惣滝
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惣滝 | |
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所在地 | 新潟県妙高市(燕温泉)地先[1] |
位置 | 北緯36度54分17.6秒 東経138度08分13.7秒 / 北緯36.904889度 東経138.137139度[2] |
落差 | 80[1] m |
滝幅 | 6[1] m |
水系 | 関川水系太田切川上流大倉沢[1] |
プロジェクト 地形 |
概要
[編集]頸城山塊・妙高山を源とする太田切川の上流・大倉沢に懸かる滝で、日本の滝百選にも選定された名瀑である[1]。高さ80メートル、幅6メートルの直瀑で、断崖の上部から勢いよく水が滑り落ちる[1]。この断崖は切り立った輝石安山岩(つばめ溶岩)であり[3]、節理が露わになっているほか、周辺では地層の褶曲も見られる[1]。滝の上流には高さ8メートルほどの小さな滝が見られる[1]。
惣滝は、燕温泉の温泉街から妙高山への登山道を進み、30分間歩いた場所にある[1]。滝の前には惣滝不動明王がまつられており、行者の姿が現在でも見られる[1]。
周辺の滝
[編集]- そうめん滝(そうめんだき)
- 燕温泉から妙高山登山道を進み、3分間歩いた場所から右手に見える[1]。高さ64メートル、幅1メートルから3メートル、太田切川の支流に懸かる三段滝で、最下段の滝は38メートルの高さから太田切川へと流れ落ちている[1]。
- 権現滝(ごんげんだき)
- 燕温泉から妙高山登山道を進み、20分間歩いた場所にある[1]。高さ26メートル、幅1メートル、太田切川に懸かる二段滝で、岩壁と岩壁との狭間を水が流れ落ちる[1]。写真家の木田薫はこの権現滝について、「白い落水は風になびく白布のようなしなやかな姿を見せる」(『日本滝名鑑4000』191ページより引用)と評価している[1]。
- 光明滝(こうみょうたき)・称明滝(しょうみょうだき、称名滝)[4]
- いずれも太田切川上流の北地獄谷に懸かる滝で、燕温泉から妙高山登山道を進み、それぞれ60分間・70分間歩いた場所にある[5]。光明滝は高さ40メートル、幅4メートルで、細い水が小さな滝壺に落下している[5]。一方、称明滝は高さ85メートル、幅4メートルで、水がばらけるようにして落下している[5]。水量は少なく、その水質の所為か滝が懸かる岩壁は茶褐色に染まっている[5]。
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そうめん滝
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権現滝
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 木田薫著『日本滝名鑑4000』東方出版、2005年8月4日。ISBN 4885919347