嵯峨嵐山駅
嵯峨嵐山駅* | |
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駅舎外観(2021年2月) | |
さがあらしやま Saga-Arashiyama | |
◄JR-E07 太秦 (1.7 km) (4.0 km) 保津峡 JR-E09► | |
上から嵯峨嵐山駅、トロッコ嵯峨駅、嵐電嵯峨駅 | |
所在地 | 京都市右京区嵯峨天竜寺車道町11-1 |
駅番号 | JR-E08 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■山陰本線(嵯峨野線) |
キロ程 | 10.3 km(京都起点) |
電報略号 | サア |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
7,066人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1897年(明治30年)2月15日[1] |
乗換 |
トロッコ嵯峨駅(嵯峨野観光鉄道嵯峨野観光線) 嵐電嵯峨駅(京福電気鉄道嵐山本線) |
備考 |
直営駅 みどりの券売機プラス設置駅 京都市内駅 |
* 1994年に嵯峨駅から改称。 |
嵯峨嵐山駅(さがあらしやまえき)は、京都府京都市右京区嵯峨天龍寺車道町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線の駅である。駅番号はJR-E08。「嵯峨野線」の愛称区間に含まれている。
概要
[編集]関西有数の観光名所である嵐山・嵯峨野へのJRにおける玄関口である。元の駅名は嵯峨駅であり、JRに移行後もこの駅名のままであったが、後に著名観光地である嵐山の名称を加えた嵯峨嵐山駅に改称された。
接続路線
[編集]近隣に以下の各路線の駅があり、当駅からの乗換えが可能となっている。
歴史
[編集]- 1897年(明治30年)2月15日:京都鉄道開業当初の終着駅である嵯峨駅として開業[1]。旅客・貨物の取り扱いを開始[1]。
- 1899年(明治32年)8月15日:京都鉄道が園部駅まで延伸し、途中駅となる。
- 1907年(明治40年)8月1日:京都鉄道が国有化され、官営鉄道の駅になる[1]。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定。京都線の所属となる。
- 1912年(明治45年)3月1日:線路名称改定。京都線が山陰本線に編入され、当駅もその所属となる。
- 1961年(昭和36年)3月1日:貨物の取り扱いを廃止[1]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[1]。
- 1988年(昭和63年)3月13日:路線愛称の制定により、「嵯峨野線」の愛称を使用開始。
- 1989年(平成元年)3月5日:当駅から馬堀駅までが複線の新線に切り替えられる。
- 1994年(平成6年)9月4日:嵯峨嵐山駅に改称[1][2]。
- 1998年(平成10年)9月16日:自動改札機を設置し、供用開始[3]。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2007年(平成19年)3月18日:駅舎改築に伴い、仮駅舎の使用を開始する。
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)3月7日:嵯峨野線最後の単線区間(京都駅構内を除く)である花園駅 - 当駅間が複線化。交換設備を廃止して2面3線を2面4線に拡張。
- 2017年(平成29年)3月4日:ダイヤ改正に伴い、当駅で折り返す普通列車が新設される[4]。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始。
- 2019年(平成31年・令和元年)
- 2023年(令和5年)10月21日 - 12月10日:嵯峨野線混雑緩和の一環として、同線を運行する特急列車のうち、土休日の朝の福知山方面行き3本と夕方の京都行き4本が臨時停車[6]。2024年(令和6年)3月23日 - 4月7日の土休日においても、2023年秋と同じ列車で臨時停車を実施[7]。
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駅構内の様子(1988年)
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仮設ホーム時代(2007年9月)
駅構造
[編集]島式ホーム2面4線を持ち、待避設備を備えた地上駅で、橋上駅舎を有する。ホームの有効長は8両編成である。
JR西日本交通サービスに駅業務を委託している亀岡駅管理の業務委託駅。ICOCA利用可能駅(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。また、JRの特定都区市内制度における「京都市内」の駅である。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1・2 | 嵯峨野線 | 上り | 京都方面[8] | 一部4番のりば |
3・4 | 下り | 亀岡・園部・福知山方面[8] |
※上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
- 付記事項
- 朝夕ラッシュ時に快速と普通の緩急接続が行われる。奇数番線(1番のりば・3番のりば)が主本線、偶数番線(2番のりば・4番のりば)が待避線である。また、京都方に片渡り線があるため、3・4番のりばから京都方面へ発車することもできる。2017年3月4日改正で設定された当駅始発の京都行き列車は4番のりばから発車する。複線化工事完成以前は単式・島式の複合型2面3線で、2番のりばを上下共用の待避線とした構成であった。
- 2・4番のりばを使用する列車は、車内保温のため、ドア横の開閉ボタンを押して乗り降りする。
- その他
- 2008年6月14日に橋上駅舎の一部が完成し使用開始となり、同年11月21日に駅舎は全面的に完成した。引き続き南北の駅前広場の整備も行われ、2009年3月14日までに完成した。4番のりば(下り待避線)を設置し両方向で快速・特急列車の待避が可能な2面4線にする工事も行われ、2010年3月7日の花園駅 - 当駅間の複線化に合わせて使用を開始した。
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ホーム(2011年12月)
駅舎
[編集]2007年3月17日までは、1897年に京都鉄道の駅として開業した当時の駅舎(使用終了時点でJR西日本では最古の現役駅舎)を改装して使用していた。1994年までは貴賓室も備えていた[9]ほか、レトロかつモダンな駅舎が周囲の風景に溶け込んでいたが、京都 - 園部間完全複線化に向けた橋上駅舎への改築のために2007年3月18日からは仮駅舎が使用され、旧駅舎は仮駅舎の陰に隠れた。その後、2007年6月に旧駅舎の解体作業が始まり、歴史ある駅舎は姿を消した。2008年6月14日から現在の橋上駅舎の使用開始に伴い、旧駅舎側が南口となったほか、新たに北口と南北自由通路が設置された。また、北口には新駅舎完成時からエスカレーターが、南口側はエレベーターが改築当初からそれぞれ設置されていたが、エスカレーターは仮駅舎を撤去した跡に設置されたため、橋上駅舎の開業から少し遅れて同年11月21日に使用開始となった。駅舎は和風の内外装を持ち、付近の景観に溶け込むように配慮されている。さらに、南口側の駅前広場(2500m2)が2009年2月28日から[10]、北口側の取り付け道路と駅前広場は2009年3月14日からそれぞれ使用開始となった。
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解体された旧駅舎(2006年1月)
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駅舎改築中に使用された仮駅舎(2007年5月)
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現駅舎開業翌日の現・仮両駅舎(2008年6月)
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仮駅舎撤去後(2008年8月)
利用状況
[編集]1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
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1999年 | 4,868 |
2000年 | 4,800 |
2001年 | 4,822 |
2002年 | 4,789 |
2003年 | 4,912 |
2004年 | 4,871 |
2005年 | 5,159 |
2006年 | 5,170 |
2007年 | 5,332 |
2008年 | 5,241 |
2009年 | 4,959 |
2010年 | 5,186 |
2011年 | 5,527 |
2012年 | 5,855 |
2013年 | 6,049 |
2014年 | 6,225 |
2015年 | 6,891 |
2016年 | 7,499 |
2017年 | 8,159 |
2018年 | 8,244 |
2019年 | 8,426 |
2020年 | 4,748 |
2021年 | 5,137 |
2022年 | 7,066 |
年度別1日平均乗車人員(1930年代—1940年代)
[編集]各年度の1日平均乗車人員は下表の通り[11]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
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1931年(昭和 | 6年)692 |
1932年(昭和 | 7年)600 |
1933年(昭和 | 8年)327 |
1934年(昭和 | 9年)625 |
1935年(昭和10年) | 392 |
1936年(昭和11年) | 905 |
1937年(昭和12年) | 406 |
1938年(昭和13年) | 869 |
1939年(昭和14年) | 446 |
1940年(昭和15年) | 862 |
1941年(昭和16年) | 1,104 |
駅周辺
[編集]駅の西側や北側が、一般には嵯峨野と言われている地域であり、南西方向が嵐山である[注釈 1]。主な観光地はいずれも駅からやや離れているが、今や嵐山・嵯峨野地区を代表する観光スポットのひとつである嵯峨野観光鉄道のトロッコ嵯峨駅が隣接しているため、同駅へ乗り継ぐ利用者が見られる。他社の嵐山駅と比較すると、トロッコ駅に隣接していることと京都駅から乗り換えなしで到達できることが当駅の利点となっている。
嵐電嵯峨駅(京福電気鉄道嵐山本線)は南へ徒歩約4分、阪急嵐山駅は渡月橋を渡って南東方向へ徒歩約20分。
駅前から京都府道135号嵯峨嵐山停車場線が発し、天龍寺方面へ通じる。
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南側にあるロータリー
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南側にある商店街
バス路線
[編集]2009年3月28日の市バスダイヤ改正により、「嵯峨嵐山駅前」のバス停が新設された[12]。
- 嵯峨嵐山駅前(駅北側)
- 角倉町(駅南側)
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、299頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '95年版』ジェー・アール・アール、1995年7月1日、189頁。ISBN 4-88283-116-3。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-120-1。
- ^ “平成29年3月4日にダイヤ改正を実施します” (PDF). 西日本旅客鉄道近畿統括本部 (2016年12月16日). 2017年6月10日閲覧。
- ^ a b “嵯峨嵐山駅 駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2019年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月12日閲覧。
- ^ “嵯峨野線 混雑緩和に向けた対応について” (PDF). 西日本旅客鉄道 (2023年9月21日). 2024年3月13日閲覧。
- ^ “嵯峨野線 春の混雑緩和に向けた対応について” (PDF). 西日本旅客鉄道 (2024年2月22日). 2024年3月13日閲覧。
- ^ a b “嵯峨嵐山駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月14日閲覧。
- ^ 2006年JTB時刻表 巻頭「駅旅本線」
- ^ “JR嵯峨嵐山駅:南口駅前広場が完成 きょうから使用”. 毎日新聞 (2009年2月28日). 2009年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月28日閲覧。
- ^ 京都市統計書より、記載された数値を当該年度の日数で除して算出。
- ^ “平成21年3月実施の市バス運転計画について”. 京都市 (2009年2月9日). 2009年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年3月16日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 嵯峨嵐山駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道