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ふりむくな鶴吉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ふりむくな鶴吉
ジャンル 時代劇
脚本 杉山義法須藤出穂 ほか
演出 岸田利彦樋口昌弘 ほか
出演者 沖雅也
伊吹吾郎
ハナ肇
西田敏行
竹下景子
中尾ミエ
新藤恵美
中丸忠雄
宇野重吉
ナレーター 中西龍
オープニング 「ふりむくな鶴吉メイン・テーマ」
(作曲:樋口康雄)
エンディング 「少年 - 鶴吉のバラード -」
(唄:もんたよしのり)
製作
制作 NHK
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1974年10月11日 - 1975年10月3日
放送時間金曜20:00 - 20:55
放送枠金曜時代劇 (NHK)
放送分55分
回数46
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ふりむくな鶴吉』(ふりむくなつるきち)は1974年10月11日から1975年10月3日までNHK総合テレビジョンで放送されたテレビ時代劇ドラマ。全46回(現存15回…下記参照)。

当時、本格的に俳優へ転進しキャリアを積んでいた沖雅也が、NHKの主役に抜擢され、大成するきっかけとなった作品である。

あらすじ

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時は文政年間。江戸・神田三島町の若き岡ッ引き・鶴吉は、元同心・榊原又十郎や下ッ引き・寅吉の助けを借り、江戸に起こる事件を解決してゆく[1]

キャスト

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  • 鶴吉 - 沖雅也
  • 榊原又十郎 - 伊吹吾郎
  • 寅吉 - 西田敏行
  • なら八 - ハナ肇(第1回〜第16回、第18回〜第31回、第34回、第35回、第38回、第40回、第42回〜第44回)
  • やよい - 竹下景子(第1回、第3回、第4回、第7回〜第9回、第12回〜第14回、第16回、第17回、第19回、第20回、第22回、第24回、第26回、第29回〜第35回、第37回〜第46回)
  • おふく - 中尾ミエ(第1回、第3回〜第5回、第7回〜第9回、第12回〜第17回、第19回〜第21回、第23回、第24回、第26回、第29回〜第31回、第39回、第43回、第44回)
  • 夢斉 - 宇野重吉(第3回〜第5回、第7回、第8回、第10回、第12回、第19回、第20回、第22回、第24回、第26回、第29回、第31回〜第34回、第36回〜第46回)
  • 三宅伝蔵 - 中丸忠雄(第6回、第10回〜第13回、第15回〜第19回、第24回〜第26回、第34回、第35回、第37回、第38回、第41回〜第45回)
  • ちか - 新藤恵美(第2回、第5回)
  • おきく - 瞳順子(第8回、第9回、第13回〜第15回、第17回、第18回、第23回、第24回、第35回、第38回、第41回、第43回)
  • 団十郎 - 沢竜二(第16回、第18回、第19回、第21回、第22回、第41回、第45回)
  • 辰平 - 奥村公延(第18回、第21回、第25回)
  • 知念坊 - 丹古母鬼馬二(第22回、第25回、第36回、第38話、第39回)

スタッフ

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放映リスト

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放送日 サブタイトル 脚本 演出 ゲスト
第1回 1974年
10月11日
帰郷 杉山義法
砂田量爾
須藤出穂
岸田利彦 青柳美枝子美川陽一郎高桐真
第2回 10月18日 暗闇坂 杉山義法 樋口昌弘 青柳美枝子、美川陽一郎、小山田宗徳佐々木孝丸
第3回 10月25日 長い夜 須藤出穂 松尾武 緒形拳寺田農
第4回 11月1日 深川余情 山田正弘 岸田利彦 三浦布美子目黒祐樹木内みどり
第5回 11月8日 面影 土橋成男 北村充史 淡島千景中島久之
第6回 11月15日 左内坂心中 須藤出穂 樋口昌弘 石橋蓮司織田あきら広瀬昌助横山リエ
第7回 11月22日 飛翔 杉山義法 松尾武 川地民夫森川公也
第8回 11月29日 十手こぼれ萩 山田正弘 北村充史 渡辺文雄森塚敏
第9回 12月13日 はぐれ凧 田中陽造 松尾武 小坂一也泉晶子田中春男
第10回 12月20日 無明の辻 須藤出穂 樋口昌弘 柳沢真一戸浦六宏三好美智子
第11回 12月27日 風ぐるま 中村努 岸田利彦 土田早苗石田信之藤原釜足勝部演之
第12回 1975年
1月10日
寒月記 須藤出穂 重光亨彦 佐竹明夫南利明
第13回 1月17日 約束 立町陽太 岸田利彦 真木洋子三上真一郎
第14回 1月24日 湯女風情 山田正弘 北村充史 大塚国夫片桐夕子原知佐子常田富士男
第15回 1月31日 夫婦筋違橋 中沢昭二 岸田利彦 小山明子細川俊之土井かつえ
第16回 2月7日 寒椿 杉山義法 松尾武 藤圭子柳生博平井昌一
第17回 2月14日 冬の女 重光亨彦 倍賞美津子山田吾一清水彰及川広夫平川斉大村千吉伊藤正博西条満鵜飼るみ子
第18回 2月28日 田舎侍 須藤出穂 北村充史 東野孝彦頭師孝雄中西一起
第19回 3月7日 絶唱 中村努 樋口昌弘 佐藤蛾次郎
第20回 3月14日 残された簪 中沢昭二 松尾武 松山省二草薙幸二郎奈良富士子
第21回 3月28日 雛の宵・内藤新宿 山田正弘 岸田利彦 菊容子市川岩五郎町田澄彦
第22回 4月4日 千両無縁 長尾広生 北村充史 尾藤イサオ水沢アキ
第23回 4月11日 業火 須藤出穂 樋口昌弘 村野武範望月真理子村松克己
第24回 4月18日 貞女気質 杉山義法 松尾武 小畠絹子志摩みずえ橋爪功
第25回 4月25日 珊瑚玉の女 土橋成男 岸田利彦 中村玉緒入川保則蟹江敬三
第26回 5月2日 赤猫 国弘威雄 重光亨彦 茅島成美遠藤征慈
第27回 5月9日 盛り場 杉山義法 北村充史 もんたよしのりテレサ野田綿引洪高城淳一三井弘次
第28回 5月16日 奴女郎 田中陽造 原嶋邦明 蜷川幸雄工藤明子芹明香石井富子内藤杏子
第29回 5月23日 かまいたち 長尾広生 和田智充 火野正平紀比呂子
第30回 5月30日 両国界隈 須藤出穂 福原恒男 早崎文司児島美ゆき岡崎二郎八並映子幸野直樹小沢憲之
第31回 6月6日 お吉 火事場くどき 山田正弘 樋口昌弘 緑魔子森次晃嗣幸田宗丸
第32回 6月20日 修羅屋敷 杉山義法 松尾武 西村晃北城真記子今出川西紀、頭師佳孝
第33回 6月27日 市村座女形地獄 山田正弘 北村充史 河原崎国太郎嵐圭史嵐芳夫市川祥之助黒沢のり子
第34回 7月4日 梅雨の晴れ間 津上忠 岸田利彦 藤巻潤伊藤栄子いまむらいずみ小川真司杣英二郎
第35回 7月11日 花火の夜 中沢昭二 松尾武 谷幹一根岸明美近藤宏佐藤輝昭
第36回 7月18日 三途の川往来記 須藤出穂 重光亨彦 中原早苗白石奈緒美山谷初男小島三児南美江
第37回 7月25日 隣人 杉山義法 和田智充 嵯峨三智子佐々木剛花柳喜章石垣守一杉江広太郎
第38回 8月1日 その父その子 山田正弘 樋口昌弘 滝沢修植田峻仙北谷和子
第39回 8月8日 あぶら照り 須藤出穂 平山武之 江原真二郎川崎公明伊佐山ひろ子、及川広夫
第40回 8月22日 おりん 田中陽造 北村充史 小川知子岸部シロー深江章喜福田公子
第41回 8月29日 夏あらし 中沢昭二 原嶋邦明 内田朝雄小野川公三郎
第42回 9月5日 裏切り 山田正弘 福原恒男 今井健二赤座美代子松山照夫
第43回 9月12日 長崎からの使者 須藤出穂 重光亨彦 浜村純大和田伸也
第44回 9月19日 中秋の名月 樋口昌弘 岡田英次峰岸徹鳥居恵子東郷晴子
第45回 9月26日 伝蔵つむじ風 杉山義法 重光亨彦 柏木由紀子山本耕一梅野泰靖
第46回 10月3日 ふたたび鶴が飛ぶ日 岸田利彦 柏木由紀子、山本耕一、大和田伸也、石浜朗

備考

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  • 「ふりむくな鶴吉メイン・テーマ」は、ちょんまーじゅ(Sony Music Direct (Japan) Inc. MHCL 949)の8曲目に収録されている。レコード版と実際放送されたオープニングにはイントロの冒頭部分に違いがある。
  • この番組終了後、NHK総合の金曜20時枠は「新・坊っちゃん」など近・現代劇が続き1977年4月「鳴門秘帖」の放映開始まで金曜時代劇シリーズは中断した。

映像の現存状況

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当時のビデオテープは高価だったため他の番組同様に上書き消去されてしまい、映像がほとんど現存していない。そのためNHKでは番組関係者、一般視聴者によって録画された映像の提供を呼びかけている[2][3]

NHKには第38回、第45回、最終回の映像のみが現存がしていたが、その後、2017年に音楽を担当した樋口康雄によりUマチックに録画されていた第17回、第27回、第29回、第31回、第35回、第37回、第40回、第41回が提供された[4]

再放送

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1975年2月16日から1976年3月7日までの毎週日曜日13時35分に再放送が行われた。

関連書籍

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『ふりむくな鶴吉・一』、『ふりむくな鶴吉・二』日本放送出版協会(絶版)

脚注

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  1. ^ 『劇と評論』第17巻第2号、「劇と評論」の会、1974年10月10日、37頁、NDLJP:2223249/24 
  2. ^ NHKアーカイブス 番組発掘プロジェクト
  3. ^ 『ふりむくな鶴吉』観賞会
  4. ^ 発掘ニュースNo.173 『ふりむくな鶴吉』音楽の樋口康雄さんから一挙8本!(2017年11月17日)、NHK番組発掘プロジェクト通信

外部リンク

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NHK総合テレビ 金曜20時枠
前番組 番組名 次番組
ふりむくな鶴吉