安中村 (長崎県)
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あんなかむら 安中村 | |
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廃止日 | 1940年4月1日 |
廃止理由 |
新設合併・市制施行 島原町、杉谷村、安中村 → 島原市 |
現在の自治体 | 島原市 |
廃止時点のデータ | |
国 | 日本 |
地方 | 九州地方 |
都道府県 | 長崎県 |
郡 | 南高来郡 |
市町村コード | なし(導入前に廃止) |
総人口 |
4,528人 (国勢調査、1935年) |
隣接自治体 | 南高来郡島原町、小浜町、杉谷村、深江村 |
安中村役場 | |
所在地 | 長崎県南高来郡安中村大字中木場乙 |
座標 | 北緯32度45分15秒 東経130度21分47秒 / 北緯32.75422度 東経130.36292度座標: 北緯32度45分15秒 東経130度21分47秒 / 北緯32.75422度 東経130.36292度 |
ウィキプロジェクト |
安中村(あんなかむら)は、長崎県の島原半島にあった村。南高来郡に属した。1940年(昭和15年)に北隣[1]の島原町および杉谷村と合併し市制施行。島原市となった。
現在の島原市の南部にあたる。
地理
[編集]島原半島の東部に位置する。
- 山:前山(眉山)、樅山(もみやま)、岩上山、稲生山、黒仁田山、間能地山
- 島嶼:杵島、義佐島、三方島、皆島、嘉吉島、長島、晝飯(ひるめし)島、北回島、南回島、竜宮島
- 渓谷:赤松谷
- 河川:安徳川原(水無川)、新川原、鮎川、太郎衛川
- 溜池:稲荷山池
沿革
[編集]- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により、安徳村と中木場村が合併し南高来郡安中村が発足。
- 1922年(大正11年)4月22日 - 口之津鉄道が開通し、当村域に安中村駅が設置される。
- 1940年(昭和15年)4月1日 - 島原町、杉谷村と合併し市制施行。島原市が発足し、安中村は自治体として消滅。
地名
[編集]安中村では大字を冠称した名を行政区域とする地域と、大字のみを行政区域とする地域が混在する。
- 大字中木場
- 甲 / 川原平名[3]
- 乙 / 中村名
- 丙 / 下村名
- 大字安徳
- 丁 / (名なし)[4]
交通
[編集]鉄道
[編集]口之津鉄道
- (島原町) - 安中村駅 - (深江村)
口之津鉄道は1943年に島原鉄道に合併し島原鉄道線の一部となった。以降、旧村域には秩父が浦駅が設置され、安中村駅は安徳駅に改称した。なお、旧村域を含む「南目線」と通称された路線は島原外港駅(現・島原港駅)を除き2008年に廃止された。
名所・旧跡
[編集]- 南上木場遺跡
- 眉石園窯(旧島原藩御用窯元)
安中村出身の著名人
[編集]参考文献
[編集]- 角川日本地名大辞典 42 長崎県
- 長崎県南高来郡町村要覧.下編「安中村」 (1893年) 国立国会図書館デジタルコレクション
脚注
[編集]- ^ 市町村変遷パラパラ地図 完全版 長崎県 1940年2月11日
- ^ 現在の島原市安中地域は名を廃止し町名設置を実施しているが、住所および登記簿上の地番の先頭には十干が付与されており、当時の地名の名残がうかがえる。
- ^ 当地は現在の島原市北上木場町および南上木場町の各一部にあたり、畑地が広がる地域であったが、後に発生する雲仙普賢岳噴火災害に伴う火砕流や土石流等の被害により、土地の様相は大きく様変わりする事となる。
※川原平名付近の参考写真:USA-M183-3 1947年3月29日 米軍撮影の空中写真(国土地理院地図・空中写真閲覧サービス) - ^ 但し『長崎県南高来郡町村要覧.下編』のうち安中村の頁では、村内の名数として4名が記載され、その中のひとつに安徳名が記載されている。