コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

慶次郎縁側日記

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

慶次郎縁側日記』(けいじろうえんがわにっき)は、北原亞以子の連作時代小説シリーズ。『小説新潮』に連載、1998年から2014年にかけて新潮社より刊行された。短編集15巻、長編1巻および外伝1巻。短編集『その夜の雪』(1994年刊、新潮社)と長編『雪の夜のあと』(1997年刊、読売新聞社)に登場した元同心の森口慶次郎が、江戸の町で起こる様々な事件を鮮やかに解決していく。

2004年からはNHK高橋英樹主演によりテレビ時代劇化され、以後シリーズ化され2006年にかけて3作が放送された。

作品一覧

[編集]

すべて新潮社刊。

  1. 傷(1998年9月)
    • その夜の雪 / 律儀者 / 似たものどうし / 傷 / 春の出来事 / 腰痛の妙薬 / 片付け上手 / 座右の銘 / 早春の歌 / 似ている女 / 饅頭の皮
  2. 再会(1999年5月)
    • 恩返し / 八百屋お七 / 花の露 / 最良の日 / 日々是転寝 / やがてくる日 / お見舞い / 晩秋 / あかり / 再会一 秘密 / 再会二 卯の花の雨 / 再会三 恋する人達
  3. おひで(2000年1月)
    • ぬれぎぬ / からっぽ / おひで一 油照り / おひで二 佐七の恋 / 秋寂びて / 豊国の息子 / 風のいたずら / 騙し騙され一 空騒ぎ / 騙し騙され二 恵方詣り / 不惑 / 騙し騙され三 女心 / あと一歩
  4. 峠(2000年10月)
    • 峠 / 天下のまわりもの / 蝶 / 金縛り / 人攫い / 女難の相 / お荷物 / 三分の一
  5. 蜩(2002年1月)
    • 綴じ蓋 / 権三回想記 / おこまの道楽 / 意地 / 蜩 / 天知る地知る / 夕陽 / 箱入り娘 / 逢魔ヶ時 / 不老長寿 / 殺したい奴 / 雨の寺
  6. 隅田川(2002年11月)
    • うでくらべ / かえる / 夫婦 / 隅田川 / 親心 / 一炊の夢 / 双六 / 正直者
  7. やさしい男(2003年10月)
    • 理屈 / 三姉妹 / 断崖絶壁 / 隠れ家 / 悔い物語 / やさしい男 / 除夜の鐘 / 今は昔
  8. 赤まんま(2004年9月)
    • 三日の桜 / 嘘(うそ) / 敵(かたき) / 夏過ぎて / 一つ奥 / 赤まんま / 酔いどれ / 捨てどころ
  9. 夢のなか(2005年11月)
    • 師走 / 水光る / ふたり / 夢のなか / 帚木 / 棚から盗人 / 入聟 / 可愛い女
  10. ほたる(2006年10月)
    • みんな偽物 / 惑い / 長い道 / 水の月 / 付け火 / 春の風吹く / 五月雨るる / ほたる
  11. 月明かり(2007年9月)シリーズ初の長編
  12. 白雨(2008年10月)
    • 流れるままに / 福笑い / 凧 / 濁りなく / 春火鉢 / いっしょけんめい / 白雨 / 夢と思えど
  13. あした(2012年4月)
    • 春惜しむ / 千住の男 / むこうみず / あした / 恋文 / 歳月 / どんぐり / 輪つなぎ / 古着屋 / 吾妻橋
  14. 祭りの日(2013年7月)
    • 祭りの日 / 目安箱 / 黒髪 / かぐや姫 / 御茶漬蓬莱屋 / 冬ざれ / そばにいて / 風光る / 福きたる
  15. 雨の底(2013年12月)
    • はこべ / 一人息子 / 雨の底 / 唐茄子かぼちゃ / 旅路 / 柿紅葉 / 横たわるもの
  16. 乗合船(2014年3月)
    • 松の内 / 春の雪 / おふくろ / 乗合船 / 冬過ぎて / はなかつみ / 吉次の値打ち / 冥きより
番外編
  • 脇役 慶次郎覚書(2003年5月)
    • 一枚看板 / 辰吉 / 吉次 / 佐七 / 皐月 / 太兵衛 / 弥五 / 賢吾
傑作選
  • 似たものどうし(2010年1月)
    • その夜の雪 / 似たものどうし / 可愛い女 / 卯の花の雨 / 峠

あらすじ

[編集]

登場人物

[編集]

書誌情報

[編集]
  1. 傷 慶次郎縁側日記(1998年9月、新潮社ISBN 978-4-10-389204-5
  2. 再会 慶次郎縁側日記(1999年5月、新潮社、ISBN 978-4-10-389205-2
  3. おひで 慶次郎縁側日記(2000年1月、新潮社、ISBN 978-4-10-389206-9
  4. 峠 慶次郎縁側日記(2000年10月、新潮社、ISBN 978-4-10-389207-6
  5. 蜩 慶次郎縁側日記(2002年1月、新潮社、ISBN 978-4-10-389208-3
  6. 隅田川 慶次郎縁側日記(2002年11月、新潮社、ISBN 978-4-10-389209-0
  7. やさしい男 慶次郎縁側日記(2003年10月、新潮社、ISBN 978-4-10-389211-3
  8. 赤まんま 慶次郎縁側日記(2004年9月、新潮社、ISBN 978-4-10-389212-0
  9. 夢のなか 慶次郎縁側日記(2005年11月、新潮社、ISBN 978-4-10-389213-7
  10. ほたる 慶次郎縁側日記(2006年10月、新潮社、ISBN 978-4-10-389214-4
  11. 月明かり 慶次郎縁側日記(2007年9月、新潮社、ISBN 978-4-10-389215-1
  12. 白雨 慶次郎縁側日記(2008年10月、新潮社、ISBN 978-4-10-389217-5
  13. あした 慶次郎縁側日記(2012年4月20日、新潮社、ISBN 978-4-10-389220-5
  14. 祭りの日 慶次郎縁側日記(2013年7月19日、新潮社、ISBN 978-4-10-389221-2
  15. 雨の底 慶次郎縁側日記(2013年12月19日、新潮社、ISBN 978-4-10-389222-9
  16. 乗合船 慶次郎縁側日記(2014年3月19日、新潮社、ISBN 978-4-10-389223-6
外伝
傑作選
  • 似たものどうし 慶次郎縁側日記傑作選(2010年1月、新潮社、ISBN 978-4-10-389219-9
    • 似たものどうし 慶次郎縁側日記傑作選(2017年9月28日、新潮文庫、ISBN 978-4-10-141433-1

テレビドラマ

[編集]
慶次郎縁側日記
ジャンル 時代劇
原作 北原亞以子
脚本 宮村優子
山本むつみ
演出 吉村芳之
渡辺一貴
吉國勲
田村文孝
岡田健
内田ゆき
出演者 高橋英樹
安達祐実
比留間由哲
岡本綾
かたせ梨乃
石橋蓮司
奥田瑛二
遠藤憲一
江原真二郎
梅沢昌代
ナレーター 安達祐実(語り)
音楽 川崎真弘
国・地域 日本の旗 日本
言語 日本語
シリーズ数 3
製作
制作統括 菅野高至
古川法一郎
吉田雅夫
制作 NHKエンタープライズ21(共同制作)
製作 NHK
放送
放送チャンネルNHK総合
映像形式HDTV
音声形式ステレオ
放送国・地域日本の旗 日本
慶次郎縁側日記
出演者岡本綾
放送期間2004年8月27日 - 10月29日
放送時間金曜 21:15 - 21:58
放送枠金曜時代劇
各話の長さ43
回数10
公式ウェブサイト
慶次郎縁側日記2
放送期間2005年10月7日 - 12月9日
放送時間金曜 21:15 - 21:58
放送枠金曜時代劇
各話の長さ43
回数10
公式ウェブサイト
慶次郎縁側日記3
放送期間2006年10月12日 - 12月21日
放送時間木曜 20:00 - 20:43
放送枠木曜時代劇
各話の長さ43
回数10
公式ウェブサイト
テンプレートを表示

2004年(平成16年)にNHK金曜時代劇で最初に映像化され、『慶次郎縁側日記』がNHK総合金曜時代劇」枠にて2004年8月27日から10月29日まで放送された。全10回。以後シリーズ化され、『慶次郎縁側日記2』が同枠にて2005年10月7日から12月9日まで連続10回で[1]、『慶次郎縁側日記3』がNHK総合「木曜時代劇」枠にて2006年10月12日から12月21日まで連続10回で放送された。2007年(平成19年)現在3作目まで製作されている。

2022年4月から水曜日午後「時代劇セレクション」第1弾として第1シリーズと第2シリーズが続けて放送。[2]途中、第104回全国高校野球選手権大会や特別番組をはさみ、2022年8月24日が第1シリーズ最終話、8月31日が第2シリーズ第1話となった。

放送日程

[編集]
  • 第1シリーズ:2004年8月27日~10月29日(全10話)
放送回 放送日 サブタイトル 脚本 演出
第1回 2004年08月27日 その夜の雪 宮村優子 吉村芳之
第2回 9月03日
第3回 9月10日 花嫁
第4回 9月17日 お見舞い 山本むつみ
第5回 9月24日 片付け上手 渡辺一貴
第6回 10月01日 似たものどうし 吉村芳之
第7回 10月08日 春の出来事 宮村優子 渡辺一貴
第8回 10月15日 若き風 吉國勲
第9回 10月22日 佐七の恋 山本むつみ 渡辺一貴
最終回 10月29日 皐月 宮村優子 吉村芳之
  • 金曜時代劇セレクションとして第1回「その夜の雪」が2005年3月11日に、第3回「花嫁」が2005年に3月18日に再放送。
  • 第2シリーズ:2005年10月7日~12月9日(全10話)
放送回 放送日 サブタイトル 脚本 演出
第1回 2005年10月07日 雪の夜のあと 宮村優子 吉村芳之
第2回 10月14日 正直者
第3回 10月21日 逢魔ヶ時
第4回 10月28日 佐七の笛 田村文孝
第5回 11月04日 親心 吉國勲
第6回 11月11日 再会 吉村芳之
第7回 11月18日 あたりくじ
第8回 11月25日 昔の女 田村文孝
第9回 12月02日 花の下にて 吉村芳之
最終回 12月09日 祝言 田村文孝
  • 第3シリーズ:2006年10月12日~12月21日(全10話)
放送回 放送日 サブタイトル 脚本 演出
第1回 2006年10月12日 宮村優子 吉村芳之
第2回 10月19日 空蝉(うつせみ)
第3回 10月26日 三姉妹 山本むつみ
第4回 11月02日 蜩(ひぐらし)
第5回 11月09日 可愛い女 岡田健
第6回 11月16日 ふたり 宮村優子
第7回 11月30日 意地 山本むつみ 内田ゆき
第8回 12月07日 まむしの恋 宮村優子 吉村芳之
第9回 12月14日 大つごもり
最終回 12月21日 峠の果て

スタッフ

[編集]

キャスト

[編集]

主要出演者

[編集]

ゲスト出演者

[編集]
第1シリーズ(2004年)
第2シリーズ(2005年)
第3シリーズ(2006年)
NHK総合 金曜時代劇
前番組 番組名 次番組
慶次郎縁側日記
慶次郎縁側日記2
NHK 木曜時代劇
慶次郎縁側日記3

脚注

[編集]
  1. ^ 金曜時代劇 「慶次郎縁側日記2」を制作開始”. NHKドラマ. ドラマトピックス. 日本放送協会 (2005年5月24日). 2020年5月19日閲覧。
  2. ^ 日本放送協会. “再放送情報「慶次郎縁側日記」「慶次郎縁側日記2」”. ドラマトピックス. 2022年9月7日閲覧。

外部リンク

[編集]