小林章夫
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小林 章夫(こばやし あきお、1949年12月29日 - 2021年8月5日)は、日本の英文学者、英国文化研究家、上智大学名誉教授。
人物・経歴
[編集]東京都生まれ[1]。上智大学文学部英文学科卒業。1975年、上智大学大学院文学研究科修士課程修了。同博士課程中退。同年、同志社女子大学研究助手。1979年、専任講師。1982年に助教授。1985年、ヨゼフ・ロゲンドルフ賞受賞。1988年に教授。1995年、上智大学文学部英文学科教授。1999年、「憂鬱な詩人-アレグザンダー・ポープの政治諷刺」で上智大学文学博士。2016年に名誉教授、帝京大学外国語学部長・教授。2020年に定年退職。
著書
[編集]- 『コーヒー・ハウス 都市の生活史-18世紀ロンドン』駸々堂出版 1984、講談社学術文庫 2000
- 「ロンドンのコーヒー・ハウス」PHP文庫 1994
- 『クラブ 18世紀イギリスー政治の裏面史』駸々堂出版 1985
- 『ロンドン・フェア 18世紀英国風俗事情』駸々堂出版 1986
- 『チャップ・ブック 近代イギリスの大衆文化』駸々堂出版 1988 「チャップ・ブックの世界」講談社学術文庫 2007
- 『地上楽園バース[要曖昧さ回避] リゾート都市の誕生』岩波書店 1989
- 『パトロン イギリス文化を支えた人々』同志社大学出版部 1990
- 『イギリス紳士のユーモア』講談社現代新書 1990、講談社学術文庫 2003
- 『イギリス貴族』講談社現代新書 1991、講談社学術文庫 2022
- 『ロンドンA to Z』丸善ライブラリー 1991
- 『愛すべきイギリス小説』丸善ライブラリー 1992
- 『パブ・大英帝国の社交場』講談社現代新書 1992
- 『ブックエンド イギリス史の散歩道』研究社出版 1992
- 『イギリスの味わい方』総合法令 1994
- 『大英帝国のパトロンたち』講談社選書メチエ 1994
- 『イギリスを見に行こう 僕なりの英国観 Eccentric journey』同文書院 1994
- 『イギリス精神 「紳士の国」のダンディズム』PHP研究所 1994
- 『賭けとイギリス人』ちくま新書 1995
- 『イギリス王室物語』講談社現代新書 1996
- 『イギリス流「社交」の楽しみ』PHP研究所 1996
- 『田園とイギリス人 神が創りし天地で』日本放送出版協会・NHKブックス 1997
- 『図説ロンドン都市物語 パブとコーヒーハウス』河出書房新社 1998
- 『物語イギリス人』文春新書 1998
- 『漱石の「不愉快」 英文学研究と文明開化』PHP新書 1998
- 『イギリス名宰相物語』講談社現代新書 1999
- 『ロンドン・シティ物語 イギリスを動かした小空間』東洋経済新報社 2000
- 『英文読解力をつける』ベレ出版 2000
- 『スコットランドの聖なる石 ひとつの国が消えたとき』日本放送出版協会・NHKブックス 2001
- 『イギリス英語の裏表』ちくま新書 2001
- 『うろたえるな! 英国に学ぶ人間形成学』グラフ社 2001
- 『イギリス人は何にでも賭ける そのチャレンジング・スピリットの由来』亜紀書房 2004
- 『東は東、西は西 イギリスの田舎町からみたグローバリズム』日本放送出版協会・NHKブックス 2005
- 『カミラと英国王室』グラフ社 2005
- 『召使いたちの大英帝国』洋泉社新書y 2005
- 『教育とは-イギリスの学校からまなぶ』NTT出版 2005
- 『20世紀イギリス小説 その豊かさを探る』日本放送出版協会 (NHKシリーズ) 2007
- 『イギリスの詩を読んでみよう ナーサリー・ライム、シェイクスピアからワーズワース、そしてエミリー・ブロンテまで』日本放送出版協会 2007
- 『おどる民だます国 英国南海泡沫事件顛末記』千倉書房, 2008.12.
- 『エロティックな大英帝国 紳士アシュビーの秘密の生涯』平凡社新書 2010.6
- 『女王、エリザベスの治世』角川ワンテーマ21新書 2012
共編著
[編集]- 『図説 英国庭園物語』河出書房新社 1998 (ふくろうの本)
- 『イギリス英会話を愉しく学ぶ イギリスがわかる30のダイアローグと簡潔な重要表現』ドミニク・チータム共著 ベレ出版 2001
- 『イギリス英語を愉しく聞く』ドミニク・チータム ベレ出版 2002
- 『イギリス英語日常会話表現集』ドミニク・チータム ベレ出版 2003
- 『イングリッシュ・ジョークを愉しむ 英米人のユーモアがわかると英語がもっと愉しめる ジョークを味わう英文エッセー12編』ドミニク・チータム ベレ出版 2005
- 『翻訳を学ぶ人のために』安西徹雄・井上健共編 世界思想社 2005
- 『本を生きる』(編)上智大学出版、2008
- 『21世紀イギリス文化を知る事典』出口保夫・齊藤貴子共編 東京書籍 2009.4.
- 『シェイクスピア・ハンドブック』河合祥一郎共編 三省堂 2010.7.
- 『諷刺画で読む十八世紀イギリス ホガースとその時代』齊藤貴子共著 朝日選書 2011.12.
- 『わが母校上智大学 = Alma Mater:Sophia University :上智大学創立100周年記念事業』編 Sophia University Press上智大学出版, 2013.11
翻訳
[編集]- R.C.ゼーナー『科学主義と宗教経験』ぺりかん社 1976
- ジョン・M.カーター、ジョアン・フィーニー『新しい企業家たちの時代 ニュー・アメリカン・ドリームに学ぶ成功の秘訣』日本実業出版社 1986
- W.D.コプリン『説得の方法 「パワー説得法」であなたの望みどおりに会社・人・部門が動く』竹内利夫共訳、日本実業出版社 1987
- フランク・レンウィック・オブ・レイヴンストーン『とびきり哀しいスコットランド史』筑摩書房 1994、ちくま文庫 1998
- フロレンス・ナイチンゲール『看護覚え書き 何が看護であり、何が看護でないか』竹内喜共訳、うぶすな書院 1995
- ミッキー・フランシス、ピーター・ウォルシュ『フーリガン 最悪の自叙伝』飛鳥新社 2001
- ジェレミー・パクスマン『前代未聞のイングランド 英国内の風変わりな人々』筑摩書房 2001
- テリー・イーグルトン『とびきり可笑しなアイルランド百科』筑摩書房 2002
- ドミニク・チータム『「くまのプーさん」を英語で読み直す』NHKブックス 2003
- ドミニク・チータム『リチューニング英語習得法』ちくま新書 2004
- テリー・イーグルトン『アフター・セオリー ポスト・モダニズムを超えて』筑摩書房 2005
- ドミニク・チータム『成長するハリー・ポッター 日本語ではわからない秘密』洋泉社 2005
- カール・ベッカー『一八世紀哲学者の楽園』上智大学出版 2006
- ヒュー・ジョンソン『ワイン物語 芳醇な味と香りの世界史』平凡社ライブラリー 2008
- ハロルド・ジェイムズ『アメリカ〈帝国〉の苦境 国際秩序のルールをどう創るのか』人文書館 2009.3
- サミュエル・ジョンソン『イギリス詩人伝』筑摩書房 2009.11。訳者代表
- メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』光文社古典新訳文庫 2010.10
- ジョン・クリーランド『ファニー・ヒル-快楽の女の回想』平凡社ライブラリー 2012.1
- イーヴリン・ウォー『ご遺体』光文社古典新訳文庫 2013.3
- 『エロティカ・アンソロジー』編訳 研究社 英国十八世紀文学叢書 2013.3
監修
[編集]- 女王ヴィクトリア 愛に生きる ※NHK放送版
出演番組
[編集]脚注
[編集]- ^ 『パブ・大英帝国の社交場』講談社現代新書(1992年)ISBN 4-06-149118-0 巻末略歴より
- ^ “小林章夫氏が死去 上智大名誉教授”. 日本経済新聞社. (2021年8月10日) 2021年8月10日閲覧。