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オーエス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オーエス株式会社
OS Company, Limited
本社(OSビル)
本社(OSビル)
種類 株式会社
市場情報
東証スタンダード 9637
2013年7月16日 - 2024年4月5日
[1]
大証2部(廃止) 9637
1949年5月 - 2013年7月12日
略称 OS
本社所在地 日本の旗 日本
530-0018
大阪府大阪市北区小松原町3番3号
OSビル12階[2]
設立 1946年12月16日
業種 サービス業
法人番号 2120001059617 ウィキデータを編集
事業内容 映画館・アミューズメント施設の経営及び運営、不動産業他
代表者 取締役社長 髙橋秀一郎
資本金 8億円
発行済株式総数 3,200千株[3]
売上高 単体65億14百万円
連結74億60百万円
経常利益 単体1億93百万円
連結2億66百万円
純利益 単体2億73百万円
連結3億24百万円
純資産 単体105億45百万円
連結110億24百万円
総資産 単体279億72百万円
連結288億2百万円
従業員数 単体43名(2023年1月31日現在)
決算期 1月31日
主要株主 阪急阪神ホールディングス
阪急阪神不動産
(2024年4月9日現在)
関係する人物 小林一三(創業者)
外部リンク http://www.osgroup.co.jp/
特記事項:経営指標等は2023年1月31日期
テンプレートを表示

オーエス株式会社: OS Company, Limited)は、映画館不動産事業などを経営している会社である。本社は大阪府大阪市北区阪急阪神ホールディングス子会社であり、阪急阪神東宝グループの一社。

映像機器メーカーの株式会社オーエスとの資本関係はない。

沿革

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  • 1946年昭和21年)12月16日 - オーエス映画劇場株式会社設立。
  • 1949年(昭和24年)5月 - オーエス映画劇場株式会社が梅田シネマ株式会社及び大成起業株式会社を合併。
  • 1949年(昭和24年)5月 - 大阪証券取引所2部上場。
  • 1951年(昭和26年)7月 - オーエス映画劇場株式会社が東洋映画株式会社を合併。
  • 1956年(昭和31年)5月 - オーエス映画劇場株式会社が第一映画劇場株式会社を合併。
  • 1956年(昭和31年)12月 - オーエス映画劇場株式会社が関西興行株式会社を合併。
  • 1969年(昭和44年)3月 - オーエス不動産株式会社設立。
  • 1974年(昭和49年)10月 - 梅田OSホテルを開業。
  • 1975年(昭和50年)8月 - オーエス映画劇場株式会社が商号をオーエス株式会社に変更。
  • 1991年平成3年)2月 - オーエス株式会社がオーエス不動産株式会社を合併。
  • 2013年(平成25年)7月16日 - 東京証券取引所と大阪証券取引所の現物株市場統合に伴い、東京証券取引所2部への上場となる。
  • 2016年(平成28年)1月6日 - 梅田OSホテルの建物を阪急電鉄に売却。ホテル事業から撤退。
  • 2024年令和6年)1月31日 - 阪急阪神ホールディングス株式公開買付けにより、持株比率を議決権所有割合ベースで73.07%とし、同社の子会社となる。東宝との資本関係が無くなる[4]
  • 2024年(令和6年)4月5日 - 東京証券取引所スタンダード市場上場廃止[1]
  • 2024年(令和6年)4月9日 - 株式併合により株主が阪急阪神ホールディングス及び阪急阪神不動産のみとなる[1]

社名の由来

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社名の由来に関しては以下の3通りの説が存在するものの、資料は残っていない[5]

  1. 綱引きの掛け声 "オーエス"
  2. "Osaka Screen"の頭文字
  3. 大阪の"O"と三宮の"S"

社内の口伝では1.が「最も有力」とされ、創業者である小林一三の発案により

労働争議が多発した時期、労使の対立というような闘争をやめて、労使の一致、即ち、働くものが資本に参加するという考えを掲げ、「少しでも余計に働こうとする社員、社員と共に働く取締役、およびそれを是認する株主」この3者が互いに綱引き(かけ声=オーエス)して、一体となった会社を目指した

ものと説明されている[6]

映画館

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株式の投資家情報サービスとして、株の投資量に応じた株主優待カード(2007年3月までは、月ごとの優待券)が株主に贈呈されている。下記の映画館で使用すると、無料でチケットを購入できる。また、東宝系の邦画作品に限りTOHOシネマズ梅田TOHOシネマズなんばでも使用可能。

OS劇場(大阪市)

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OS劇場』(オーエスげきじょう・OS Theater)は、大阪市北区梅田に所在していた映画館。

  • 1947年(昭和22年)7月31日、「OS映画劇場」として洋画ロードショー劇場を開場。
  • 1954年(昭和29年)、シネラマ上映館に改築し、数多くの大作や話題作を上映(当時の座席数は1,278席)。
  • 1991年(平成3年)2月11日、閉館。跡地は1993年(平成5年)7月に「OSビル」が建てられ、同社の核施設となる。
  • 旧OS劇場閉館後、現在のHEP FIVEに隣接している「ニューOS劇場」(1959年12月開業)を「OS劇場」に改称し、主にみゆき座系の作品を中心に上映。
  • 1997年(平成9年)4月、「OS劇場」(321席)と「OS劇場C.A.P.」(137席)の2館に分割。
  • 2005年(平成17年)12月、OS劇場C.A.Pを「OS名画座」に改称。
  • 2007年(平成19年)10月、TOHOシネマズに経営が譲られ、『TOHOシネマズ梅田アネックス』シアター9、シアター10となる。
スクリーン 座席数 車いす席 音響設備
シアター9(旧「OS劇場」) 267 2 5.1チャンネルデジタルサウンド
シアター10(旧「OS名画座」) 121 2

兵庫県内

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かつて存在していたオーエス直営の映画館

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※館名にOSと冠していた劇場も含む。

その他事業

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梅田OSホテル(ホテル事業)

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梅田OSホテル
ホテル概要
正式名称 梅田OSホテル
ホテルチェーン 阪急阪神第一ホテルグループ
運営 オーエス株式会社(2016年1月5日まで)→阪急阪神ホテルズ(2016年2月5日より)
所有者 土地・建物:オーエス株式会社(2016年1月5日まで)→土地:オーエス株式会社 建物:阪急電鉄(2016年1月6日より)
階数 地下1階 - 地上17階
部屋数 283室
開業 1974年10月
閉業 2021年12月30日
最寄駅 地下鉄谷町線東梅田駅(地下街直結)、JR大阪駅北新地駅阪急阪神大阪梅田駅地下鉄御堂筋線梅田駅地下鉄四つ橋線西梅田駅
最寄IC 阪神高速道路池田線梅田出入口
所在地 〒530-0057
大阪市北区曽根崎2丁目11番5号
公式サイト 公式サイト
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梅田OSホテル(うめだおーえすほてる)は、かつて大阪市北区曾根崎にあったホテルである。阪急阪神第一ホテルグループ加盟。主にビジネスユースを想定したホテルであった。

同ホテルが入居する梅田OSビルは地上17階・地下1階建てで、地階 - 2階が貸店舗、3階から上をホテルとして営業する(フロント・会議室、レストランサイゼリヤ梅田OSホテル店を3階に配置、4階以上を客室)。

地階は谷町線東梅田駅へ繋がる飲食店街となっている。1階には馬渕教育グループ教務開発本部(かつてはJTB東梅田支店が入居していた)、2階にはインターネットカフェ@WAN東梅田店が入居している[8]

なお、2016年1月6日をもって、オーエス運営としてのホテルの営業を終了した[9]。建物のみ阪急電鉄に無償譲渡し、内部改装の後、2016年2月5日からはホテル名称はそのまま阪急阪神ホテルズの直営ホテルとなった[10]。なお土地はオーエスが継続して保有し、阪急電鉄に賃貸する[11]

2021年12月30日の宿泊利用を以て営業を終了した[12][13]

不動産賃貸・分譲事業

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本社ビルや梅田OSビル(先述)などの賃貸および、近年では「プレージア(Preagia)」のブランドでマンションの開発も手掛けている。

飲食・アミューズメント事業

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EKIZO三宮にnamco三宮OS(バンダイナムコアミューズメントのフランチャイズ)とコウベビアハウゼ(ビアレストラン)、大阪駅前第3ビルプレンティ西神中央に長屋オムライス、阪神野田駅Osaka Metro 野田阪神駅近辺でわがまちサウナ 大阪野田を展開している。

かつては大阪のホワイティうめだや神戸・三宮などで「居酒屋おおえす」「串かつ おおえす」、長屋オムライス 大阪駅前第1ビル店などを展開していた。

株主優待カードについて

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2007年(平成19年)3月までは、株の投資量に応じた月単位の優待券が、半年ごとに1~5枚贈られていたが、株主からの意見により、4月からは下記の通りにシステムを変更した。

  • 本人用カードが1枚、ファミリーカードが、半年ごとに2枚発行される。
  • 1人1回につき10ポイントを基準とし、株の投資量に応じて140ポイント~560ポイントが与えられる。このポイントは、1度に複数の人数分を組み合わせても使用可能。ただし、月間の使用回数には制限がある。
  • シネモザイクでは、カードを提示するとポイントを使用せずに1000円に値引きとなる。
  • 株の投資量とは関係なく梅田OSホテルの宿泊割引券が5枚贈られる。ポイントカードを提示すると、割引券と同様のサービスを受けることができる。

脚注

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  1. ^ a b c 株式併合並びに単元株式数の定めの廃止及び定款の一部変更の承認決議に関するお知らせ』(プレスリリース)オーエス株式会社、2024年3月19日https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS00839/b42921f9/303a/4f95/815f/147f0a6ad108/140120240318555528.pdf2024年3月19日閲覧 
  2. ^ オーエス株式会社 本社オフィス移転のお知らせ』(プレスリリース)阪急阪神ホールディングス株式会社(PR TIMES)、2022年5月30日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001852.000005179.html2022年10月3日閲覧 
  3. ^ 2017年8月1日付で5株を1株に株式併合のため1,600万株から減少
  4. ^ 阪急阪神ホールディングス株式会社による当社株式に対する公開買付けの結果並びに親会社、その他の関係会社及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)オーエス株式会社、2024年1月25日https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS00839/37f215c4/03d4/408c/aaa3/e1fea0622d93/140120240124518876.pdf2024年1月31日閲覧 
  5. ^ @OS_Cinemasの2020-05-11のポスト
  6. ^ ossaiyoの2013-12-01のポスト - Facebook
  7. ^ OS株式会社 (2012年8月24日). “2013 年春、神戸ハーバーランドにシネマコンプレックスが誕生します!” (PDF). オーエス株式会社. 2017年6月30日閲覧。
  8. ^ このインターネットカフェでは、ホテル隣の日興ビル前から発車する近鉄バス高速バス利用者に対して100円で利用できるサービスを実施している。
  9. ^ ホテル事業の廃止に関するお知らせ(2015年9月14日)
  10. ^ 『梅田OSホテル』リニューアルオープン 阪急阪神ホテルズ運営にて2016年2月5日(金)より営業開始 - 阪急阪神ホテルズ 2015年11月12日
  11. ^ 【不動産】梅田OSビルと大阪日興ビルの一体開発検討を公表/梅田OSビル建物を阪急電鉄に売却/オーエス - 建設ニュース 2015年9月14日
  12. ^ “阪急阪神、6ホテルの営業終了へ 大阪新阪急ホテルなど”. 朝日新聞デジタル (株式会社朝日新聞社). (2021年3月31日). https://www.asahi.com/sp/articles/ASP306RLHP30PLFA008.html 2022年10月3日閲覧。 
  13. ^ 梅田OSホテル 営業終了のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)株式会社阪急阪神ホテルズ、2021年9月28日https://www.hankyu-hotel.com/-/media/topics/2021pdf/20210928UOS.pdf2022年10月3日閲覧 

外部リンク

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