山田 (上田市)
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山田 | |
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山田池(塩田平のため池群) | |
北緯36度20分49.531秒 東経138度10分02.092秒 / 北緯36.34709194度 東経138.16724778度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 長野県 |
市町村 | 上田市 |
地域 | 上田地域 |
人口 | |
• 合計 | 224人 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
386-1432[2] |
市外局番 | 0268 (上田MA)[3] |
ナンバープレート | 長野 |
地理
[編集]上田電鉄別所線・舞田駅および八木沢駅の南に位置する[4]。北は八木沢、東は手塚、南は野倉、西は別所温泉に接する。女神岳の北東麓、丘陵地帯の傾斜地などに農村を形成する[5][6]。
湯川の支流である追開沢川(おかいざわがわ)は、当町の大上手を上流端とする[7]。湧水を水源とする沢が多く[5]、侵食谷を成す[6]。
山田池・山田新池といったため池が築造されている[6]。いずれも江戸時代に整備されたもので[8]、特に八木沢にまたがる山田池は、昭和に沢山池が建設されるまで、塩田平のため池群の中で最大の規模を持っていた[9]。
歴史
[編集]町名の由来
[編集]山(女神岳)のふもとに広がる水田地帯といった意味から[5]。
沿革
[編集]- 小県郡山田村を前身とする。明治維新後、上田県を経て長野県の所属となる[5]。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、山田村・野倉村・手塚村・十人村・新町・前山村の区域をもって西塩田村が発足。旧村域は西塩田村大字山田となる[5]。
- 1956年(昭和31年)5月1日 - 西塩田村が別所村・東塩田村・中塩田村と合併して塩田町が発足。塩田町大字山田となる[5]。
- 1970年(昭和45年)4月1日 - 塩田町が上田市に編入。上田市大字山田となる[5]。
- 2006年(平成18年)3月6日 - (旧)上田市・真田町・武石村と合併し、(新)上田市が発足。上田市山田となる[10]。
世帯数と人口
[編集]2019年(令和元年)8月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
大字 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
山田 | 90世帯 | 224人 |
人口の変遷
[編集]2005年(平成17年) | 250人 | [11] | |
2010年(平成22年) | 245人 | [11] | |
2015年(平成27年) | 234人 | [11] |
経済・産業
[編集]江戸時代中期から養蚕業が広まったが、戦後は水田へと転換し、兼業農家が増えた[5]。
1980年(昭和55年)には山田175にアート金属工業の山田工場が進出している[12][13]。
交通
[編集]- 長野県道82号別所丸子線 - 町域の北部を東西に走る[6]。
「満願寺入口」・「山田」バス停留所があり、上田バス「塩田線」・「信州の鎌倉シャトルバス」が運行されている。別所温泉や塩田町駅、JR上田駅方面へとつながっている[4][14]。
施設
[編集]- 上田市塩田公民館山田分館[15]
- 山田公会場[6]
- 山田生活改善センター(山田1106-1) - 災害時は住民の第一次避難場所として機能する[16]。
- 上田市立塩田西小学校(山田476-1)[17] - 当町のほか、八木沢・前山・手塚・野倉を学区とする[18]。
- 塩田西児童クラブ(山田476-1) - 上田市の学童保育所(放課後児童クラブ)[19]。
- 満願寺(山田1093)[20] - 真言宗智山派の寺院[6]。山号は愛宕山[5]。500年前、前山寺の末寺として創建されたと言われる。本尊は薬師如来で、その脇に十二神将を配置。境内には石造の十王像を置く[21]。明治4年に「昇高学校」開校[5](塩田西小学校の前身、詳細は上田市立塩田西小学校を参照)。
- 塩田霊園(山田543-1) - 株式会社一休さんのはなおかによる民営墓地。経営主体は金窓寺[22]。
- 山田神社(山田1106)[23] - 町域の南部に位置する神社[6]。境内の湧水は「御神水」と呼ばれ、名水として知られる[24]。
- 遺跡[25]
- 古墳[25]
- 横山塚古墳(山田字竹の裏)
- ビワ塚古墳、上の山古墳(山田字下打越)
- 上平古墳(山田字上平)
防災
[編集]- 上田市消防団第16分団の管轄。山田自治会は塩田新町自治会・十人自治会とともに、その第二班を担当する[26]。
- 女神岳の斜面は土砂災害警戒区域に指定されている。また、洪水時は塩田西小学校を含め、追開沢川沿いに浸水被害が生じると想定されている[27]。
- 山田池が決壊した場合、八木沢駅・舞田駅周辺に広く浸水被害が生じると想定されている。また、山田新池が決壊した場合、水は山田池に向かう流れと、塩田西小学校方面に向かう流れに2分する。アート金属工業の工場敷地南側や、塩田西小学校の西縁にも浸水被害が生じると想定されている[28]。
その他
[編集]- 郵便番号は「386-1432」[2]。7桁化前は「386-14」[6]。管轄郵便局は上田郵便局、集配郵便局は別所郵便局(甲信・東海地方の郵便番号を参照)。
- 上田市立塩田西小学校、上田市立塩田中学校の学区[18]。
- 山田自治会におけるごみ収集曜日は、燃やせるごみが火曜日・金曜日、プラマーク付プラスチックおよび燃やせないごみが木曜日[29]。
- 当地には以下のような風習がある[30]。
脚注
[編集]- ^ a b “人口・世帯数”. 上田市 (2019年8月1日). 2019年8月13日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2019年8月13日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年8月13日閲覧。
- ^ a b “長野県上田市山田の地図”. Mapion. 2019年8月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j 『角川日本地名大辞典 20 長野県』1136ページ。
- ^ a b c d e f g h 『角川日本地名大辞典 20 長野県』1253ページ。
- ^ 『河川大事典』152ページ。
- ^ “ため池のれきし”. 塩田の里交流館. 2019年8月23日閲覧。
- ^ “ため池の昔話”. 塩田の里交流館. 2019年8月23日閲覧。
- ^ “新しい住所表示はこうなります”. 上田市. 2019年8月13日閲覧。
- ^ a b c “上田市の統計”. 上田市. 2019年8月13日閲覧。
- ^ “本社・工場・拠点”. アート金属工業. 2019年8月23日閲覧。
- ^ “企業情報”. アート金属工業. 2019年8月23日閲覧。
- ^ “公共交通機関(鉄道・バス・デマンド交通)の時刻表・路線図”. 上田市 (2018年10月30日). 2019年8月18日閲覧。
- ^ “上田市公民館管理規則”. 上田市 (2006年3月6日). 2019年8月23日閲覧。
- ^ “上田市地域防災計画の一部修正(平成30年2月一部修正)”. 上田市. 2018年6月26日閲覧。
- ^ “塩田西小学校”. 上田市 (2016年4月17日). 2019年8月23日閲覧。
- ^ a b “小・中学校”. 上田市 (2017年1月4日). 2019年8月23日閲覧。
- ^ “塩田西児童クラブ”. 上田市 (2016年4月17日). 2019年8月23日閲覧。
- ^ “iタウンページ 満願寺”. NTTタウンページ. 2019年8月23日閲覧。
- ^ “寺の宝 連載第46回 満願寺”. 東信ジャーナル (東信ジャーナル社) 2019年8月23日閲覧。
- ^ “塩田霊園”. 一休さんのはなおか. 2019年8月23日閲覧。
- ^ “神社紹介 上小支部”. 長野県神社庁. 2019年8月23日閲覧。
- ^ “信州の水50選 山田神社の御神水(上田市山田)”. 長野県薬剤師会. 2019年8月23日閲覧。
- ^ a b “埋蔵文化財包蔵地一覧表 上田地域(旧上田市)”. 上田市. 2019年8月23日閲覧。
- ^ “上田市消防団第16分団”. 上田市消防団. 2019年8月29日閲覧。
- ^ “上田市災害ハザードマップ”. 上田市 (2019年6月28日). 2019年8月23日閲覧。
- ^ “ため池ハザードマップ”. 上田市 (2018年8月23日). 2019年8月23日閲覧。
- ^ “ごみ収集曜日”. 上田市 (2017年8月16日). 2019年8月29日閲覧。
- ^ 『日本歴史地名大系 20 長野県の地名』289ページ。
参考文献
[編集]- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会・竹内理三編『角川日本地名大辞典 20 長野県』角川書店、1990年7月18日。ISBN 4040012003
- 日外アソシエーツ編集『河川大事典』日外アソシエーツ、1991年2月21日。ISBN 4816910174
- 『日本歴史地名大系 20 長野県の地名』平凡社、1979年11月25日。ISBN 4582490204