TOHOシネマズ天神
TOHOシネマズ天神・本館 TOHO CINEMAS TENJIN | |
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TOHOシネマズ天神本館 | |
情報 | |
正式名称 | TOHOシネマズ天神 |
旧名称 | 天神東宝 |
完成 | 1997年 |
開館 | 1997年3月15日 |
開館公演 |
『ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記』(芝山努監督) 『101』(スティーヴン・ヘレク監督)他 |
閉館 | 2017年3月31日 |
最終公演 | 『SING/シング』(ガース・ジェニングス監督)他 |
収容人員 | (本館)1,035人 |
設備 |
ドルビーデジタル(サラウンドEX) DLP |
用途 | 映画上映 |
運営 | TOHOシネマズ株式会社 |
所在地 |
〒810-0001 <本館>福岡市中央区天神2丁目6-27 天神東宝ビル内 |
位置 | 北緯33度35分21.6秒 東経130度23分47.5秒 / 北緯33.589333度 東経130.396528度座標: 北緯33度35分21.6秒 東経130度23分47.5秒 / 北緯33.589333度 東経130.396528度 |
最寄駅 | <本館>西鉄福岡(天神)駅(ソラリア口)及び地下鉄空港線天神駅(2番出口)から徒歩5分 |
最寄バス停 | 西鉄天神高速バスターミナル参照 |
外部リンク | TOHOシネマズ天神 |
福岡宝塚会館 Fukuoka Takarazuka Kaikan | |
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情報 | |
正式名称 | 福岡宝塚会館 |
完成 | 1957年 |
開館 | 1957年4月20日 |
開館公演 |
『柳生武芸帳』(稲垣浩監督) 『三十六人の乗客』(杉江敏男監督)他 |
閉館 | 1997年3月14日 |
最終公演 | 『アラビアのロレンス』(デヴィッド・リーン監督)他 |
収容人員 | (5スクリーン)1,956人 |
設備 |
ドルビーサラウンド 35mm映写機 |
用途 | 映画上映 |
運営 | 東宝九州興行株式会社 |
所在地 |
〒810 福岡県福岡市博多区中洲5丁目5-1 |
最寄駅 | 地下鉄空港線・箱崎線中洲川端駅 |
TOHOシネマズ天神(とうほうシネマズてんじん)は福岡県福岡市中央区天神で、東宝系作品を中心に上映するTOHOシネマズ経営・運営の映画館。きらめき通り沿いの天神東宝ビルにある「天神本館」と、ソラリアプラザにある「天神ソラリア館」の2館からなったが、天神本館が2017年3月31日をもって閉館されたため、現在は天神ソラリア館(3スクリーン)のみが営業している。
本項では1997年3月15日から2017年3月31日まで営業した「天神本館」(旧「天神東宝」)及び、前身となった施設「福岡宝塚会館」(ふくおかたからづかかいかん)について扱い、天神ソラリア館については、
沿革
[編集]- 福岡宝塚会館
- 1956年12月1日:株式会社福岡宝塚会館設立。
- 1957年4月20日:福岡市中洲にて「福岡宝塚会館」(宝塚劇場・スカラ座・東宝シネマ・東宝名画座)の営業を開始。
- 1961年11月1日:合併により(株)福岡宝塚会館が「東宝九州興行株式会社」に改称される。
- 1977年:東宝シネマ・東宝名画座を「東宝シネマ1・2」に改称。
- 1986年8月1日:改装により5スクリーン化(宝塚劇場・スカラ座・宝塚シネマ1・2・3)。
- 1993年:全スクリーン名を「福岡宝塚1・2・3・4・5」に統一。
- 1997年3月14日:福岡宝塚会館を閉館。
- 天神東宝→TOHOシネマズ天神
- 1997年3月15日:天神東宝ビルがグランドオープン。6スクリーンのシネマコンプレックス「天神東宝」の営業を開始。
- 1999年3月1日:東宝九州興行が「九州東宝株式会社」に社名変更。
- 2008年3月1日:九州東宝がTOHOシネマズに吸収されたことに伴い、天神東宝がTOHOシネマズの運営となる。
- 2012年1月21日:ソラリアプラザにあった映画館「ソラリアシネマ1・2・3」(2011年11月30日閉館)と統合し、館名を「TOHOシネマズ天神」に改称。天神東宝が「本館」、ソラリアシネマが「ソラリア館」となり、総計9スクリーンのシネマコンプレックスとなる[1]。
- 2016年9月30日:建て替えに伴い2017年3月末をもって本館を閉館することを発表[2]。
- 2017年
- 2月28日:天神東宝ビル跡地に「リッチモンドホテル福岡天神西通り」を2019年春に開業することを発表[3]。
- 3月31日:天神本館を閉館。同年4月1日以降はソラリア館のみの営業となる。
データ
[編集]施設 | 所在地 | 現況 | 運営 |
---|---|---|---|
福岡宝塚会館 (1957 - 1997) |
福岡県福岡市 博多区中洲5丁目5-1 |
三井ガーデンホテル福岡中洲 (2020年7月1日開業)[4] |
株式会社福岡宝塚会館 (1957年4月20日 - 1961年11月30日) ↓ 東宝九州興行株式会社 (1961年12月1日 - 1997年3月14日) |
天神東宝 ↓ TOHOシネマズ天神・本館 (1997 - 2017) |
福岡県福岡市 中央区天神2丁目6-27 |
リッチモンドホテル福岡天神西通り (2019年3月22日開業[3]) |
東宝九州興行株式会社 (1997年3月15日 - 1999年2月28日) ↓ 九州東宝株式会社 (1999年3月1日 - 2008年2月29日) ↓ TOHOシネマズ株式会社 (2008年3月1日 - 2017年3月31日) |
概要
[編集]福岡宝塚会館
[編集]1957年4月20日、福岡市博多区中洲に「福岡宝塚会館」が開業。1904年から存在した芝居小屋『寿座』の跡地に[5]、宝塚劇場(開業当時の座席数は1302席)、スカラ座(同807席)、東宝シネマ(同675席)、東宝名画座(同252席)の4スクリーンを有する映画館ビルとして建てられた[6]。当時の福岡市内には81スクリーンの映画館が存在し、そのうち中洲には当館4スクリーンを含む21スクリーンがあった[7]。
1986年8月1日、東宝シネマと名画座を分割改装し、宝塚シネマ1・2・3としたことに伴い、5スクリーンの映画館ビルになる[6]。更に1993年には全スクリーン名を「福岡宝塚1・2・3・4・5」に統一したが、同ビルの老朽化や中洲地区の治安の悪化、さらに外資系シネマコンプレックス「AMCシアターズ」の進出(AMCキャナルシティ13、現・ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13)もあり、競合を避けるため1997年3月14日をもって福岡宝塚会館を閉館。『アラビアのロレンス』等の名作映画を特別興行して40年間の歴史を全うした[6]。閉館後の跡地は福岡県の不動産会社「福住」が管理・運営する24時間駐車場『ニューパーク中洲』を経て、2020年7月1日に『三井ガーデンホテル福岡中洲』がグランドオープンし、現在に至る[4]。
スクリーン | 所在階 | 旧館名 | 座席数 (閉館時) |
---|---|---|---|
1 | 地下1階 | 東宝シネマ→東宝シネマ1→宝塚シネマ1 | 468 |
2 | 地下1階 | 宝塚シネマ3 | 79 |
3 | 2階 | 福岡宝塚劇場 | 625 |
4 | 5階 | スカラ座 | 556 |
5 | 7階 | 東宝名画座→東宝シネマ2→宝塚シネマ2 | 228 |
天神東宝→TOHOシネマズ天神・本館
[編集]天神本館は1997年3月15日にオープンした天神東宝ビル内にあった。天神東宝ビルがあった場所には、1985年から1996年までの11年間『エリア・ドゥ』という商業施設が存在していた。同ビルの立地としては岩田屋本店本館(旧・Z-SIDE)前にあたる。
その後2001年5月にリニューアルオープン。チケット売場は1階にあり、上映されている作品のチケットはここですべて購入できた。2008年2月29日までは、九州東宝株式会社が経営・運営していたが、翌3月1日にTOHOシネマズ株式会社に経営統合された。
そして2012年1月21日には、前年の11月30日を以て閉館したソラリアシネマを改装し「TOHOシネマズ天神ソラリア館」としてリニューアルオープン、天神東宝に関しても同日を以て「TOHOシネマズ天神本館」へと名称を変更した[1]。
東宝系のシネコンとしては、旧天神東宝が第1号である(東宝がヴァージンシネマズを買収してTOHOシネマズになる以前も含めて)。なお、天神東宝時代には「vit」及び「シネマイレージ」は対象外であった。
天神東宝ビルは開業から20年が経過し、建て替えの必要性もあったことから2017年3月31日をもってTOHOシネマズ天神・本館をすべて閉館[2]。跡地にはビジネスホテル「リッチモンドホテル福岡天神西通り」が2019年3月22日に開業した[3]。なお、天神東宝時代の2010年から実施していた『午前十時の映画祭』は、本館の閉館を機に大洋映画劇場へと移行されたが[8]、大洋映画劇場が2024年3月31日をもって閉館したため[9]、同年4月からはkino cinema天神へと移行している[10]。
システム
[編集]全席指定・定員入替制となっている。そのため、前売券・株主券などの券は本館1階及びソラリア館7Fで当日券(時間指定券)に引き替えてから、各劇場に入場するシステムになっている。チケット売場で購入できるチケットは、鑑賞日当日分(当日券の購入)のみと、今後公開の前売券が購入できる。また、他のTOHOシネマズ同様PCと携帯によるチケット販売「vit」及び会員システムの「シネマイレージ」にも対応する。
各館の概要
[編集]各館とも全スクリーンデジタル対応。
- 天神本館
スクリーン | 定員(座席数) | 車椅子スペース | 3D対応 |
---|---|---|---|
1 | 290 | 2 | ○ |
2 | 50 | 1 | |
3 | 239 | 2 | |
4 | 113 | 1 | |
5 | 222 | 2 | |
6 | 112 | 1 | ○ |
- 天神ソラリア館
スクリーン | 定員(座席数) | 車椅子スペース | 3D対応 |
---|---|---|---|
7 | 259 | 2 | ○ |
8 | 113 | 2 | |
9 | 61 | 1 |
関連項目
[編集]- 福岡県内にある東宝系のシネマコンプレックス(いずれもTOHOシネマズ直営)
- エリア・ドゥ - 天神東宝ビル建設前に同地にあった複合商業施設。
- ソラリアプラザ - 旧ソラリアシネマであり、現・天神ソラリア館が入っているビル。
脚注リンク
[編集]- ^ a b 『ソラリアプラザ7階に「TOHOシネマズ天神」が出店』(PDF)(プレスリリース)西日本鉄道、2011年12月1日 。2017年4月5日閲覧。
- ^ a b 『TOHOシネマズ 天神 一部閉館のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)TOHOシネマズ株式会社、2016年9月30日 。2016年10月3日閲覧。
- ^ a b c 『ビジネス・商業エリアの中心地・福岡天神「リッチモンドホテル福岡天神通り」を'19年春開業』(PDF)(プレスリリース)ロイヤルホールディングス、2017年2月28日 。2017年4月5日閲覧。
- ^ a b 『「三井ガーデンホテル福岡中洲」2020年7月1日(水)開業』(PDF)(プレスリリース)三井不動産ホテルマネジメント、2020年6月30日 。2022年4月21日閲覧。
- ^ “弧文書資料紹介ol.5 東中洲「寿座」上映 映画チラシ”. 福岡市総合図書館 (2019年5月5日). 2022年4月21日閲覧。
- ^ a b c d 『3/14 さよなら 福岡宝塚会館』(レポート)東宝九州興行株式会社、福岡県福岡市、1997年3月。「『宝塚会館』40年のご愛顧 誠にありがとうございました。」
- ^ “昭和30年代、映画全盛期の福岡市の映画館”. 福岡路上遺産. クラウドナイン (2014年4月9日). 2017年4月5日閲覧。
- ^ “福岡中洲大洋 戸田奈津子氏トークショー付き「アメリ」上映のお知らせ”. 午前十時の映画祭 (2017年3月15日). 2017年4月5日閲覧。
- ^ “福岡・中洲の大洋映画劇場、建物老朽化のため2024年3月末に取り壊し”. 映画ナタリー. ナターシャ (2023年9月1日). 2024年7月27日閲覧。
- ^ “「午前十時の映画祭14」開催中!”. kino cinema天神. 木下グループ (2024年4月14日). 2024年7月27日閲覧。
外部リンク
[編集]- TOHOシネマズ株式会社 - 運営会社
- TOHOシネマズ天神 - TOHOシネマズによる劇場案内(上映スケジュール 公式サイト)
- 東宝株式会社