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小池卯一郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

小池 卯一郎(こいけ ういちろう、1891年明治24年)3月[1] - 1972年昭和47年)4月2日[2])は、日本の実業家。官選和歌山県知事

経歴

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福井県大野郡大野町(現大野市)出身。小池末五郎の長男として生まれる。実家の小池家は代々機業を営み、父の代に葉煙草製造を業としていた[3]神戸高等商業学校を経て[3]1914年東京高等商業学校(現一橋大学)専攻科を卒業。同年11月、文官高等試験行政科試験に合格[4]大阪商船に入社した[1]。以後、神戸支店南洋課長、本店船客課長、秘書役などを務め、1922年に退職[2]

以後、中橋徳五郎の秘書となり、1927年4月、中橋が田中義一内閣商工大臣に就任すると、その秘書官を務めた。1929年7月に退官し、同年11月、宇治川電気 (株) に入社[2][3]。調査課長、庶務課長、営業課長、営業部長、支配人、取締役常務を歴任[1]1939年、宇治川電化学工業 (株) 社長、日本電気自動車製造 (株) 社長を兼務[2]1941年日本発送電 (株) に転じ勤労部長に就任。大日本産業報国会理事、同中央勤労協議会常任委員も務めた。1945年6月、北支那開発 (株) 理事に就任し、終戦後に同社の解散により退職[2]

1945年10月、政府からの要請で和歌山県知事に就任[1][2]1946年1月、知事を休職[5]。同年8月28日、公職追放となり退官した[6]

その後、沖縄米軍司令部の要請で高等弁務官顧問を務めた[2]

脚注

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  1. ^ a b c d 『新編日本の歴代知事』748頁。
  2. ^ a b c d e f g 『和歌山県史 人物』179頁。
  3. ^ a b c 『人事興信録』第13版 上、コ1頁。
  4. ^ 『日本官僚制総合事典:1868 - 2000』209頁。
  5. ^ 『官報』第5711号、昭和21年1月29日。
  6. ^ 『官報』第5893号、昭和21年9月4日。

参考文献

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  • 歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
  • 秦郁彦編『日本官僚制総合事典:1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。
  • 和歌山県史編さん委員会編『和歌山県史 人物』和歌山県、1989年。
  • 人事興信所編『人事興信録』第13版 上、1941年。