コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

城川原駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
城川原駅
駅全景(2018年1月)
じょうがわら
Jōgawara
C32 越中中島 (1.0 km)
(0.4 km) 犬島新町 C34
地図
所在地 富山県富山市城川原3丁目
北緯36度43分52.3秒 東経137度13分33.7秒 / 北緯36.731194度 東経137.226028度 / 36.731194; 137.226028座標: 北緯36度43分52.3秒 東経137度13分33.7秒 / 北緯36.731194度 東経137.226028度 / 36.731194; 137.226028
駅番号 C33
所属事業者 富山地方鉄道
所属路線 富山港線
キロ程 4.3 km(富山駅起点)
電報略号 セワ(転換前)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
363[1]人/日
-2019年-
開業年月日 2006年平成18年)4月29日
* 旧駅は1924年7月23日開業、2006年3月1日廃止
テンプレートを表示

城川原駅(じょうがわらえき)は、富山県富山市城川原3丁目にある、富山地方鉄道富山港線である。駅番号C33

歴史

[編集]
富岩鉄道線開業を報ずる新聞。当駅構内車庫の写真が掲載されている。

駅構造

[編集]

LRT化後

[編集]

相対式ホーム2面2線の地上駅である[21]。構内の車庫に通ずる引込線を有するほか、1番線南側に一本の側線を有する[17][21]。列車が車庫に入る場合には、入換信号機により進入する[21]

下記のように国鉄時代の1985年(昭和60年)3月以前には富山第一機関区城川原派出所が置かれ、当駅が富山港線の車両基地となっていたが、北陸本線との機能一体化によって廃止されていた[14]。しかし、富山港線の路面電車化計画が具体化していった2004年(平成16年)に富山ライトレールの本社社屋や車庫が当駅に設置されることが決定し[22]、2005年(平成17年)8月より着工[16]、2006年(平成18年)3月1日に本社兼運転管理所等が竣工し[17]、3月23日からは車両基地への列車搬入が開始された[18]

本社兼運転管理所は鉄骨2階建て延べ464平米、1階には本社事務所、待合室、制禦盤室及び司令・点呼室の設備を有し、2階には休憩室や仮眠室が整備されている[17][16]。車両基地には4編成分の列車が収容が可能であり、修理・点検ができる設備のほか、整備員の詰所や倉庫を備えている[17]。これら設備の建設費は3億3,180万円であった[15]

富山地方鉄道に吸収合併された後の旧本社兼運転管理所には、南富山運転区城川原管理所が開設された。

のりば

[編集]
のりば 路線 方向 行先
1 富山港線 下り 岩瀬浜方面
2 上り 富山駅方面
付記事項

普通鉄道当時

[編集]

相対式ホーム2面2線の地上駅であった[23]。富山港線における唯一の交換可能駅であった[23][24]

1924年(大正13年)7月23日に富岩鉄道の駅として開業した当時から富岩鉄道線の基地として車庫、変電所及び詰所等が設置されており[4]、国有化後の1955年(昭和30年)1月16日には富山運輸区が設置された[10]。運輸区というのは、多数線区の集合体である国鉄線において画一的経営を排し、閑散線区の合理化を図るため、その対象線区の経営管理を職掌し、国鉄全体の経営改善に資するという目的によって設置された現業機関であって、各運輸区毎に担当する業務は異なっていたが、富山運輸区においては富山港線における旅客、荷物及び貨物輸送や各種設備の運用・整備・保守等を担当業務としていた[25][26]。また、一般に運輸区の設置された線区に属する駅においては駅員配置駅であっても駅長を置かずに、運輸区より運輸区助役を派遣し駐在させていたが、富山運輸区においては機関区支区や変電区、電力区の配電分区をも運輸区に所属せしめ、これらの職場の担当者として駅の場合と同じく運輸区助役を派遣している[26]

この富山運輸区は1967年(昭和42年)3月6日に一応の成果を収めたとされ廃止されたが[10]、その後も当駅には富山第一機関区城川原派出所が置かれ、富山港線において運用される列車の車両基地となっていた[23]。しかし、国鉄の経営合理化によってこれらの機能が北陸本線と一体化されることが決定すると、1985年(昭和60年)3月に富山港線において運用されていた国鉄72系電車国鉄475系電車への置換と同時に城川原派出所は廃止された[14]

のりば

[編集]
のりば 路線 方向 行先
駅舎側 富山港線 下り 岩瀬浜方面
反対側 上り 富山方面
付記事項
  • 国鉄・JR西日本時代はのりば番号の設定が無かった。
  • 線路間は構内踏切で結ばれていたが、その位置は現在とは異なる。

利用状況

[編集]

『富山県統計年鑑』によると、当駅における各年度の一日平均乗車人員は以下の通りであった[27]

統計を見る限り、緩やかなV字回復となっている。

年度 1日平均
乗車人員
1997年 362
1998年 351
1999年 350
2000年 334
2001年 309
2002年 276
2003年 266
2004年 261
2005年 262

近年の1日平均乗降人員は以下の通り。[28][29]

年度 1日平均
乗降人員
2013年 250
2014年 220
2015年 233
2016年 250
2017年 330
2018年 363

駅周辺

[編集]

隣の駅

[編集]
富山地方鉄道
富山港線
越中中島駅 (C32) - 城川原駅 (C33) - 犬島新町駅 (C34)

脚注

[編集]
  1. ^ 富山県 駅乗降客数”. 2021年4月19日閲覧。
  2. ^ 『官報』(71頁)、1924年(大正13年)8月5日、内閣印刷局
  3. ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、162頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  4. ^ a b 「ありがとう富山港線、こんにちはポートラム」編集委員会編、『ありがとう富山港線、こんにちはポートラム』(61頁)、2006年(平成18年)5月、TC出版
  5. ^ 『官報』(670頁)、1927年(昭和2年)12月24日、内閣印刷局
  6. ^ a b c 今尾恵介監修、『日本鉄道旅行地図帳 全線・全駅・全廃線 6号』(35頁)、2008年(平成20年)10月、新潮社
  7. ^ 今尾恵介監修、『日本鉄道旅行地図帳 全線・全駅・全廃線 6号』(35頁)、2008年(平成20年)10月、新潮社
  8. ^ a b 昭和18年鉄道省告示第119号(『官報』、1943年(昭和18年)5月25日、大蔵省印刷局)
  9. ^ 金沢鉄道管理局編、『北陸線のあゆみ』(8頁)、1969年(昭和44年)10月、金沢鉄道管理局
  10. ^ a b c d 金沢鉄道管理局編、『北陸線のあゆみ』(105頁)、1969年(昭和44年)10月、金沢鉄道管理局
  11. ^ 昭和37年日本国有鉄道公示第625号(『官報』、1962年(昭和37年)12月21日、大蔵省印刷局)
  12. ^ 昭和49年日本国有鉄道公示第208号(『官報』、1974年(昭和49年)9月12日、大蔵省印刷局)
  13. ^ 昭和59年日本国有鉄道公示第174号(『官報』、1984年(昭和59年)1月30日、大蔵省印刷局)
  14. ^ a b c 「ありがとう富山港線、こんにちはポートラム」編集委員会編、『ありがとう富山港線、こんにちはポートラム』(67及び72頁)、2006年(平成18年)5月、TC出版
  15. ^ a b 「車両基地 来月に着工 富山ライトレール・城川原駅東側」、『北日本新聞』(2面)、2005年(平成17年)7月30日、北日本新聞社
  16. ^ a b c 「運転管理所を建設 富山ライトレール 城川原駅周辺、車両基地も」、『富山新聞』(4面)、2005年(平成17年)8月17日、富山新聞社
  17. ^ a b c d e 「本社・運転管理所が完成 車両基地は4編成分収容」、『北日本新聞』(2面)、2006年(平成18年)3月2日、北日本新聞社
  18. ^ a b 「ポートラム通勤楽しみ 車両基地に搬入」、『北日本新聞』(37面)、2006年(平成18年)3月24日、北日本新聞社
  19. ^ “富山ライトレール、2月22日に富山地鉄が吸収合併”. 日本経済新聞. (2020年2月21日). オリジナルの2020年2月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200222034302/https://r.nikkei.com/article/DGXMZO55944650R20C20A2LB0000 2020年2月22日閲覧。 
  20. ^ “富山駅南・北の路面電車 20年3月21日に接続 運賃210円”. 日本経済新聞. (2019年10月1日). オリジナルの2019年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20191005002058/https://r.nikkei.com/article/DGXMZO50447440R01C19A0LB0000 2020年2月20日閲覧。 
  21. ^ a b c 川島令三編、『中部ライン 全線・全駅・全配線第7巻 富山・糸魚川・黒部エリア』(18及び85頁)、2010年(平成22年)10月、講談社
  22. ^ 土居靖範、「JR富山港線のLRT転換と課題(上)」、『立命館経営学』第43巻6号所収、2005年(平成17年)3月、立命館大学
  23. ^ a b c 相賀徹夫、『国鉄全線各駅停車7 北陸・山陰510駅』(172頁)、1984年(昭和59年)1月、小学館
  24. ^ 志村隆編、『JR全線・全駅舎 西日本編(JR東海・JR西日本・JR四国・JR九州』(103頁)、2004年(平成16年)4月、学習研究社
  25. ^ 日本国有鉄道監査委員会編、『昭和33年度 日本国有鉄道監査報告書』(182頁)、1959年(昭和34年)8月、日本国有鉄道監査委員会
  26. ^ a b 日本国有鉄道編、『鉄道辞典 上巻』(129頁)、1958年(昭和33年)3月、日本国有鉄道
  27. ^ 統計年鑑 - 富山県
  28. ^ 国土数値情報(駅別乗降客数データ)2011-2015年 uMap - 駅別乗降客数マップ 、2019年9月4日閲覧
  29. ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2020年9月15日閲覧

参考文献

[編集]
  • 「ありがとう富山港線、こんにちはポートラム」編集委員会編 『ありがとう富山港線、こんにちはポートラム』 TC出版プロジェクト、2006年、ISBN 4-916181-21-2、32-34頁、61-62頁。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]