岩田慎司
現役時代(2012年) | |
基本情報 | |
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国籍 | 日本 |
出身地 | 岐阜県岐阜市 |
生年月日 | 1987年1月27日(37歳) |
身長 体重 |
181 cm 80 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2008年 ドラフト5位 |
初出場 | 2010年6月9日 |
最終出場 | 2016年9月24日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
選手歴 | |
コーチ歴 | |
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この表について
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岩田 慎司(いわた しんじ、1987年1月27日 - )は、岐阜県岐阜市出身の元プロ野球選手(投手)・コーチ。右投左打。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]東邦高時代からドラフト候補として注目された。3年時の春、第76回選抜高等学校野球大会に出場。初戦で上本博紀擁する広陵高に1-9で完投勝利を収める。2回戦で鵜久森淳志と高橋勇丞擁する済美高に0-1で敗れた。夏は愛知大会ベスト8で同年の優勝校である中京大中京高に敗れた。
高校卒業後は明治大学に進学、硬式野球部に入部するも、選手層の厚さや自身の怪我でなかなか出場機会が与えられなかった。副主将となった4年春からはエースとして15試合中13試合に登板し、また野手顔負けの打撃でチームの8季ぶりの優勝に貢献した。春のリーグ戦優勝に伴い出場した全日本大学野球選手権大会でも、エースとしてチームをベスト4まで進出させた。リーグ戦での打率.360の打撃センスを持ち、先発した2回戦では、大会がDH制を採用しているにもかかわらず投手でありながら7番バッターとして出場した。だが、準決勝の東海大学戦にて先発したチームメイトの救援に向かうも、東海大の猛打を浴びて1死も取れずに降板した。
2008年10月30日、プロ野球ドラフト会議で中日ドラゴンズから5位指名を受けて入団。
プロ入り後
[編集]2010年は、怪我人が続出する二軍で防御率2.86と同3位のWHIP1.08と結果を残し、ウエスタン・リーグ最多勝と最優秀防御率のタイトルを獲得。一軍では、6月9日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦でリリーフとしてプロ入り初登板。7月19日の横浜ベイスターズ戦で初先発。7回2/3を3安打無失点と好投しプロ初勝利を挙げた。ポストシーズン期間はベネズエラのウィンターリーグへ派遣された。
2011年は開幕一軍を果たしたものの、5試合に先発して勝ち星ゼロに終わった。
2012年は開幕二軍だったが、川上憲伸の腰痛による二軍落ちの入れ替わりで一軍に昇格。4月21日の広島東洋カープ戦(マツダスタジアム)で2年ぶりの勝利を挙げた。自己最高の20試合登(19試合先発)、5勝5敗を記録し、先発ローテーションに欠かせない存在となった。
2013年はオープン戦で不調に陥り、開幕一軍を逃すも二軍で結果を残し、4月25日に一軍に昇格。同日の阪神タイガース戦で先発し7回無失点で今シーズン初勝利を挙げた(シーズン唯一の勝利)。だが右肩痛に悩まされたこともあって僅か5試合の登板に終わり、防御率も大幅に悪化。
2015年オフには350万円減の1150万でサインした[1]。
2016年9月23日に現役引退を発表。翌24日の阪神戦に登板、これが引退試合となった。同年10月31日付で任意引退公示された[2]。
引退後
[編集]引退後は中日の球団職員に転身し、編成担当となる。
翌2017年10月16日に、二軍投手コーチへの就任が発表された[3]。
2018年12月22日、二軍投手コーチからヤクルト担当スコアラーへ配置転換されたことを発表された。
選手としての特徴・人物
[編集]平均球速約137km/h[4]、最速145km/hの速球とスライダー、カーブ、フォーク、シュートを投げ分け、特にスライダーは自身で「テレビゲームのように真横に曲がるんです」と評し、井上雄介からも「ぐにゃりと横に曲がる」と評されている[5]。一方でストレートの球威に欠けるため、自身も大学時代から課題として挙げている[5]。速球はほとんどの球が微妙に変化するツーシーム・ファストボールである[6]。
フォークボールは回転が少なくナックルボールのように変化するため、キャッチャーの谷繁も試合中に「捕れない…」と嘆いたほどである。自身も「投げた後もボールに聞いてくれって感じ」と発言するなど、コントロールが非常に難しい。また、このボールについて山内壮馬は「マジカルフォーク」と命名している。2013年1月16日放送のテレビ朝日系列「マツコ&有吉の怒り新党」で取り上げられた[7]。
打撃センスも高く、先述のようにDH制がありながら7番打者で起用されたこともあるほかプロでも2012年には三塁打を放っている。
妻は料理研究家の鈴木あすな。
2018年1月15日に第1子(長女)が誕生[8]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2010 | 中日 | 5 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .500 | 85 | 20.2 | 11 | 1 | 11 | 1 | 1 | 19 | 2 | 0 | 6 | 6 | 2.61 | 1.06 |
2011 | 5 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | .000 | 116 | 25.1 | 29 | 4 | 10 | 2 | 2 | 16 | 0 | 0 | 16 | 14 | 4.97 | 1.54 | |
2012 | 20 | 19 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5 | 0 | 0 | .500 | 438 | 108.1 | 87 | 11 | 26 | 0 | 7 | 84 | 1 | 0 | 36 | 33 | 2.74 | 1.04 | |
2013 | 5 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | .333 | 113 | 25.2 | 33 | 2 | 3 | 0 | 2 | 14 | 0 | 0 | 17 | 16 | 5.61 | 1.48 | |
2014 | 10 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 1 | .667 | 101 | 23.2 | 26 | 7 | 5 | 0 | 0 | 22 | 0 | 0 | 14 | 14 | 5.32 | 1.31 | |
2015 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | .000 | 71 | 16.0 | 17 | 1 | 8 | 1 | 1 | 7 | 0 | 0 | 8 | 8 | 4.50 | 1.56 | |
2016 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | 1 | 0.1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | 0.00 | |
NPB:7年 | 49 | 38 | 0 | 0 | 0 | 9 | 15 | 0 | 1 | .375 | 925 | 220.0 | 203 | 26 | 63 | 4 | 13 | 162 | 3 | 0 | 97 | 91 | 3.72 | 1.21 |
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2010 | 中日 | 5 | 1 | 3 | 0 | 0 | 1.000 |
2011 | 5 | 3 | 3 | 1 | 0 | .857 | |
2012 | 20 | 5 | 30 | 2 | 2 | .946 | |
2013 | 5 | 2 | 6 | 0 | 0 | 1.000 | |
2014 | 10 | 0 | 4 | 0 | 0 | 1.000 | |
2015 | 3 | 3 | 4 | 0 | 1 | 1.000 | |
2016 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | |
通算 | 49 | 14 | 50 | 3 | 3 | .955 |
記録
[編集]- 初記録
- 初登板:2010年6月9日、対東北楽天ゴールデンイーグルス3回戦(クリネックススタジアム宮城)、8回裏に4番手で救援登板・完了、1回無失点
- 初奪三振:2010年6月13日、対北海道日本ハムファイターズ3回戦(札幌ドーム)、8回裏に金子誠から空振り三振
- 初先発登板・初勝利・初先発勝利:2010年7月19日、対横浜ベイスターズ12回戦(ナゴヤドーム)、7回2/3を無失点
- その他の記録
- 3者連続3球三振:2014年5月18日、対東京ヤクルトスワローズ9回戦(ナゴヤドーム)、8回表に松岡健一・山田哲人・比屋根渉から ※史上15人目(セ・リーグ10人目)
背番号
[編集]- 28 (2009年 - 2016年)
- 87 (2018年)
登場曲
[編集]- 「Lookin` In My Eyez」 AK-69(2011年 - 2014年)
- 「Warriors」AK-69(2015年 - 2016年)
脚注
[編集]- ^ 吉見が1000万円減、大島1600万円増 中日の契約更改 - 2015年11月13日 21時02分。オリジナルからのアーカイブ。
- ^ 任意引退選手 | 2016年度公示NPB.jp 日本野球機構 2016年10月31日
- ^ “中日 岩田編成担当が来季から投手コーチに就任”. スポーツニッポン (2017年10月16日). 2017年10月19日閲覧。
- ^ 『2013 プロ野球オール写真選手名鑑』日本スポーツ企画出版社、2013年、27頁頁。ISBN 978-4-905411-11-6。
- ^ a b 必殺スライダーに注目!『アマチュア野球 Vol.20』、日刊スポーツ出版社、2008年、雑誌66835-16、61-63頁。
- ^ 衣笠祥雄が2011年4月14日の「BANG BANG BASEBALL」内で発言
- ^ 中日岩田“マツコボール”をデラックス化日刊スポーツ 2013年1月23日
- ^ “料理研究家・鈴木あすなさん、15日に長女を出産 夫は中日・岩田慎司2軍投手コーチ”. スポーツ報知. 報知新聞社. (2018年1月19日) 2018年1月19日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 岩田慎司 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 岩田慎司 (@s.i.28) - Instagram