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対自核

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『対自核』
ユーライア・ヒープスタジオ・アルバム
リリース
録音 1971年7月 ロンドン ランズダウン・スタジオ[2]
ジャンル ハードロックヘヴィメタルプログレッシブ・ロック
時間
レーベル イギリスの旗ブロンズ・レコード
アメリカ合衆国の旗マーキュリー・レコード
プロデュース ジェリー・ブロン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 5位(日本[1]
  • 14位(ノルウェー[3]
  • 39位(イギリス[4]
  • 93位(アメリカ[5]
  • ユーライア・ヒープ アルバム 年表
    ソールズベリー
    (1971年)
    対自核
    (1971年)
    悪魔と魔法使い
    (1972年)
    テンプレートを表示

    対自核』(原題:Look at Yourself)は、イギリスバンドユーライア・ヒープ1971年に発表した3作目のスタジオ・アルバム

    背景

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    前作『ソールズベリー』(1971年)制作後、ドラマーのキース・ベイカーがバンドを脱退し[6]、バンド初のアメリカ・ツアーには後任のイアン・クラーク(元クレシダ)が参加した[7]。そして、バンドは1971年の夏に本作をレコーディングし、プロデューサーのジェリー・ブロンは本作に関して「バンドが真の意味で強固な音楽的方向性を見出した時だった」と振り返っている[7]

    タイトル曲のエンディングでは、オシビサのメンバーのうち3人がパーカッションでゲスト参加した[8]。10分に及ぶ「七月の朝」は、バンドが当時温めていたCマイナーのメロディのアイディア3つを、1曲にまとめて作られた[9]

    本作を最後にオリジナル・ベーシストのポール・ニュートンがバンドを離れ[7]、続いてイアン・クラークも脱退した[10]

    反響

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    イギリスでは1971年11月13日付の全英アルバムチャートで39位となり、バンド初の全英チャート入りを果たした[4]。日本初回盤LP (YS-2649)は1972年3月10日に発売され、オリコンLPチャートでは19週トップ100入りして、最高5位を記録する大ヒットとなった[1]

    評価

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    本作のリリース当時、『レコード・ミラー』誌では「各メンバーの演奏は美しいが、誰一人としてやり過ぎてはおらず、その結果、ハーモニー・ロック界で最上のアルバムの一つとなった」と評された[11]。また、Donald A. Guariscoはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「ユーライア・ヒープのアルバムの中でも、特に良質かつ一貫性のある作品の一つであり、1970年代のヘヴィメタルの中でも最高の瞬間である」と評している[12]

    Eduardo Rivadaviaは、Ultimate Classic Rockの企画「ユーライア・ヒープの楽曲トップ10」において、「七月の朝」を9位、「瞳に光る涙」を7位、「対自核」を1位に挙げている[13]

    収録曲

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    特記なき楽曲はケン・ヘンズレー作。

    1. 対自核 - "Look at Yourself" - 5:11
    2. 自由への道 - "I Wanna Be Free" - 4:01
    3. 七月の朝 - "July Morning" (David Byron, Ken Hensley) - 10:32
    4. 瞳に光る涙 - "Tears in My Eyes" - 5:01
    5. 悲嘆のかげり - "Shadows of Grief" (D. Byron, K. Hensley) - 8:39
    6. 当為 - "What Should Be Done" - 4:13
    7. ラヴ・マシーン - "Love Machine" (D. Byron, K. Hensley, Mick Box) - 3:42

    1996年リマスターCDボーナス・トラック

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    1. "Look at Yourself (single edit)"
    2. "What's Within My Heart"

    2003年リマスターCDボーナス・トラック

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    1. ホワッツ・ウィズン・マイ・ハート - "What's Within My Heart" - 5:24
    2. ホワイ(アウトテイク) - "Why (Look At Yourself Out-Take)" (D. Byron, K. Hensley, M. Box, Paul Newton) - 11:18
    3. 対自核(オルタネイト・シングル・ヴァージョン) - "Look at Yourself (Alternative Single Version)" - 3:19
    4. 瞳に光る涙(未発表エクステンデッド・ヴァージョン) - "Tears in My Eyes (Extended Version, Previously Unreleased)" - 5:38
    5. 当為(アウトテイク・オリジナル・スタジオ・ヴァージョン) - "What Should Be Done (Out-Take, Original Studio Version)" - 4:26
    6. 対自核(未発表BBCセッション) - "Look at Yourself (BBC Session, Previously Unreleased)" - 4:32
    7. 当為(未発表BBCセッション) - "What Should Be Done (BBC Session, Previously Unreleased)" - 3:26

    カヴァー

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    参加ミュージシャン

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    アディショナル・ミュージシャン

    脚注・出典

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    1. ^ a b c 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.308
    2. ^ 2003年リマスターCD (CMRCD671)英文ブックレット内クレジット
    3. ^ norwegiancharts.com - Uriah Heep - Look At Yourself
    4. ^ a b URIAH HEEP | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
    5. ^ Uriah Heep Chart History - The Billboard 200”. Billboard. 2022年2月22日閲覧。
    6. ^ Uriah Heep the Story February 1970 - October 1970”. Uriah Heep Official Website. 2018年1月21日閲覧。
    7. ^ a b c Uriah Heep the Story October 1970 - November 1971”. Uriah Heep Official Website. 2018年1月21日閲覧。
    8. ^ オリジナルLP (ILPS-9169)スリーヴ・ノート参照。2003年リマスターCD (CMRCD671)ライナーノーツにも転載されている。
    9. ^ July Morning by Uriah Heep”. Songfacts. 2018年1月21日閲覧。
    10. ^ Uriah Heep the Story February 1972 - February 1975”. Uriah Heep Official Website. 2018年1月21日閲覧。
    11. ^ 2003年リマスターCD (CMRCD671)ライナーノーツ(Dave Ling)
    12. ^ Guarisco, Donald A. “Look at Yourself - Uriah Heep”. AllMusic. 2018年1月21日閲覧。
    13. ^ Rivadavia, Eduardo. “Top 10 Uriah Heep Songs”. Ultimate Classic Rock. Loudwire Network. 2018年1月21日閲覧。
    14. ^ Rivadavia, Eduardo. “Heading for Tomorrow - Gamma Ray”. AllMusic. 2018年1月21日閲覧。
    15. ^ Axel Rudi Pell - The Masquerade Ball (CD, Album) at Discogs