創価大学陸上競技部駅伝部
創価大学陸上競技部駅伝部(そうかだいがくりくじょうきょうぎぶえきでんぶ)は、創価大学の陸上競技チームである。創価大学体育会並びに関東学生陸上競技連盟に所属する。陸上部としての創部は1972年[1]。
概要
[編集]箱根駅伝挑戦の歴史は長く、1993年の第70回大会予選会では本戦出場まであと52秒に迫った。その後も予選会ではあと一歩の成績が続き、2003年に学連選抜チームが結成されると毎年のように選手を輩出してきた。
2014年の第91回大会予選会を10位で通過し、翌2015年に本大会初出場を果たす(総合20位)[1]。2017年の第93回大会では8区までシード権を争い、総合12位に入った。
2019年に中央大学OBの榎木和貴が監督に就任すると成績が急上昇し、3年ぶり3回目の出場となった翌2020年の第96回大会で総合9位となり、初のシード権を獲得。2021年の第97回大会では往路優勝・総合2位と躍進した。2024年現在、5大会連続でシード権を獲得している。
2016年の第48回大会関東地区選考会では第3組まで予選通過圏内にいたものの、最終組で留学生選手が途中棄権し記録なしに終わる。書類選考となった2020年の第52回大会では当時エースの嶋津雄大が休学中であったために記録が認められず、またも本大会初出場を逃す。
2022年の第54回大会関東地区選考会を3位で突破して初出場。2区で葛西潤が区間新記録を樹立するなどして5位に入り、シード権を獲得した。2023年の第55回大会では序盤で苦戦を強いられたが、5区で吉田響が区間新記録を樹立するなどして巻き返し、6位で2年連続のシード権獲得となった。
2020年の第32回大会の出場権を獲得[注 1]していたが、コロナ禍のため中止。2021年の第33回大会で初出場を果たして7位、2022年の第34回大会では6位。2023年の第35回大会では4区・5区で区間1位の走りを見せ2番手でゴールしたものの、3区を走った選手にアンチ・ドーピング規定違反が発覚し、失格となった[3][4]。
関連人物(所属選手・スタッフ)
[編集]スタッフ
[編集]- 榎木和貴 - 監督(現職、2019年 - )。元中央大学陸上競技部主将。
- 久保田満 - ヘッドコーチ(現職、2014年 - )[注 2]。2007年世界選手権大阪マラソン代表。元東洋大学陸上競技部主将。
- 築舘陽介 - コーチ(現職、2023年 - )。駅伝部OB(2016年 - 2020年在籍)、2019年シーズン主将。
- 瀬上雄然 - スカウト編成部長(現職、2023年 - )、総監督(2019年 - 2023年)、監督(2013年 - 2019年)。
所属選手・著名なOB
[編集]OB
[編集]- 嶋津雄大 - 2018年 - 2023年在籍[注 3]。2020年の第96回箱根駅伝10区で区間新記録(当時)を樹立し、箱根駅伝シード権獲得に貢献[7]。2022年の第98回箱根駅伝4区で区間賞を獲得。卒業後はGMOアスリーツに所属。
- 葛西潤 - 2019年 - 2023年在籍。2022年の第34回出雲駅伝2区(区間5位)・第54回全日本大学駅伝2区で区間新記録(当時)を樹立。2023年の第99回箱根駅伝7区で区間賞を獲得[8]。卒業後は旭化成に所属。2024年パリオリンピック男子10000m日本代表。
在学生
[編集]- 吉田響 - 2023年から在籍。元々は東海大学に在籍していたが、チーム事情などから同大を退学し、創価大学に編入する形で2023年4月に加入。同年の第35回出雲駅伝5区で区間1位相当[4]、第55回全日本大学駅伝5区では区間新記録を樹立した。
備考
[編集]- チームに関する情報発信は公式サイトやSNSでも行われているが、大学の設立母体である創価学会[注 4]の機関紙・聖教新聞[9]や創価学会の関連企業である潮出版社も情報発信活動の一端を担っており、潮出版社ではチームへの取材をもとにしたガイド本を2019年以降、箱根駅伝の直前に出版している[注 5]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 箱根駅伝のシード権獲得による。
- ^ 2010年から2014年までは旭化成からの出向。
- ^ 2020年4月から9月までの半年間休学[5]していたため、本来予定されていた2022年3月に卒業できずに留年。この場合は卒業時期を半年、最大で1年遅らせることが可能だったため、2023年まで在籍した[6]。
- ^ 創価大学は創価学会名誉会長の池田大作が会長在職中の1971年(昭和46年)に創立された。
- ^ 2020年度分を除く。
- ^ なお、3年時に休学していたため1年間留年していた嶋津はこの寮の構外移転に合わせて一人暮らしを始めたため(卒業まで駅伝部には残留)、トレーニングなどで「白馬寮」を利用するのみにとどまっていた。
出典
[編集]- ^ a b c “創価大・嶋津雄大、初の総合優勝で母校の英雄になる シード常連に導いた立役者 大学在籍5年目有終の美”. スポーツ報知. (2022年12月20日) 2023年2月11日閲覧。
- ^ “久保田満(創価大学陸上競技部駅伝部ヘッドコーチ/高知県中村市出身)最終回「共に学び、共に戦う」”. SPORTS COMMUNICATIONS (2021年12月27日). 2023年5月2日閲覧。
- ^ “本学陸上競技部駅伝部 所属選手の規則違反について”. www.soka.ac.jp. 2024年3月6日閲覧。
- ^ a b “アンチ・ドーピング規程違反に伴う第35回出雲全日本大学選抜駅伝競走の順位の修正について”. 出雲全日本大学選抜駅伝競走組織委員会. 2024年3月6日閲覧。
- ^ “箱根駅伝10区区間新の創価大・嶋津雄大が休学から復帰レースで好走”. スポーツ報知. (2020年10月11日) 2023年2月11日閲覧。
- ^ 円谷美晶 (2023年1月2日). “大学5年目の創価大・嶋津雄大「残った意味を確かめる」 箱根駅伝”. 毎日新聞 2023年1月25日閲覧。
- ^ “【箱根駅伝】創価大、10区で嶋津が55秒差逆転の初シード! 東洋大は10位…日体大など圏外”. スポーツ報知. (2020年1月3日) 2023年2月11日閲覧。
- ^ “【箱根駅伝】7区区間賞は創価大・葛西&明大・杉”. スポーツ報知. (2023年1月3日) 2023年2月11日閲覧。
- ^ プチ鹿島 (2021年1月5日). “《箱根駅伝2021準優勝》創価大の大躍進 聖教新聞はどう報じたのか”. 文春オンライン 2023年2月11日閲覧。
- ^ “創価大学駅伝部に〝日本一〟の新寮が完成 こだわりが詰まった「プロ仕様」の環境”. 月陸オンライン (2022年8月12日). 2023年11月12日閲覧。
外部リンク
[編集]- 創価大学陸上競技部 駅伝部
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