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天草飛行場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
天草空港から転送)
天草飛行場
Amakusa Airfield
空港ターミナルビル(2023年)
地図
IATA: AXJ - ICAO: RJDA
概要
国・地域 日本の旗 日本
所在地 熊本県天草市五和町城河原1丁目2080
種類 その他
運営者 熊本県
運用時間 7:40 - 20:30
開港 2000年3月23日
拠点航空会社 天草エアライン
敷地面積 30.6 ha
標高 103 m (338 ft)
座標 北緯32度28分49秒 東経130度9分30秒 / 北緯32.48028度 東経130.15833度 / 32.48028; 130.15833座標: 北緯32度28分49秒 東経130度9分30秒 / 北緯32.48028度 東経130.15833度 / 32.48028; 130.15833
公式サイト 天草空港
地図
飛行場の位置
飛行場の位置
AXJ/RJDA
飛行場の位置
飛行場の位置
AXJ/RJDA
飛行場の位置
滑走路
方向 長さ×幅 (m) 表面
13/31 1,000×30 舗装
統計(2019年度)
旅客数 39,939人
貨物取扱量 0.0 t
発着回数 1,249
リスト
空港の一覧
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天草飛行場(あまくさひこうじょう、: Amakusa Airfield)は、熊本県天草市にある飛行場である。天草空港(あまくさくうこう)とも呼ばれる。

概要

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天草飛行場付近の空中写真。2016年撮影。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

天草地方の行政、商業、交通の中心地である旧本渡市の市街地より約6 kmの天草下島の北部に位置する高尾山山頂付近(旧天草郡五和町と旧本渡市の境)にあり、主に天草地方の空運を担っている。日本の空港は空港法において、それぞれの役割に応じ「拠点空港」「地方管理空港」などに分類されるが、当飛行場はそれらの分類に属さない「その他の空港」に区分されている。航空機安全運航支援センター が運用業務を受託する。

天草市に本社を置く地域コミューター航空会社天草エアラインが当飛行場をハブ空港としている。

年間利用客数は、国内39,939人(2019年度)[2]

13/31方向に1,000 mの滑走路を持つ。平行誘導路はない。着陸帯の幅は120 mであり、計器着陸に対応している。計器着陸装置 (ILS) は未設置である。滑走路は当初サーブ 340の就航を見込んで建設していたが、同機種が生産中止になって、就航予定機材がボンバルディアDHC-8に変更になり、滑走路により厚い舗装を行っている[3]

空港建設の構想時は、西武鉄道グループのレジャー施設を見込んで本田航空が参入する意向を示していた。しかしバブル崩壊でレジャー施設の建設がなくなり、本田航空もコミューター事業から撤退し、就航の見込みが立たなかった。結局、熊本県や天草地方の市町村によって第三セクターの天草エアラインが設立され、就航した[4]

沿革

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施設

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空港ターミナルビル

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空港ターミナルビルは滑走路の南東側にある。ボーディングブリッジは設置されておらず、旅客はタラップまたはエアステアより搭乗する。ターミナルビルに隣接するエプロンはコミューター機用2バースを設置している。貨物取扱及び給油設備は設置されていない。

熊本県天草空港管理事務所が運営・管理している。地上2階建てで内装は木材を多用している。空港の造成時に地中から発見された約200万年前の埋れ木がターミナルビル内に展示されている。

  • 1階
    • 案内所
    • 出発ロビー
    • 到着ロビー
    • 天草エアライン本社
    • バリアフリー対応型トイレ
    • 授乳室
    • 観光案内所
    • 売店
    • バス・タクシー乗り場
  • 2階
    • 見学・送迎デッキ
    • 管理事務所

その他

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滑走路の南側に公園があり、造成された小高い丘からは空港の構内とともに島原湾を望むことができる。

ギャラリー

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運航会社および就航路線

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アクセス

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本数・所要時間・運賃などの詳細は、該当項目や公式サイトを参照。

バス

事故

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2010年8月6日午前10時10分ごろ、滑走路わきの緑地帯に、航空自衛隊春日基地(春日ヘリコプター空輸隊:福岡県春日市)所属の大型ヘリコプターCH-47輸送機1機が緊急着陸した。機長の話によると、午前9時24分に福岡空港を離陸し鹿児島県下甑島レーダーサイトに向かっていたところ、午前9時55分ごろに機体後部の補助エンジンから煙が出て発火したため、緊急着陸したいと天草飛行場事務所に連絡した。出火した補助エンジンは、間もなく自然鎮火した。緊急着陸後、機体から炎は見えず、乗員5名が乗っていたが負傷者はなかった。この事故の影響で、天草飛行場は閉鎖され、天草エアラインの福岡空港発の便と熊本空港行きの便の計2便が欠航した。

脚注

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  1. ^ a b c d e 天草空港のご紹介”. 天草空港管理事務所. 熊本県土木部. 2021年10月12日閲覧。
  2. ^ a b 令和元年(平成31年)空港管理状況調書』(xlsx)(プレスリリース)国土交通省https://www.mlit.go.jp/common/001367623.xlsx2021年10月12日閲覧 
  3. ^ 黒木亮 (2017年1月22日). “島のエアライン/9”. 毎日新聞. オリジナルの2017年2月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170219022513/http://mainichi.jp/articles/20170116/org/00m/070/021000d 2021年10月12日閲覧。 
  4. ^ 黒木亮 (2016年11月25日). “島のエアライン/1”. 毎日新聞. オリジナルの2016年11月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161129163415/http://mainichi.jp/articles/20161125/org/00m/070/007000d 2021年10月12日閲覧。 
  5. ^ オリエンタルエアブリッジ、五島福江/天草間でチャーター便運航へ”. FlyTeam ニュース. 2013年2月5日閲覧。
  6. ^ “天草エア新機が就航 天草と福岡、熊本、大阪結ぶ”. 西日本新聞. (2016年2月20日). オリジナルの2016年2月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160220160842/http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/225801 
  7. ^ “新親子イルカは「音静か」 天草エアATR機就航”. 熊本日日新聞. (2016年2月20日). オリジナルの2016年2月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160221085108/http://kumanichi.com/news/local/main/20160220004.xhtml 2021年10月12日閲覧。 
  8. ^ 日本航空とのコードシェア運航開始について”. 天草エアライン (2015年2月3日). 2015年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月12日閲覧。

外部リンク

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