小倉多加志
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小倉 多加志(おぐら たかし、1911年 - 1991年)は、日本のイギリス文学者、翻訳家、実践女子大学名誉教授。 本名・小倉皐(読みは同じ)。1934年京都帝国大学文学部英文科卒。戦後、定年退職まで実践女子大教授を務め、オスカー・ワイルドを専攻とする研究活動をする傍ら、対訳の英語教科書の執筆のほかに、推理小説などの数多くの文芸作品を翻訳した。 日本バートランド・ラッセル協会設立発起人の一人。
著書
[編集]翻訳
[編集]- 『ギャスケル短篇集』(小倉皐名義、南雲堂) 1952
- 『イギリス世紀末文学 1890年代』(ホルブルック・ジャクスン、千城書店) 1955
- 『乾草の中の恋』(D・H・ローレンス、日本服飾新聞社出版局) 1956
- 『消えた街燈』(ビヴァリイ・ニコルズ、早川書房、世界探偵小説全集) 1958
- 『ヴェルフラージュ殺人事件』(ロイ・ヴィカーズ、早川書房、世界探偵小説全集) 1958
- 『破船』(ヒューバート・クラッカンソープ、白帝社) 1960
- 『聖者・水夫・悪い仲間・にれの木』(V・S・プリッチェット,アンガス・ウィルソン、坂本和男,来住正三共訳、南雲堂、双書20世紀の珠玉) 1960
- 『どこからでも十マイル 他』(P・H・ニュービー、南雲堂、双書・20世紀の珠玉) 1960
- 『迷宮課事件簿 迷宮課シリーズ1』(ロイ・ヴィカーズ、村上啓夫,吉田誠一共訳、早川書房) 1962
- 『アーサー王宮廷のヤンキー』(マーク・トゥウェイン、早川書房) 1963、のち文庫
- 『殺人の色彩』(ジュリアン・シモンズ、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1963
- 『生活の知恵』(A.モーロア、南雲堂、南雲堂版現代の教養) 1964
- 『罠』(アンドリュウ・ガーヴ、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1964
- 『囚人の友』(アンドリュウ・ガーヴ、早川書房) 1964
- 『失踪者』(ヒラリイ・ウォー、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1965
- 『ダイヤモンドの味』(ノエル・クラッド、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1965
- 『暗い燈台』(アンドリュウ・ガーヴ、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1965
- 『アイ・スパイ』(ジョン・タイガー、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1966
- 『標的ナンバー10』(ロバート・シェクリイ、早川書房) 1967
- 『精神寄生体』(コリン・ウィルソン、早川書房) 1969、のち学研M文庫
- 『疾風の年齢』(キャメロン・ホーリイ、早川書房、ハヤカワ・ノヴェルズ) 1970
- 『叔母との旅』(グレアム・グリーン、早川書房) 1970
- 『大学二年生』(バリー・スパックス、早川書房、ハヤカワ・ノヴェルズ) 1970
- 『デラニーの悪霊』(ラモナ・スチュアート、早川書房、ハヤカワ・ノヴェルズ) 1971
- 『神々の糧』(H・G・ウエルズ、早川書房) 1972、のち文庫
- 『山荘綺談』(シャーリイ・ジャクスン、早川文庫) 1972
- 『怪談・奇談』(L・ハーン、潮文庫) 1972
- 『グリーン・マン』(キングズリィ・エイミス、早川書房、ハヤカワ・ノヴェルズ) 1974
- 『大地震』(ジョージ・ホックス、早川書房) 1974
- 『課外教授』(フランシス・ポリーニ、早川書房、ハヤカワ・ノヴェルズ) 1974
- 『ブラジルから来た少年』(アイラ・レヴィン、早川書房) 1976、のち文庫
- 『風とライオン』(ジョン・ミリアス、早川書房、Hayakawa books) 1976
- 『家』(ロバート・マラスコ、早川書房) 1977、のち文庫
- 『リーインカーネーション』(マックス・エールリッヒ、早川書房) 1977
- 『リヴァーサイドの殺人』(キングズリイ・エイミス、早川書房) 1977
- 『侵略の惑星』(アラン・ディーン・フォスター、サンリオ) 1978.7
- 『透きとおった部屋』(フェリース・ピカーノ、早川文庫) 1979
- 『アイランド』(ピーター・ベンチリー、早川書房、Hayakawa novels) 1979.12
- 『ドラキュラのライヴァルたち』(マイケル・パリー編、早川文庫) 1980
- 『ポケット英語で怪奇小説を読もう』(編訳、南雲堂、英語文庫) 1982.3
- 『ファー・コール』(ゴードン・R・ディクスン、早川書房、海外SFノヴェルズ) 1982.6
- 『雪原の炎』(アリステア・マクリーン、早川書房) 1983、のち文庫
- 『レッド・ドラゴン』(トマス・ハリス、早川書房) 1985、のち文庫
- 『海ふかく』(ウィリアム・ホープ・ホジスン、国書刊行会、アーカム・ハウス叢書) 1986.8
- 『呪われし地』(クラーク・アシュトン・スミス、国書刊行会、アーカム・ハウス叢書) 1986.4
- 『母親を喰った人形』(ラムジー・キャンベル、早川文庫) 1987
- 『アルバート公売ります』(マイクル・バタワース、早川文庫) 1988
- 『総統の頭蓋骨』(マイクル・F・アンダースン、早川文庫) 1988
- 『11の物語』(パトリシア・ハイスミス、早川文庫) 1990
- 『デーモン・ナイト』(J・マイケル・ストラジンスキー、早川文庫) 1990
- 『魔の淵』(ヘイク・タルボット、早川書房、ハヤカワ・ミステリ) 2001.4
ジョン・ディクスン・カー / カーター・ディクスン
[編集]- 『時計の中の骸骨』(カーター・ディクスン、早川書房) 1957、のち文庫
- 『別れた妻たち』(カーター・ディクスン、早川書房、世界探偵小説全集) 1957、のち文庫『青ひげの花嫁』
- 『貴婦人として死す』(カーター・ディクスン、早川書房) 1959、のち文庫
- 『引き潮の魔女』(ジョン・ディクスン・カー、早川書房) 1963、のち文庫
- 『火刑法廷』(ジョン・ディクスン・カー、早川文庫) 1976
アガサ・クリスティー
[編集]- 『ポアロ登場 エルキュール・ポアロ事件簿』(アガサ・クリスティー、早川書房) 1959、のち文庫
- 『死人の鏡』(アガサ・クリスティー、早川書房) 1960、のち文庫
- 『死の猟犬』(アガサ・クリスティー、早川書房) 1971、のち文庫
- 『愛の探偵たち』(アガサ・クリスティー、早川文庫) 1980
ニコラス・ブレイク
[編集]- 『血ぬられた報酬』(ニコラス・ブレイク、早川書房) 1960、のち文庫
- 『旅人の首』(ニコラス・ブレイク、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1960
- 『証拠の問題』(ニコラス・ブレイク、早川書房) 1962
- 『死のジョーカー』(ニコラス・ブレイク、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1964
- 『悪の断面』(ニコラス・ブレイク、早川書房) 1965、のち文庫
- 『秘められた傷』(ニコラス・ブレイク、早川書房、ハヤカワ・ミステリ) 1971
「ナポレオン・ソロ」シリーズ
[編集]- 『にせ札偽造団 ナポレオン・ソロ4』(ジョン・オーラム、早川書房) 1966
- 『放射能キャラバン追跡 ナポレオン・ソロ7』(ピーター・レスリー、早川書房) 1966
- 『恐怖の巨人衛星 ナポレオン・ソロ9』(デイヴィッド・マクダニエル、早川書房) 1967
- 『世界木枯し作戦 ナポレオン・ソロ11』(J・ハンター・ホーリー 、早川書房) 1967
- 『消えた怪飛行船 ナポレオン・ソロ12』(トーマス・ストラットン、早川書房) 1967
- 『犯罪王レインボー ナポレオン・ソロ14』(ディヴィッド・マクダニエル、早川書房) 1968
- 『スラッシュ株式会社 ナポレオン・ソロ15』(フレドリック・デイヴィス、早川書房) 1968
「猿の惑星」シリーズ
[編集]- 『猿の惑星』(ピエール・ブール、早川書房、ハヤカワ・ノヴェルズ) 1968
- 『続・猿の惑星』(マイクル・アヴァロン、早川書房、ハヤカワ・ノヴェルズ) 1970
- 『最後の猿の惑星』(デヴィッド・ジェロルド、早川書房、ハヤカワ・ノヴェルズ) 1973
- 『新・猿の惑星』(ジェリイ・パーネル、早川文庫) 1974
- 『猿の惑星 / 明日への脱出』(ジョージ・A・エフィンガー、早川文庫) 1975
- 『猿の惑星 / 逃亡者人間』(ジョージ・A・エフィンガー、早川文庫) 1975
- 『猿の惑星 / 決死の逃亡』(ジョージ・A・エフィンガー、早川文庫) 1975
「ドーヴァー警部」シリーズ
[編集]- 『誤算 ドーヴァー3』(ジョイス・ポーター、早川書房) 1965、のちハヤカワミステリ文庫 1980
- 『切断 ドーヴァー4』(ジョイス・ポーター、早川書房、) 1969、のち文庫
- 『人質 ドーヴァー8』(ジョイス・ポーター、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1978.4
- 『楽勝 ドーヴァー9』(ジョイス・ポーター、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1979.9、ハヤカワ・ミステリ 1989.5
- 『昇進 ドーヴァー10』(ジョイス・ポーター、早川書房) 1981