天満祥典
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天満 祥典 てんま よしのり | |
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生年月日 | 1947年1月5日(77歳) |
出生地 | 広島県三原市 |
出身校 | 立命館大学理工学部 |
前職 | 広島県議会議員 |
所属政党 |
(無所属→) (自由民主党→) 無所属 |
広島県三原市長 | |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2013年4月24日 - 2020年6月30日 |
広島県議会議員 | |
選挙区 |
三原市選挙区 三原市・世羅郡選挙区 |
当選回数 | 3回 |
在任期間 | 2003年4月30日 - 2013年 |
広島県三原市議会議員 | |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 1995年 - 2003年 |
天満 祥典(てんま よしのり、1947年(昭和22年)1月5日[1] - )は、日本の政治家。元広島県三原市長(2期)、元広島県議会議員(3期)、元三原市議会議員(2期)。
経歴
[編集]広島県三原市小坂町出身。広島県三原工業高等学校(現、如水館高等学校)普通科卒業。立命館大学理工学部卒業[2][3]。
1995年(平成7年)、三原市議会議員選挙に出馬し、初当選。1999年(平成11年)、2期目の当選。
2003年(平成15年)4月13日執行の広島県議会議員選挙に三原市選挙区(定数2)から無所属で立候補。自民党現職の平田修己がトップ当選を果たし、残り1議席を連合広島地方協議会議長の渡辺篤志と争い、初当選を果たした[4]。
2007年(平成19年)4月の県議選において2期目の当選(このときから選挙区は、三原市・世羅郡選挙区となる)。2011年(平成23年)4月10日執行の県議選に、自由民主党公認で出馬し、3期目の当選。議員活動のかたわら、産廃会社の役員も務めた[5]。
2013年(平成25年)4月14日執行の三原市長選挙に無所属で出馬。前市長の五藤康之の支援を受けた前副市長の松浦邦夫を破り、初当選した[6]。
※当日有権者数:80,799人 最終投票率:66.46%(前回比:pts)
候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
---|---|---|---|---|---|---|
天満祥典 | 66 | 無所属 | 新 | 28,975票 | 54.96% | |
松浦邦夫 | 61 | 無所属 | 新 | 23,748票 | 45.04% |
2017年(平成29年)、元市議の荒井静彦を破り再選[7]。
※当日有権者数:79,667人 最終投票率:57.22%(前回比:-9.24pts)
候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
---|---|---|---|---|---|---|
天満祥典 | 70 | 無所属 | 現 | 23,504票 | 52.72% | |
荒井静彦 | 65 | 無所属 | 新 | 21,075票 | 47.28% |
参院選をめぐる現金買収事件
[編集]→「河井夫妻選挙違反事件」も参照
- 2019年
- 7月4日、第25回参議院議員通常選挙が公示。広島県選挙区(改選数2)においては、無所属現職の森本真治、自民党現職の溝手顕正、自民党新人の河井案里ら7人が立候補。案里は天満の県議時代の同期(ともに2003年に初当選)。天満は溝手を支援したと語っているが[8]、実際は案里側で活動。街頭演説でマイクを握るなど、案里支持を呼び掛けた[9]。
- 7月21日、参院選投開票。森本と案里が当選。溝手は次点で落選した。
- 10月30日、参院選で河井陣営が車上運動員13人に公職選挙法の法定上限を超える報酬を支払った疑いがあると、週刊文春の電子版が報じた[10][11]。
- 2020年
- 3月27日と28日、広島地検は、前年の参院選広島県選挙区をめぐり河井克行、河井案里夫妻が票の取りまとめを頼む趣旨で天満に現金を渡した可能性があるなどとして、天満に任意聴取を行い、携帯電話や手帳を押収した。
- 3月28日、天満は、河井陣営が金銭を渡してきたことを認めたものの、金銭を受け取ったのは後援会であって、自分ではないと述べた[12]。
- 3月31日、記者会見で金銭の授受を否定。「後援会ももらっていないと思う」と発言を一転させた[8]。
- 4月6日、報道機関の取材に「断言します。一点の曇りもないということはね」と語った[13]。
- 6月18日、東京地検特捜部は、河井克行と案里が広島県内の地方議員や首長ら94人に投票や票の取りまとめを依頼し、計約2,570万円の報酬を渡したとして、両夫妻を逮捕した[14][15]。克行は証拠品を押収される前に、パソコンから現金配布先の名前や金額を記載したリストのデータを削除していたが、検察は電子データを解析する「デジタル・フォレンジック」を実施し、削除されたリストを復元。これが逮捕の決め手となった[16][17]。
- 6月22日、現金の提供先94人の中に天満が含まれていることが明らかとなった[18]。
- 6月23日、天満が2019年3月と6月、河井克行から2回にわたり現金計150万円を受け取っていたことが明らかとなった[19]。
- 同日、市議会定例会の閉会挨拶で「現金の授受はない」と身の潔白を改めて強調した[8]。
- 6月24日、市議会議長の仁ノ岡範之に6月30日付で辞職する意向を電話で伝えた[20][9]。
- 6月25日、三原市役所で記者会見し、河井克行から計150万円を受け取ったことを認め、辞職する意向を表明した[21]。首長で現金受領を認めたのは天満で3人目となった[21]。天満は、これまでの取材に一貫して「身に覚えがない」と受領を否定していたが、一転して認めた理由について「(克行との)約束で2人の秘密を守ろうとした。しかし、市民にいつまでも受け取っていないと言い続けることはできない」と説明[21]。三原市議会への手続きを経て6月30日にも辞職する見通し[21]。広島県内で克行から2019年3月に50万円、2019年6月に100万円を渡されたとされる。当初は拒んだが「預かってほしい」と言われ、50万円を受け取った際は、直前まで同席していた案里に「よろしく頼む」というような意味のことを言われた、と証言した[21]。現金の趣旨について「預かりのつもりだった。(案里の)選挙の応援のための買収という認識はなかった」と釈明[21]。150万円は保管しており「時期が来れば返却したい」と述べた[21]。
- 6月30日、市議会は辞職の申出に同意し、天満は辞職した[22]。現金の受領を認めた広島県内の首長の辞職は小坂真治(安芸太田町長)に続き2人目となった。
- 2021年
- 2月1日、東京地裁で行われた河井克行の公判で、克行から受け取った計150万円は「不法な金」だと認め、授受の詳細を証言した。証言内容は以下のとおり。
年月日 場所 内容 2019年3月27日 三原市内のビルの一室 克行・案里と面会し、参院選での支援を頼まれ、帰り際に克行から50万円入りの封筒を内ポケットに入れられた。 2019年6月2日 広島市のリーガロイヤルホテル広島 案里の政治資金パーティー「河井あんり 飛翔のつどい」[23]に出席後、克行らと会食し、帰り際に克行から、シャツとズボンの間に100万円が入った封筒を差し込まれた。
- 2022年
- 1月28日、東京地検が不起訴にした広島の地元議員ら100人のうち、35人が検察審査会に「起訴相当」と議決されたことが公表された。天満もその中に含まれた[26][27]。
- 3月14日、広島地検は、起訴相当と議決された35人のうち、9人を在宅起訴、25人を略式起訴した。天満は略式起訴された[28]。
脚注
[編集]- ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、349頁。
- ^ プロフィール天満よしのり広島県議会議員公式サイト
- ^ プロフィール三原市ホームページ
- ^ 広島県議選 平成15年 - 選挙マニア 選挙資料室
- ^ asahi.com(朝日新聞社):広島県議 - 候補者・開票情報 - 2011統一地方選挙・衆院補選
- ^ “三原市長に天満氏が初当選”. 中國新聞. (2013年4月15日) 2013年6月19日閲覧。
- ^ “三原市長選/三原市議選 天満さん再選 新議員も決まる /広島”. 毎日新聞 (2017年4月18日). 2018年4月19日閲覧。
- ^ a b c “三原市長説明、矛盾と迷走 現金授受や地検聴取内容”. 中国新聞. (2020年6月25日) 2020年6月25日閲覧。
- ^ a b “三原市長が辞意 河井前法相から150万円”. 中国新聞. (2020年6月24日) 2020年6月25日閲覧。
- ^ “河井参院議員に「買収」疑惑=法相妻、ウグイス嬢に違法報酬か-文春報道”. JIJI.COM (2019年10月30日). 2019年12月3日閲覧。
- ^ “河井克行法相が辞任 妻陣営の公職選挙法違反疑惑で”. 朝日新聞デジタル (2019年10月31日). 2019年10月31日閲覧。
- ^ “三原・大竹市長を聴取 河井陣営の買収疑惑で広島地検”. 中国新聞. (2020年3月31日) 2020年3月31日閲覧。
- ^ “市町のトップは河井克行前法相の「現金持参」をこう証言した…”. FNN. (2020年4月6日) 2020年4月10日閲覧。
- ^ “河井前法相・案里議員を逮捕 参院選での買収の疑い 東京地検”. NHKニュース. (2020年6月18日) 2020年6月18日閲覧。
- ^ “河井前法相夫妻を逮捕 参院選巡り買収の疑い 検察当局、94人に2570万円”. 中国新聞. (2020年6月19日) 2020年6月22日閲覧。
- ^ “河井夫妻「買収リスト」が局面変えた 検察の執念と自信”. 朝日新聞. (2020年6月19日) 2020年6月30日閲覧。
- ^ “現金配布リストをPCから削除か、河井前法相 検察復元”. 朝日新聞. (2020年6月20日) 2020年6月30日閲覧。
- ^ “河井前法相の逮捕容疑の現金提供先に2人の首長”. NHK. (2020年6月22日) 2020年6月22日閲覧。
- ^ “河井前法相、現職市長に150万円 100万円超配布は2人か 公選法違反事件”. 産経新聞. (2020年6月24日) 2020年6月24日閲覧。
- ^ “広島・三原市長が辞意 河井夫妻から現金「心を決めた」”. 朝日新聞. (2020年6月25日) 2020年6月25日閲覧。
- ^ a b c d e f g “三原市長、150万円受領 否定から一転、辞意表明”. 日本経済新聞 (2020年6月25日). 2020年6月25日閲覧。
- ^ “150万円受領の天満市長が辞職 広島・三原、河井前法相から”. 東京新聞. (2020年6月30日) 2020年6月30日閲覧。
- ^ 令和元年6月分 町長交際費 - 海田町ホームページ
- ^ “【激震 元法相夫妻公判】「溝手氏牙城狙うため」 天満前三原市長、150万円受領証言”. 中国新聞. (2021年2月1日) 2021年2月9日閲覧。
- ^ “天満・前三原市長150万円受領認め「不法な金だった」 河井元法相公判”. 中国新聞. (2021年2月1日) 2021年2月3日閲覧。
- ^ 比嘉展玖 (2022年1月28日). “河井事件で35人が「起訴相当」 申し立て人「市民感覚で妥当」”. 朝日新聞 2022年2月23日閲覧。
- ^ “河井元法相事件 検察審査会 広島県議ら35人“起訴すべき””. NHKニュース. (2022年1月28日) 2022年3月3日閲覧。
- ^ “河井事件 地方議員ら34人を「起訴」捜査終結 広島地検”. FNNプライムオンライン. (2022年3月14日) 2022年3月15日閲覧。