大久保領家
■大久保領家 | |
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大久保の大ケヤキ | |
北緯35度52分7.9秒 東経139度36分6.3秒 / 北緯35.868861度 東経139.601750度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 埼玉県 |
市町村 | さいたま市 |
区 | 桜区 |
地域 | 浦和地区 |
標高 | 8 m |
人口 | |
• 合計 | 6,589人 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
338-0826[2] |
市外局番 | 048[3] |
ナンバープレート | 大宮 |
大久保領家(おおくぼりょうけ)は、埼玉県さいたま市桜区の大字。郵便番号は338-0826[2]。
地理
[編集]さいたま市桜区北部の沖積平野(荒川低地)に位置する。北で神田、東で上大久保、南で下大久保、西南で上大久保の飛地、西で五関と隣接する。西辺を鴨川が流れる。また、南辺から東辺にかけて鴨川の支流である作田排水路が流れる。この作田排水路は一部暗渠化されている。地区の南部および東部の境界を古入間川が流れていて[4]、その名残が自然堤防の存在や道路の線形に見て取れる。地区の南方の羽根倉橋周辺に5つの飛地がある。内、荒川河川敷の飛地は入会地[5]由来である。地内は北西端に僅かに残る市街化調整区域を除き市街化区域[6]で、大泉院通りを境に南側が第一種住居地域、北側が第二種中高層住居専用地域である。市街化調整区域内もほぼ住宅地で占められている。
河川
[編集]地価
[編集]住宅地の地価は2015年(平成27年)1月1日に公表された公示地価によれば大久保領家字中作田563番32外の地点で13万5000円/m2となっている[7]。
歴史
[編集]古代には足立郡の郡衙があったと推定されている。 江戸期は武蔵国足立郡植田谷領に属する領家村であった[5]。発足時は幕府領で、正保年間に一時的に旗本朝岡氏が知行の時期があった[5]。村高は正保年間の『武蔵田園簿』では151石余、『元禄郷帳』では156石余、『天保郷帳』では187石余。化政期の戸数は50軒余で、村の規模は東西7町余、南北6町余であった[5][8]。 幕末時点では足立郡領家村であった。明治初年の『旧高旧領取調帳』の記載によると、代官大竹左馬太郎支配所が管轄する幕府領であった[9]。 1869年(明治2年)に成立した大宮県や浦和県の時期を経て1871年(明治4年)の第1次府県統合により埼玉県の管轄となり、1879年(明治12年)の郡区町村編制法により領家村は北足立郡に属したが、郡内に同名の村が複数あったため通称として植田谷領を冠称した。1889年(明治22年)4月1日、領家村は大久保村へ合併し、大久保村の大字領家となり、1955年(昭和30年)の大久保村の浦和市への合併後は村名の大久保を冠称した[5]。2001年(平成13年)5月1日に浦和市が大宮市・与野市と合併しさいたま市となった際にさいたま市に属し、2003年(平成15年)4月1日にさいたま市に9つの行政区が発足した際に桜区に属している。
地名の由来
[編集]領家村に存在していた小字
[編集]- 神作田[10]
- 中作田
- 方町
- 西角
- 道場
- 川原
- 不作田
- 通前
- 広谷
- 沼尻
- 沼
- 大砂
- 千田切
- 天神前
- 円蔵寺
世帯数と人口
[編集]2017年(平成29年)9月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
大字 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
大久保領家 | 2,974世帯 | 6,589人 |
小・中学校の学区
[編集]市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[11]。
番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
全域 | さいたま市立大久保東小学校 | さいたま市立上大久保中学校 |
交通
[編集]地内に鉄道は敷設されていない。最寄駅はJR東日本埼京線南与野駅が、字中作田563番地32外の地点よりおよそ2.5 km[7]の場所にある。
道路
[編集]- 埼玉県道57号さいたま鴻巣線 - 鴨川を渡る諏訪前橋付近にある飛地で僅かに掠める。
- 大泉院通[12]
- 白神通
地域
[編集]寺社
[編集]文化財
[編集]- 大久保の大ケヤキ - 県指定天然記念物。日枝神社の参道にある幹回り9.4 m、高さ20 mの県内最大のケヤキの神木。八百比丘尼が植樹したという伝承が残されている[13][14]。
- 薬師堂のヒイラギ - 旧浦和市指定天然記念物。幹回り1.7 m、高さ9 m[15]の雌株である。
- 大久保領家遺跡 - 大泉院の南西に位置する弥生時代から中世に至る複合遺跡。1985年(昭和60年)以降数回の発掘調査が行われ、方形周溝墓、弥生時代後期・古墳時代前期・平安時代の竪穴建物跡、奈良時代の瓦、中世の輸入陶磁器(青磁)などが発見された。足立郡衙と推定されている。
- 春日氏一族の墓(大泉院内)
公園・緑地
[編集]- 大久保領家公園
- 大久保領家川原児童公園
- 大久保領家ケヤキ公園
- 下作田公園
- 西角公園
施設
[編集]- さいたま市立大久保東小学校
- 浦和こばと幼稚園
- さいたま市立大久保保育園
- 大久保領家西地区自治会館
- 大久保東公民館
- 大久保領家自治会館
- 埼玉県営大久保団地
- 埼玉県警察浦和大久保待機宿舎
- レッズランド(一部) - 飛地にある
脚注
[編集]- ^ a b “さいたま市の人口・世帯(時系列結果)”. さいたま市 (2017年9月5日). 2017年9月20日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2017年9月29日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2017年5月29日閲覧。
- ^ 国土地理院の『治水地形分類図』等を参照。
- ^ a b c d e f 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』898頁。
- ^ 外部リンク節の『さいたま市地図情報』を参照。
- ^ a b 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
- ^ 新編武蔵風土記稿 領家村.
- ^ 「旧高旧領取調帳データベース」の検索結果も参照。
- ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 1388頁。
- ^ “さいたま市立小・中学校通学区域一覧”. さいたま市 (2017年8月23日). 2017年9月20日閲覧。
- ^ 『「街の達人」でっか字埼玉便利情報地図2013年2版2刷』昭文社、2013年、72-73頁。ISBN 978-4-398-60135-3。
- ^ 文化財紹介 大久保の大ケヤキ - さいたま市 .(2013年12月27日)、2016年7月4日閲覧。
- ^ 樹齢約1000年の巨木 大久保の大けやき - 埼大通り商店会IT委員会(埼大通り商店会) .(2014年5月1日)、2016年7月6日閲覧。
- ^ 文化財紹介 薬師堂のヒイラギ - さいたま市 .(2014年1月6日)、2016年7月6日閲覧。
参考文献
[編集]- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日。ISBN 4040011104。
- 浦和市総務部市史編さん室『わがまち浦和―地域別案内』浦和市、1982年11月30日。全国書誌番号:83024476、NCID BN10203371。
- 「領家村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ154足立郡ノ20、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:764000/85。
- 旧高旧領取調帳データベース
関連項目
[編集]- さいたま市の地名
- 浦和地区
- 埼玉県第15区
- 大久保村 (埼玉県)
- 領家 (さいたま市) - 旧浦和市域にあるもうひとつの領家
外部リンク
[編集]- さいたま市地図情報 - さいたま市
- さいたま市桜区ガイドマップ(平成31年3月発行) - さいたま市