島唄 (オリジナル・ヴァージョン)
「島唄 (オリジナル・ヴァージョン)」 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
THE BOOM の シングル | ||||||||
初出アルバム『THE BOOM』 | ||||||||
B面 | 100万つぶの涙 | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 8cmCD | |||||||
ジャンル | ロック | |||||||
レーベル | Sony Records | |||||||
作詞・作曲 | 宮沢和史 | |||||||
プロデュース | THE BOOM | |||||||
ゴールドディスク | ||||||||
| ||||||||
チャート最高順位 | ||||||||
| ||||||||
THE BOOM シングル 年表 | ||||||||
| ||||||||
|
「島唄 (オリジナル・ヴァージョン)」(しまうた オリジナル・ヴァージョン)は、日本の音楽グループであるTHE BOOMが1993年6月21日に発表した11枚目のシングル。
背景
[編集]THE BOOMの代表曲であり、同バンドの名が一躍全国に知られることとなった作品。単なるラブソングとして解釈されることも多いが、実際には宮沢和史が「ひめゆり平和記念資料館」を訪れた際に受けた衝撃を元に作られた、沖縄戦とその犠牲者への思いを歌った鎮魂歌である[2]。
この曲は、1992年のアルバム『思春期』からのシングルカットということになっているが、実際にはシングルに収録されているのは、1992年に発売のベスト・アルバム『THE BOOM』に収録されているリミックスが施されたヴァージョンである。
1992年に発表した「島唄 (ウチナーグチ・ヴァージョン)」の沖縄でのヒットを受け、標準語で歌われた「オリジナル・ヴァージョン」の全国発売の要望も高まったことから発売された。しかしTHE BOOMとしては当初、本作のリリースを考えていなかったという。
この曲は中学校の英語教科書Sunshineに経緯が紹介された。
紅白歌合戦での披露
[編集]1993年に行われた『第44回NHK紅白歌合戦』に出場し[3]、ウチナーグチ・ヴァージョンを披露した。
記録
[編集]当時の沖縄ブームと、前年の「ウチナーグチ」の沖縄でのヒットも話題となり、この曲も幅広い層に高く評価され、全国で150万枚を売り上げる大ヒットとなった。
同年の『第35回日本レコード大賞』において「ベストソング賞」を受賞した[1]。
プロモーション
[編集]この曲のヒットでTHE BOOMは多くの音楽番組に出演したが、そのたびにTHE BOOMのメンバーが「沖縄出身ではない」ことが話題にされた。
ミュージック・ビデオ
[編集]ミュージック・ビデオは竹富島で撮影したもの。監督は真喜屋力。
アートワーク
[編集]ジャケットは、PVに出てくる映像の一部が使われている。
別バージョン
[編集]元々「島唄」という歌は、1992年1月発売のアルバム『思春期』の収録曲の1曲であり、本当の意味での“オリジナル”という点では、この『思春期』収録のヴァージョンのこととなる。『思春期』発売から8か月後の同年9月、ベスト・アルバム『THE BOOM』が発売された際、リミックスされた音源で「島唄」が収録された。
その3か月後の同年12月に、沖縄で放送された瑞穂酒造の泡盛「クロッシー」のCMに起用されたことで[4]県内でヒットし、沖縄言葉で収録されたものがシングル「島唄 (ウチナーグチ・ヴァージョン)」として発売。
1993年6月に発売されたシングル「島唄 (オリジナル・ヴァージョン)」は、音源としては2番目、アルバム「THE BOOM」収録のリミックス・ヴァージョンであるが、先にシングルとして発売された沖縄言葉(ウチナーグチ・ヴァージョン)と区別するため「オリジナル・ヴァージョン」と表記された。
上述のように、最初のものという意味での「オリジナル」とは意味合いが異なっている。
収録曲
[編集]全作詞・作曲: 宮沢和史、全編曲: THE BOOM。 | ||
# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「島唄」(オリジナル・ヴァージョン) | |
2. | 「100万つぶの涙」 | |
3. | 「島唄」(オリジナル・カラオケ) | |
合計時間: |
関連項目
[編集]- 夏歌2 - 夏がテーマの曲を集めたコンピレーション・アルバム。「島唄 (オリジナル・ヴァージョン)」が収録されている。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “第35回 日本レコード大賞”. 日本作曲家協会. 2022年1月7日閲覧。
- ^ “元THE BOOMのボーカリスト、宮沢和史さんが『島唄』の歌詞に秘めた「本当の思い」とは…?”. ニッポン放送 NEWS ONLINE. ニッポン放送 (2021年9月11日). 2022年1月7日閲覧。
- ^ “第44回NHK紅白歌合戦”. NHK紅白歌合戦ヒストリー. NHK. 2022年1月7日閲覧。
- ^ “島唄|THE BOOM”. ORICON STYLE. 株式会社oricon ME. 2022年1月7日閲覧。
外部リンク
[編集]- THE BOOM MUSIC GALLERY(ファイヴ・ディーによる公式サイト) - ウェイバックマシン(2012年10月27日アーカイブ分)