときには、その名称を併記すればよいでしょう。別名に気がついたものは、さらに別名として付け加えるとよいと考える。また、その名称の決定のシステムが決定している場合には、そのシステム名を補足的に記載しておくことが分かりやすさにつながる。理想的には、各頁の項目に別称(別名)欄を設け、そこに気がついたものが追加記載することを提案する。これがもしシステム上の大きな変更を意味し、不可能であるのであれば、本文中に単に書くだけでも問題は解決されると考える。また、項目(頁名、Wikipediaへのエントリー)による検索を容易にするため別名の頁を作り、そこでは、記事のあるページへのリンク(リダイレクト)を作成すればよい。これが普通の辞書・辞典での複数の名前のあるものの処理と考える。(以上、iletoireさん)

過去ログ3[編集]

正式な名称を使うことの改訂[編集]

  • 正式な名称を使うことの改訂(過去ログ3より)
    • 記事名は日本語での正式名称を採用すること。ただしよく使われる表記のリダイレクトも推奨する。
    • 正式な名称がない場合は日本語での慣用に基づいた名称を採用すること。
    • 括弧内に別名を併記しないこと。記事名でなく本文で行うようにする。
    • 正式な名称がない場合が規定されていないので、以上のように改訂を行いたいと思う。(以上、Ligarさん)
    • 上と下は賛成です。(中略)で、中ですが、何をもって「慣用」とするのかということが規定されていないと意味がないのではないだろうか。マスコミと研究者で慣用が違ったり、学会でも分野によって慣習が違ったりすることがありえると思う。(以上、霧木諒二さん)
    • 「日本語での慣用」では、少々範囲が広すぎて基準が曖昧になってしまうかと。霧木諒二さんのご指摘にもあるが、「どの集団の」慣用をもってこの規定の「慣用」とするかを明示しておかないと、慣用の主体の違いから論争が巻き起こることは避けられないと思う。(以上、Yakyさん)
    • 正式な名称がない場合は日本語での適切な名称を採用すること。では、この辺が無難なところでしょうか。(以上、Ligarさん)
    • その文章であれば、あえて規定として明記する必要性を感じないのだが、その文章を明記することによるメリットはどこにあるのか?「日本語での適切な名称」も、やはり上記慣用に関する問題と同様に、「何が適切であるのか」という問題に発展しそうな気がする。(以上、Yakyさん)
    • 「正式名称がない場合がある」ということが重要です。現在の文章ではその点がはっきりしません。つまり正式名称の定義がありません。(以上、Ligarさん)
    • なるほど、確かに。であれば、こういった形ではどうでしょう?
    • 訳語やある事象に関する記事など、正式な名称がない場合は日本語での適切な名称を採用する。ただし、記事の投稿後に記事名について論争が起こった場合、ノートでの合意形成を行うこと。(以上、Yakyさん)
    • 「自分が使っている名称」なので「日本語での適切な名称」であると主張しているように見える人がいる現状では、その表現はあいまいで、あまり事態の改善につながらないように思う。また「適切な名称」がただひとつしかないような表現も紛糾の種になるように思う。「日本語での利用実績がある適切な名称からひとつを選び」+「定まった訳語のないものは音訳する」くらいが落としどころではないだろうか。(以上、Aphaiaさん)

過去ログ7[編集]

正式名称と曖昧さ回避のかねあい[編集]

  • 正式名称と曖昧さ回避のかねあい(過去ログ7より)
    • 「正式名称」ルールが記事名の付け方の基本となっているのは、当初の目的ではその方が曖昧さがなくなるからだった。だから「ディズニーランド (東京)」という項目名ではなく「東京ディズニーランド」が推奨されてたわけ。つまり(分野名)って便宜的に仕方なくつけるものという認識だったと思う。したがって、「首相 (日本)」よりは「日本の首相」の方が本来いいんだけど、4年が経過して前者タイプの項目名も多くなった結果、現在では(分野名)をつけてでも正式名称をできるだけ優先させる人が多いような気がする。(以上、Ginzさん)

過去ログ10[編集]

英語版より「記事名を付けるには」の節を移入する提案[編集]

  • 英語版より「記事名を付けるには」の節を移入する提案(過去ログ10より)
    • en:Wikipedia:Naming conventions#Deciding an article name(現en:Wikipedia:Article titles#Deciding on an article title)が、正式名称がなく名前が決めかねる場合に、比較的理解しやすいひとつの目安になると思うので、移入することを提案する。(以上、Kurzさん)
    • ひとつの指針としては有用なものだし賛成する。どうせなら英語版にある「Common names」の導入も検討してみてはどうか。(以上、Web comicさん)
    • まず見たところ、(1)基準の部分、(2)決定方法の部分、(3)その他総則の部分、に分かれるでしょう。現行規程は正式名称主義を取るから、それに合わせた修正は必要となるでしょう。私見では、(3)はそのまま使い、(2)は正式名称を優先することをすりあわせ、(1)は正式名称主義では解決できない場合に、判断基準の目安となる補則としておく、という方法もあろうかと思う。(以上、Kurzさん)
    • 特に気になるのは、現行前文にある、まず何よりも、と、その次に、というのとの兼ね合いである。前文はそのままとするのでしょうか。まず何よりも、の部分は結構微妙な場合のよりどころとされているので、あれを除去するとなるとそれなりの段取りが必要でしょう。
    • 現状の規程に具体的問題があるわけでない一方、提案されている内容では現在広く受け入れられている順序 (まず何よりも、と、その次に) が失われるので、置き換えにはあまり賛成できない。特に、当用漢字、常用漢字による漢字制限と、それにともなう「正式名称」の仮名表記や別字への置き換えという事情があるので、現在の前文にある順序は維持すべきだと思う。前文はそのままに、提案内容を「一般的な指針」の前に挿入し、様子を見るのが現実的だと思う。(以上、Jmsさん)
    • 前文と正式名称主義と本提案には矛盾するところがあるので、単純な挿入だと矛盾を増すことになってしまう。その場合、矛盾の解決は本方針を参照するそれぞれの利用者が判断し、慣例が形成されるを待つという考え方になるが、それで大丈夫か。(以上、Kurzさん)
    • 前文が正式名称主義に優先しますし、正式名称は「基本的には」なので、矛盾が生ずるとは思えない。(以上、Jmsさん)
    • そういう解釈であれば、確かに問題にはならないのでしょうね。ログを見ると徐々に正式名称主義が強調されていっているようなので、多少気になる。(以上、Kurzさん)

英語版より「一般的な名称を使う」の節を移入する提案[編集]

  • 英語版より「一般的な名称を使う」の節を移入する提案(過去ログ10より)
    • 上の続きで、上の議論において希望があったので、en:Wikipedia:Naming conventions#Common names(現en:Wikipedia:Article titles#Use commonly recognizable names)も移入することを提案する。ただこれ、上の議論でも述べたが、これは「正式名称を使うこと」節ともろに矛盾するので、単純に移入していいかは検討の必要があるでしょう。(以上、Kurzさん)
    • 日本語版の場合、平易な表現への言い換えよりも「正式」な表記にこだわるという傾向が一定存在するように感じている。一方で英語版のほうは、本文中のギリシア語彙もラテン文字翻字ですませていたりするのをよく目にする (日本語版では気息記号も含めた正式な表記を付記しようとがんばるので、ギリシア語表記を知りたいときは日本語版のほうが役に立ったりする。閑話休題)。「正式な名称」「一般的な名称」について英語版で想定しているのは、おそらく英語の範囲での語彙の選びかただが、日本語版では漢字を使うか仮名書きか、「正字」を使うかどうか、という議論になりがちだと思う。単純に移入できないと思う。 (以上、Hatukanezumiさん)
    • 後段の話は、Wikipedia:表記ガイドWikipedia:外来語表記法の話になるので、それほど問題にはならないでしょう。正式名称主義の話については、慣例として定着していることは承知している。ただ、正式名称は一般に冗長にすぎるので、文中でそのままリンクすることがあまりない。そこで、通常はパイプや通称からのリダイレクトで対応するのだが、前者は煩雑で、後者は通称は他の事物とかぶる場合が多いので、リダイレクトの「一意なリダイレクトの原則」に従うことができにくく、ルール上矛盾が出てきてしまう。
    • 例えば、通称が記事名となっているティベリウスを見てみる。この場合、彼の正式名である「ティベリウス・ユリウス・カエサル」から「ティベリウス」にリダイレクトするのは一意だが、仮に逆だった場合には(同名のティベリウスが多数いるので)一意ではなく、リダイレクトが使えない。つまり、この項目がもし現行のルールどおり正式名を採用していたなら、この項目にリンクする際には必ずパイプを使わなければならず、煩雑にすぎるでしょう。 あと、カテゴリの表示においても、正式名称だと一般的な名称とは乖離があることもあって、直感的にわかりにくいものがある。
    • このように、正式名称は曖昧でなく記事名争いが起きにくいというメリットはあるものの、別な部分で矛盾や煩雑さが生じてきてしまうので、全面的に採用するのはいかがなものかと思うのである。よって、原則としては一般的な名称として、曖昧さ回避の恐れがある場合に正式名称等を採用するとしたほうが妥当ではないかなと思うのだが、どうか。ちなみに、本文書の「正式名称を使うこと」の部分は、履歴を読む限り文書の作成時に特に議論もなく導入されたもので、それが慣例として定着したもののようである。上の翻訳のとおり、英語版では別にそういうルールはないようなのだが。(以上、Kurzさん)
    • 本文中のリンクはパイプ表記でいくらでも変えられるので、あまり気にしていないし、実際そういう例はいくらでもある。ただ、表記の指針が本文と記事名であまりに乖離するとそれはそれで論争の種になるので、本文の表記例にある程度準拠する必要はあると思う。
    • 英語版では「平易な語彙への言い替え」を念頭に置いていると思う。それは日本語では簡単ではない --- とりあえず漢字を並べればもっともらしい言葉になるので、言い替えの工夫があまりされてこなかった。なにが正式名称でなにが一般的な名称なのか、英語のように簡単に決められない。
    • 検索エンジンを用いるという指針にも同様のことがいえる。英語だったら「どういう単語を使うか」(たとえば、ラテン語・ギリシア語起源の語彙をつかうのか英語固有語を使うのか) という観点で検索エンジンの結果を参考にするのは有益だと思うけど、日本語だと漢字を使うか他の字で書き換えるか仮名書きか、漢字でも正字を使うべきかといった話になりがちで、本来の「平易な語彙への言い替え」になるとは限らないと思う。
    • 個人的な本心としては、平易な表現への言い替えをこそやりたいのだが、議論すべきことが多すぎて無理 (国語審議会の答申なみの議論になる) なので、日本語版については「正式名称が原則だ」としておいたほうが楽だと思っている。(以上、Hatukanezumiさん)
    • 慣例を考慮する旨は現行でも充分にあり、何が一般的かや正式名称の認知度で揉める可能性が高くなると思われる。(以上、johnさん)
    • 一般的な名称はWP:Vにより決める。現状でも外来語表記などでWP:Vによって判断されることが多いのだが、記事名争いになるケースはそう多くはない。もしそれが気になるようであれば、揉める場合には正式名称を採用するとすれば足りるだろうし、また記事名争いが潜在的に起きやすい分野については分野のルールとして正式名称を優先するとすれば、さほど心配はいらないでしょう。曖昧さ回避や記事名争いが起こる事例ならともかく、そうでない場合にまで、冗長でわかりにくい正式名称を採用する合理性はないように思うのだが、いかがか。(以上、Kurzさん)
    • 正式名の適用外として慣例を列挙していくことは指示の肥大化にも繋がる。そういった点からも「一般的な名称を用いる」ことを前提に置くことは必要だと考える。(以上、Web comicさん)
    • 現状でさえ、このガイドラインから自分の主張に有利な一文を切り取ってきて、改名提案の議論の場で錦の御旗のように振りかざす利用者が少なくない中、(ここで)提案されているようなガイドライン改稿はいたずらに混乱を大きくする事態になりかねない。また、WP:Vでは名称の存在を示すことはできても、一般性を示せることはあまり期待できない(呼称・表記に関して信頼できる文献で、…の呼称が最も一般的であると断ずるものは、そうあるものではないと考える)。(以上、Peccaflyさん)
    • 現状が問題だからこそ、より良くするためにガイドラインを変えようとしているわけで、そのことに目をつぶって問題をそのままにしておくというのはいかがなものかと考える。そもそも正式名を採用するというのは、一見合理的であるかのように思えるが、何が正式名か不明なものは数多くあるし(ネーミングライツの施設名など)、正式名を適用するのに相応しくない記事も多くある。(以上、Web comicさん)
    • 別に、改名議論において対立がある事例まで一般名を使うべきと言っているわけではない。端的に言えば、正式名称は安定だが扱いづらく、一般名称は不安定な場合もあるが扱いやすいから、一般名が不安定でないような場合においては、あえて扱いづらい正式名称を使うのは不便である。(以上、Kurzさん)
    • ノート:環球貿易広場のような、中国語を翻字しただけでは日本人に意味が分かりにくいので日本語に翻訳すべきという主張もあったので、ガイドラインに入れることは慎重にすべきと考える。それに、何が平易かは個人差があるので、正式名称で記事名は作成してリダイレクトを多用すれば、提案の目標とする状態が達成できると思う。また、英語と日本語の言語的な差異もあって、「閉所恐怖症」と日本なら中学生レベルで確実に理解できる単語でも、英語だと「claustrophobia」と大学生でも理解できない例もあるので、英語版の内容を日本語にそのまま適用する必要性についても考慮してもいいかもしれない。(以上、Yonoemonさん)
    • 「現状が問題だからよりよくするため」との御意見があったが、ここでのこれまでの議論も拝見してきた限りにおいては、他記事からのリンクに際してパイプ処理が煩雑だという点にやや共感をおぼえる他には、正式名称を記事名とすることの問題を感じない。何が「最も一般的」かで揉め事になる事態を想像すると、まだ、何が「正式」かに関して揉めるほうが消耗度は低いのではないかと思う。(以上、JSBBさん)
    • 中国語については日本語と同じ、漢字を使っているという中国語特有の問題があるので、ここではなくて、個別の分野で検討したほうがよさそう。
    • 現状でも記事名は正式名称とし、文章内では一般的な名称を使っていて、その矛盾をリダイレクトやパイプで解決しているのが実際なのだが、そのようなややこしいことをするなら、素直に記事名に一般的な名称を使うとしたほうが、やり方としては自然である。また、リダイレクトやパイプを使った場合、リンクをクリックすると、クリックした名称ではなくて(正式とは言え)違う名称に飛ばされることになるので、利用者を困惑させないというウェブユーザビリティの原則からすれば好ましいとはいえず、リダイレクトだらけになる現行方式は好ましいとはいえない。あとは、困るのは、カテゴリの一覧でわかりにくい正式名称が羅列されることで、これはリダイレクトでは解決できない。(例:Category:クラウディウス氏族
    • まぁ、正式名称という方法が定着して長く、皆さんリダイレクトやパイプを多用している現状を、もはや当然視していて違和感を持たれることはあまりないので、合意形成は無理そうだ。当初から予想していたことではあるが。(以上、Kurzさん)
    • 記事名に争いがある場合にまでこの原則を適用しない、というのはKurzさんの個人的な思いとしてあったとしても、文面はそのようにはなっていない。提案された文面は、このガイドラインを金科玉条のように振りかざす輩による悪用を否定していないばかりか、そのような場合の記事名の決定方法を頭ごなしに決め付けるような下線部の追加提案が付け加えられており、到底許容できない。(以上、Peccaflyさん)
    • 上の文案はルール上の問題が少なくなるよう修正しているつもりだったので、それほど否定されるとは意外だった(元々英語版を参考にした文面でもある)。もはや合意形成は難しいだろうと思っているので、あまり議論を続ける気がないのだが、多少気になる意見だったので、質問させていただく。たとえばどのような内容なら納得していただけるのか。
    • 誤解があるといけないので説明するが、「原則として(手法A)、利用者間で対立があれば(手法B)」という手法は、Wikipedia:曖昧さ回避の「平等な曖昧さ回避」で用いられているものを参考にしたものである。これは、「対立があれば」という条件は論争が始まってまとまらなければその時点で自明のことなので、合意形成のように議論が長引くことはまずなく、安定性を損なうことも実際にほとんどない。つまり、この場合には、手法Aでは利便性は高いが対立が起きる可能性があるので、その場合対立の起きない手法Bに誘導するとすることで安定性を確保して、全体として利便性と安定性のバランスを取るつもりなのである。(以上、Kurzさん)
    • もう既に日本語版にこの方針は移入されているんじゃないの?反対意見を述べている人は、最近改訂されたWikipedia:ウィキペディアは何ではないかを読んでないとか。文書のステータス(地位)がこの文書より上位の方針文書のWP:NOTで「記事名には専門用語ではなく[[:en:Wikipedia:Naming conventions (common names)|一般的な用語]]を使用するべきです。」と書かれている。WP:NOTの改訂で反対はなかったのだろうか?(以上、Afazさん)
    • 上の「閉所恐怖症」の例なんかもそうなのだが、正式名称 (専門用語) と一般的な名称との隔たりが、英語と日本語では違うと思うのである。
    • 日本語話者の間では、「この字はどういう意味?」というききかたをよくする。識字率が高く、一方で漢字制限が浸透していることもあり、漢字の意味がわかればかなり難しい概念をあらわす言葉でも一応意味が取れるのである。たとえば、は天文学の専門用語だが、字の意味さえわかればある程度意味がとれる。一方、英語ではen:Syzygyという用語の意味は、「そもそもこの言葉はギリシア語で天秤棒を意味する語に由来し……云々」、と説明してもらわないと、絶対にわからない。だからen:oppositionに言い換えよう、というのが、英語版での「専門用語ではなく一般的な用語を使うべき」ということの趣旨だと思っている。ちなみに同語源の用語が、数学の日本語では「シチギー」ないしは「シジジー」として用いられる。片仮名で書かれるとさっぱりわからない。そういうわけで、「英語版から日本語版へは単純に移入できない」とコメントしたわけである。(以上、Hatukanezumiさん)
    • 英語版の意図についてはともかく、日本語の場合は正式名称はさほどわかりにくくはないというのはおっしゃるとおりだと思うので、そうなると一般名称を推す根拠は多少弱くはなる。ただ、正式名称と一般名称に乖離があること自体は変わらず、またカナ表記の外来語については当てはまらない話なので、検討の必要は引き続き残るかと。(以上、Kurzさん)
    • 余談だが、命名にあたっては、普段は常識に基づいて項目名を一般的な名称とし、名称について争いがある場合にはじめてこの文書が参照されて正式名称が使われるというパターンが多いように思うので、そうなると「原則として一般名称、利用者間で対立があれば正式名称」という手法に近いといえ、実際にはそれほど現状と差はないのかもしれないね。新規参加者にはわかりにくいかなぁという気はするが。(以上、Kurzさん)
    • Wikipedia:記事名の付け方の冒頭文において、「まず何よりも…そしてその次に…」と、優先されるべきことが明確な順序とともに示されている。その意味で、提案されている事柄は現状と差がないはずだと思うし、その一方で正式名称というのがやや一人歩きをしている観があると思うが、あらためて現行で具体的に何が困るのかと言われると、たとえばノート:がいしのような場合くらいではないかとも思う。こういう事情で困る、という事例がもっと積み上がると意見も出せるのだが、そうした積み上げが明確でない状況では意見表明が難しいとともに、そうした事例が積み上がっていないなら、そもそも現行でさしたる問題はないということなのではないかとも思う。(以上、Jmsさん)
    • 「事例の積み上げ」は、とても重要だと思う。が、その反面「現行の方針ではスムーズに解決可能だったが、異なる方針では揉めたであろう(揉めたかもしれない)案件」というのもあるかと思うので、そちらについても出来るだけ見落とさないよう情報収集することも大事だろうと思う。もちろん「歴史に『もし(if)』はない」というのと同様、本当に異なる方針下で揉めることになったかどうかは、あくまで予想の域を超えるものではない、ということには留意する必要があるが。
    • 参考までに、過去に私個人が経験した範囲だが、ノート:化膿レンサ球菌ノート:肺炎レンサ球菌ノート:バシラス属ノート:酪酸菌ノート:エンベロープ_(ウイルス)Wikipedia‐ノート:ウィキプロジェクト 生物#Aspergillus nidulansの改名についてノート:サルモネラあたり(やや間接的にはノート:BCGも)で、日本細菌学会監修の用語集や、医科細菌学の専門書などが採用しているものを「正式な名称」として記事名に採用する(あるいは、それに類した)議論をおこなった。そのいずれにおいても、非常に短期間で話がスムーズにまとまり、かつ(おそらくだが)議論参加者のほとんどが、一応なりとも納得できる結果(=後から改名議論の蒸し返しなどがない)になった、と考えている。これが『もし』正式な名称の採用、という方針がなければ、これだけ短時間でスムーズにまとめることはできなかっただろうと、実際に関わった私自身、そう確信している…というか、「正式な名称を優先する」という方針があり「これなら話をまとめられそうだ」という目算が立ったからこそ、これらの改名議論に参加したという面も大きいのだが (^^; まぁともあれ…これらは分野的には細菌学/微生物学という狭い分野に偏っているが、専門化が進んだ自然科学分野においては、概ね同じような傾向があるのではないか、と考えている。
    • そもそもこういった分野では「正式名称」を、WP:Vが推奨するような(その分野において定評のある)「信頼できる情報源」がきちんと定義しているのに対して、「一般名称」はマスメディアなどによって好き勝手に付けられてしまうことがある。元々、新聞やテレビなどのマスメディアは「社会的に今起きている事件を扱う」ことについては専門性が高い分野ですが、例えば医学分野から見ると、怪しげな健康情報を掲載したりすることが多く、「医学においての『定評のある信頼できる情報源』とは言えない」ものに相当するでしょう。このため、一般名称を採用してしまうことが、本来の定義とは異なるものになり一意性を大きく損ねたり、倫理的/社会的な問題になる場合もある。例えば、昨今のブタインフルエンザという名称や、以前の牛海綿状脳症狂牛病の名称についての騒動はご存知の方も多いでしょう(この手のケースでも結局、最終的に残るのは大抵「正式名称」の方である…ウィキペディア内のみならず一般社会においても)。
    • ノート:がいしのようなケースは確かに大変だとは思うし、「大きな問題」に見える。が、それが本当に「大きな」問題なのか、単に「目立っていて、大きく見える」だけの問題なのかについては、もう少し時間をおいてから、もう一度冷静になって見つめ直す必要があるんじゃないかと思う。もし、単に目立っているだけの「目先の問題」だけに囚われて、場当たり的に方針を変えてしまうと、その結果として「これまで目立たなかった、トラブルが事前に回避されていたケース」が新たな火種になるようなことも起こりうると思う。今後、ケーススタディを行うに当たっては、その辺りも踏まえてやっていただけると助かる。(以上、Y tambeさん)
    • 生物分野のほうは体系的な命名慣習があるので、それを優先するのがよいと思えるかもしれないが、生物学事典ならともかく、百科事典であるということを考えると微妙である。たとえば、モルモットは学名にしたら異論が多いでしょう。実際には、著名な生物は一般名称、マイナーな生物は生物学的名称という流れに落ち着くのではないかと思う。
    • 今までの議論を検討しつつ思ったのだが、一般的な指針については、あまり厳密かつ機械的なルールを定めると例外が多すぎてかえって不都合なのかもしれない。本文書が「ガイドライン」であって拘束力が弱いのも、英語版の一般的な指針には機械的なルールが見当たらないのも、それが理由なのかも。(以上、Kurzさん)

過去ログ11[編集]

そもそも正式な名称とは何か[編集]

  • そもそも正式な名称とは何か(過去ログ11より)
    • ノート:よしもとクリエイティブ・エージェンシー福岡事務所で、記事名を通称名の「福岡よしもと」に変更しようと主張している方がいる。その方は「登記上の社名が正式名称であることはガイドラインに載っていない」「社会的かつ客観的にその対象を示すのに適切といえる名称が正式名称」といった旨の発言をしている。こういうことを認めた場合、「正式な名称」の定義自体が曖昧になり、「正式な名称を使うこと」という基本的な方向性が有名無実化してしまうと思う。「企業の正式名称とは登記上の商号のことである」というのは、わざわざ書くまでもないのだろうと思ったが、書いておいたほうがいいんでしょうかね。(以上、Muyoさん)
    • Wikipedia:記事名の付け方#団体名に、団体の名称に含まれている「株式会社」などは含めないなど、慣例が詳しく書かれていたので、ご確認ください。(以上、Miki08さん)
    • 議論中のよしもとクリエイティブ・エージェンシー福岡事務所(福岡よしもと)のほか、日本電気(NEC)、東日本旅客鉄道(JR東日本)など、登記上の商号とは別に、その会社自身が使用しており、一般的に広く認知されている通称を持つ企業についての話で、「企業の正式名称とは登記上の商号のことである」という基本認識のもとに企業記事の記事名が決められているのだろうと思っていたが、それが明文化されていないことで論争の原因となっており、確認の意味でお尋ねしている。(以上、Muyoさん)
    • 改名に関する議論で「正式な名称」の節だけが取り上げられるのは、ガイドラインの趣旨に必ずしも沿うものではないと思う。その節の上に「記事名を付けるには」と言う節があって、記事名に対して5つの基準が設けてあることは重要なことだと思う。つまり、「認知度が高い」「見つけやすい」「曖昧でない」「簡潔」「首尾一貫している」の5つを満たすものが記事名にふさわしいと明記されているのである。「一般的な指針」の節で「基本的には日本語での正式名称を使用します」とあるのは、それが5つの基準を満たすものである可能性が高いためでしょう。「正式な名称」に詳しい定義がないのは、そうしてしまうと柔軟な対応ができず、5つの基準を満たせない記事名にお墨付きを与えてしまうからではないかと思う。たとえば、「正式名称があまりにも長すぎる場合には、適切な通称を使っても構いません」とあるのは、「正式な名称」を用いることで「簡潔」でなくなることを避けるという意味合いがあると考える。(以上、有足魚さん)

「正式名称」について[編集]

  • 「正式名称」について(過去ログ11より)
    • ご意見を伺いたいのだが、「正式名称」という言葉、および記事名には基本的にそれを使うというのは妥当なのか。このガイドラインの成り立ちが英語版を翻訳したものでないことも承知しているが、現行のものの最初の方は概ね(英語版に)対応しているようである。すると、日本語版の「正式名称」の節に対応するのは、英語版の節では "Common names" になっており、"Wikipedia:Official names" の項も参照せよとなっている。"Common names" を訳すと、例えば「一般的名称」となり、"official names" だと「正式名称」とも訳せますが、「公式名称」とも訳せる。他にも訳語はいろいろ考えられるだろうが、これらの言葉だけ比べても、意味やニュアンスが異なってくる。どれを採用、または優先するかで記事名の付け方も変ってくると思うのだが、現行の「正式名称」が一番相応しいのだろうか。もちろん、日本語版と他言語版は違うもので一致する必要はないこと、個々の分野での記事名のつけ方もそれぞれ違うこと、そもそも長年使われてきているものであり、簡単に変更できるものではないこと等は承知の上で尋ねる。(以上、立花左近さん)
    • ここ1年ぐらいで特定の作品名や商品名について「何が何でもカナ表記はまかりならん」的にカナ表記を否定し、ローマ字表記を優先すべきだとする意見が台頭しており、実際にいくつかの記事がその意見に基づいて改名されたり、Wikipedia:井戸端/subj/日本芸術院の正式名称は「芸」か「藝」かのように旧字体が多く用いられる名称について「正式な名称」の定義に関する議論が持ち上がるのが目立つようになって来た。特に作品名や商品名の場合、漫画原作でアニメ化された作品が漫画はローマ字・アニメはカナ表記だったりすると分割するほどでもない分量の場合は議論が紛糾しやすい傾向にある。そうした、当初は想定されていなかった問題への対処を含めて「正式な名称」とは何かを再定義する所から改めて議論した方が良いのかもしれない。(以上、江東琴さん)
    • そうですね。おっしゃるような議論を私もいくつか経験しておりますし、今もノート:木曾谷#「曽」の常用漢字化による記事名変更の提案が進行中ですが、個々での議論は限界に来ているかもしれませんね。(以上、立花左近さん)

過去ログ13[編集]

記事名の選択と記事名の表記について[編集]

  • 記事名の選択と記事名の表記について(過去ログ13より)
    • そもそも、現時点のガイドラインには「正式名称の原則」はなく、「記事名を付けるには」の基準があって、正式名称はその基準を多くの場合最も満たしているにすぎません。#そもそも正式な名称とは何かでもコメントされているように、記事名の原則はまず「記事名を付けるにはの基準」であり、「正式名称は基本的にその基準を満たしている」から記事名に使われるのです。かなり多くの方が、記事名の原則がまず「正式名称であること」だと誤解されている現状はありますが、その誤解を助長する方向の修正には反対します。(以上、アルビレオさん)
    • 「記事名を付けるには」と「正式名称」は考え方がほぼ一致していると思います。
      • 「記事名を付けるには」は記事名の選択の基本原則を定めている。
      • 「正式名称」は正式名称の原則と例外を定めている。
    • 「原則」というとまた誤解を招くかもしれませんが厳格に正式名称を採用しましょうという意味ではなくて「例外もあります」というレベルでの「原則」です。(以上、RRBDDSKIさん)

記事名の中立性、Common nameの日本語訳[編集]

  • 記事名の中立性、Common nameの日本語訳(過去ログ13より)
    • 何故Common nameを「正式名称」としてしまったのでしょうか? ショートカットの名前は何故かWP:COMMONNAMEなんですよね。以前、利用者:ぽん吉さんと改名提案に際してCommon nameの定義がおかしいと言っていた記憶がありますし、#「正式名称」について利用者:立花左近さんが、チュニジア人の記事名利用者:Bugandhoneyさんが指摘していますが、「正式名称」というと (「公式名称」もそうですが) official name が想起されますよね。英語版ですと、Wikipedia does not necessarily use the subject's "official" name as an article title;云々とあり、一般に知られた名称は公式名というわけではないというよなことが書かれていますよね。さらに、Wikipedia:記事名の付け方#正式名称にある例示はen:Wikipedia:CONCISEの真逆をいっていますよね。(以上、Takabegさん)
    • 正式名称と一般名称(common name)の件は、初版でどういう意図でそうしたかはTunabayさんに聞いてみないとわからないでしょうね。もはや活動されてないみたいなので無理でしょうが。ノート右上の過去ログを漁ってもらえればわかりますが、過去にもこの件は多く議論されてきたみたいです。直近の議論としては、Wikipedia‐ノート:記事名の付け方/過去ログ10#英語版より「一般的な名称を使う」の節を移入する提案がありますね。正式名称優先主義と一般名称優先主義のどちらが良いかという件はさておき、今のショートカットは内容・節名と齟齬を起こしていますのでWP:OFFICIALNAMEなどを作って付け加えても良いかもしれませんね。(以上、Yapparinaさん)
    • 正式名称と一般名称の件については、「正式名称」とあるのにWikipedia:改名提案を見る限り、実際には「一般名称」が選択されるケースが多いですよね。改名提案における議論で見られるアーギュマンも大抵が「こっちのほうが使用例が多い」というものですよね。質問をさせていただいた後に気付いたのですが、ノート:アイスレーベン/改名議論のようなケースがあって、Wikipedia:記事名の付け方の矛盾点というか曖昧さというかが原因となって悲劇が起きているような気がしますので、こちらはできるだけ早めに対処したいところです。(以上、Takabegさん)
    • この程度はTunabayさんでなくても解るでしょう。Common nameを「正式名称」としたのは「意訳」であって”誤訳”ではありません。言語を訳す場合は、文化の違いを考慮する必要があるからです。欧米と日本では、文化・風習・言語・文字が大きく異なっており…(中略)まず、en:Use commonly recognizable namesen:Wikipedia:Official namesも目を通してください。この上で、欧米と日本の文化の差について、実例やたとえ話を使って説明したいと思います。イギリスは en:United Kingdom で立項されていて、"The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland" の正式名称で立項されているわけではありません。これは、ちょっと俗っぽい言い方をすると「これが正式名称だって政府が言い張るんじゃ仕方がないが、誰がこんな長たらしい名前を使うのかよ!」と、普通には United Kingdom が使われる、のようなケースがザラにあります。ドイツの都市名はさらにこの傾向が酷く…(中略)たとえ話による説明の方ですが、オランダ人の名前などはもっと極端で、「寿限無、寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末…」みたいな”ありがたい”名前をつけるケースも多く、本人も役所に行って調べないと正式名称は分からないとか、あまり長い名前を子供につけると罰金を取る事にしたとか、凄い話になります。それで、正式ではないぞんざいな名前で呼ばれるのが普通になり、人名の記事名も Common name で立項されます。しかし、日本はそういう文化ではありません。「誰も使わない、覚えられないけど正式名」などというのをつける事は一般的ではありません。そして、日本語は欧米の言語と違い漢字を用いるので、意味的には長い正式名称でも、コンパクトに書けます。これが文化の差を生みます。(中略)漢字はコンパクトに書ける上に文字数が多いので、地名や人名も僅か2~3文字で識別できます。47都道府県も、3文字以内で一意に区別できます。つまり日本は、「正式名称を重んじる」「使い物になる正式名称をつける」「正式名称でない呼び方は略称扱い」な、キッチリした文化なのに対し、欧米は「正式名称って何だっけ?」「そんなの調べないと分からないよ」「正式名称なんか気にせず Common name を使えばいいよ」な、アバウトな文化です。(中略)正式名称に対する感覚の差は、存在するのです。ですから、『記事名の付け方』としては、en で Common name となっていたものを「正式名称」としたのは、日本における文化を考えれば、素晴らしい名訳だったと言えます。とはいえ、『記事名の付け方』は、もっぱら日本のテーマを日本語の資料を元に書く場合を念頭に置いているのであって、外国の地名・人名の記事を日本語に訳す場合、このままでは当てはまらないですね。(後略)(以上、114.181.36.77さん)
    • (上の114.181.36.77さんのコメントに対して)長文の御意見を書いていただき、少なくとも関心を持っている利用者がいるということで、ありがたく思います。ただ、114.181.36.77さんの個人的な意見や感想としか読み取れない箇所が多いのは少し残念です。これだけの長文なのだから、ウィキペディアにおける具体例などを入れれば、少し説得力が増したかもしれません。(中略)また、この「正式名称」という「誤訳」に疑問を感じた利用者が多く存在してきたこと、現在も存在していることに加え、「正式名称」という「誤訳」が混乱をもたらしたことがあるという事実を無視してほしくありません。アイスレーベンの場合も、その発端は「正式名称」という「誤訳」に起因するボタンの掛け違いだったと思います。en:Wikipedia:Official namesは簡単に言うと「記事名が公式名称である必要はない」というもので、エッセーであり方針やガイドラインではないのですが、実際にはかなりの頻度で適用されています。例えば、Missolonghi (「公式名」ならメソロンギとなるのでしょうが、バイロンのおかげで英語圏では「一般名」はミソロンギなのです) Tenedos (「公式名」ならボズジャアダですが、テネドスとなっています)などの改名提案と議論を読んでいただければイメージをつかみやすいと思います。その他、「記事名が公式名称である必要はない」の利用頻度は、ナゴルノ・カラバフなど領土紛争のあるところでは激しく、マイナーな村々が争奪戦 (現実及びウィキペディア上)の対象となっていました。
    • ノート:西ドイツ#改名提案を見ていただければ、コモンネームの「誤訳」により起きた不要な「悲劇」の一例がわかるはずです。(以上、Takabegさん)
    • 自分でも改名提案を行うなどして記事名の選定をいくつか見てきたのですが、正式名称と一般名称のどちらを記事名に採用するかの対立が生じた際に、本ガイドラインWP:NCを正式名称を推す根拠として援用する人もいれば一般名称を推す根拠として援用する人もいます。このような事態を避けるために(英語版の規定を翻訳して導入するのに限らず)何らかの改正が行われることを支持します。
    • 具体的にどう文面を変えるかに関しては、どちらかといえば一般名称を優先する方が良いように思うのですが、一方でWP:NCが正式名称重視であった頃に正式名称を採用する方向で策定された(プロジェクト‐ノート:ギリシア神話/過去ログ1のような)個別分野の記事名の付け方との兼ね合いが問題になってきます。となるとWP:NCではどちらを優先するべきかを決めずに「正式名称と一般的名称のどちらを優先すべきかで対立が生じた場合は個別記事ごとに話し合って合意を形成してください」などといった文章を追加するのが良いのかなと思いますが、強くは推しません。どうなるにせよ、現状のような対立する両方の立場の人から援用される状態が変わることを望みます。(以上、Misjonarzさん)
    • 故意の意訳か誤訳かはともかく、少なくとも日本語版ウィキペディアにおいては10年以上の間「記事名は~日本語での正式名称を使用します」というガイドラインのもとに多くの記事名が付けられてきているという実情はしっかり踏まえた上で議論する必要はあるかと思います。Takabegさんは改名提案において一般名称が選択されることが多いとおっしゃっていますが、実際には改名提案において正式名称へ改名されるケースも非常に多いですし(ノート:北海道立噴火湾パノラマパークノート:鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律ノート:日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会等々)、正式名称への改名は改名提案における改名理由の中でも主たるものの一つです。揉めている案件は目立つので多くの目に触れ現状に重大な問題があるように見えるかもしれませんが、その一方で争いなく目立たずすんなりと正式名称で決定している記事が大多数であることも見落としてはいけません。ここで問題の例として挙げられているドイツやギリシアの都市名、チュニジア人の人名、朝鮮の戦役の名称などのケースは全て日本語圏外の事物で、日本語における訳語が定まっていなかったり揺れがあったりするケースなわけですよね。そのように限定的な記事群においてのみ生じる問題なのですから、正式名か一般名かというような現状何も問題の起こっていない大多数の記事にまで影響を及ぼすような部分に手を付けずとも、「訳語やある事象に関する記事など、正式な名称がない場合」の説明を拡充するだけで十分に解決できる問題なように見えます。ショートカットと節名の齟齬についてはYapparinaさんのおっしゃるようにWP:OFFICIALNAMEを付け加えるという手当てだけで十分でしょう。(以上、重陽さん)
    • 正式名称と一般的名称が対立する場合に一般的には正式名称を優先すべきと考えられているとしたらそれはやはり現行の方針・ガイドラインに反したものであるように思います。確かにWP:NCは正式名称を優先すべきと言っているように読みうるかもしれませんが、WP:WINには「記事名には専門用語ではなく一般的な用語を使用するべきです。」と明記されています。それでも正式名称を優先すべきだと多くの編集者が考えているとしたら方針・ガイドラインを改変すべきではないかと思います。WP:NC単体ではなく他の方針・ガイドラインとの兼ね合いも含まれる話なのでこのノートページで議論するのは不適切になってくるかもしれませんが、記事名の付け方に関する問題なのでここで述べさせていただきます。(以上、Misjonarzさん)
    • 基本的には一般名称の方がわかりやすくて望ましいでしょう。そもそも,ここの冒頭に「日本語話者の大多数にとって、最も曖昧でなく、最も理解しやすいもの」という原則が求められているのは多くの人は分かっているはず。「一般名称=正式名称」な記事であれば,正式名称の採用に何の問題もありませんが,「一般名称≠正式名称」の場合まで正式名称をとなるのは,原則から考えれば違うのでは? と思います。もちろん,日本語の案件では一般名称だと記事名が似通ったり,重複したりというものはかなりあるでしょう。そういう場合には,正式名称や括弧付きの記事名を採用していく感じでいいと思いますね。それでも外国の地名など転写関係はもめ続ける可能性は高いですけど……。(以上、かげろんさん)
    • 経緯としては、従来は正式名称が指針だったところに、「記事名を付けるには」が移入され[1]、「一般的な名称を使う」の移入も同時期に提案されたけど合意が得られなかった#英語版より「一般的な名称を使う」の節を移入する提案)。
    • 導入時のやりとりをみると、提案者はそれまでの日本語版での運用と多少矛盾を感じていたものの、
      • 「#記事名を付けるには」が原則で、その「基準に適合するよう」ってことで、「基本的には日本語での正式名称を使用」する。
      • しかし「基準を考慮し、正式名称ではない記事名となっているもの」もある。
    • ていう構成でよしとするという感じに思えます。(中略)実態としては、「一般的な名称を使う」導入時の日本語訳例文だけでなく、英Common names節で例示されているものでも、日本語版は「正式名称」ではなく「一般名称」を用いているものがほとんどですから、日本語版の運用は、それほど英語版と乖離があるわけではなさそうです。
    • 記事名は上記「記事名を付けるには」にある基準に適合するよう基本的には日本語での正式名称を使用します。という言い方が正式名称を強く推奨するような印象を与えるということなら、この節を書きなおしてみるのがよいのかなと思います。(以上、Ks aka 98さん)

「記事名を付けるには」と「正式名称」の節の改訂について[編集]

  • 「記事名を付けるには」と「正式名称」の節の改訂について(過去ログ13より)
    • 日本語版の「記事名を付けるには」の元となった英語版の現在の版を見てみますと、日本語版に当節が翻訳・移入された2009年12月当時と若干変更されています。具体的には、見つけやすさ自然さに変わっている点です。ウィキペディアにおける記事名は、紙の百科事典とは違って、単に記事のタイトルであるのみならず、他の記事の本文中で言及(すなわち内部リンク)されるときにも、その記事名が利用されるという特徴があります。これにより、記事名は単に"見つけやすい"ばかりでなく、他の記事の本文中に(文の一部として)とけ込んで、いかに"自然に"リンクしてもらえるか、という点も重要になってくると考えられます。
    • ところで、私は何も正式名称の記事名を付けることを一概に否定しているわけではありません。(中略)多くの場合、正式名称は正確な記事名であることを私たちは知っています。私が望むのは、せっかくガイドラインにある、先述の5つの基準を各々の改名議論の中でもっと活用してほしいということで、その為にも当ガイドラインをより一層充実させて頂きたいと思っております。記事名の選定については、もっと柔軟に、かつ公平性・中立性をもって対応していってもらいたいと思います。(以上、利用者:Doraemonplus
    • ガイドラインは大きな不都合などがない限り、改定すべきではないと思う。(以上、Chiba ryoさん)
    • 私が思うに、本ガイドラインの内容自体に大きな不都合があるのではなく、諸々の改名議論の場での本ガイドラインの引用のされ方(つまり利用する者の姿勢)に問題があるケースが見受けられるいう点を問題視しているのです。要するに、WP:NCは全体で一つの指針と捉えられるべきであるのに、その一部分であるWP:COMMONNAMEの特に「基本的には日本語での正式名称を使用します」という箇所のみを金科玉条の如く切り取って改名案の根拠に利用(乱用?)する者がいて、たいていの場合、他に考慮すべき事項(例:前述の5つの基準等や、他の個別の事項)があるのに、それらをほとんど聞き入れようとしない風潮が一部であることを懸念しています。
    • そして、ここで一つ提案ですが、「正式名称」節へのショートカットをWP:FORMALNAMEあるいはWP:OFFICIALNAMEに変更できないでしょうか。現在のWP:COMMONNAME(通称)では節の内容にそぐわないように思いますので。(以上、利用者:Doraemonplus

付録[編集]

他の著名な百科事典電子版にみる、項目見出しについてのガイドライン[編集]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目電子辞書版[編集]

『ブリタニカ国際大百科事典 小項目電子辞書版』のガイドページの(1)項目見出し a. 項目見出しの表記 には、

  • 組織・団体名や法令の名称は、原則として正式名称を項目見出しとしました。正式名称が著しく長い場合や、通称や略称が広く用いられているものについては、例外的に通称や略称を項目見出しとしている場合があります。
  • 異称、別称、略称などは空見出しとし、参照すべき項目名を矢印で表示、参照先の項目にリンクさせました。(例)愛玩動物→ペット、ジンギスカン→チンギス・ハン、WHO→世界保健機関

などとある。空見出しとは、Wikipedia:リダイレクトに相当するものである。

関連議論[編集]