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南松浦郡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 九州地方 > 長崎県 > 南松浦郡
長崎県南松浦郡の位置(緑:新上五島町)

南松浦郡(みなみまつうらぐん)は、長崎県

長崎県内では所在・管轄する地域を示す郡名の略称として南松(なんしょう)とも呼ばれる。

人口15,737人、面積214km²、人口密度73.5人/km²。(2024年10月1日、推計人口

以下の1町を含む。

郡域

1878年明治11年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記1町に五島市を加えた区域にあたる。

歴史

郡発足までの沿革

  • 旧高旧領取調帳」に記載されている明治初年時点での、松浦郡のうち後の本郡域の支配は以下の通り。下記のほか平戸藩領として「下五島」が記載されているが、詳細不明。(18村)
知行 村数 村名
幕府領 旗本領五島氏 5村 富江村、魚目村、青方村、北椛島村[1]、南椛島村[1]
藩領 肥前福江藩 13村 福江村、崎山村、大浜村、本山村、岐宿村、三井楽村、玉之浦村、久賀島村、奈留島村、日島村、若松村、奈良尾村、有川村

郡発足以降の沿革

  • 明治11年(1878年10月28日 - 郡区町村編制法の長崎県での施行により、松浦郡のうち福江村ほか17村の区域に行政区画としての南松浦郡が発足。郡役所が福江村に設置。
  • 明治18年(1885年)(19村)
    • 福江村の一部(平蔵郷・奥浦郷・戸岐郷)が分立して奥浦村となる。
    • 若松村の一部(道土井郷・飯ノ瀬戸郷・続浜ノ浦郷・三日浦郷・今里郷)が分立して浜ノ浦村となる。
  • 明治19年(1886年) - 魚目村の一部(小串郷・立串郷・津和崎郷)および青方村の一部(曽根郷)が分立して北魚目村となる。(20村)
1.福江村 2.奥浦村 3.崎山村 4.本山村 5.大浜村 6.富江村 7.玉之浦村 8.三井楽村 9.岐宿村 10.久賀島村 11.奈留島村 12.樺島村 13.日島村 14.若松村 15.浜ノ浦村 16.青方村 17.魚目村 18.北魚目村 19.有川村 20.奈良尾村(紫:五島市 桃:新上五島町)

変遷表

自治体の変遷
明治22年以前 明治22年4月1日 明治22年 - 昭和19年 昭和20年 - 昭和34年 昭和35年 - 昭和64年 平成1年 - 現在 現在
福江村 福江村 大正8年10月1日
町制 福江町
昭和29年4月1日
福江市
福江市 平成16年8月1日
五島市
五島市
奥浦村 奥浦村 奥浦村
崎山村 崎山村 崎山村
本山村 本山村 本山村
大浜村 大浜村 大浜村
樺島村 樺島村 樺島村 昭和32年3月31日
福江市に編入
久賀島村 久賀島村 久賀島村 昭和32年11月1日
福江市に編入
富江村 富江村 大正11年9月1日
町制
富江町 富江町
玉之浦村 玉之浦村 昭和8年11月3日
町制
玉之浦町 玉之浦町
三井楽村 三井楽村 昭和15年11月3日
町制
三井楽町 三井楽町
岐宿村 岐宿村 昭和16年4月3日
町制
岐宿町 岐宿町
奈留島村 奈留島村 奈留島村 昭和32年11月3日
町制改称
奈留町
奈留町
若松村 若松村 若松村 昭和31年9月25日
若松町
若松町 平成16年8月1日
新上五島町
新上五島町
日島村 日島村 日島村
青方村 青方村 昭和16年4月1日
町制 青方町
昭和31年6月1日
上五島町
上五島町
浜ノ浦村 浜ノ浦村 浜ノ浦村
魚目村 魚目村 魚目村 昭和31年9月30日
新魚目町
新魚目町
北魚目村 北魚目村 北魚目村
有川村 有川村 昭和9年10月17日
町制
有川町 有川町
奈良尾村 奈良尾村 昭和18年12月8日
町制
奈良尾町 奈良尾町

行政

歴代郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治11年(1878年)10月28日
大正15年(1926年)6月30日 郡役所廃止により、廃官

脚注

  1. ^ a b 記載なし。

参考文献

  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 42 長崎県、角川書店、1987年6月1日。ISBN 4040014200 
  • 旧高旧領取調帳データベース

関連項目

先代
松浦郡
行政区の変遷
1878年 -
次代
(現存)