スター・オブ・ライフ
スター・オブ・ライフ(英: star of life、命の星)は「アスクレピオスの杖」を中心に青い六本の柱が突出したデザインのマーク。
概要
[編集]元々はアメリカ合衆国運輸省幹線道路交通安全局(NHTSA)により、赤十字との類似を避けて1973年にデザインされたマークで、人命救助に関わる職場で活躍する人々の守り神として、アメリカを中心とした世界中で救急医療のシンボルマークになっている。日本を含む世界各国で救急車の車体にこのマークが描かれていることもしばしば見られる。
突出した六本の柱には、それぞれ次のような意味があり、「detection」が頂点で以下時計回りである。
- detection (覚知)
- reporting (通報)
- response (出場)
- on scene care (現場手当)
- care in transit (搬送中手当)
- transfer to definitive care (医療機関への引き渡し)
商標としての保護
[編集]スター・オブ・ライフは、アメリカ合衆国においては、1977年に救急車両について、NHTSAにより証明商標として商標登録されたが、1997年に権利が消滅している(米国旧登録商標番号第73033491号)。
日本においては、衣類について、1999年に特定非営利活動法人ウォーターリスクマネジメント協会が商標登録を受けていたが(日本国商標登録第4323922号)、2013年3月31日に株式会社櫻井興業へ譲渡された。図形 第4137876号25類 (被服類全般)、図形 第4160724号26類 (ワッペン類他)、図形 第4314371号9類、14類、18類、34類 (救命用具全般、身飾品類、キーホルダー類、バッグ類、喫煙用具他)、図形 第4496255号5類、9類、11類、14類、36類、41類 (包帯、絆創膏、ウェットスーツ、時計他)、称呼 第4323922号25類 (被服類全般)が商標登録されている。また金属製・紙製・木製・竹製・プラスチック製の包装用容器に関して、2008年に株式会社CSP会長 長塩吉之助が商標登録を受けている(日本国商標登録第5169679号)。ただし、この商標登録はそれぞれの分野に限ったものなので、救急車両にスター・オブ・ライフのマークを付すことなどにまで商標権が及ぶことはない。
関連項目
[編集]- 救命の鎖
- アスクレーピオス
- ヒュギエイアの杯
- クンダリニー
- アロンの杖
- 医療識別票 - 意思疎通が行えない状況下で医療関係者に伝えたい持病などの情報を刻印しておくスター・オブ・ライフの紋がある装身具。
外部リンク
[編集]- Star of Life - 米国運輸省幹線道路交通安全局
- 特定非営利活動法人ウォーターリスクマネジメント協会