山葵沢地熱発電所
表示
山葵沢地熱発電所 | |
---|---|
わさびざわちねつはつでんしょ | |
種類 | 地熱発電所 |
電気事業者 | 湯沢地熱株式会社 |
所在地 |
日本 秋田県湯沢市高松字高松沢及び秋ノ宮字役内山国有林内 |
北緯38度59分10.93秒 東経140度34分8.21秒 / 北緯38.9863694度 東経140.5689472度座標: 北緯38度59分10.93秒 東経140度34分8.21秒 / 北緯38.9863694度 東経140.5689472度 | |
1号機 | |
発電方式 | ダブルフラッシュ |
出力 | 46,199 kW |
営業運転開始日 | 2019年5月20日 |
山葵沢地熱発電所(わさびざわちねつはつでんしょ)は、秋田県湯沢市に立地する地熱発電所である。
設備
[編集]秋田県湯沢市の南方、県道310号線沿いに位置する地熱発電所で、2019年5月に営業運転を開始した。定格出力は46,199キロワット (kW) であり、運転開始時点において、その設備容量は日本の地熱発電所では、4番目に大きい。また、日本国内で10 MWを超える規模の地熱発電所としては、これが23年ぶりの稼働開始であった。この発電所では、3つの生産基地に設けた9本の生産井から蒸気を取出し、発電に用いる[1]。運転方式はダブルフラッシュ方式であり、発電後の熱水は約2.4 km先の還元基地まで配管で輸送した後に、7本の還元井を用いて地下に還元される[2]。
運営組織
[編集]この発電所を運営する湯沢地熱株式会社は、2010年に電源開発、三菱マテリアル、三菱ガス化学による出資で設立された。発電した電力は固定価格買い取り制度を活用して、東北電力に販売している[3]。
沿革
[編集]沿革は次の通り[2]。
- 1993年度~1999年度 – この地域で新エネルギー・産業技術総合開発機構による調査の実施。
- 2004年度 - 三菱マテリアルが秋ノ宮地域で、調査を継続。
- 2008年度 – 電源開発と三菱マテリアルが山葵沢地域で、調査を継続。
- 2010年度 – 湯沢地熱株式会社を設立。
- 2011年11月~2014年10月 – 環境アセスメントを実施。
- 2015年5月 – 山葵沢地熱発電所の建設に着手。
- 2019年5月 – 山葵沢地熱発電所の営業運転を開始。
- 2021年1月 – 新エネルギー財団「令和2年度新エネ大賞」資源エネルギー庁長官賞(導入活動部門)を受賞[4]。
出典
[編集]- ^ “秋田・湯沢の山葵沢地熱発電所、運転開始へ 23年ぶりの規模”. 日本経済新聞. (2019年5月7日) 2022年6月30日閲覧。
- ^ a b “山葵沢発電所|JOGMEC地熱資源情報”. 石油天然ガス・金属鉱物資源機構. 2022年6月30日閲覧。
- ^ “Jパワー・山葵沢地熱発電所が秋田で運開 23年ぶり大規模地熱”. 電気新聞. (2019年5月27日) 2022年6月30日閲覧。
- ^ “資源エネルギー庁長官賞【導入活動部門】”. 新エネルギー財団 (2021年). 2022年6月30日閲覧。