多田一臣
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多田 一臣(ただ かずおみ、1949年2月2日 - )は、日本の上代日本文学研究者(万葉学者)。学位は、博士(文学)(東京大学・論文博士・1999年)(学位論文『古代文学表現史論』)。東京大学名誉教授。二松學舍大学特別招聘教授も務めた。
略歴
[編集]- 1973年(昭和48年) - 東京大学文学部国文科卒
- 1975年(昭和50年) - 同大学大学院修士課程修了、文学部助手
- 1980年(昭和55年) - 千葉大学専任講師
- 1981年(昭和56年) - 同大学助教授
- 1987年(昭和62年) - 第4回上代文学会賞受賞(「隠り妻と人妻と」などの業績による)
- 1994年(平成 6年) - 東京大学文学部助教授
- 1996年(平成 8年) - 同大学教授
- 1999年(平成11年) - 『古代文学表現史論』で博士(文学)(東京大学)
- 2013年(平成25年) - 定年退任、埼玉学園大学特任教授、東京大学名誉教授
- 2014年(平成26年) - 二松学舎大学特別招聘教授
著書
[編集]単著
[編集]- 『古代国家の文学 日本霊異記とその周辺』 三弥井書店〈三弥井選書〉 1988
- 『万葉歌の表現』 明治書院<国文学研究叢書> 1991
- 『大伴家持 古代和歌表現の基層』 至文堂 1994
- 『古代文学表現史論』 東京大学出版会 1998
- 『額田王論 万葉論集』 若草書房<古代文学研究叢書> 2001
- 『古代文学の世界像』 岩波書店 2013
- 『「古事記」と「万葉集」』 放送大学教育振興会 2015
- 『柿本人麻呂』 吉川弘文館〈人物叢書〉 2017
- 『高橋虫麻呂と山部赤人』「コレクション日本歌人選061」笠間書院 2018
- 『万葉樵話 教科書が教えない『万葉集』の世界』筑摩書房 2020
校注・訳
[編集]- 第一巻 第二巻 第三巻
- 第四巻 第五巻 第六巻
- 第七巻 第八巻 第九巻
- 第十巻 第十一巻
- 第十二巻 第十三巻 第十四巻
- 第十五巻 第十六巻 第十七巻
- 第十八巻 第十九巻 第二十巻
- 『古事記私解』 花鳥社(全2巻)、2020
編著
[編集]- 『万葉集ハンドブック』 三省堂 1999
- 『上代の日本文学』 放送大学教育振興会 2000、改訂新版 2004
- 『万葉への文学史 万葉からの文学史』 笠間書院<上代文学会研究叢書> 2001
- 『日本の古典-古代編』 鈴木日出男・藤原克己共編、放送大学教育振興会 2005、改訂新版2009
- 『万葉語誌』 筑摩書房〈筑摩選書〉2014
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 東大年報:日本語日本文学(国文学) 2022年4月閲覧