女神橋
女神橋 | |
---|---|
全面供用開始後の女神橋(2021年5月10日撮影) | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 神奈川県横浜市西区みなとみらい一丁目〜中区新港二丁目間 |
交差物件 | 大岡川 |
用途 | 歩道橋(人道橋) |
管理者 | 横浜市港湾局 |
設計者 | オリエンタルコンサルタンツ[1] |
施工者 |
東亜建設工業(橋台・基礎構造) JFEエンジニアリング(上部構造)[1] |
開通 |
2020年12月(階段利用のみ)[2] 全面開通:2021年3月[3] |
座標 | 北緯35度27分25.5秒 東経139度38分17.8秒 / 北緯35.457083度 東経139.638278度 |
構造諸元 | |
形式 | 単純鋼箱桁橋 |
材料 | 鋼材 |
全長 | 75m |
幅 | 6.8m |
桁下高 |
3.5m(改修前) 4.2m(改修後)[4] |
地図 | |
女神橋 | |
関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
女神橋(めがみばし)は、神奈川県横浜市西区みなとみらい一丁目と中区新港二丁目を結ぶ歩行者専用の橋(人道橋)。
概要
[編集]みなとみらい地区の横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜、18街区)付近とカップヌードルミュージアムパーク(新港10街区)の間の海沿いに架かり、100mほど上流の臨港幹線道路(国際大通り)の国際橋に代わって大岡川の最も下流の橋梁となる。本橋を介し、臨港パーク方面と横浜ハンマーヘッド・横浜赤レンガ倉庫方面を結ぶ歩行者動線が構築される。総工費は4億円で、国費と市債各1億7500万円、横浜市の一般財源5千万円が投じられる(後述の追加工事費含まず)[4]。
かさ上げ追加工事
[編集]2020年3月、横浜港運河パークを拠点とするシャイニークルーズの観光船が、潮位によっては女神橋下を航行できないことが判明。国際橋の橋桁に記載された「桁下3.5m」の表記に合わせて桁下高3.5mで発注されたが、国際橋の実際の桁下高は4.2mあり、女神橋の設計にあたって国際橋の実測は行われなかった[5][6]。横浜市港湾局では、橋桁を60cmジャッキアップ(かさ上げ)して、国際橋と同等の4.2mの桁下高を確保する追加工事を行うと決めた[1][4](追加工事費は約7千万円[7])。
当初は同年7月末の開通を予定していた[4]が、これにより大幅に遅れることとなり同年10月の工事再開後[8]、階段利用限定で同年12月28日に先行開通となった[2]。なお、スロープ部分も造り直すことになったが、2021年3月31日にこの部分も含めて供用開始(全面開通)された[3][9]。
-
かさ上げ工事中(2020年9月4日撮影)
-
かさ上げ竣工後、施工箇所をズーム(2021年5月10日撮影)
-
女神橋を手前の国際橋より撮影(2021年5月10日撮影)
-
女神橋全景、左手前がスロープ部分(2021年5月10日撮影)
-
新港側のスロープ入口(2021年5月10日撮影)
-
女神橋の下部通路、両岸とも通り抜けできる(2021年5月10日撮影)
橋梁名
[編集]建設時の仮称は「みなとみらい歩行者デッキ」であったが[10]、橋梁名の一般公募が行われ、市内港北区在住の女性による案「女神橋」が採用された。隣接するヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルの上部にブロンズの女神像「みちびき」が設置されていること[9]、女神像は国際平和のシンボルであることから、横浜の発展やここに集う人々の幸福、世界平和の願いが込められている[11]。
-
ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルと女神橋、同ホテル最頂部付近に女神像があり、眼下に女神橋が架かる(2021年5月10日撮影)
脚注
[編集]- ^ a b c “橋が低すぎて観光船くぐれない、60cmジャッキアップ”. 日経xTECH (2020年4月3日). 2020年4月10日閲覧。
- ^ a b “低すぎた「女神橋」、ひっそりと一部開通 全面は来年2月”. 神奈川新聞 カナロコ. (2020年12月28日) 2020年12月29日閲覧。
- ^ a b 『みなとみらい21地区の快適な歩行者ネットワークの形成に向け、 女神橋を全面供用し、新港サークルウォークをリニューアルします!』(PDF)(プレスリリース)横浜市港湾局、2021年3月30日 。2021年3月31日閲覧。
- ^ a b c d “船が通れぬ低い橋、かさ上げへ 横浜市が追加発注”. 神奈川新聞 カナロコ. (2020年4月1日) 2020年4月10日閲覧。
- ^ “新設デッキ低すぎた? MM21地区、観光船くぐれず混乱”. 神奈川新聞 カナロコ. (2020年3月24日) 2020年4月10日閲覧。
- ^ “「桁下空間を確保」と明記も・・・「船舶運航に支障」と市”. 神奈川新聞 カナロコ. (2020年3月31日) 2020年6月25日閲覧。
- ^ “みなとみらい「女神橋」全面開通 観光船通れず追加工事”. 神奈川新聞 カナロコ. (2021年4月3日) 2021年4月3日閲覧。
- ^ “低すぎた「女神橋」工事再開 みなとみらい、12月供用へ”. 神奈川新聞 カナロコ. (2020年10月6日) 2020年10月16日閲覧。
- ^ a b “「女神橋」の全面供用開始 みなとみらい21地区と新港地区を接続”. ヨコハマ経済新聞. (2021年3月31日) 2021年4月1日閲覧。
- ^ 『みなとみらい21地区の新たな歩行者デッキ2橋の名称を募集します』(PDF)(プレスリリース)横浜市港湾局、2019年9月20日 。2020年4月10日閲覧。
- ^ 『みなとみらい21地区の新たな歩行者デッキ2橋の名称が決定』(PDF)(プレスリリース)横浜市港湾局、2020年1月27日 。2020年4月10日閲覧。