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伊吹吾郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
いぶき ごろう
伊吹 吾郎
伊吹 吾郎
日本侠客伝シリーズ 第10作『日本侠客伝 昇り龍』(1970年)予告編にて
本名 伊吹 勝敏(いぶき かつとし)
別名義 伊吹 吾朗
生年月日 (1946-01-02) 1946年1月2日(78歳)
出身地 日本の旗 日本北海道爾志郡熊石町
身長 175cm
血液型 O型
職業 俳優タレント司会者
ジャンル 時代劇ドラマ映画演劇
活動期間 1966年 -
活動内容 1966年東宝ニューフェイス
1968年:フリーになりデビュー
1969年:『無用ノ介
1979年:『必殺仕事人
1983年:『水戸黄門
2012年:『マハトマパンチ
配偶者 なし(2019年離婚)
著名な家族 伊吹康太郎(長男)
公式サイト 所属事務所公式プロフィール
主な作品
テレビ映画・ドラマ
無用ノ介
樅ノ木は残った
必殺仕事人
水戸黄門
侍戦隊シンケンジャー
バラエティー番組
マハトマパンチ
すイエんサー
映画
仁義なき戦いシリーズ
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伊吹 吾郎(いぶき ごろう、1946年〈昭和21年〉1月2日[1] - )は、日本俳優タレント司会者。本名:伊吹 勝敏北海道[1]爾志郡熊石村出身。身長175cm、血液型O型。北海道釧路工業高等学校卒業、国士舘大学工学部中退。ティー・アーティスト所属。長男は伊吹康太郎。孫はプロボクサーの伊吹遼平(娘の息子)。

来歴

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1965年日本映画テレビ演劇学院に入所、1966年第7期生東宝ニューフェイス入り、東宝俳優養成所に入所[2][1]1968年にフリーとなり、テレビドラマ『さむらい』でデビュー。

1969年、テレビ時代劇『無用ノ介』のオーディションを受け、主役に抜擢される[1]。作者のさいとうたかをは伊吹について「風貌があまりに劇画的」だったと語っている[3]

1969年7月[4]新国劇に入座[5][6]。同年10月、東映と専属契約を交わす[4][6][7](映画のみの専属)[8]岡田茂 (東映) は「風貌がいい。時代劇と現代劇の両方に出てもらう。次世代の東映を担うに足るスケールの大きさを感じる」と評した[6]

東映作品第一号は『五人の賞金稼ぎ』で、二作目の『殺し屋人別帳』は岡田と天尾完次[9]渡瀬恒彦と伊吹のダブル主演によるバディムービーとして企画したものだった[9][10][11]。『仁義なき戦いシリーズ』にも出演している。テレビ作品では『必殺仕事人』、『花と狼』(フジテレビ)などに出演したほか、江戸川乱歩の美女シリーズ#天知茂版では異例の3度に渡り、犯人役で出演。『江戸川乱歩の黄金仮面/妖精の美女』(シリーズ第6作、1978年)、『江戸川乱歩の黄金仮面II/桜の国の美女』(シリーズ第11作、1980年)では共に黄金仮面を演じた。

水戸黄門』で1983年の第14部から第28部までの17年間に渡り渥美格之進役を演じる[1]。同番組にはレギュラー抜擢以前の第1部(第26話、1970年1月26日)からゲスト出演しており、2000年にレギュラーを降板してからも度々出演している。なお、出演時には伊吹吾朗名義を用いていた。但し、伊吹吾朗名義を用いたのは第26部までで、第27部以降は伊吹吾郎に戻している。

『水戸黄門』のレギュラー降板後はバラエティ番組にも進出しているが、「真面目で堅物」というイメージ通りの人柄や不慣れなことを逆手にとり、「ぎこちない作り笑顔で、台本の進行コメントやカメラ前に出されるカンニングペーパーを、大仰な芝居口調で読むMCぶり」や「フリートークでの悪戦苦闘ぶり」が人気を呼んだ。中でも2007年4月から放送された『環境野郎Dチーム』(フジテレビ)では、Dチームリーダー兼MCとして「ブッキー」の愛称で親しまれた。

2009年には『侍戦隊シンケンジャー』に、日下部彦馬役でレギュラー出演。共演した松坂桃李は伊吹について「最初に写真で見た時は怖い人だと思っていたが、面白くて優しい、すごいいい人」と語っている[12]。また、同作品について伊吹は「出演をきっかけに、さまざまな世代に自分を知ってもらえるようになった」と語っている[13]。それまで寄って来るのは中高齢者ばかりだったが、『侍戦隊シンケンジャー』の放送中、外食をしていた際に子供から「外道衆(敵キャラクター)に負けないでください」と応援され、嬉しかったという[14]

2019年(平成31年)2月20日に北海道の民放5局とNHK札幌放送局による共同キャンペーン『One Hokkaido Project』のキャンペーンソングに参加[15]

人物

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  • 極度の汗っかき[16]
  • 大の猫好き[17]
  • 必殺仕事人で共演した三田村邦彦は伊吹について「決して人の悪口を言わない、また先輩風を吹かせることもなかった」と述べている[18]
  • 一番の趣味はフラメンコギター演奏で、フラメンコギターを眺めながらを飲んだり、新しいギターを買った夜は興奮して眠れないほどのギター好き。『江戸川乱歩の黄金仮面II/桜の国の美女』ではその腕前を披露している。
  • ギター演奏のために右手の爪だけマニキュアを毎日5度塗りして保護しているが、「『水戸黄門』で右手で印籠を出すために綺麗にしている」、「おネエではないのか?」と勘違いされたことがある。『水戸黄門』の印籠を出すシーンでは「ギター用に伸ばしている爪を見せないために小指を隠している」と言われることもあるが、伊吹本人は爪を伸ばしておらず、ビデオ撮影になって爪を硬くするために塗った接着剤やマニキュアが目立つようになったからと述べている[2]

出演

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テレビ作品

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映画

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Vシネマ

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  • 実録・大日本平和会 極道 平田勝市 神戸入門編(2004年、GPミュージアムソフト
    • 実録・大日本平和会 極道 平田勝市2抗争激流編(2005年、GPミュージアムソフト)
    • 実録・大日本平和会 極道 平田勝市3全国制覇編(2005年、GPミュージアムソフト)
  • 実録・籠寅三代目 合田幸一 任侠修業篇(2004年、GPミュージアムソフト) - 籠寅一家若頭 阿川義松
    • 実録・籠寅三代目 合田幸一 2 名門継承篇(2004年、GPミュージアム)
    • 実録・籠寅三代目 合田幸一 3 関西二十日会篇(2004年、GPミュージアム)
  • 関東やくざ抗争史 松田組 1・2(2005年、 GPミュージアムソフト)
    • 関東やくざ抗争史 松田組 3 伝説の女親分・松田芳子(2008年、GPミュージアム)
  • 極道の山本じゃ 捨て身の極道編(2005年、GPミュージアムソフト)
    • 極道の山本じゃ 伝説の親分編(2006年、GPミュージアム)
  • 実録・九州やくざ戦争 九州の義王(ライオン)(2006年、GPミュージアムソフト)
    • 実録・九州やくざ戦争 2 手打ち無き抗争(2006年、GPミュージアム)
    • 実録・九州やくざ戦争 3 筑豊頂点戦争(2006年、GPミュージアム)
  • 鬼魄 二代目山口登 1 -3(2006年、GPミュージアムソフト) - 鬼龍院一家親分 鬼龍院良之助
  • 実録・愚連隊の神様 万年東一 完結(2007年、GPミュージアム)
  • 烈侠 住越・浜野政吉(2007年、GPミュージアム) - 向田平
    • 烈侠 住越・浜野政吉 完結(2007年、GPミュージアム)
  • 首領がゆく 1 - 3(2006年 - 2007年、GPミュージアム) - 二代目真侠組若頭補佐 真虎会会長 真田虎三
  • 侠(おとこ)復讐(2008年、Sプロジェクト)
  • 実説・沖縄ヤクザ抗争 いくさ世 アシバー 上原勇一(2009年、GPミュージアムソフト)全2作 - 山波組若頭補佐 大平組組長 松浦孝雄 ※特別出演
  • 哀しき抗争1・2(2017年、オールインエンタテインメント) - 関東極道界 相談役 本条誠太郎

オリジナルビデオ

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舞台

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インターネットドラマ

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ミュージックビデオ

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バラエティ

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CM

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  • 救心製薬「救心」(2001 - 2002年) - 『むかし印籠・いま救心篇』『同窓会篇』『企業CM・能楽篇』の3本。
  • KDDIDION
  • 第一三共ヘルスケア 新三共胃腸薬プラス → 第一三共胃腸薬プラス
  • サントリー BOSSレインボーマウンテン『宇宙人ジョーンズ・鵜飼い』篇
  • サントリー「白角」「半角」※『水戸黄門』の格さん
  • サントリー「-196℃ストロングゼロ『畑でグルメ取材』編」
  • ビルディンググループ
  • 第一生命「順風ライフ パワーメディカル」(2013年4月 - ) ※「Dセイバー」の最年長・セイバー・シニアを担当

その他

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  • 鞍馬天狗のお年寄りの交通安全(2002年、東映教育映像部) - 近藤勇

音楽

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シングル

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発売日 規格 規格品番 タイトル 作詞 作曲 編曲
ビクター音楽産業
1975年 EP SV-2482 A 別れの指輪 いではく 遠藤実 斉藤恒夫
B ひとり酒
1976年 EP SV-2517 A めぐりあい 岩谷時子 鈴木淳 池多孝春
B 恋しぐれ 船木謙一
1976年 EP SV-6002 A 陽かげり[注釈 1] 山口洋子 中村泰士 馬飼野俊一
B 闇夜旅~西か東か~[注釈 2]
ミノルフォンレコード
1982年3月 EP KA-2056 A おれたち たかたかし 弦哲也 山田年秋
B 惚れちまったよ 畑よしかず
1982年9月 EP KA-2066 A ふたりの札幌[注釈 3] 鳥井実 森裕次郎 山田年秋
B いい男といい女 あきしょうこ 花笠薫
日本コロムビア
1987年3月 EP AH-812 A すまないね 下地亜記子 鈴木邦彦 馬飼野俊一
B 離しはしないよ 井上かつお

脚注

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注釈

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  1. ^ フジテレビ関西テレビ歌舞伎座テレビ製作時代劇『お耳役秘帳』主題歌。
  2. ^ フジテレビ系関西テレビ・歌舞伎座テレビ製作時代劇『お耳役秘帳』挿入歌。
  3. ^ 沢田みどりとデュエット。

出典

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  1. ^ a b c d e 真剣勝負 2010, pp. 64–67, 「Shinken Regular's Talk_07 伊吹吾郎」
  2. ^ a b 石橋春海「ヒーローを探して 伊吹吾郎インタビュー」『’60年代 蘇る昭和特撮ヒーロー』コスミック出版〈COSMIC MOOK〉、2013年12月5日、121-123頁。ISBN 978-4-7747-5853-4 
  3. ^ 無用ノ介”. 時代劇専門チャンネル (2001年4月21日). 2017年7月23日閲覧。
  4. ^ a b 伊吹吾郎「私と『無用ノ介』」『』、潮出版社、1970年4月号、256–257頁。 
  5. ^ “伊吹、浦里らの入団を発表 新国劇”. 報知新聞 (報知新聞社): p. 10. (1969年6月29日) 
  6. ^ a b c “―東映― 時代劇に力こぶ 『伊吹吾郎と専属契約 風ぼう、大きなスケールにほれ込む もくろむシリーズもの 高倉健を加え強力に』”. スポーツニッポン (スポーツニッポン新聞社): p. 10. (1969年10月9日) 
  7. ^ 飯野義勝(東映取締役営業部長)・池田静雄(東映取締役宣伝部長)、聞く人・北浦馨「東映映画のヒットの秘密を探る模倣ではダメ・いつもオリジナルな企画と発想が勝負を決める」『映画時報』1969年12月号、映画時報社、28頁。 
  8. ^ “伊吹吾郎の東映専属第1作 『五人の賞金稼ぎ』”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社): p. 13. (1969年11月24日) 
  9. ^ a b “ウラ話うら話『映画界』の斜陽をよそに飛び出した2新人”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社): p. 11. (1969年12月24日) 
  10. ^ “兄貴 渡哲也は反対、でもガンバル 渡瀬恒彦、主役でデビュー『殺し屋人別帳』 ずぶとい神経で 意気込む石井監督 来年はスター”. 報知新聞 (報知新聞社): p. 13. (1969年12月12日) 
  11. ^ 23日、石井輝男『殺し屋人別帳』@ ラピュタ阿佐ヶ谷。 – 磯田勉Twitter 2014年7月23日。
  12. ^ 侍戦隊シンケンジャーDVD2巻「伊達侍絵巻」
  13. ^ 『にじいろジーン』(2015年11月14日放送回)の番組概要ページ - gooテレビ番組(関東版)
  14. ^ 『水戸黄門』“格さん役”17年間演じた伊吹吾郎(77)が明かした印籠シーンに隠された苦労と工夫
  15. ^ 北海道の歌、参加歌手|One Hokkaido project”. one-hokkaido.jp. 2020年7月10日閲覧。
  16. ^ TVでた蔵 2014年8月31日放送 7:00 - 7:30 フジテレビ ボクらの時代”. ワイヤーアクション (2014年8月31日). 2015年9月13日閲覧。
  17. ^ 〜どうぶつ冒険バラエティ〜 ワンダ! 2011年11月11日(金)”. テレビ東京 (2011年11月11日). 2015年9月13日閲覧。
  18. ^ 時代劇マガジン 2008 Vol.17 12 P.125
  19. ^ 2012年3月1日北海道新聞夕刊芸能面(「格さん」伊吹吾郎が初司会 来月からSTV 日曜午前に自社制作生バラエティ)およびSTVどさんこワイド』放送より
  20. ^ 2012年から北海道のメインパーソナリティー

参考文献

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  • 『侍戦隊シンケンジャー公式読本 真剣勝負!』グライドメディア〈グライドメディアムック62〉、2010年5月20日。ISBN 978-4-8130-8062-6 

外部リンク

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